【3分でわかる】セイコーマートの経営戦略・差別化戦略のポイントとは

【3分でわかる】セイコーマートの経営戦略・差別化戦略のポイントとは
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本記事ではセイコーマートを支える差別化戦略について解説しています。

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寡占化が進む日本のコンビニエンスストア市場。
全国のコンビニがほぼ大手3社で占められている中、存在感を放っているコンビニエンスストアチェーンがあります。

それが北海道に拠点を持つセイコーマートです。
地場系のローカルチェーンでありながら、顧客満足度においてはセブン・イレブンなどの大手を抑えて2016年から連続1位を獲得しています。

セイコーマートは、どのような経営戦略で顧客のニーズに応えているのでしょうか。この記事では、セイコーマートの経営戦略・差別化戦略のポイントを調査しました。

参照元:日本生産性本部「2021年度 JCSI(日本版顧客満足度指数)第4回調査結果」(https://www.jpc-net.jp/research/detail/005725.html)

セイコーマートの経営・差別化戦略のポイント

セイコーマートは、北海道に根付いたコンビニエンスストアです。
地域の人々に愛されるために、地元ならではの売り方に工夫されており、地域密着型の経営戦略が展開されています。

割引商品が多い

今でこそコンビニエンスストアでも割引販売がされるようになりましたが、これまでの大手コンビニエンスストアチェーンは、おにぎりや弁当など食料品の賞味期限が近くなると、多くを廃棄に回していました。

しかし、セイコーマートはなるべく廃棄せず、早い段階から割引商品を販売することで顧客を引き付けています。

また、スーパーのように特売セールを企画して、特売チラシで積極的にアピール。これまでコンビニエンスストアがしてこなかったプロモーションをあえて行い、消費者に対して安いイメージを定着させました。

豊富な商品ラインナップ

セイコーマートは、通常のコンビニエンスチェーンよりも商品の種類を揃えることで、他社との差別化につなげています。

総菜やお弁当、カップ麺などの食料品、ワインなどの酒類、ほかにもコンビニの売れ行き商品のラインナップを揃えて、消費者のニーズに応えているコンビニエンスストアです。

プライベートブランド(PB)商品の種類が多いのも特徴で、セイコーマートの店舗売上の約半分がPB商品です。

原材料選びから製造工程、パッケージングまでを自社管理することで、低価格で高品質な商品提供を追求しています。

弁当や総菜を店内調理で手作り

セイコーマートの各店舗には、「HOT CHEF(ホットシェフ)」と呼ばれる店内調理場があり、店内の厨房で総菜や弁当を作ってできたての美味しさを提供しています。

大手コンビニエンスチェーンにも調理場はありますが、ほとんどが工場で製造された冷凍ものやレトルト食品です。店内では、揚げる工程や温める工程のみが行われています。

それに対し、セイコーマートは専任の担当者が厨房に立ち、すべての工程を調理。製造工程から店舗で管理して、美味しさ(品質)やコストカットを追求していると言えます。

また、現場で必要な分だけを調理するので売れ残りが生まれません。フードロス防止の観点からも経営に好影響を与えていると言えるでしょう。

セイコーマートの経営・差別化戦略まとめ

セイコーマートは、地場系だからこそ実施できる戦略で、多くの道民のニーズに応えているコンビニエンスストアであると分かりました。

大手コンビニよりも低価格で販売する、商品の種類を多く揃える、弁当や総菜などの主力商品を店内で手作りすることで、大手コンビニチェーンにはない魅力や価値を生み出しています。

PB商品へのこだわりもブランディングの確立や浸透につながり、相乗効果を生み出していると言えるでしょう。

セイコーマートのように、地域密着で事業を行うなら、エリアならではのターゲットニーズを汲み取り、それに応えていく戦略の構築が大切です。

限られた商圏エリアで事業を行う際には、ターゲット属性やニーズ、そして競合企業について、いま一度見つめなおしてみてください。

実はそのエリア内では他社がやっていないことや、エリアを限定して集中することで大手にはできないことがあるなど、活路が拓けることも少なくありません。

自社ならではの強み、独自の価値を考えて、経営に好影響を与える戦略を立てていきましょう。

競合他社と差別化する
戦略の立て方とは

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