【3分で理解】Apple(アップル)の差別化・マーケティング戦略のポイント

【3分で理解】Apple(アップル)の差別化・マーケティング戦略のポイント
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この記事では、アメリカのカリフォルニア州に本社を置く、世界的なデジタル家電製品の大手メーカー「Apple(アップル)」の差別化戦略について解説しています。貴社の今後の企業戦略の策定にお役立ていただければ幸いです。

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Appleの差別化戦略のポイント

Appleの経営戦略において、差別化戦略は非常に重要な項目です。今となっては信じがたいですが、かつてのApple社は合併や売却の問題が絶えませんでした。その状況を救ったのが、CEOとなったスティーブ・ジョブズによる差別化戦略なのです。

Apple社の代表的な差別化戦略には、以下のようなものがあります。

  • 独自性
  • デザイン性
  • 操作性

それぞれを細かく見ていきましょう。

独自性

「Appleの製品」と聞くと、リンゴマークを背面に備え、シンプルなボタン一つ、もしくは全くボタンがないデザインを想像される方が多いのではないでしょうか。

これらの商品を「スマートなプレゼンテーションで紹介するCEO」という構図は今でこそ違和感がありませんが、とても独自性が高いアプローチだったと言えるでしょう。

プレゼンテーションには唯一無二のこだわりがあったことで知られるジョブズが、シンプルかつ優れたデザイン性を持った資料と共に行うプレゼンで、Apple社の製品に興味・関心を持った方は少なくないのではないでしょうか。

製品の圧倒的なシンプルさは、競合製品とは異なる独自性と言えるでしょう。一見するとデザイン性のみにこだわったシンプルな設計なように感じますが、意識されていることはデザイン性に留まらず、ユーザーの操作性に最も配慮しているのです。

どの点に配慮しているのか、さらに詳しく見ていきましょう。

デザイン性

Apple社によるデザインは、当初とても斬新なデザインとしてもてはやされました。シンプルなデザインで、スタイリッシュさが他にはないデザインとして、ユーザーの心を強く掴んだのです。

これらのデザインはApple社の独自性に繋がっているほか、デザインを見るだけで「Apple社の製品」と認知してもらうことが可能です。

見た目においては、シンプルを追求しそぎ落とせる部分は全てそぎ落としているため、必然的に他社製品との差別化にもつながっています。シンプルなデザインこそ真似しにくく、独自性を追求する上では非常に重要なポイントだったことが分かるでしょう。

操作性

スマートフォンの場合、過去のモデルはボタン一つ、現在のモデルはボタンなし、というシンプルなデザインで統一されているApple社の製品。一見するとデザイン性だけが追及されているようですが、最も配慮されているのは操作性です。

シンプルな設計ゆえに、操作に迷う隙がありません。また、キーボードなどは人間の指で操作するには小さすぎる場合もあり、ボタン一つで手軽に操作ができる方が、操作性が優れていると言えるでしょう。

操作性を追求した結果、結果的にデザイン性にも独自性が高くなっており、唯一無二の存在となっていると言えるでしょう。

Appleの経営戦略・ブランディング戦略

高いブランドエクイティ

ブランドエクイティとは、ブランド価値が持つ影響を「資産」と捉える考え方です。

Apple社の場合、多くの人は社名を聞くと商品イメージを連想できるのではないでしょうか。製品に触れたことがある場合、使いやすさといった機能性や操作性、デザイン性など、様々なイメージをすぐに思い出すことができるかと思います。

さらにApple製品を使用している場合、どこかかっこいいと言った印象を持つ人も多いのではないでしょうか。他のブランドの製品の場合、商品イメージまで明確に持てる方は少ないかと思います。

このように考えると、Apple社は「Apple」というブランドそのものに価値があることが良く分かるのではないでしょうか。

独自性を追求したゆえの価値

このように、独自性を追求することで価値を高めること自体が、Apple社の戦略と言えるでしょう。他社とは異なるデザインや戦略を打ち出すことで、自社独自の戦略を確固たるものにしています。

シンプルな戦略は一見誰もが真似できそうですが、シンプルだからこそ、他社が真似しにくい戦略になっているのです。

Appleの差別化戦略まとめ

Apple社の差別化戦略は、一見するとエッジが立っているように見えますが、あくまでも起点はユーザーです。ユーザーがどうすれば使いやすいか、どうすれば自社製品に愛着を持ってくれるか、という点に重点を置いて商品設計やプレゼンテーションを行っています。

自社の製品も、ユーザー目線に立てばどのようなアプローチが必要か、明確に分かるのではないでしょうか。差別化戦略の根幹はユーザー目線ということを頭に置き、どのように差別化するのが良いかを練っていきましょう。

関連記事:「【差別化戦略】競合他社と差別化を図るための要因分析と戦略立案のやり方」を読む

マーケティング戦略策定後には施策に落とし込もう

マーケティング分析をした上で大切なのは、その分析結果をもとに行うマーケティング戦略の施策と戦術の実行です。しかし、ほとんどのケースで見受けられるのが、

  • そもそも適切な分析ができていない
  • 分析はできたが、それを支える戦略と戦術まで落とし込めていない
  • 分析や戦略までは組み立てたが、戦術と連動していない

という問題の発生が多くあります。そのため、多忙な中、分析や戦略策定をしたのにもかかわらず、成果に繋がらなければ、あなたの貴重な時間もお金も無駄にし、また練り直さなければなりません。時間がさらにかかれば、状況も変わり市場からさらに置いてかれること可能性もあります。

下記の記事では、商品やサービスを認知させるだけでなく「成果」に繋がる差別化戦略の具体的な方法や、その他の企業の事例を紹介しています。今後の差別化戦略策定におけるヒントが詰まっていますので、こちらも合わせてご覧ください。

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