金融業界がオウンドメディアに注力する理由とは?
最終更新日:2022年02月03日

金融業界のオウンドメディア成功事例からわかること
金融関連はオウンドメディアと親和性が高いジャンルです。金融業界ではオウンドメディアを活用しての集客成功を収めているケースが多くあるので、事例と合わせてご紹介します。
※オウンドメディアとはどのようなものか改めて詳しく知りたいかたはコチラ!
金融業界オウンドメディア成功事例1:ライフネットジャーナル
- 引用元:ライフネット生命保険株式会社
URL:https://media.lifenet-seimei.co.jp/ - 目的:ライフネット生命という生命の知名度を上げる
生命保険にかかかわることだけではなく、お金や仕事など幅広いジャンルの情報を発信しています。目的はライフネット生命の知名度を上げることなので、ライフネット生命への申し込みアクションを重視するのではなく、生きる上で役立つ情報を数多く発信するというコンセプトで構成されています。
- ファイナンシャルプランナーによる質問の受付
- がんを経験した方の健康やお金の話
などといった専門家や経験者が執筆したりインタビューをしたりするコンテンツも展開することで、説得力や信頼性を高めています。
金融業界オウンドメディア成功事例2:iDeCo個人型確定拠出年金スタートクラブ
- 引用元:株式会社りそな銀行
URL:https://dc-startclub.com/ - 目的:確定拠出年金の啓蒙
確定拠出年金とはどんな投資なのかを紹介しているオウンドメディアです。コンテンツの分け方として女性向けや公務員向けなど、さまざまなユーザーをタイプごとに分類、資産運用の基礎知識や手続きなど、これから確定拠出年金を始めたいと考えている人に役立つ情報を発信しています。
会員登録制度ですが、登録しなくても読めるコンテンツも多数。ただし登録すれば更新の通知が届いたり、会員限定の記事を読めたりといった、リピーターを囲い込む仕組みも実装しています。
金融業界のWebサイトは、得てして堅いイメージになりがちです。しかしこのサイトではマンガで解説をしているページや、職業や年齢などの簡単な入力で節税金額が計算できるシュミレーターページなど、できるだけ分かりやすいような工夫が施されています。
金融業界オウンドメディア成功事例2:アルヒマガジン
- 引用元:アルヒ株式会社
- URL:https://magazine.aruhi-corp.co.jp/
- 目的:住宅ローン申し込みへの誘導
住宅ローンを利用してもらうための誘導サイトで、主にスマートフォンユーザーをターゲットとしてつくられています。戸建て住宅やマンションなどに関する情報を多岐にわたり掲載、リフォームやDIYなど幅広いテーマでお役立ち情報を発信しています。
勤続年数、年収、年代など購入者の情報と購入にかかった費用やローンプランなど、具体的なシミュレーション事例を掲載しているコンテンツもあります。
- 自分の収入でもローンは通るのか
- どの程度の年収の人が何年の返済期間でローンを組んでいるのか
といった、ユーザーが相談をする一歩手前で欲しがっている情報を掲載。そこにローン審査誘導のバナーを貼り、コンバージョン導線をつくっている集客目的のサイトです。住宅ローン専門の金融機関ならではの切り口が光るオウンドメディアです。
金融業界オウンドメディア成功事例3:日興フロッギー
- 引用元:SMBC日興証券株式会社
- URL:https://froggy.smbcnikko.co.jp/
- 目的:投資初心者の集客
証券会社でも大手のSMBC日興証券が、投資の未経験者や初心者などを重点的なターゲットとしているサイトです。初心者向けということもあり、流入しやすいように下記のような工夫がみられます。
- 有名人のインタビューやプレゼント企画
- 漫画のコマを使っての解説
- 図式を多用してビジュアル中心の説明
- カエルのキャラクター「フロッギー」をロゴに採用
各ページのアイキャッチ画像はイラストが多く、金融関連サイトにありがちな堅苦しさを感じないデザインです。
そもそもオウンドメディアのマーケティングとは?
オウンドメディアによる啓蒙やブランディングに成功しているケースをいくつかご紹介しました。どの事例もだれもが知っている大企業ばかりですが、中小企業でもテーマ(キーワード)を絞り込むなどすれば、オウンドメディアで新規顧客の開拓やブランディングを実現することが可能です。
オウンドメディアで金融業界の「見込み客」をしっかり獲得
オウンドメディアの重要な役割は、見込み客を集客することです。しかし見込み客はすぐ契約してくれる顧客になるわけではありません。長い期間をかけて顧客に育てる育成期間が必要です。
この見込み客を育成する時間をリードナーチャリングと呼びます。
オウンドメディアでマーケティングするメリット
オウンドメディアにてリードナーチャリングをすることで下記のメリットがあります。
- 事前に他者への流入を防げる
- 営業の成約率を高められる
- 集客数を増やせる
オウンドメディアで囲い込むことで、他の金融関連会社のサービス利用を防ぎやすくなります。またリードナーチャリングしてきたユーザーに対して営業スタッフがコンタクトを取ることで、成約率を高められるのです。
そして従来であれば営業対象ではなかった、興味をもっている程度のユーザーを顧客にできるため長い期間でみると集客数が増えます。
オウンドメディアでマーケティングするデメリット
メリットも多くありますが、デメリットもないわけではありません。デメリットは下記が挙げられます。
- オウンドメディアの制作、更新に人手が必要
- 長い期間をかける必要がある
- 見込み客から契約するためのプロセスが必要
オウンドメディア事態を新たにスタートし、さらにそれを日々更新しなければいけません。数か月に1回しか更新されないようなオウンドメディアであれば見込み客も離れてしまいます。そのため立ち上げと更新にはどうしても人手が必要となってしまいます。
また育てた見込み顧客を実際に契約をつなげるシステムも用意しておかなければ顧客になることはありません。そのため戦略のなかで最終的に成約につなげるためのプロセスまで考えておく必要があります。
このデメリットを解消するためにはオウンドメディアの専門家と協力をするのがおすすめです。
オウンドメディアはトリプルメディアの一事例
現在のデジタルマーケティングでは主に3つのメディアに分けられ、オウンドメディアはこのなかのひとつです。
3つのメディアはトリプルメディアと呼ばれ下記に分類されます。
- ペイドメディア:社外で展開する広告
- オウンドメディア:自社で運営するマーケティング施策メディア
- アーンドメディア:SNSなど顧客とつながるマーケティング方法
金融の商品やサービスによってもっとも適したメディアを選択することで宣伝効果を最大限に発揮できます。
オウンドメディアで見込み顧客を顧客にする考え方と事例
オウンドメディアで継続的に情報を発信するマーケティング方法で見込み顧客から顧客へのなりやすさは、下記のふたつに比例します。
- 情報と商品との関連度合い
- 情報を閲覧してくれる回数や時間の長さ
投資会社が投資に興味をもっていない層を狙おうと有名人を起用して、閲覧数が増えても投資と関係ない話ばかりであれば投資に興味をもってもらうのは難しいです。
反対に投資に関する情報ばかりのオウンドメディアでは、そもそも投資に興味がない人は情報にたどり着くことがなく閲覧時間がほとんどありません。
そのような場合に、有名人が投資について話をするコンテンツを入れたとします。
有名人で集客 → 有名人が投資について簡単な解説 → 投資に興味を持ちはじめる
このように「有名人の投資話」が、それぞれ関連のなかったふたつを紐付けるクッションとなります。実際に証券会社がユーチューバーを使って関心を集めている事例があり、下記は日本経済新聞の記事です。
証券会社などが、動画投稿サイトで人気のタレント「ユーチューバー」を起用して投資ノウハウを発信する動きが広がっている。若者に知名度の高いユーチューバーが登場、株主優待や相場の動きなどを視聴者と一緒に学ぶ内容が目立つ。株式投資家の高齢化が進んでおり、若者の資産運用への関心を高める狙いだ。
(引用元「日本経済新聞」https://www.nikkei.com/article/DGKKZO50484390S9A001C1MM0000/)
上記の場合でもトリプルメディアは使い分けされています。
- 有名人の起用:ペイドメディア
- 興味をもった層の集客:オウンドメディア
さらにオウンドメディアにて有名人の動画を見れるコンテンツを制作すれば、見込み客をリードナーチャリングできるのです。
オウンドメディアの運用には戦略が必要
このようにただオウンドメディアをつくれば興味のない層も集客できるというわけではありません。特に金融商品は下記のようにイメージで懸念されている部分も多くあります。
- 難しそうだしよく分からない
- 収入が低いため投資できる資金がないと考えている
- 投資は損をするものというイメージをもっている
- 準備が大変そう
こうしたユーザー層を見込み客として掴む方法を考え、さらに見込み顧客にするために他の競合他社のオウンドメディアから選ばれる差別化などの戦略を立てなければいけません。
ブランディングと売上を両立するWebブランディング施策
通常、ブランディングをする場合は何千万単位の制作費や広告費、そして時間を掛ける必要があります。
しかしブランディングに失敗してしまえば、効果が出ず莫大な費用を失うだけでなく、間違った印象がついてしまう可能性も。
そこで、自社商材と親和性の高いユーザーには認知度を上げ、
成約につながるユーザーはしっかり集客をするWebブランディング施策を行うことで、知る人ぞ知るブランドとして認知度と売上を上げることが可能です。
そのWebブランディング施策が全研本社が提供する「ブランディングメディア」です。
ブランディングメディアを導入した結果、
- 1ケタ分受注単価が増える売上を獲得できた
- 求人広告に依存することなく、自社サイトから今までの10倍採用応募が来るようになった
というようなブランディング効果も発揮できております。
全研本社のブランディングメディア制作事例
弊社が制作したブランディングメディアの事例として、以下サイトをご紹介します。
コインパーキング経営の虎の巻サイト
画像引用元:土地活用の専門家と成功オーナーが解説「すべらない」コインパーキング経営の話(https://www.coinparking-landuse.com/)
「土地活用の専門家と成功オーナーが解説「すべらない」コインパーキング経営の話」は、コインパーキング経営に今一つ踏み切れない方の不安を解消し、豊かなリタイヤ・セミリタイア生活の第一歩を後押しするサイトです。
リスクやメリット・デメリット、本当に儲かるのか、管理はどうすればいいのかなど、コインパーキング経営で“すべらない”ために、あらゆるお悩みをコインパーキング経営の専門家が解説します。
下記でより詳しくブランディングメディアの解説をしております。ご興味のある方は是非ご覧ください。