無印良品の差別化戦略。「必要」の本質をつきつめて差別化

無印良品の差別化戦略。「必要」の本質をつきつめて差別化
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差別化戦略とは?そこで一番大事な要素とは?

そもそも差別化戦略とは?

差別化戦略とは他社との差異を分かりやすく明示し、市場における競争優位性を高めるための戦略を指します。

差別化戦略の発祥は、経営学者であるマイケル・ポーター氏によって提唱された「競争優位の戦略」に基づいています。ポーター氏は企業経営において、他の企業が持たない特徴を活かす「差別化戦略」が経営戦略を練る上で最も重要な3要素の内のひとつと提唱しました。

他社との差異を付けるために有効な「差別化戦略」

コストで攻めることが難しい場合、有効となるのが「差別化戦略」です。競合となる企業との差異を明確にアピールできれば市場においてポジションを築けることから、あらゆる企業で活用できる戦略と言えるでしょう。

差異が認知されることが重要

差別化戦略を成功させるために重要な要素は「顧客が他社との差異を認識している」ことです。自社の方針として打ち出すだけでは事足りず、商品やサービスを購入する顧客が差異を認知している必要があります。

したがって、差異を認知してもらうためには比較対象が必要です。独自性を打ち出しただけのものは差異とは言えず、比較を通すことで初めて「差別化」が実現するでしょう。

無印良品のデザインは、他と比べて一目で無印良品とわかる

無印良品のデザインは、家や店舗など、どのような環境で見ても一目で無印良品の商品だと分かるものがほとんどです。これほどまでに商品のデザインに統一性があるのは、無印良品のデザインが、無印良品独自の思想、コンセプトに基づいているからです。
その会社の思想やコンセプトが差別化の源泉となっている例として、以下に無印商品の例を紹介します。

飾ることなく、必要の本質に迫る商品をデザインする

一般的な小売業であれば、お客様が欲しいとおっしゃれば、何でも売ろうと考えます。でも、無印良品というのは、最良の生活者、豊かな生活、私たちは「感じ良いくらし」と置き換えていますが、より良いくらしに合わないものは売りたくないし、開発する必要もない。より良いくらしの方向につながる商品を、生活者の目線で開発し、提供していこう、と。
なぜかというと、世の中の商品が過剰な競争の中で本質を失い、生活者にとっての自由が失われていると考えたからです。消費社会での企業間競争は、結局、コマーシャリズムという構造で競い合うわけです。低価格を武器に需要を拡大しようとする企業と、表層的なデザインやテレビCMなどで常にスタイルチェンジを行い、需要を拡大しようとする企業との二極化が進みました。
無印良品はそうではなく、生活の基本となる本当に必要なモノを、飾ることなく、必要の本質を商品にするコンセプトでスタートしました。
(引用:無印良品のデザインは、質と美しさを持った普通を探り当てる作業 https://ryohin-keikaku.jp/csr/interview/003.html)

様々な会社が他社と差別化を狙い、独自性を高めようとすることで生活者目線が欠けているのではないかと無印良品は提言しています。デザインが次々に消費されるのではなく、あくまでも生活の中できちんと使われて欲しいという願いから、個人の感覚で「自由に」使えるデザインに舵を切ったのです。

無印良品の差別化戦略とは

徹底的に差別化されたデザイン

一見するとシンプルなデザインは、全て無印良品独自のデザイン思想のフィルターを通して作られています。商品を一つ一つ見ていくと、どれも主張があるようには思えないほどシンプルで無垢なデザインが多いです。

しかし言い換えれば「どの商品を見ても無印良品の商品だと分かる」ほど、ユーザーは他のブランドとの差を認知しています。まさにこれは差別化戦略の成功例と言えるでしょう。

エッジは本当に立っていない?

商品自体は静かな色遣いやデザインでエッジが立っているとは言いにくいかもしれませんが、「無印良品らしさ」というエッジはどれも立っています。このエッジこそが商品の中で失われた自由をユーザーに提供しており、幅広く支持されることに繋がっているのです。

無印良品の差別化戦略まとめ

一見シンプルな「無印良品らしさ」を、ユーザーは無意識のうちに他のブランドとの差異として認知しており、ブランドとして差別化戦略が成功している好例と言えるでしょう。

このような差別化戦略を自社に置き換えて考える場合、具体化することが難しいと考える担当者の方は多いのではないでしょうか。キャククル内には差別化戦略を立てるために、基礎知識をまとめたコンテンツがあるため、興味がある方はまず下記ページをご参照ください。

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