【3分で理解】今治タオルの差別化戦略のポイントとは

【3分で理解】今治タオルの差別化戦略のポイントとは
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多くの人に愛される今治タオル。ふわふわっとした柔らかさが人気を集めている今治タオルですが、実は販売するのに苦労した時代がありました。今治タオルが振るわなかった理由と、差別化戦略について解説していきます。

また、記事に合わせて自社と競合他社の分析を通じてマーケティングを成果に繋げるためのワークシートも提供しています。シートに記入するだけでマーケティングに活かせる分析が進められる内容になっております。ご興味のある方はぜひご覧ください。

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売れ行きが伸び悩んでいた今治タオル

売れ行きが伸び悩んでいた今治タオル
画像引用元:今治タオル公式オンラインストア「https://imabari-towel.jp/shop/pages/how-to-use-towel.aspx」

今治タオルが有名になったのは1960年頃のこと。改良して誕生したタオルケットの人気に火がつき、1991年には生産量が5万456トンを超えました。
ところが1991年に起きたバブル経済の崩壊後、海外の安い輸入タオルの需要が高まり、徐々に今治タオルは売れ行きが滞り始めます。

2009年には1991年の5分の1以下の生産量まで減り、販売規模が大幅に縮小。安い輸入タオルの人気の影で、一躍有名になった今治タオルは苦戦を強いられる事態に陥りました。
参照元:今治タオル工業組合/企業数・織機台数・生産・輸出入の推移(https://itia.or.jp/file/toweldata03_20220311.pdf)

今治タオルの差別化戦略のポイント1:ブランドの再起

今治タオルの差別化戦略のポイント:ブランドの再起

今治タオルは長く低迷していましたが、見事に生産量が回復してきています。2017年には年間1万4,000トン以上を生産しており、2009年と比べて49%近くも生産量が増える結果に。生産量が増える契機となったのは、2006年に始まった「JAPANブランド育成支援事業」です。

今治タオルが採択されて、世界に通用するブランドの確立を目指して取り組みがスタートしました。クリエイティブデレクターの佐藤可士和氏に依頼し、ブランドの再起を目指すことに。

まず佐藤可士和氏が手掛けたのは、ブランドマークとロゴの構築。そして、今治タオルの認定基準を設ける取り組みです。
参照元:今治タオル工業組合/企業数・織機台数・生産・輸出入の推移(https://itia.or.jp/file/toweldata03_20220311.pdf)

今治タオルの差別化戦略のポイント2:今治ブランドの強化

今治タオルの差別化戦略のポイント2:今治ブランドの強化
画像引用元:今治タオル公式サイト「https://www.imabaritowel.jp/」

差別化戦略として、今治タオルの認定基準を設けたことで、品質が認められた今治地区のタオルだけが「今治タオル」と名乗れるようになりました。統一された今治タオルのブランドマークとロゴが使用でき、一目で今治タオルと分かるように。

また、認定基準を設けただけでなく、タオルソムリエと呼ばれる認定資格を設けて、ショップや広報担当者にタオルアドバイザーとして広めてもらう取り組みを実施しました。

競合関係にある会社で今治ブランドを名乗れるか?

実は、今治タオルの認定制度に、誰も彼もが諸手を挙げて賛成したわけではありませんでした。競合関係にある会社同士で同一のロゴを使うことに、抵抗感を示す会社は少なくなく、プロジェクトは半信半疑で進められました。
成功する保証があったわけではありませんが、今治タオルの会社は途中で諦めることなく、プロジェクトを続ける道を選んでいます。プロジェクトを開始して3~4年になるにつれ、今治タオルの認知度は徐々に向上。ついに、連続で減少していた生産量がプラスに転じます。

一社では弱くとも束になって戦う

今治タオルの生産量がプラスに転じたことで、今治地区の工業組合のメンバーは同じ方向性に向かい始めます。1社ではブランド力が弱いからこそ、競合関係にある産業全体でブランディングに取り組み、差別化を図る道を選んだのです。

1社では費用を投じられなくとも、産業全体で取り組むことで規模の大きなブランディングが行えます。今治タオルの差別化戦略のように、産業全体で認知度を向上させるための取り組みを行い、製品自体の価値を高めるという方法も選択肢の一つだといえるでしょう。

今治タオルの差別化戦略まとめ

今治タオルの差別化戦略まとめ

今治タオルは、途中で諦めずに数年かけて認知度を向上し、ポジションを確立させた差別化の成功例です。広告で莫大な費用を投じたとしても、戦略が整っていなければ、短期的な集客しか見込めないリスクがあります。
今治タオルのように、長期戦を覚悟してでも業界で生き残るための戦略を練り、認知度を向上させていけば、長く売れるブランディングができるのです。

自社の差別化ポイントを明確にするには、差別化する相手となる競合他社や市場環境を知ることが必要不可欠です。
以下では、競合他社に対して自社の強みや優位性を確立して集客に活かす「差別化戦略」について詳しく解説していますので、他社との差別化にお悩みでしたらぜひ一度チェックしてみてください。
競合に勝つための
差別化戦略とは?

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