採用後のミスマッチやトラブルを未然に防ぎ、より確実な人材採用を行うために、リファレンスチェックが重要視されています。しかし、候補者の前職での実績や適性を正確に把握することは、手間と時間がかかるものです。リファレンスチェックサービスを利用することで、信頼性のある情報を効率的に収集でき、採用の精度向上が期待できます。
本記事では、各サービスの使いやすさや情報精度、コストパフォーマンスといった特徴を比較し、自社にとって最適なリファレンスチェックサービスの選択をサポートします。選考プロセスを強化し、組織の成長を支える優れた人材を迎えるために、ぜひご参考ください。
リファレンスチェックツールの一覧表
システムによって特徴やサービス内容はさまざま。そこで、各社が提供しているリファレンスチェックツールの主な特徴を一覧にしてまとめました。
会社名 | サービスの特徴 |
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ASHIATO(アシアト) |
候補者の真価を見抜ける、業界屈指のリファレンス精度を誇るツール
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back check(バックチェック) |
依頼から4~5日で上司・同僚の声を反映したレポートが提供可能 |
MiKiWaMe Point(ミキワメポイント) |
LINEやSlackにURLを送信するだけでリファレンスチェックツールを依頼できる |
NonMis RECRUIT(ノンミスリクルート ) |
推薦者の「生の声」を確認できるAI電話対話形式のリファレンスチェック |
oxalis(オキザリス) |
日本語に加え、英語や中国語にも対応。グローバルな採用なら |
Parame Recruit(パラミーリクルート) |
独自アルゴリズムによる性格傾向分析と採用コンサルタントのアドバイスも提供 |
ネンタメ |
初期費用不要、月額費用1万円(税不明)の低価格帯サービス |
リファレンスチェックツール・サービスとは?
採用時の選考過程において、候補者が在籍していた職場の関係者に勤務状況や能力、実績、人間性などについてヒアリングを行う調査のこと。書類選考や面接だけでは分からない候補者のリアルな情報を知ることができるため、採用における新たな判断材料として注目されています。
主にヒアリングを行うのは、直近に努めていた職場の同僚や上司、取引先など。質問の内容や必要な確認事項は各社の採用基準や求めている人物像に応じて、自由に設定することができるようになっています。
取得したレポートを検証し候補者を見極める!
リファレンスチェックツールで取得した情報を分析することで、候補者への理解を深められるところも特徴のひとつ。候補者の表面的な部分だけでなく、内面や適合性なども把握することができるため、採用業務をスムーズに進めやすくなります。
海外や外資系の企業では以前から導入されていましたが、テレワークが推進されたことで日本でも導入している企業が増加。最近ではリファレンスチェックを専門に行う委託サービスも登場しています。
リファレンスチェックを行うメリット
リファレンスチェックは、企業はもちろん、候補者にも多くのメリットがあります。導入することで、双方にどのような効果があるのか紹介します。
企業のメリット
即戦力となる人材を確保できる
書類選考や面接だけでは知ることができない候補者の様子が分かるため、自社への適性や採用後の活躍度を見据えた人選を行うことができます。
また、自己申告では判断しにくい能力や実績といった面も、候補者の働きぶりを知っている第三者からの情報によって、実際にどの程度のスキルを持っているのかチェックすることが可能です。
ミスマッチが起きにくくなり定着率もアップ
自社が求めている人物像や価値観とマッチしている人なのか、入社前に把握することができるため入社してからのミスマッチも少なく、能力が活かせるポジションに配置することが可能になります。
そのため、すぐに活躍できる場を提供することによって、早期離職を低減させて長期的に第一線で働いてくれる人を見つけられます。
候補者のメリット
自己アピールができる
リファレンスチェックは、あくまでも企業が候補者について深く理解してもらうことで、後悔のない採用を行ってもらうためのもの。推薦者からの客観的な評価によって信頼性も高まるため、選考プロセスを有利に進めやすくなります。
入社後に自分の能力が活かしやすい
企業側は候補者のさまざまな能力や人間性などを正確に理解した上で採用してくれるので、配属されるポジションや業務配分などに食い違いが生じることが少なく、自分の持っているスキルを存分に活かすことができます。
リファレンスチェックツールに関するよくある質問
リファレンスチェックツールを導入する時によくある疑問点をピックアップしたので、参考にしてみてください。
リファレンスチェックツール・サービスの費用相場は?
利用するツールやサービスによって費用に違いはありますが、相場としては1人あたり3万円~8万円程度。調査内容によっては、1人あたり10万円以上かかるものもあります。サービスによってサポートしている内容や追加で費用が発生するものもあるので、導入時にどこまでのサービスが受けられるのかをよく確認しておくことがポイントです。
参照元:back check公式HP(https://backcheck.jp/lp/knowledge/reference_check_cost/)
リファレンスチェックツール・サービスを選ぶときの注意点は?
採用候補者の許可がないままリファレンスチェックを実施してしまうと、個人情報保護法(個人データの第三者提供の制限規定(23条1項))に抵触してしまう違法行為になるので要注意。そのため、リファレンスチェックを行う際には、必ず候補者からの同意を得てから行わなければなりません。
また、リファレンス先から拒否された場合も想定しておくことが大切。万が一の場合に備えて、候補者から複数のリファレンス先を紹介しておいてもらうと安心です。
参照元:スタッフサービスグループ公式HP(https://www.staffservice.co.jp/client/contents/management/column033.html#section_6)
リファレンスチェックツール・サービスのまとめ
リファレンスチェックにはネガティブなイメージを持っている人もいますが、候補者の仕事に対する姿勢や人柄、能力などを深く知ることができるので、正しく活用することで企業と候補者にとってたくさんのメリットがあります。
導入するツールやシステムによっては、推薦者や候補者に配慮したサービスを提供しているものもあるので、自社に適したリファレンスチェックツールを導入することが大事。
これまで採用業務に費やしていた労力や業務負担が削減できるだけでなく、採用のミスマッチが低減されるため自社にとって即戦力となる優秀な人材を獲得することにも繋がります。採用プロセスに課題を抱えている企業は、ぜひ導入の検討をしてみることをおおすすめします。
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- 本記事は、2023年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。