葬儀管理システムは、故人・喪主・会員の情報、事前相談、見積、施行予定、請求、法要などを一元管理する葬儀社向けの業務システムです。葬儀システム、葬祭システム、葬祭管理システムなどの名称でも提供されています。
製品によって、受付と施行管理に強いもの、見積・請求・入金までつながるもの、互助会や会員管理、供花・供物、仕入・在庫、アフターフォローまで扱うものがあります。管理したい業務、現場で使う端末、既存データの移行、標準機能とオプションの境界をそろえて比較することが重要です。
本記事では、公式情報を確認できる14製品について、対応業務、提供形態・端末・外部連携、料金・導入条件を整理します。
葬儀管理システムとは
葬儀管理システムとは、葬儀社の顧客・故人情報、事前相談、見積、施行、請求、法要などをまとめて管理する業務用システムです。「葬儀システム」「葬祭システム」「葬祭管理システム」と呼ばれることもあり、クラウド型と、社内環境へ導入するタイプがあります。
紙、Excel、担当者ごとのメモに情報が分かれていると、転記、確認、引き継ぎに時間がかかります。同じ顧客・施行情報を現場、事務、管理者が共有し、見積から請求、施行後の対応までつなげることが、導入の主な目的です。
葬儀管理システムの主な機能
| 業務領域 | 主な機能 | 比較時に見る範囲 |
|---|---|---|
| 顧客・故人・会員管理 | 故人、喪主、世帯、会員、互助会、生前相談、対応履歴の管理 | 世帯単位の管理、重複登録の防止、会員制度との連携 |
| 施行・進捗管理 | 日程、式場、担当者、進行、発注、供花・供物、施行ボードの共有 | 複数会館での共有、担当者権限、スマホ・タブレット対応 |
| 見積・請求・入金 | プラン選択、見積書、請求書、領収書、入金・売掛、各種帳票の作成 | 自社帳票への対応、承認、インボイス、会計連携 |
| 仕入・在庫・原価 | 発注、仕入、在庫、返品、支払、施行ごとの売上・原価集計 | 標準機能かオプションか、会計・受発注システムとの連携 |
| アフターフォロー | 四十九日、一周忌、初盆などの法要日計算、仏壇・相続・遺品整理の進捗管理 | 自動通知、担当割り当て、顧客履歴との連動 |
導入目的から候補を絞る
- 小規模からクラウド化する:必要機能、最低利用人数、初期設定費、無料体験の有無を確認します。
- 複数会館の情報を共有する:施行カレンダー、担当者権限、外出先での更新、リアルタイム集計を比較します。
- 独自帳票や既存運用を残す:データ移行、帳票再現、カスタマイズ、会計・CTI連携の範囲を確認します。
- 会員・法要営業まで管理する:世帯・互助会管理、法要日計算、アフター商材の進捗管理まで対象にします。
葬儀管理システム14選の比較表
14製品を、対応業務、提供形態・端末・外部連携、料金・導入条件で比較します。料金が公開されている場合も、利用人数、拠点数、オプション、データ移行、帳票設定で総額が変わるため、同じ利用条件で見積もりを依頼してください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 対応業務 | 提供形態・端末・外部連携 | 料金・導入条件 |
|---|---|---|---|---|
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スマート葬儀 |
問い合わせからアフターまでクラウドで一元管理 |
問い合わせ、事前相談、顧客・会員、見積、施行、請求、アフター、分析
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クラウド型。スマホ・タブレットでの確認・更新とリアルタイム共有に対応
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利用機能により変動するため要問い合わせ
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葬儀システム |
iPad見積と個別カスタマイズで現場業務に合わせる |
会員、事前相談、iPad見積、施行、発注、供花・弔電、アフターフォロー
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クラウド型。PC・iPadに対応し、LINE通知やGoogle Mapなどの連携はオプション
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機能カスタマイズに応じて要相談。カスタマイズ・Web申込連携はオプション
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葬祭管理システムV4 |
JA葬祭の売上・在庫・入出金・喪家管理に対応 |
葬儀・法要の売上、利益、在庫、入出金、喪家管理、帳票
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利用者権限と認証に対応。JA向け財務会計や一般会計ソフトとの連携はオプション
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料金は要問い合わせ。会計連携などはオプション
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FNCloud |
施行前の営業から施行後の対応まで顧客軸で管理 |
見込み客、営業履歴、施行、売上、クレーム・アンケート、アフター営業、集計分析
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クラウド型。管理項目、帳票、定型レポート、集計分析を業務に合わせて構成
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料金・導入設定は要問い合わせ
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CEREX |
顧客・会計・訃報・供花・分析・アフターをクラウド化 |
顧客、会計、訃報案内、供花・供物受注、売上分析、法要・アフター管理
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クラウド型。独自ソフト、会計ソフト、CTIとの連携開発に対応
|
料金は要問い合わせ。カスタマイズ・外部連携の条件は個別確認
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葬儀施行管理システム FDN |
見積から発注・請求・会計連携・集計帳票まで一気通貫 |
事前相談、見積、発注、請求・領収、帳票、施行カレンダー、施行ボード
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クラウド型。会計、CTI、互助会会員管理、オンライン供花・弔電、BI連携に対応
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料金は要問い合わせ。施行カレンダーなど一部機能はオプション
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COMP-葬儀支援システム |
必要な機能を追加して始められるクラウド型業務支援 |
顧客、葬儀、社員日報、営業、見積・請求、忌日カレンダー、写真・文書
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ブラウザで利用するクラウド型。モバイル、予定、売上、在庫などをオプション追加
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基本料金は10人まで月額12,800円、初期設定80,000円から。税別。機能追加は別料金
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葬儀2000 plusf |
会員・施行・販売・供物・法要をパッケージで管理 |
会員、事前相談・見積、施行、販売、請求、供物、法要、帳票
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社内・事業所間ネットワークに対応。筆麿for11とのデータ連携に対応
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料金・動作環境・オプションは要問い合わせ
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葬儀システム 葬儀PRO |
会員・事前相談・施行をWebとPCで連動 |
会員、事前相談、施行、電子ホワイトボード、見積・請求、集計・分析
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WebとPCを連動。kintone版、Google連動、クラウド関連製品も提供
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葬儀PROは要問い合わせ。別プランのkintone版は初期15万円、月額27,500円。税別
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船井ファストシステム |
kintoneを基盤に顧客・施行・アフター業務をアプリ化 |
顧客、事前相談、施行、アフター、イベント、請求・発注・入金、会館予定
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kintone基盤。葬儀社ごとにアプリをカスタマイズ可能
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初期導入35万円、月額3.5万円から。税別。kintone10アカウント分を含む
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Ceremony Club Office |
受付から売上・入金・アフター、仕入・在庫まで連携 |
受付、見積、施行、発注、売上・請求・入金、法要、仕入・在庫、会計連携
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スマートクライアント型とクラウド型。タブレット見積、CTI・会計連携などに対応
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料金は要問い合わせ。仕入・在庫、Web見積、式中売上などはオプション
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クラウド葬祭管理・請求書発行システム(アイネット) |
見積・請求を中心に必要機能をプランで選ぶ |
見積・請求、ホワイトボード、月間予定、発注、式場案内、会員データ
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クラウド型。ライト、スタンダード、プレミアムの3プランを提供
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月額料金は公式ページ上で金額未掲載。プラン別の費用は要問い合わせ
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葬祭ボンド |
Salesforce基盤で葬儀社独自の業務を構築 |
事前相談、顧客・会員、施行、見積・発注・請求・入金、葬儀後営業、経営集計
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Salesforce基盤の構築型クラウド。Webや情報ツールとの外部連携に対応
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料金は要問い合わせ。帳票制作、マスタ・過去データの移行に対応
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ブリッジ葬儀 |
Salesforce基盤で顧客・施行・供花・アフターを拡張 |
顧客、事前相談、見積、施行、請求、供花受注、会員、アフター
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Salesforce基盤のクラウド型。PC・タブレット・スマホ、データ移行、外部連携に対応
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1ユーザー月額3,000円から。通常の導入期間は1~3カ月。導入支援・保守は条件により変動
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葬儀管理システム14製品の特徴
葬儀管理システムの選び方
受付から施行後まで必要な管理範囲を決める
最初に、現在の顧客台帳、事前相談、見積、施行予定、発注、請求、入金、法要管理を並べ、システムへ移す範囲を決めます。全機能を一度に導入する方法だけでなく、受付・見積など負担の大きい業務から始める方法もあります。
クラウド型と社内導入型を運用条件で選ぶ
複数会館や外出先から更新する場合はクラウド型が候補になります。社内の既存設備や独自運用との接続を重視する場合は、提供形態、接続方式、保守方法を個別に確認します。どちらの場合も、職員ごとの権限、操作履歴、バックアップ、障害時の連絡体制が必要です。
データ移行と帳票再現を分けて確認する
顧客データを取り込めることと、現在の見積書・請求書・施行帳票を再現できることは別の条件です。Excel・CSVの取り込み項目、名寄せ、重複処理、過去施行の移行範囲、帳票の追加費用を分けて確認してください。
標準機能とオプションの境界を確認する
会計、CTI、供花・供物のWeb受注、互助会、仕入・在庫、BI、個別帳票はオプションになることがあります。デモでは、営業画面だけでなく、現場入力、管理者集計、請求処理まで同じ施行データを使って確認すると判断しやすくなります。
葬儀管理システムの料金
公開料金を確認できたプランのみ、2026年7月28日時点の情報として掲載します。価格表がない製品は「要問い合わせ」とし、根拠のない相場にはまとめていません。
| 製品・プラン | 公開料金 | 料金を見るときの注意 |
|---|---|---|
| COMP-葬儀支援システム | 基本料金は利用社員数10人まで月額12,800円、初期設定費用80,000円から。いずれも税別 | 売上管理、モバイル、予定管理などは追加料金。データ構築・移行は別途見積もり |
| 船井ファストシステム | 初期導入35万円、月額3.5万円から。いずれも税別 | kintone10アカウント分を含む。個別アプリや条件は要確認 |
| ブリッジ葬儀 | 1ユーザー月額3,000円から | カスタマイズ、導入支援、研修、保守プランは利用条件により変動 |
| kintone葬儀システム | 初期導入15万円、月額27,500円。いずれも税別 | 葬儀PROとは別の入門プラン。kintone5アカウントを含み、Google Workspaceは別途必要 |
上記以外にも、利用人数・拠点数、マスタ設定、データ移行、帳票カスタマイズ、外部連携、操作研修、保守で費用が変わります。月額料金だけでなく、導入初年度と通常運用年の総額を分けて比較してください。
葬儀管理システムを導入する流れ
- 現行業務を棚卸しする:顧客台帳、見積書、請求書、施行表、会員情報、法要管理の保管場所と担当者を整理します。
- 必須機能と移行範囲を決める:初回導入に必要な機能と、将来追加する機能を分けます。
- 同じ条件でデモと見積もりを依頼する:利用人数、拠点数、データ件数、帳票、連携先を各社へ同じように伝えます。
- データ移行と並行稼働を行う:件数、金額、法要日、会員区分を照合し、旧運用との二重管理期間を決めます。
- 権限と入力ルールを定めて本稼働する:現場、事務、管理者の入力・承認・修正権限と、問い合わせ窓口を決めます。
葬儀管理システムについてよくある質問
小規模な葬儀社でも導入できますか
導入できます。ただし、最低利用人数、初期設定費、必要機能がオプションかを確認してください。受付・見積・請求など、負担の大きい業務から段階的に導入できる製品もあります。
既存の顧客データや帳票を移行できますか
対応範囲は製品によって異なります。顧客・会員・施行データの取り込みと、見積書・請求書・社内帳票の再現を分け、対象項目、形式、費用、移行後の照合方法を確認してください。
クラウド型ならスマートフォンで使えますか
クラウド型でも、スマートフォンの対応画面や操作できる機能は異なります。閲覧だけか、見積作成や施行更新まで行えるか、推奨ブラウザと端末を確認しましょう。
法要やアフターフォローも管理できますか
四十九日、一周忌、初盆などの日程計算、仏壇・相続・遺品整理などの進捗管理に対応する製品があります。標準機能か追加アプリかも確認してください。
導入までどれくらいかかりますか
標準機能だけで始める場合と、データ移行・帳票再現・外部連携を行う場合で異なります。契約前に、要件整理、設定、移行、研修、並行稼働、本稼働の日程を提示してもらいましょう。
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掲載内容は2026年7月28日時点で確認できた各社の公式情報をもとに整理しています。サービス内容、料金、対応範囲、導入条件は変更される場合があります。契約前に各社へ現在の条件をご確認ください。









