就活ナビサイト離れが進む理由とは?自社独自の採用チャネル確保が急務

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近年、学生の就活ナビサイトからの離脱が目立っており、その背後には多くの理由があります。しかし、企業側が就活ナビサイトを避けて採用形態を作ることも簡単ではありませんよね。
この記事では、「学生の就活ナビサイト離れ」の理由を解説し、どのように対処していけばいいのかを探っていきます。

さらに求人募集を行っても中々人が集まらない企業様のために「採用ポジショニングメディア」についてもあわせて紹介しています。

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就活ナビサイト離れが進む現状

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近年では就活ナビサイトを使わない学生が増えています。学生が就活ナビサイトを使わなくなった理由や、学生が就活の情報収集で重視していることを解説します。

就活生のサイト利用状況

就活ナビサイトとは、就職活動中の学生向けの求人情報などを集めたサイトのことです。「リクナビ」や「マイナビ」が大手の就活ナビサイトとして有名ですよね。多くの企業が登録しているため、就活ナビサイトを見るだけで多くの情報をチェックできるという特長があります。

2010年ごろまでは、学生は就活ナビサイトをフル活用しながら、就活をするのが当たり前でした。就活ナビサイトで会社を探して会社説明会や採用面接に応募し、企業の担当者と連絡を取り合っていたのです。

ところが近年では、就活ナビサイトに頼らない学生の方が多くなっています。個別の企業のWebサイトで情報を集めたり、企業が開催する個別説明会に直接応募したりしており、就活ナビサイトにはあまりアクセスしなくなっているのが現状です。

就活ナビサイト離れが進む理由

現在の就活生はなぜ就活ナビサイトを使わなくなったのか、理由を3つ解説します。

就活ナビサイト以外で情報収集が行えるようになった

就活ナビサイト以外で企業の情報収集ができるようになったことが、就活ナビサイト離れが進んだ大きな理由です。就活生にとって就活ナビサイトがほぼ唯一の情報源だった昔とは違い、現在では様々な媒体から就活に関する情報を集められます。

それぞれの企業のWebサイトが充実しているうえ、企業の評判を集めた口コミサイトやOB・OGからのリアルな情報を容易に得ることができるようになりました。また、SNSで検索すれば企業に関する情報が大量に表示されます。このような点から、現在では就活生が情報収集のために就活ナビサイトを使う必要性が低くなっています。

情報量が多すぎる

情報量が多すぎることも、学生の就活ナビサイト離れにつながっています。スマートフォンからいくらでも就活に関する情報が手に入るため、情報を集めることよりも、情報を絞り込むことの方が重要になっているのです。

就活生は自分にとって有益な情報だけに接したいと考えており、そのために情報源を厳選しています。就活ナビサイトは、不特定多数に向けた情報を扱っているため、情報を絞り込みたい学生に避けられているのです。

個人情報の問題が明るみになり信用度が落ちた

学生の就活ナビサイト離れの理由として、2019年にリクナビの個人情報の問題が明るみになり、就活ナビサイト全体の信用度が落ちたことも挙げられます。リクナビは内定辞退率に関する統計データを、個人が特定できる状態で企業に販売していました。

リクナビの問題の後、学生は就活ナビサイトから個人情報が流出するのではないかと、不安を感じるようになりました。そのため「就活ナビサイトは信用できないから使わない」と決める学生が増えたのです。

登録していても利用していない学生は多い

就活ナビサイトに登録はしていても、あまり利用していない学生は少なくありません。就活ナビサイトに登録する学生の数はそれほど変わっていないため、登録者数だけを見ると、就活ナビサイトは以前と変わらず利用されているように見えるでしょう。

しかし実際には、「就活をはじめるときに、とりあえず登録だけしておく」という学生も多いのです。会員者数だけをチェックするのではなく、就活ナビサイトが実際にどのように利用されているのかにも気を配りましょう。

今の学生が就活に求めていることは?

学生が就活で重視しているのは、「自分にとって有益な情報だけを集める」ことです。学生は余計な手間や時間を使うことなく、効率良く就活を進めたいと考えているのです。そのため就活ナビサイトの選び方も変わってきました。

大手の就活ナビサイトになんとなく登録するのはやめ、小規模な就活ナビサイトを使う学生が増えています。マイナーであっても、自分の目的や好み、志望する業界などに合ったサイトを積極的に利用するようになっているのです。

就活ナビサイト離れでも企業が頼らざるを得ない理由

注意点
学生の就活ナビサイト離れが進んでいる状況でも、就活ナビサイトに頼らざるをえない企業は多いです。企業が就活ナビサイトに頼り続ける理由を4つ紹介します。

多くの学生に自社の情報を届けられる

就活ナビサイトを利用すれば、多くの学生に自社の情報を届けられます。就活ナビサイト離れが進んでいるとはいえ、まだまだ利用者は多いからです。

知名度が低い会社の場合、自社のWebサイトの情報をいくら充実させても、学生に見てもらうことすらできません。その点、就活ナビサイトであれば、他の情報を探している学生が、偶然自社を発見してくれることを期待できます。

ページ作成が楽

ページ作成が簡単に行えるのも、就活ナビサイトを利用するメリットです。企業の情報を載せるページは、入力項目があらかじめ決まっているので、空欄を埋めていくだけで自社の紹介ページが完成します。

もし就活ナビサイトを使わずに自社のページを作成するとなると、ページのレイアウトやデザインを考えながら作成しなければなりません。外部のWeb制作会社に発注するとなれば、費用と時間がかかります。就活ナビサイトを使えば、ページ作成のために余計なことを考えずに済み、作成時間も短縮できるのです。

学生とのやり取りを代行してもらえる

就活ナビサイトでは、学生とのやり取りを代行してもらえます。1件あたりのやり取りは簡単でも、大勢の学生を相手にすると大量の連絡が必要となるため、企業にとって学生との直接のやり取りを減らすことは重要です。

就活ナビサイトを利用すれば、学生とのやり取りを丸ごと任せられます。忙しい企業の採用担当者にとってはありがたいサービスなので、就活ナビサイトに頼りたくなるのです。

直接アプローチをかけられる

学生に直接アプローチをかけられることも、企業が就活ナビサイトに頼る理由です。企業がいくら自社のWebサイトの採用ページを作り込んでも、完成した後は学生が訪れるのを待つしかありません。

ところが就活ナビサイトなら、企業から学生にスカウトメールを送るサービスを利用できます。特に知名度が低い中小企業にとって、自社のことを知らない学生にもアプローチできるサービスは、大きな魅力です。

就活ナビサイトに頼らない!自社の採用チャネル

ソーシャルメディア
学生の就活ナビサイト離れに対応するためには、自社の採用チャネルを持つことが重要です。就活ナビサイトに頼らない採用手法を紹介します。

一般化する「ダイレクトリクルーティング」

近年では「ダイレクトリクルーティング」が一般的になってきています。ダイレクトリクルーティングとは、企業の側から学生を探しにいく採用手法のことです。

従来のように大勢の学生向けに説明会を開催するといった方法ではなく、採用したいと思える学生だけにアプローチをするのが特徴です。採用につながらない学生の選考に費やす手間と時間を大幅に減らせるので、採用活動全体の効率を高められます。

採用チャネルに採用オウンドという選択肢

ダイレクトリクルーティングの具体的な手法として、採用オウンドメディアを活用するという選択肢もあります。採用オウンドメディアとは、求職者向けの情報を発信する、自社で運営するメディアのことです。

採用オウンドメディアでは、自社の理念や社員へのインタビュー、日常の業務でのちょっとしたエピソードなどを、自由な形で発信できます。従来の型にはまった採用サイトとは違い、自社の社風や世界観を表現しやすいのが特長です。

採用オウンドメディアを活用するメリット

採用オウンドメディアを活用するメリットを2つ紹介します。

転職の潜在層にもアプローチできる

採用オウンドメディアを運営することで、転職の潜在層にアプローチできます。就活中の学生はもちろん、将来的に転職を考えている人にも、自社のことを知ってもらえるチャンスを創出できます。

転職活動を本格的に始めると、求職者は大手有名企業など、すでに知っている企業ばかりに目を向けがちです。その前段階で、自社の採用オウンドメディアの記事に触れてもらうことで、「なんだか楽しそうな会社だな」「この会社で働いたらどんな感じかな」と、興味を持ってもらいやすくなります。

採用コストを抑えられる

採用コストを抑えられるのが、採用オウンドメディアの大きなメリットです。採用オウンドメディアを通じて自社に魅力を感じた求職者は、自社の雰囲気や仕事内容をよく理解しています。そのため会社と求職者のミスマッチが起こりにくいので、採用に至る確率が高くなるのです。

従来の採用方法では、大勢の応募者の書類選考や面接に、多くのコストがかかっていました。自社と相性の良い応募者に限って選考を行うことで、効率の良い採用活動ができます。

中長期的な採用活動ができる

就活サイトなど他社のメディアに採用広告を出す場合、掲載期間が限定されてしまいます。新卒の採用活動はある程度期間が絞り込めますが、中途採用や潜在的な転職希望者を集めるためには、中長期的に展開できる採用マーケティングが有効です。

採用オウンドメディアであれば、掲載期間や掲載場所などの制約は一切ありませんし、ピンポイントでコンテンツを追加して問い合わせ導線を確保することも可能です。

採用オウンドが複数のキーワードで上位表示されるようになれば、求職者との接触機会が年間を通して維持され続けることになります。

短期的な採用広告と採用オウンドメディア、採用のためのLP(ランディングページ)、自社のホームページやSNSといった複数の採用チャネルを用意する採用活動が、今後Web採用活動のトレンドとなっていくはずです。

就活ナビサイト離れが進む理由と自社独自の採用チャネルまとめ

パソコンとキーボード
学生の就活ナビサイト離れが進む現状について解説しました。いまだに就活ナビサイトに頼っている企業も多いですが、新しい採用手法を取り入れている企業も増えています。

就活ナビサイトを使わない学生に対応するためにも、自社の採用活動を見直しましょう。自社に合った求職者を採用するには、採用オウンドメディアの活用も検討すべきです。

自社が欲しい人材を集める中長期採用マーケティングとして、今後ますますニーズは高まります。

即効性のあるWeb広告と、採用オウンドメディアのような中長期のマーケティング戦略を上手に組み合わせ、1年を通して採用活動の窓口を空けておくことができると同時に、採用コストの圧縮も実現できる施策であることは間違いありません。

Zenkenでも多くの採用オウンドメディアを手掛けていますので、ご興味があれば下記フォームよりお問い合わせください。

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