【3分で理解】3C分析でサイバーエージェントの経営戦略を知る

【3分で理解】3C分析でサイバーエージェントの経営戦略を知る
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この記事では、サイバーエージェントを3C分析の観点から解説しています。どうぞ貴社の現状分析や戦略立案にお役立てください。

なお、この記事に合わせて自社と競合の分析を通じてマーケティングを成果に繋げるためのワークシートも提供しています。シートに記入するだけで3C分析が進められる内容になっていますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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そもそも3C分析とは?

3C分析とは顧客・競合・自社を個別に分析して、マーケティング戦略を考えるためのフレームワークです。1982年にマッキンゼーの経営コンサルタントであった大前研一氏によって提唱されました。

3Cとは?

3Cとは顧客・競合・自社を英語表記した際のイニシャルを取ったものです。

  • Customer:市場・顧客
  • Competitor:競合
  • Company:自社

これら3つの要素は企業が自らコントロールできない外部環境(Customer・Competitor)と内部環境(Company)を表しています。異なる3つの視点から企業の状況を分析することで、事業計画やマーケティング戦略をスムーズに策定することが可能です。

3C分析の目的とは?

3C分析の目的はサービスの差別化するべきポイントを明確にして、事業の方向性や経営戦略を顕在化させることです。マーケティングの手法に3C分析を取り入れることで自社の強みを再確認し、競合他社に勝つための要素を見定められます。

次の項目からはサイバーエージェントを例にして実際に3C分析を行ってみましょう。

サイバーエージェント公式サイト画像
引用元:サイバーエージェント「https://www.cyberagent.co.jp/」

サイバーエージェントにおける「Customer」

サイバーエージェントではメディア・ゲーム・インターネット広告の3事業を展開しています。このため事業ごとに市場や顧客が異なっているのが特徴です。

サイバーエージェントを取り巻く市場とは?

サイバーエージェントでは3つの事業を展開しており、各分野に共通している点はIT分野であることです。メディア・ゲーム・広告は関連性がないように思えますが、すべての事業はインターネット上で完結するものとなっています。

ここからは各事業に分けて分析してみましょう。

Webサービス・メディア市場では既存事業として、日本最大規模のブログサービスである「アメブロ」、恋活アプリ「タップル」を展開。また2016年からはテレビ&ビデオエンターテイメント「ABEMA」をスタートしています。Webサービス・メディア市場はPCからスマートフォンへとシフトを見せていますが、早期にスマートフォンへ経営リソースを注いだこともあり各事業とも好調でABEMAの業績は右肩上がりです。

ゲーム市場では「グランブルーファンタジー」「シャドウバース」「戦国炎舞-KIZNA-」の3タイトルを運営しています。日本のゲーム市場は世界第3位の規模であり、スマートフォンゲーム市場は拡大し続けているのが特徴です。

また、インターネット広告はサイバーエージェントの中核事業です。1998年の創業から積み重ねた実績も手伝い、サイバーエージェントの成長率はインターネット広告市場の成長率を上回っています。

サイバーエージェントを取り巻く顧客とは?

サイバーエージェントが展開する3事業はBtoBとBtoCの2つに分類できます。

BtoBのインターネット広告の顧客層は中小企業から大企業までと幅広いのが特徴です。BtoCのメディア・ゲームの顧客層は普段からスマートフォンを使いこなすデジタル・ネイティブ世代がメインであると分析できます。

サイバーエージェントにおける「Competitor」とは?

サイバーエージェントにおける競合企業は事業分野ごとに存在しています。

メディア分野を例にとると、ABEMAの競合は「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」「Hulu」などです。ABEMAの有料プランと比較した場合脅威となる可能性も否めませんが、TVに負けず劣らずのコンテンツ力やユーザビリティに優れたサービスをつくる技術で対抗しています。

また、ゲーム分野ではゲーム業界大手の任天堂やスクエア・エニックス、CAPCOMなどが参入。人気タイトルになりうるゲームのリリースが要求されますが、ゲーム事業に特化した子会社・株式会社Cygamesの高いヒット率などで優位に立っています。

サイバーエージェントにおける「Company」

創業当時のサイバーエージェントはメディア事業を手掛ける企業としてスタートしました。

そんなサイバーエージェントがまず大きく成長するきっかけとなったのは、アメブロを提供しBtoBからBtoCへと転向したことです。また、会社の方針を営業中心から技術中心に変更したことで、業績も一気に好調になりました。

サイバーエージェントは技術を追求した質の高いサービスの提供により、顧客を満足させることに成功。強みである技術力を伸ばすことで、これからも質の高いサービスを提供し続ける企業であり続けるでしょう。

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