ポジショニング戦略の簡単事例集

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ポジショニング戦略がないと何をやってもうまくいかない。成果が出ない。

ポジショニングとは、自社製品やサービスがターゲット顧客からどのようにイメージされているのか、ということ。また同時に、ターゲットにどのようにイメージさせていくか、ということも考えなければなりません。

ポジショニングは、マーケティングやセールス活動などのビジネスを成功させる上で、非常に重要な戦略です。ポジショニングがしっかりと定まっていなければ、なかなか成果を出すことができません。そのため、期待していた成果があまり出ない場合は、ポジショニングがきちんと定まっているかを確認する必要があります。

ポジショニングはとても大切な戦略にも関わらず、正確に理解していない人が多いです。そこでこの記事では、より多くの人たちにポジショニング戦略を理解してもらうために、ポジショニング戦略事例を紹介します。

ポジショニング戦略事例集(ポイントのみを簡単にまとめました。)

(下記ポジショニングについての内容は、あくまで参考例を示しているだけのもので、取り上げている企業・団体・商品・サービスなどについて、事実や厳密な調査に即して作られているわけではなく、またその価値、意味について何らかの当社の主張や意図があるわけでもございません。閲覧の際にはその点にご留意いただければ幸いです。)

以下に17のポジショニング戦略事例を紹介します。ぜひ参考にしてください。

男性が食べる牛丼と、家族で食べる牛丼

(引用元:すき家公式サイト https://www.sukiya.jp/)
牛丼業界で売上高トップは、実は「吉野家」ではなく「すき家」なのです。吉野家よりも後発であるにも関わらず、なぜすき家がトップに躍り出たのでしょうか?実はすき家は、吉野家とは異なるポジショニングを確立したのです。以下のように、

  • 吉野家のターゲット:サラリーマンなどの働く男性
  • すき家のターゲット:家族や女性

すき家は吉野家とは異なり幅広いターゲット層を狙い、市場を変えたことで成功しました。
ファミレスのポジショニングマップ事例。軸の決め方の参考に!

男性から女子高生にターゲット変更した「シーブリーズ」

(引用元:SEA BREEZE公式サイト https://www.seabreezeWeb.com/)
資生堂が取り扱うボディケア製品である「シーブリーズ」。もともとは男性をターゲットにしていた製品なのですが、次第に時代遅れの製品となっていきました。そこでリ・ポジショニングを行い、

  • 訴求ポイントを夏や海ではなく日常に
  • ターゲットを20~30代の男性から女子高生

に変更。その結果、低迷していた時期と比較すると、売上が8倍もアップしました。

オシャレなカフェと、気軽に立ち寄れるカフェ

(引用元:スターバックスコーヒージャパン公式サイト https://www.starbucks.co.jp/)
オシャレなカフェといえば「スターバックス」です。よくこのスターバックスと比較されるのが「ドトールコーヒー」。しかし以下のように

  • スターバックス:ゆっくりくつろげるオシャレなカフェ
  • ドトールコーヒー:一時の時間を過ごす気軽に立ち寄れるカフェ

2つのカフェはポジショニングが異なります。したがって、この2つのカフェを比較することは誤りであることが分かるのです。
カフェのポジショニングマップ事例。軸の決め方の参考に!

男性美容市場という新たな市場開拓により成功した「バルクオム」

(引用元:BULK HOMME公式サイト https://bulk.co.jp/#course)
「バルクオム」は、男性専用の美容市場に参入することで大成功を収めました。ターゲットを女性から男性に変え、潜在市場にてポジショニングを確立したことで

  • 2015年売上高:1億円
  • 2016年売上高:6億円
  • 2017年売上高:10億円

上記のとおり、売上が10倍に。
コスメ・化粧品のポジショニングマップ事例。軸の決め方の参考に!

1本からスピーディーに配達してくれる酒屋

(引用元:カクヤス公式サイト https://www.kakuyasu.co.jp/store/app/service/service_index/)
酒類量販チェーンである「カクヤス」は、酒類を大量に買ってくれる飲食店やバーなどにターゲットを定め、たった1本でもすぐに調達できる店というポジショニングを築き上げ、成功しました。

携帯端末シリーズのポジショニングを明確に定めた「ドコモ」

(引用元:ドコモ公式サイト https://www.nttdocomo.co.jp/product/smart_phone_5g.html?icid=CRP_menu_to_CRP_PRD_smart_phone_5g)
「ドコモ」では、ライフスタイルや価値観別にユーザーを4つにセグメント。そこに自分たちの商品を当てはめて、ラインナップを改めて編成しました。

このようにポジショニング戦略の考え方を用いることで、セグメントされた各領域を満たせる商品を整理することが可能。また、各領域に合ったマーケティングを行うことや、ユーザーニーズを満たせていない領域を見つけ出すこともできます。

用途に基づきポジショニングを築き上げる

(引用元:ネスカフェ公式サイト https://nestle.jp/brand/nescafe/index.html)
用途に基づきポジショニングを確立することもできます。コーヒー業界で例を見ていきましょう。
「AGF」は、コーヒーギフトという用途でポジショニングを築き上げています。それに対して「ネスカフェ」は「気軽に家で飲むことができる」用途でポジショニングを確立しています。

市場のニーズを満たすために誕生した一人カラオケ専門店

(引用元:ワンカラ公式サイト https://1kara.jp/)
一人でカラオケに行きたい!そんな顧客の要望を満たすために、一人カラオケ専門店が誕生しました。
以下のような、

  • 料金体系がシンプル
  • こだわりのある部屋や音質
  • 鍵付きの部屋なので安心してトイレに行ける

といった一人でカラオケを楽しめるというメリットを打ち出し、大成功を収めたのです。

新たな市場にて成功した航空会社

(引用元:Southwest airline公式サイト https://www.southwest.com/)
「空飛ぶバス」というコンセプトを掲げ、新しいカテゴリであるLCC(ローコストキャリア)を確立した「サウスウエスト航空」。「安くて手軽に利用できる」という他の航空会社とは違ったポジショニングを行ったことで、航空会社ではなく、バス会社や鉄道会社が競合相手となり、結果的に多くの人たちに選ばれることに。

新しい市場にてポジショニングを築き上げることで、同じ業界に圧倒的な競合が存在していても、大成功を収めることができるのです。

つらいダイエットなのに大ヒットしたダイエットプログラム

ビリーズブートキャンプ(引用元:http://www.billyblanks.com/about.php)

あえて「頑張って痩せる」といったポジショニングを行った「ビリーズブートキャンプ」。多くの人は楽して痩せるダイエットを選択します。しかし、何を試しても上手くいかなかった人は、「頑張って運動をしないと痩せない。」と思うでしょう。

そういった人たちをターゲットにしたのが、ビリーズブートキャンプなのです。このように、ポジショニングをする際はターゲットのことをしっかり分析することで、ビジネスを成功へと導きます。

朝に飲むコーヒー

(引用元:アサヒ飲料公式サイト https://www.asahiinryo.co.jp/products/coffee/wonda_morning/)
朝・昼・夜といった、時間に基づいてポジショニングを取ることもできます。

例えば、ワンダ「モーニングショット」は朝専用のコーヒーとして誕生しました。モーニングショットは市場を朝に絞り込み、ビジネスパーソンの「目覚めの一杯」として大ヒット。当時ワンダは缶コーヒー市場にて5位だったのですが、モーニングショットがヒットした結果、3位へのランクアップに成功することができたのです。
食品・飲食業のポジショニングマップ事例。軸の決め方の参考に!

ブランドの特徴や性質に基づきポジショニング

(引用元:東横INN公式サイト https://www.toyoko-inn.com/index.html)
ブランドの属性に基づいてポジショニングを取ることも有効です。例えばホテルチェーン業界でいえば、「東横イン」は宿泊料が安いホテルというポジショニングを確立。また、「リッツカールトンホテル」は大都市にあるエレガントなホテルというポジショニングを築き上げています。

ターゲットをズラして大成功した雑誌

(引用元:ラ・ファーファ公式サイト https://lafarfa.jp/)
ターゲット層を「ぽっちゃりした女性」に定め、大ヒットした「la farfa(ラ・ファーファ)」。
月間4万部を達成すれば成功だといわれているファッション雑誌業界ですが、ラ・ファーファは

  • 発売初月の発行部数:10万部
  • 現在の月間発行部数:8万部

と、今も尚売れ続けています。ラ・ファーファのようにポジショニングの際ターゲット層をズラすことで、大ヒットを飛ばすこともあるのです。

消費者の声から生まれたビール

(引用元:アサヒ飲料公式サイト https://www.asahibeer.co.jp/superdry/philosophy/#/philosophy_01/)
アサヒビールは消費者嗜好調査を行い、その結果に基づき「スーパードライ」を開発し、見事成功を収めました。当時は苦くて重いビールが主流だったのですが、それに対してスーパードライは苦くなくて軽いビールです。消費者のニーズを満たし、且つ競合とは異なるポジショニングを築き上げ、結果的にメガブランドにまで成長しました。

一流のお店で販売される高級アイスクリーム

(引用元:ハーゲンダッツ公式サイト https://www.haagen-dazs.co.jp/news_campaign/)
高価格・高級というポジショニングを確立し成功した「ハーゲンダッツ」。ハーゲンダッツは発売当初、取引先を高級スーパー・デパート・直営店に限定し、高級アイスクリームとしての確固たるポジショニングを築き上げることができました。

一方で高級アイス「レディボーデン」は、駄菓子屋でも販売されていたことからポジショニングに失敗。その結果、ハーゲンダッツに高級アイスのポジションを取られてしまいました。

オフィスで飲むコーヒー、屋外で飲むコーヒー

(引用元:マウントレーニア公式サイト https://www.mtrainier.jp/product/caffelatte.html)
商品が使用される空間に基づいてポジショニングを取ることも可能です。例えば森永乳業の「マウントレーニア・カフェラッテ」は、オフィスで飲めるコーヒーというポジショニングを築いています。一方で、「BOSS」や「ジョージア」といった缶コーヒーは、屋外で飲むコーヒーというポジショニングを確立しています。

マーケティング戦略策定後にはプロモーション施策に落とし込もう

マーケティング分析をした上で大切なのは、
その分析結果をもとに行うマーケティング戦略の施策とプロモーション施策の実行です。
しかし、ほとんどのケースで見受けられるのが、

  • そもそも適切な分析ができていない
  • 分析はできたが、それを支える戦略と戦術まで落とし込めていない
  • 分析や戦略までは組み立てたが、戦術と連動していない

という問題の発生が多くあります。
そのため、多忙な中、分析や戦略策定をしたのにもかかわらず、
成果に繋がらなければ、あなたの貴重な時間もお金も無駄にし、また練り直さなければなりません。
時間がさらにかかれば、状況も変わり市場からさらに置いてかれること可能性もあります。

Zenkenでは、貴社のマーケティング課題をお伺いした上で、
120業種以上のノウハウを基に貴社がどんな市場でどんなターゲットでどんな強みを打ち出していくべきかを分析し、策定。

そして策定結果をもとに貴社の強みを理解したユーザーを集中的に集客できる、
成約までを見据えたWebマーケティングを実行します。

もしマーケティング戦略にお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

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