ガリガリ君のマーケティング戦略について調査

ガリガリ君のマーケティング戦略について調査
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今回は人気アイスの「ガリガリ君」のマーケティング戦略について調査をしました。菓子関連におけるマーケティング戦略で参考にされたい企業様は是非ご参考ください。

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ガリガリ君のマーケティング戦略のポイント

ガリガリ君のマーケティング戦略のポイント1:熱意のある人に任せる文化

ガリガリ君画像

「コーンポタージュ味」を筆頭に「シチュー味」や「ナポリタン味」など、普通のアイスでは考えられないような種類があるガリガリ君。その販売元である赤城乳業が大切にしていることのひとつが”くだらなさ”です。

くだらないということは、「親しみやすい」「面白い」「いじりやすい」といった特長があります。これを活かしたガリガリ君は、多くの消費者に愛されているのです。

そして、面白い物が好きな消費者はそんなガリガリ君の攻めた姿勢を求めています。そのため、新商品の味の開発には力を入れています。役職や経験にこだわらず「より熱意のある社員」からアイデアを募るようにしています。

実際に若手社員が新商品の企画としてガリガリ君の「コーンポタージュ味」の提案を行いました。はじめは役員に反対されていましたが、若手社員の熱量が役員に伝った結果、「コーンポタージュ味」を発売することが決定しました。

ガリガリ君のマーケティング戦略のポイント2:
知恵を絞った低予算でのマーケティング

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赤城乳業ではお金をかけずにマーケティング戦略を実施しています。その一例として「ガリガリ君レインボー売り場」というものがあります。異なる味のガリガリ君を7種類アイス売り場に並べることにより、ガリガリ君が虹のように並ぶようにしました。

その結果、それを見た親子が「どの味を買うか」といった会話をして、複数のガリガリ君を買ってもらうことに成功しました。実際にこの方法で5日間に4,000本ものガリガリ君が売れた店舗もあり、これを全国展開することで低予算でのマーケティングを成功を収めました。

話題性の有無に着目したマーケティング

ガリガリ君のマーケティング戦略のポイント3:コーンポタージュ味のアイス?!

上記にも紹介した「コーンポタージュ味」のアイスは少ない広告費で盛大な効果を発揮しました。「ガリガリ君コーンポタージュ味」はその珍しさから発売当時「Yahoo!ニュース」やTVに多く取り上げられました。

また、消費者の間では「ガリガリ君を電子レンジに入れて食べる」といった新しい食べ方も話題になり、Youtuberがその動画をアップしてさらに注目されました。そして、15万円ほどしか広告費にかけていないにも関わらず、5.5億円の露出効果を出すことに成功したのです。

ガリガリ君のマーケティング戦略のポイント4:
海外にも取り上げられるほどの話題性

その他にも、ガリガリ君が10円値上げする際に、社員や関係者が会社の前で値上げすることを謝るコマーシャルが日本のテレビや新聞で多く取り上げられました。CMの勢いはそれだけにとどまらず、ニューヨークタイムズやBBCなどの海外メディアでも話題になりました。

海外からは25年間も値上げをしていないことは悪いことではなく、優良な企業であるととらえられ、値上げを謝る姿勢も誠実だと評価されました。
このようにガリガリ君は、常に何かしらの話題の中心にいることにより、常に消費者の関心の対象にあるのです。

“親しみやすさ”の追及

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わんぱくな子供をイメージして命名されたガリガリ君

アイスを食べる際に「ガリガリ」という音がすることから、「ガリガリ」という商品名になることも考えられていましたが、それだけでは物足りないので、「君」を加えて、「ガリガリ君」という商品名になったこのアイス。

その商品名から連想して作られた「ガリガリ君」というキャラクターはターゲットを子供にしていたことから、わんぱくな子供をイメージして作られました。

ガリガリ君のマーケティング戦略のポイント5:発売当時は女性に不人気…

しかし、当時「ガリガリ君」は女性に人気がありませんでした。「キャラクターの歯茎が汚い」や「恥ずかしくてレジに持っていけない」などの意見が多数挙げられ、企業の嫌いなキャラクターランキングでベスト5に入ってしまいました。

その問題を解決するために、赤城乳業はガリガリ君のデザインを変えて、より親しみやすい容姿にするように努めました。また、それにともない漫画やゲームを作成して、子供を中心に多くの人の記憶に残るキャラクター作りを目指しました。

ガリガリ君のマーケティング戦略のポイント6:現在では新キャラクターも登場

赤城乳業は「ガリガリ君」以外にも、妹の「ガリ子ちゃん」や40周年を記念して新たに登場した姉の「シャキ子さん」など他のキャラクターを登場させることにより、さらに親しみを持てるような工夫をしています。

大人になっても食べてもらえる仕掛け

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ガリガリ君は子供向けの商品であり、20~30代の男性の層はガリガリ君を卒業して買わなくなってしまうというが課題あるために、20~30代の男性をターゲットにファンクラブ(ガリガリ部)を作成しました。

あたり棒と引き換えに自分の名前と部員番号の入ったゴールド部員証」がもらえるキャンペーンでは、1,000本の当たり棒が届き、部員1万人のち10%の人がガリガリ君を食べて当たり棒を出したことになります。

また、その後5万人に増えたガリガリ部員に対して行った「ガリガリ君にあって欲しい味」のアンケートを基に「マンゴー味」のガリガリ君が開発され、大ヒットをおさめました。

このように、子供だけでなく、昔ガリガリ君を食べていた大人にも「ガリガリ君」を食べてもらうような工夫がされています。

息の長いヒット商品を生み出すのは簡単ではありませんが、いかにして消費者を楽しませるかという消費者目線のマーケティング戦略が、「ガリガリ君」というブランディングを成功させたとも言えます。

ガリガリ君のマーケティング戦略まとめ

ガリガリ君のマーケティング戦略まとめ
ガリガリ君は「くだらなさ」を大切にしながら日々消費者に面白さや楽しさを提供しています。しかし、その裏側には熱量のある社員に企画を任せる社風や、低予算でのマーケティング戦略を行うことで斬新なアイデアを出す姿勢を見ることができます。

また、常に何かしらの話題になることを視野に入れて、多くの人に親しんでもらえるような努力をしていることがお分かりいただけたかと思います。

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