【3C分析の事例集】様々な企業を3C分析してみました

【3C分析の事例集】様々な企業を3C分析してみました
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3C分析とは

3C分析とは、マーケティングプロセスの一環であり、市場環境を構成する3つの要素、「Customer:市場・環境」「Competitor:競合」「Company:自社」について情報収集・分析を行うフレームワークです。析と呼ばれています。3つの単語の頭文字のCを取ったフレームワークが3C分析です。

このフレームワークを用いることで事業の方向性を検討したり、KSF(成功要因)がどこにあるのか見出すことができます。戦略的なマーケティングを行うには多大な情報を要しますが、分析のポイントを3Cに絞ることにより、市場の概況を明らかにし、自社の進行方向や持続性の高いビジネスモデルを構築する方法を見つけることができます。
この記事では実際の企業を3C分析した事例集として、ご紹介していきます。

もし市場環境の分析行いたいとお考えでしたら、こちらのワークシートもご活用ください。

3C分析の事例集

ここでは、3C分析を活用した各社の分析事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

3C分析事例:星野リゾート

3C分析事例:星野リゾート

まずは、人気宿泊施設を多数展開している「星野リゾート」の3C分析の事例を紹介していきます。

  • 市場・顧客(Customer)
    星野リゾートの市場・顧客(Customer)は、ニッチなターゲット設定が特徴です。一つは「インバウンド(訪日外国人客)」、もう一つは、都市観光における「12歳以下の子を持つファミリー層」です。
  • 競合他社(Competitor)
    星野リゾートの競合(Competitor)は、広くはホテルや旅館を運営する宿泊事業者、旅行・飲食も含めた観光業者も競合になり得ます。一方、星野リゾートは競合の経営再生を手がけるなど、競合を自社の顧客に取り込む施策も行っています。
  • 自社(Company)
    星野リゾートの自社(Company)は、結果を出す仕組みで一日の長があります。それはコンセプト設計において、現場社員に大きな裁量権を与えていることです。この仕組みにより、顧客満足度を合高めることに成功しています。

星野リゾートの3C分析
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3C分析事例:無印良品

3C分析事例:無印良品

次に、3C分析を用いた「無印良品」の分析事例を紹介します。

  • 市場・顧客(Customer)
    食品、衣料品、インテリアなど幅広い商品を扱う無印良品の市場・顧客(Customer)は、多岐にわたります。広くは小売業界、細分化していけば食品業界、アパレル市場、インテリア業界が対象です。
  • 競合他社(Competitor)
    全ての需要に対応できるフルライン戦略の無印良品の競合他社(Competitor)は、同じ経営スタイルをとる企業の中には見出しにくい状況です。しかし、インテリア業界のニトリや、衣料品業界のユニクロなど、領域ごとに競合が存在します。
  • 自社(Company)
    無印良品の自社(Company)で目立っているのは、市場と顧客ニーズへの柔軟な対応です。アプリの有効活用によるデジタル化対応、商品×コンテンツマーケティングの掛け合わせ、品質を維持したままの値下げなど、売り上げや顧客満足度という結果を出すための仕組みを工夫しています。

無印良品の3C分析
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3C分析事例:楽天

3C分析事例:楽天

  • 市場・顧客(Customer)
    楽天の市場・顧客(Customer)は、当社が事業の軸に据える「EC」「FinTech」「デジタルコンテンツ」です。とりわけEC事業は成長産業であり、この分野でのシェア争いと顧客獲得競争は一層熾烈になっていくものと見られています。
  • 競合他社(Competitor)
    楽天にとっての競合他社(Competitor)は、Amazonが筆頭です。業界最大手の同社は楽天にとって一番の目標であり、楽天は同社との差別化を図るための様々な施策を実施しています。
  • 自社(Company)
    楽天の自社(Company)は、豊富なサービス運営力と多分野にまたがる顧客基盤が強みです。新規事業への積極的な投資により当社は成長を続けています。課題は軌道に乗っていない事業や、反発や不満が出ているサービスもあることです。

楽天の3C分析
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3C分析事例:日清食品

3C分析事例:日清食品

次に、カップヌードルでおなじみの「日清食品」の分析事例を紹介します。

  • 市場・顧客(Customer)
    日清食品の市場・顧客(Customer)は、広くは食品業界全体、狭義では冷凍食品や時短食品業界とそのユーザーです。とりわけ2017年以降は共働き世帯の増加が顕著で、冷凍食品と時短食品へのニーズは高まっています。
  • 競合他社(Competitor)
    日清食品の競合他社(Competitor)は、食品業界全体です。直接的には即席めん業界ですが、同業界が国内市場で飽和状態にあることを鑑み、現在は幅広いジャンルを競合としてとらえる必要があります。
  • 自社(Company)
    日清食品の強みは、「カップヌードル」や「チキンラーメン」などのブランド力です。その名前を聞くだけで日清食品と分かる商品が幾つもあります。課題は、従来のヒット商品を超える新しい商品開発と、出遅れがちな海外事業です。

日清食品の3C分析
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3C分析事例:ロッテリア

3C分析事例:ロッテリア

次に、個性的なハンバーガーが魅力の「ロッテリア」の分析事例を紹介します。

  • 市場・顧客(Customer)
    ロッテリアの市場・顧客(Customer)は、広くは飲食業界全体、狭義ではファーストフード、ハンバーガー、ケンタッキー、フライドチキン、うどんチェーンなどです。「早さ」「安さ」という点では、コンビニを同市場と捉えられるでしょう。
  • 競合他社(Competitor)
    ロッテリアの競合他社(Competitor)は、直接的にはマクドナルドやモスバーガーなどハンバーガー業者です。同業界でロッテリアは3番手につけています。
  • 自社(Company)
    ロッテリアでは、業界1位・2位のマクドナルドとモスバーガーの強みを上手く組み合わせながら、定期的に新商品を発表する方法で、顧客を飽きさせない工夫を行っています。結果、業界3位としてのポジションを明確にし、差別化を図ることに成功しました。

ロッテリアの3C分析
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3C分析事例:オリエンタルランド

3C分析事例:オリエンタルランド

次に、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーで有名な「オリエンタルランド」の分析事例を紹介します。

  • 市場・顧客(Customer)
    オリエンタルランドの市場・顧客(Customer)は、総合的にはテーマパーク市場、狭義ではライブ・エンターテインメント業界も含まれます。顧客は10代~30代の女性グループやファミリー層、カップルなどがターゲットです。
  • 競合他社(Competitor)
    オリエンタルランドにとって、目下、最大の競合(Competitor)はユニバーサル・スタジオ・ジャパンです。同社との違いを明確にするべく、「徹底した世界観の構築」や「季節に応じたイベントの実施」など、来場者を飽きさせない工夫を行っています。
  • 自社(Company)
    オリエンタルランドの最大の強みは、ウォルト・ディズニー・カンパニーとライセンス契約を結んでいることです。一種独特のディズニーの世界観やキャラクターを用いたテーマパークを運営できる特権こそが、当社にとって強力な経営資源となっています。

オリエンタルランドの3C分析
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3C分析事例:ユニクロ

3C分析事例:ユニクロ

次に、グローバルなファストファッション企業「ユニクロ」の分析事例を紹介します。

  • 市場・顧客(Customer)
    ユニクロが事業展開している市場はアパレル市場です。同市場の国内における近年の特徴は、リアル店舗の売り上げがやや減少傾向、逆にECの売り上げは年々増加しています。顧客ターゲットは全世代です。個性を抑えた普遍的なデザインは、幅広い世代に支持されています。
  • 競合他社(Competitor)
    ユニクロの直接的な競合(Competitor)はファストファッション業界、すなわち「しまむら」や「無印良品」です。海外も視野に入れるなら、「GAP」や「ZARA」も競合として意識されるでしょう。「GU」はユニクロの姉妹ブランドであるため、競合にはなりません。
  • 自社(Company)
    ユニクロの強みは、普遍性の高いデザインです。個性を抑えてトレンド感が出ないように工夫しているため、時代や流行に関係なく着ることができます。「シルキードライ」や「ヒートテック」など自社開発商品も、利益を生み出すリソースとして強力です。

ユニクロの3C分析
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3C分析事例:ニトリ

3C分析事例:ニトリ

次に、全国各地に店舗がある「ニトリ」の分析事例を紹介します。

  • 市場・顧客(Customer)
    ニトリの市場・顧客(Customer)は、直接的にはインテリア業界です。同業界でニトリはトップの売上高とシェアを占めています。経営成績は30年連続の増益。一方、家具や家電の取り扱いがあるため、ホームセンター業界も市場として捉えられます。
  • 競合他社(Competitor)
    ニトリの直接的な競合他社(Competitor)は、良品企画、島忠、ナフコなどインテリア業界の企業です。売上高で見る最大の競合は業界2位の良品企画ですが、ニトリは同社に1,500億円以上の差をつけています。
  • 自社(Company)
    ニトリの強みは、ほとんどの商品に適用しているプライベートブランド(PB)です。PBの特徴は、製造元から直接買い取りを行うことであり、その結果として、良い商品を安く早く仕入れられます。インテリア業界1位を走るニトリの力の源泉です。

ニトリの3C分析
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3C分析事例:マクドナルド

3C分析事例:マクドナルド

次に、ファーストフードの代表格「マクドナルド」の分析事例を紹介します。

  • 市場・顧客(Customer)
    マクドナルドが属する市場は、ハンバーガー業界です。同市場でマクドナルドは圧倒的な商品開発力を武器に、不動の地位を築いています。顧客層は「美味しいハンバーガーを食べたい」消費者をはじめ、スピードやテイクアウトのしやすさを重視するユーザーなど様々です。
  • 競合他社(Competitor)
    マクドナルドの直接的な競合(Competitor)は、ロッテリアやモスバーガーなどハンバーガーチェーン店。同市場でマクドナルドは圧倒的な1位を誇っています。他方、コンビニ各社もハンバーガー商品のバリエーションを充実させており、「手軽に」「早く」食べられる環境を確保していることもあって、新たな競合として意識されています。
  • 自社(Company)
    マクドナルドの強みは、冷静な自社分析と独自の商品開発能力です。業界トップのシェアを誇るがゆえに、時間と手間をかけたマーケティングや、新たなメニュー・サービス開発に挑戦しやすい環境があります。

マクドナルドの3C分析
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3C分析を活用して戦略を練ろう

3C分析は、マーケティング戦略における基本的なフレームワークです。ニーズを捉えつつ差別化を図るためには、まず市場・顧客(Customer)を知る、そして競合他社(Cmpetitor)を知る、そして自社(Company)の強みを知ることです。

3C分析のフレームワークを用いることで、具体的に明示化ができます。整理された情報に基づいて自社の戦略を練る際、市場競争を勝ち抜くための有効なKSF(Key Success Factor:成功要因)を見出せるでしょう。

一方、3C分析はマーケティング戦略におけるフレームワークの一つにすぎません。市場環境や自社の状況、強み・弱みを分析できるフレームワークは他にもあります。

具体的には、4C分析、STP分析、SWOT分析、RPM分析、5フォース分析、バリューチェーンなどです。

マーケティングを実施するときは、3C分析だけに頼らず、他のフレームワークも用いながら(あるいは組み合わせながら)多角的な視点で分析を進めていくことをおすすめします。

3C分析の方法
ポイント解説

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