適性検査ツールとは、企業が採用・人事活動を行う際に、個人の「スキル・知識・性格・コミュニケーション力・心理的特性」などを測定し、活躍できる人材を発見するために活用するツールです。
適性検査ツールを導入すれば、採用・人事活動における手間や時間を削減できたり、採用のミスマッチを防止できたりするなどのメリットがあります。
キャククルでは、適性検査ツール19選を比較紹介。特徴や導入事例、料金プランなどを紹介しているので、適性検査ツール導入を検討している方は参考にしてみてください。
適性検査ツール一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
ミキワメ |
合否判断の工数を削減!自社に合う人材だけをスムーズに採用
|
TRIUMPH VER.Ⅱ |
キャリア志向を可視化する「口説く適性検査」 |
ミイダス |
「分析・要件定義・評価・採用・育成」をワンストップで提供 |
tanΘ |
受検者の負担が少なく、スマホでも実施可能 |
アッテル |
特許技術のAI適性検査で採用ミスマッチを防止 |
GROW360 |
AIと360度評価で採用基準に合う人材を発掘 |
CUBIC適性検査 |
最短30分で結果返送!面接でも活用可能 |
ミツカリ |
社内環境や離職問題など人事課題を解決 |
日本マンパワー |
統計分析を用いて、入社後の適正配置を実現 |
高精度採用適性検査TAL |
脳科学・統計学に基づく高精度採用適性検査TA |
不適性検査スカウター |
失敗したくない企業のための不適性検査 |
TGweb |
時代に成果を生み出す人材に必要とされる能力を見極める |
SCOA |
知的・情意的側面を測定して資質を数値化 |
TAP |
幅広いメニューとオプションで新卒・既卒者に対応 |
Talent Analytics |
知的能力・性格・キャリア志向の測定テスト |
適性検査Compass |
個人の職業適性やストレス耐性を診断 |
ダイヤモンド |
ニーズに合わせて3つの診断方式から選べる |
SPI3 |
企業規模、業種に関係なく、時代に即した多様な人事施策に対応 |
SurveyYOU |
弱点を把握し、潜在能力を発揮させるための適性検査 |
適性検査ツールとは
適性検査ツールとは、その名の通り、適性を検査するためのツール。「採用テスト・人事テスト」ともいわれる適性検査を実施すれば、人材の採用・育成に役立てられます。
適性検査ツールは、主に、新卒者の採用選考試験の一環として用いられるケースが多いですが、多様化する近年では、適材適所の人員配置、離職率の改善などを叶えるため、既存の従業員に対して行われることが増えてきています。
適性検査ツールの主な役割
適性検査ツールは、新卒採用・中途採用の選考時や、チーム・部署の構成を見直す必要がある時、従業員のキャリア開発・評価を行う時などに効果を発揮します。
適性検査を実施すれば、考え方や人間性といった性格・適性などのパーソナリティを定量的に測定したり、 思考力、論理性、知的能力など、基本的な学力・能力を定量的に測定したり、「対人力・コミュニケーション力・指向・社交性」などを測定したりすることが可能です。
以上のことから、適性検査ツールを用いた適性検査は、採用プロセスを効率化するだけでなく、適切な候補者選びをサポートします。また、ある業務には不適格な人材も早期的に特定することができますので、人事選考を行う上での負担を軽減できる効果も期待できるでしょう。
さらに、適性検査の結果を参考にして、一人ひとり適したキャリアや職業についてのアドバイスを提供することもできます。そのため、学生の進路選択だけでなく、転職を希望する人のキャリア計画などにも、適性検査ツールは役立てられます。
適性検査ツールの選び方(選定ポイント)
人材配置や定着へのサポートの有無をチェックする
せっかくスキルの高い人材を採用しても、定着しなければ無意味。早期退職を減らして離職率を改善するためには、適材適所の人材配置と、定着へのサポートがある適性検査ツールを選ぶことをおすすめします。
たとえば、人事向けの個人別分析結果報告書、上司向けの育成報告書、応募者向けのフィードバックシートなど、多彩な検査項目で人材を多角的に評価できれば、選考時だけでなく、内定者フォロー、さらに入社後の配置・配属、人材育成まで、幅広く活用できます。
また、性格や価値観を可視化し、相性のいい部署を順番に表示できるツールであれば、ミスマッチを防げるだけでなく、適材適所も実現できます。
検査対象を確認する
適性検査ツールでは、一人ひとりのスキルや性格、知識などを多面的に測定し、企業とその部署に求められる人材要件にマッチするかどうかを判断できます。そのため、適性検査ツール導入を検討する際は、自社で必要な検査対象に強みがあるツールを選んでください。
たとえば、重点を置くのが知能や言語理解などの能力適性検査なのか、あるいは、考え方の軸や相性といった性格適性検査なのか、応募者の何を見極めたいのかを明確にすることが求められます。
面接におけるサポートの有無を確認
面接におけるサポートの有無も大事なポイント。特に、「面接を行うが、実際に何を聞いたらいいかわからない」といった課題がある場合は、適性検査の結果を活かした面接におけるサポートがあれば安心です。
たとえば、面接で聞くべき質問を自動で作成するツールであれば、聞きたいポイントを押さえながら効果的な質問をすることが可能です。その他、面接で確認すべき点や注意点などが記載されている面接サポートシートを作成できるツールもあります。
適性検査ツールのメリット・デメリット
メリット
採用・人事活動における手間や時間を削減できる
適性検査ツールを導入するメリットには、まず、採用・人事活動における手間や時間を削減できることが挙げられます。
新卒採用では履歴書などではわからない性格やストレス耐性を検査したり、職業倫理観や性格で採用するのかを決めたり、中途採用では組織が必要とする能力の水準を満たす、活躍できる人材なのかどうかを見極めたりするために、適性検査ツールが用いられます。
採用のミスマッチを防止できる
時間が限られた面接では、応募者の適性や能力、性格までは測れません。そこで、適性検査ツールを実施すれば、学歴や第一印象だけに捉われず、テスト結果に基づいた公平で適切な評価を行うことができます。それが採用・配置のミスマッチを防止することにつながります。
ストレス耐性をチェックできる
適性検査とは、一人ひとりの性格や特性を客観的に測定して分析するもの。それだけでなく、どれくらいのストレス耐性があるのかを測定することもできますので、結果的に、適切な配置・業務を割り当てることにつながります。
個人の適性に合わせた部署であれば、潜在能力を発揮し、ストレスなどもできるだけ抑えながら業務を進められます。
デメリット
実際の性格や能力と差があることもある
それぞれの性格や特性などを客観的に測定して、公平に評価するための適性検査ですが、受検者は、企業が求めるであろう結果に合わせて、本来の自分とは違った回答を行う可能性もあります。また、適性検査は、その時の気分や状況よって結果が変わることもあり、一貫性を保てない恐れも出てきます。
こうした状況を防ぐため、適性検査を行う前に、受検者にはテストの意義と目的をしっかり説明する必要があります。その上で、自己評価を踏まえて素直に回答をすることを呼び掛けてください。
測定できない能力がある
適性検査はすべての能力を測定できるというものではなく、測定できない能力があることも覚えておきましょう。たとえば、創造力や、人間関係におけるコミュニケーション能力などの柔軟なスキルは、定量的なテストでは評価しにくいケースもあります。
そのため、適性検査の結果だけで安易に判断することはおすすめしません。適性検査と、面接、実務経験などと組み合わせて行い、総合的に評価する必要があります。
なりすまし受検の危険もある
特に、自宅などでWeb受検する場合、なりすまし受験の危険があります。自宅での受験では監督官がいないため、他人が代わりになりすまして受検できてしまうのです。
なりすまし受検によって、正確な試験結果が出なければ、適性検査の信頼性を損なうことにもなってしまいかねません。そのため、Web受検でも受検者の身分を確認したり、試験監督を強化したりするなど、対策をとらなければいけません。
適性検査ツール導入に関するよくある質問
Q1.適性検査はどこで受けられますか?
一般的に、適性検査は、「紙・Web・テストセンター・企業内でのインハウス」の4つのテスト方法があります。紙のテストは、不正リスクは低いのですが、時間と場所に拘束されますので、受検者の負担が大きいというデメリットがあります。
Webテストは、低コストで利用でき、時間と場所に縛られないというメリットがありますが、不正リスクが高いのが難点。テストセンターでのテストは、手間はかからないもののコストが高いというデメリットがあり、インハウスでのテストは、企業内で行うので内部事情に合わせて柔軟に実施できる反面、工数がかかるといったデメリットがあります。
それぞれの方法について、メリット・デメリットを踏まえて、目的や状況に合わせて選択することをおすすめします。
Q2. 適性検査は、どんなタイミングで実施するべきでしょうか?
適性検査を実施すべきタイミングは、適性検査をどんな目的で実施するかによって異なります。
書類選考時に適性検査を実施する場合、見極めの効果が期待できます。適性検査の結果は、数値やデータで明確化されますので、企業が求める素質や知識、基礎学力が一定数あるかどうかを判断できます。そのため、応募者を評価して、絞ることにおいても有効であるといえます。
最終面接で確かめるべき点を明らかにできるため、1次・2次面接通過後に実施する場合も、見極めに焦点を当てるのが有効です。応募者の性格の他にも、業務や組織との相性に重点を置けば、面接では気付かなかった応募者の特性も知ることができるかもしれません。
また、適性検査を最終面接時に行う場合には、惹き付けることに役立てられます。それは、企業側が求める内定者との接触機会を増やし、内定後フォローにも活かせるからです。受検者に対するフィードバックシートがある適性検査のツールもありますので、キャリア面談やフィードバック面談につなげることも可能です。
Q3. 適性検査ツールにはどんなタイプがありますか?
これまで広く使われている定番の適性検査ツールは、豊富な実績がある場合が多く、安心してサービスを継続して利用したい場合におすすめです。また、AIや豊富な測定項目、独自データの活用など、オリジナリティある検査方法を備えた特徴的なタイプもあります。
検査結果をリアルタイムで閲覧したり、短時間で検査を実施したりする手軽なタイプは、企業と応募者、従業員などへの負担をできるだけ抑えて検査を行いたい時に向いています。
その他、社員との比較分析タイプは、まずは既存の社員が受検し、組織の特徴などを定めてから応募者と比較する適性検査ツールもあります。
適性検査ツールのまとめ
個人のスキルや性格、知識、心理的特性やコミュニケーション力などを測定し、活躍できる人材を発見するための、適性検査ツールについて紹介してきました。
新卒者の採用選考試験の一環として、適性検査が行われるのが一般的ですが、離職率の改善や適材適所の人員配置などを実現するため、既存の従業員に対して行われるケースも増加してきています。
「採用・人事活動における手間や時間を削減できる・採用のミスマッチを防止できる・ストレス耐性をチェックできる」などのメリットがある適性検査ツールの導入を検討している方は、導入目的を明確にしてその目的に合うツールを選びましょう。