アパレル・ファッション業がオウンドメディアでやるべきこととは
最終更新日:2022年02月07日

アパレルのオウンドメディアで「選ぶ理由」をユーザーに提供
星の数ほどあるアパレルの中からあなたの会社、あなたのブランドをユーザーに選んでもらうには、なにをどうすればよいのでしょうか。
まず、成功しているアパレルのオウンドメディアについて知っておくのが良いでしょう。
アパレルのオウンドメディアの成功事例は以下のとおりです。
- 公式オニツカタイガーマガジン
- FASHION HEADLINE(伊勢丹)
- SHIPS MAG
- Tabio(タビオ)
- BASE Mag.
上記成功事例を参考にし、自社のオウンドメディアの成功へと繋げていきましょう。
ではそれぞれについて詳しく解説していきます。
公式オニツカタイガーマガジン
※引用元:株式会社アシックス(https://www.onitsukatigermagazine.com/)
ヨーロッパを中心に人気を誇るオニツタイガーは、スポーツシューズブランドです。オニツカタイガーは1977年に他社と経営統合し、現ブランド名の「アシックス」となりました。
リンピック選手がオニツタイガーのシューズを履いてメダルを獲得したこともあり、世界中の人々に認められるグローバルブランドにまで成長したオニツカタイガー。2002年にはスポーツファッションブランドとして新たなスタートを切り、現在ではファッションアイテムとして多くの人々に愛されています。
オニツカタイガーのオウンドメディアは、ブランドイメージを表現したデザインでオシャレです。最新情報や店舗情報が掲載されており、オンラインストアでショッピングを楽しむこともできます。ファッショントレンドなどもチェックすることが可能。
FASHION HEADLINE(伊勢丹)
※引用元:株式会社ファッションヘッドライン(https://www.fashion-headline.com/)
FASHION HEADLINEは、ファッションヘッドラインによって運営されているオウンドメディアです。ファッション情報を中心に、ビューティ、グルメ、ライフスタイル、トラベル、アート、占いなどあらゆる情報を掲載しています。
ファッションに関しては、ファッションに関連するプレリリースや、ファッションショーの写真などがアップされており、ファッションに関するさまざまな情報を発信しています。
メディアには記事の量がたくさんあり、コンテンツの更新頻度も高いです。ogpタグの設定やSEO対策もしっかりとされています。また、関連性の高いページへの誘導や、外部サイトとの連携も確認できます。こういった対策がオウンドメディアの成功へと導くのでしょう。
SHIPS MAG
※引用元:株式会社シップス(https://www.shipsltd.co.jp/shipsmag/)
SHIPSのコンセプトは、トラディショナルなスタイルのファッションを、現代の形で表現した”STYLISH STANDARD”。メインはビジネス・スーツスタイルですが、キレイめのカジュアルスタイルのファッションアイテムも展開しています。
そんなSHIPSが運営する「SHIPS MAG」は、主にファッション関連の情報を配信しています。カテゴリは4つに分類されており、ファッションに関する話題のデザイナーのインタビュー記事などを掲載。
また、STYLE BOOKのカテゴリでは、コーディネートに関する詳細な説明が記載されています。掲載されているコーディネートの写真を、マウスで365度回転させることができるのが素敵ですね。あらゆる角度からコーディネートのファッションアイテムを確認することができます。
Tabio(タビオ)
※引用元:タビオ株式会社(https://tabio.com/jp/wp-content/uploads/2020/02/putigift_main-1536×864.jpg)
靴下を専門に扱うTabioは、世界中のマーケットをターゲットにしており、「手作り感覚」にこだわっています。靴下は消耗品であるという固定観念の破壊を目指し、日本や世界各国の人たちに靴下の素晴らしさを伝えています。
タビオはオウンドメディアを立ち上げていません。しかしコンテンツ施策が参考になりますのでいくつかご紹介します。
タビオはユーザーの要望にマッチしたコンテンツを制作。検索でたどり着いたユーザーを、オンラインショップへの誘導に繋げています。またSEO対策やリスティング広告の運用も行っており、売り上げを伸ばしています。
BASE Mag.
※引用元:BASE, Inc. (https://xn--cckbip0mla2orf.com/basemag/)
BASE Mag.はブログ型メディアで、BASEにより運営されているオウンドメディアです。ネットショップ、ブログ、キュレーションメディアの3つが組み合わさっています。BLOG Appsを使用して上げられたブログ記事の中から、BASEが選んだ記事がBASE Magにアップされるという仕組みです。
ファッション、アクセサリー、ハンドメイド、家具・インテリア、生活雑貨、グルメ、スイーツなどあらゆるアイテム情報がジャンル別に掲載されています。それぞれの商品に関するページには、商品に対する想いやストーリーが綴られており、売り込み感があまり感じられません。
しかし、商品に関する情報が記載されていない記事もたくさんあり、ユーザーが誤って注文してしまうことも多いかも知れません。
ファッションのオウンドメディアで成功するためのコツ
上記に挙げたようにサイトでのブランディングは、非常にテクニックが必要になってきます。
しかし、ユーザーはそのブランドだけで服を購入するわけではありません。そのほかにどのようなことが必要か整理しておきましょう。
オウンドメディア型ECサイトを構築する
ECサイト自体をオウンドメディア化し、読み物として楽しんでもらえるようなコンテンツをアップするのがおすすめ。ユーザーに楽しんでもらいながら販売を促せますし、SEO効果をもたらすことも可能です。
コンテンツを制作する際のポイントは、ユーザーの役に立つような情報を盛り込んだ内容にすること。どのような目的でコンテンツを読みに来てくれるのかを想定した上で、検索意図に合わせてコンテンツを作成することが重要です。
また、オウンドメディア型ECサイトを構築することで、さまざまな形で商品の魅力を発信することが可能です。
例えば、「北欧、暮らしの道具店」というクラシコムが運営しているメディアでは、スタッフによる商品の使用レビューを掲載したり、コラムや特集の中で商品が使われているシーンの説明をしていたりします。
インスタグラムを徹底活用
インスタグラムのユーザーは、主に購買意欲のある若者たちです。したがって、インスタグラムは、アパレル業界で集客を図る上で重要なツールといえます。
インスタグラムでファッション情報を収集している人も多いので、自社の商品が素敵に見せるような写真を投稿することで、多くの人に見てもらえる可能性があります。また、自社商品の宣伝にも繋がるでしょう。
インフルエンサーマーケティングを取り入れ、ブランド戦略を図っている企業も多いです。自社のターゲット層とインフルエンサーのフォロワーがマッチすることで、より効果的な宣伝効果をもたらせます。
広告による宣伝よりも、インフルエンサーに自社商品をプロモーションしてもらう方が、より確実に情報をターゲット層に届けることが可能です。
アプリでリピーターを獲得
アパレルショップは競合他社が多いです。したがって、売り上げを安定させるには、新規顧客の獲得を目指すよりも、既存客をロイヤルカスタマーに育てることに力を入れる方が良いです。
そこで自社のスマホアプリを制作するのがおすすめ。アプリを使うことで、ロイヤルカスタマーを形成することができます。顧客に自社のスマホアプリを使用してもらうことで、
- 顧客情報を入手し、顧客の分析や性質の把握
- リピート集客に必要なお店の最新情報やお得な情報などの配信
することができます。また登録されている顧客情報から通常顧客とロイヤルカスタマーを区別することができるので、顧客に合わせてクーポンや情報の配信をすることも可能です。
デジタルポイントカード機能を使って、会員ランクに応じてポイントを付与し、ロイヤルカスタマーの形成に繋げることもできます。
アパレルのWebマーケティングを追求
オウンドメディアにより集客や収益を上げるために、まず以下についてしっかり分析しましょう。
- ほかのアパレルにはない強みは何か
- ターゲットがしっかり見えているか
- ユーザーに選んでもらえるファッションであるか
- ユーザーの検索意図に即したコンテンツが提供できているか
次に、上記の分析に基づくWebマーケティングの戦略が必要になってきます。まず、サイト流入を増やすために、検索意図を意識することが大切です。検索ワードの裏の需要を読み取る必要があります。
ユーザーが真に求めている情報が何であるのかを把握することで、ユーザーを惹きつけるようなコンテンツを容易に制作することが可能です。検索結果画面やクエリを理解することで、検索意図を読み取ることができます。
アパレルのECオウンドは外部パートナーと組む
オウンドメディア型ECサイト集客を成功させたい場合は、Web戦略のノウハウを持つ外部パートナーと提携するのがおすすめです。
ブランディングのオウンドメディアやECサイトの実績もある、全研にも一度ご相談ください。