3C分析の事例「楽天」編

3C分析の事例「楽天」編
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そもそも3C分析とは?

3C分析とはマーケティング戦略における環境分析のフレームワークです。主に戦略構築の際に用いられます。

3Cとは?

3つのCは市場や顧客を意味する「Customer」競合を意味する「Competitor」自社を意味する「Company」から導き出されます。

戦略的に3つの関係性を分析していくことで、マーケティングにおける戦略立案が可能となります。かつてマッキンゼーの戦略コンサルトだった、大前研一氏が自著『The Mind of Strategist』内で提唱しました。

3C分析の目的とは?

3C分析を行うことで、サービスの差別化ポイントや事業の方向性といった自社の成功要因を導き出すことができます。自社の強みを再確認できるほか、勝つために必要な要素を見極めることができます。

以下では、楽天の場合を例にして、3C分析をしてみました。

楽天を取り巻く「Customer」

楽天を取り巻く市場とは?

楽天は「EC」「FinTech」「デジタルコンテンツ」の3つの事業を軸に事業を運営しています。中でも印象として大きいのはやはりEコマース業ではないでしょうか。

国内EC市場は成長を続けており、2018年段階で約18兆円もの規模を誇っています。中でもスマートフォンを活用して購買を行う層が前年比21.5%も増加しており、スマートフォンの普及と共に、今後も伸びていくことが想定されるでしょう。

※参照データ元:Eコマースとは?成長を続ける市場規模と今さら聞けないECのメリット(https://www.future-shop.jp/magazine/ec_merit)

なお、この市場規模はBtoCを対象としているため、今後BtoB需要の拡大により更なる増加が見込まれます。

また、アメリカの調査会社「GARTNER」によると、2020年までに検索の30%が音声になると言われています。実際のところ日本国内での普及は乏しいようですが、今後音声検索が検索の主流となる可能性は十分にあるでしょう。

楽天を取り巻く顧客とは?

楽天は、EC領域以外にも複合的にサービスを展開しているため、楽天のECを活用して購入するメリットが多数あります。

例えば、楽天カードです。楽天カードを活用した楽天市場の購入には、たくさんのポイントが付与されます。また楽天銀行など生活において必要なライフラインを多数揃えていることから、ユーザーは楽天ブランドをライン使いしてしまうのです。

楽天の「Competitor」とは?

楽天がECサービス参入当初から競合として意識しているのが、業界最大手のAmazonです。圧倒的な物流ラインを持つAmazonとの差別化を図るため、日々多くの施策が実施されています。

楽天市場においては、出店者がWeb上に店舗を開設するという点でAmazonとの差別化を図っています。顧客を消費者と置くか、出店者と置くかでビジネスモデルの差別化を図り、Amazonと戦っているのです。

楽天の「Company」

楽天は元々ECが事業の中心領域でしたが、近年ではFintech事業や格安携帯市場にも参入しています。豊富なサービス運営力を元に、新たな事業に積極的に投資を行うことで成長・拡大を続けてきました。

一方で新規参入した格安携帯電話市場を中心に軌道に乗っているとは言い難く、戦略の転換が必要となっています。また、積極的な海外進出を試みたものの、想像以上に苦戦し売上の8割は日本国内に留まっているのが現状です。

頼みのECサイトはAmazonとの差別化を図るべく、出店者に対して様々な条件を強いていることが反発の種となり、出店を取りやめる店舗が多数あります。

「店舗を出す」ことにフォーカスすると無料で利用できるサービスが増えているからこそ、改めて楽天の強みを見直す必要がありそうです。

3C分析の解説・進め方を
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