任天堂の経営方針から学ぶ差別化戦略

任天堂の経営方針から学ぶ差別化戦略
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任天堂の差別化戦略とはどのようなものか

「任天堂IPに触れる人口の拡大」を基本戦略に世界中のゲーム市場を席巻している任天堂の差別化戦略とはどのようなものでしょうか。

ここでいうIPとは、「intellectual property」、直訳すると知的財産を指します。IPには発明やデザインといった、人間が創作活動を通して形作られたものや、楽曲などが含まれます。

任天堂についてくわしくは知らないない場合でも、いくつものゲーム(任天堂のIP)を思い浮かべることができることからも、任天堂の戦略がいかにすぐれているかがわかります。

こちらでは、任天堂の基本戦略である「任天堂IPに触れる人口の拡大」の取り組みを、「ゲーム専用機ビジネス」「モバイルビジネス」「IP展開ビジネス」という3つの柱に整理しながら見ていきましょう。

「独創」の精神を貫き唯一無二のIPで勝負する任天堂

任天堂の歴史

任天堂は誕生から今に至るまで、どのような変遷をたどってきたのでしょうか。

任天堂の誕生は1889年、京都で創業者の山内房太郎が花札の製造を開始したことに始まります。後に日本初のトランプ製造など、独創的なゲームの世界を創り上げてきました。

生活必需品でないからこそ、面白いものを提供し続けたいという精神のもと、1983年には時代を一世風靡する「ファミリーコンピューター」を発売します。

このことをきっかけに、任天堂の名前は世の中に知らない人がいないほどに広まりました。以降任天堂は任天堂IPを軸に置きながら、多くのゲームや商品を世に送り出しています。

任天堂の経営方針


■引用元:任天堂公式サイト https://www.nintendo.co.jp/corporate/index.html

ホームエンターテインメントの領域において、新たな娯楽を創造することを目指している任天堂。国内ユーザーだけでなく、そのターゲットは世界のユーザーです。

任天堂の強みは、ゲーム愛好家だけでなく、これまでゲームに関心がなかった層やゲームに触れたことがない消費者を取り込むことができる、という点です。

日本発のグローバルなホームエンターテイメント分野の産業として、できるだけ多くの消費者に触れてもらう、すなわち任天堂IPに触れる人口拡大を目指しています。

任天堂の経営戦略

任天堂は「ゲーム専用機ビジネス」「モバイルビジネス」「IP展開ビジネス」の3本柱で経営戦略を掲げています。

ゲーム専用機ビジネス

「任天堂Switch」をはじめとする、ゲーム機を用いた任天堂の中核ビジネスです。かつて莫大な人気を誇った「ニンテンドーWii」に匹敵する売上を誇り、多くのファンから支持を得ています。

また、Switch以外にも過去発売したゲーム機のファンも多く、LTVの長いビジネスが展開できています。

モバイルビジネス

「Mario Kart Tour」や「どうぶつの森 ポケットキャンプ」など、スマートデバイス向けに配信されるゲーム事業を指します。国内だけでなく、南米や英語圏の更なる拡大を行うことで、世界的なユーザー獲得へと乗り出しています。

IP展開ビジネス

映画やテーマパークとの協業を通し、IPを活用したビジネスの最大化を狙う任天堂。活用できるキャラクターの認知度が高く、ゲームの世界観がメジャーであり、国民性に関係なく受け入れられやすいことがIPを世界展開する際の肝となります。

任天堂IPは世代を問わず、どのような国でも人気を集めていますので、ほかのゲーム事業といちばん差別化できているのは、このIPのグローバリゼーションといえるかもしれません。

任天堂から学べること

任天堂はこれまで、「競争相手がいない分野を切り開き、多くの人を対象にしてコストの低い販売を行なう」というマーケティングの戦略を行ってきました。

「タッチパネル」を使ったゲーム機「ニンテンドーDS」や、モーションキャプチャーを使ったゲーム機「ニンテンドーWii」など、つねに時代の先駆者であり続けています。

物や情報があふれるいまの時代、とことん独創性にこだわることはそう簡単ではありません。

それでも任天堂は人を楽しませ夢中にさせる「ワクワク感」を世界中に届け続けています。真似ることはなかなかできないかもしれませんが、学びにつながることがあるはずです。

任天堂差別化戦略まとめ

任天堂IPという任天堂独自の強みと財産の価値を最大限を有効活用しながら、長年発展を続けてきた任天堂。現在は世界的な知名度も高い日本を代表する企業のひとつです。

事業規模や業態が異なると学びが具体的な戦略に結び付かない、というケースもあるでしょう。そのようなかたは、キャククル内には差別化戦略を立てるための基礎知識をまとめたコンテンツがあります。

差別化戦略に興味があるかたは、下記ページもおすすめです。

【差別化戦略】差別化を図るための要因分析と戦略立案のやり方

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