【3分で分かる】Netflixの差別化戦略・経営戦略とは

【3分で分かる】Netflixの差別化戦略・経営戦略とは
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Netflixの差別化戦略のポイント

Netflixのロゴ

配信登録制のストリーミングサービスとしてNo.1(※)の地位につくNetflix。その歴史は郵送によるDVDレンタル事業から始まり、現在では190か国以上に動画配信(2022年4月調査時点)を行っています。

先日「10年ぶりに会員が減少」というニュースが話題になっていましたが、それでも学ぶところは多くあります。

Netflixのサブスクリプションプランはシンプルで、ベーシック・スタンダード・プレミアムの3つのみです。全世界での会員数は1億6,700万人を超えており、テレビでは提供できないような新しい企画に挑み続けています。

ストリーミングサービス業界でNo.1となったNetflixは、これまでにどのような戦略を行ってきたのでしょうか。本記事では、Netflixの差別化戦略・経営戦略のポイントについて紹介します。

※参照元:ハーバード・ビジネス・レビュー(https://www.dhbr.net/articles/-/5590)

時代を先取りしたサービスを展開

Netflixは1997年に、郵便によるDVDレンタルサービスとしてスタートしました。当時、アメリカ国内で最大の競合相手となっていたのはDVDレンタルチェーンの「ブロックバスター」でした。そこでNetflixが「家を出ずにできるDVDレンタル」というバリュープロポジションで市場に参入。

今やNetflixのもっとも小さいビジネスセグメントとなっているDVDレンタルサービスも導入当初、それまでの常識を覆すものでした。

なお、ブロックバスターも2004年に郵送のDVDレンタルサービスを開始し、登録者数を伸ばしました。そこでNetflixがYouTubeなどの動画配信サービスの人気拡大や技術の進化を見越して、2007年にストリーミングサービス配信サービスを開始。

2020年におけるNetlfixのアメリカ国内の会員数は6,000万人を超えており、アメリカ以外の国では1億2,300万人がサービスを利用(※)するほどまで成長しました。一方、大量の借金を返すべく実店舗への再投資による売り上げ拡大に軸足を移したブロックバスターは2010年に倒産。

Netflixの歴史を見ると、成長可能性のあるビジネスモデルと明確な方針をもとに打ち出す経営戦略が重要ということが分かります。

簡単キャンセルで顧客の心理的ハードルを下げる

Netflixは加入後のキャンセルを簡単にすることで、会員登録に対する顧客の心理的ハードルを下げることに成功しています。

会員制サービスの従来の集客では、低価格やポイント還元といった「おまけ」で加入者を増やすのが一般的でした。その代わりには契約期間が設けられており、途中解約するとペナルティとして違約金が発生するケースも珍しくありません。

しかし、Netflixでは顧客の離反を恐れずに、あえて退会しやすいシステムを採用しています。これによって入会までの心理的ハードルが大幅に下がり、顧客の獲得に成功しました。また、大量の顧客を獲得することで、離反理由も含めてニーズのリサーチにつなげています。

全世界同時配信へのこだわり

Netflixでは世界同時配信を徹底し、ユーザーから高い評価を得ています。しかし、世界同時配信には高度な通信技術が必要であり、翻訳や吹き替えなど莫大なコストの発生も避けられません。

そこでNetflixではエンコード技術の改善を行い、世界中でユーザーが同時に視聴しても動画をスムーズに再生できるように強化しています。また、時間とコストをかけ吹き替えにも力を入れたことで、字幕を嫌う英語圏のユーザーからも高い評価をえられるようになりました。

そこまでして世界同時配信にこだわるのは、インターネットを基にしたビジネスモデルを最大限に活かして、アメリカや英語圏という枠を超えた売上拡大を可能にするためです。

多種多様なコンテンツでユーザーをつかむ

Netflixではテレビでは作り出せないニッチなニーズに対応することで、テレビ局と差別化を図っています。

制作する作品の中には、テレビにはそぐわないと批判されるようなコンテンツもあるでしょう。しかし、ニッチな作品を求めるユーザーの感性に刺さり、口コミで新たなユーザーを呼び込んでいます。ユーザーの多様化が進む現代において、さまざまなユーザーの関心を集めるために有効な戦略と言えるでしょう。

オリジナル作品の制作で競合と差別化

Netflixは他社の映画やドラマ配信するストリーミング市場を切り開きましたが、時間が経つにつれてHuluやAmazon Prime、Disney+といった競合が現れました。

ストリーミングサービス市場に新規参入した企業の多くは長い歴史を持つ映画・テレビ制作会社であり、映像作品のカタログや映像制作力を強みとしてNetflixからシェアを奪っています。

新しい競合に対抗するために、Netflixは2013年にオリジナル作品(Netflix Originals)の制作を開始。自社のプラットフォームにしかないコンテンツを作ることで、離脱防止と新規登録者の獲得を同時に図る戦略です。

Netflixの差別化戦略まとめ

テレビ画面に映し出されているNetflixのロゴ

Netflixでは「退会しやすいシステム」を採用することで、新規ユーザーを獲得し続け、ストリーミングサービス業界でNo.1の座を勝ち取りました。

配信するコンテンツには惜しみなく予算をかけており、ユーザーを満足させる作品を配信しています。さらには市場に参入してきた競合に対抗するために、Netflixにしかないコンテンツの制作に踏み切ることで差別化を図っています。いきなり多額の予算をかけることは難しいですが、一部のユーザーに深く刺さるコンテンツの提供は差別化を図る有効な手段です。

ストリーミングサービス業界においてNetflixほど攻めたコンテンツを提供するサービスは少なく、今後もNo.1の座につき続けると予想できます。Netflixのようにユーザー主体のサービスを提供することは、競争を勝ち抜くうえで重要な戦略であると言えるでしょう。
【差別化戦略】競合他社と差別化を図るための要因分析と戦略立案のやり方

成功する差別化戦略を考えるには

差別化のイメージ画像

手強い競合がいる環境のなかで成果に繋がる差別化を実現するには、自社の強みをもとにした一点集中のアプローチが効果的です。しかし、「自社の強みとは何か?」と言われてすぐ答えられない方も多いのではないでしょうか。

そのときに役に立つのは、戦略の考え方を体系化したフレームワークです。フレームワークに沿って自社や競合の提供価値に加えてユーザーのニーズも整理しておくことで、注力すべき市場セグメントや活かすべき自社の差別化要素が明確になってきます。

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