インドの物流会社・倉庫会社を比較する際は、保管費や配送費だけでなく、販売チャネル、在庫拠点、ECフルフィルメント、ラストマイル配送、温度管理、輸出入との接続まで確認する必要があります。インド市場で販売を進める前に、販路開拓と物流体制を合わせて整理しましょう。
| 会社名 | サービスの特徴 | 支援領域 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
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Delhivery |
国内配送、BtoB輸送、サプライチェーン、越境物流に対応 |
国内配送、BtoC配送、BtoB輸送、サプライチェーン、越境物流に対応
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EC、D2C、消費財、部品・補修品など、注文単位が細かく複数都市へ配送したい企業
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Blue Dart Express |
エクスプレス配送、国内・国際輸送、航空貨物に対応 |
エクスプレス配送、国内・国際輸送、航空貨物、時間指定配送に対応
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サンプル、部品、緊急出荷、高単価品など、納期の確実性を重視する企業
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DHL Supply Chain India |
3PL、倉庫運営、輸送管理、サプライチェーン設計に対応 |
3PL、倉庫運営、輸送管理、サプライチェーン設計に対応
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グローバル基準の倉庫運用や複数国にまたがる物流管理を重視する企業
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Mahindra Logistics |
3PL、輸送、倉庫、製造業物流に対応 |
3PL、輸送、倉庫、企業向けモビリティ、製造業物流に対応
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工場、販売代理店、サービス拠点、倉庫を結ぶ物流導線を整えたい企業
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TVS Supply Chain Solutions |
統合サプライチェーン、製造業物流、部品物流に対応 |
統合サプライチェーン、製造業物流、部品物流、国際物流に対応
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自動車・産業機器・製造業関連で、部品供給や補修品管理を整えたい企業
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Allcargo Gati |
エクスプレス物流、陸上輸送、EC配送に対応 |
エクスプレス物流、陸上輸送、サプライチェーン、EC配送に対応
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代理店、卸、小売、ECチャネルが混在し、配送網を広げたい企業
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TCI Supply Chain Solutions |
輸送、倉庫、3PL、コールドチェーンに対応 |
輸送、倉庫、3PL、コールドチェーン、業界別物流に対応
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産業材、消費財、食品、医薬関連など、商材別に配送条件を分けたい企業
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Safexpress |
BtoB物流、サプライチェーン、陸送、倉庫に対応 |
サプライチェーン、陸送、倉庫、BtoB物流に対応
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法人、販売代理店、卸、店舗向けのBtoB配送を重視する企業
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Ecom Express |
EC配送、ラストマイル、リバース物流に対応 |
EC配送、ラストマイル、リバース物流、フルフィルメント周辺に対応
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自社EC、D2C、マーケットプレイス販売で配送と返品を整えたい企業
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Shadowfax |
オンデマンド配送、ラストマイル、D2C・EC配送に対応 |
オンデマンド配送、ラストマイル、D2C・EC配送に対応
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都市圏での小口配送や顧客体験を重視するD2C・消費財企業
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Shiprocket Fulfillment |
ECフルフィルメント、在庫保管、発送、返品に対応 |
ECフルフィルメント、在庫保管、ピッキング、発送、返品に対応
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Amazon、Flipkart、自社EC、D2Cで販売検証を始めたい企業
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WareIQ |
ECフルフィルメント、倉庫ネットワーク、マーケットプレイス連携に対応 |
ECフルフィルメント、倉庫ネットワーク、マーケットプレイス連携に対応
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複数チャネルの在庫・配送・返品をまとめて管理したい企業
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Prozo |
倉庫、ECフルフィルメント、B2B物流に対応 |
倉庫、ECフルフィルメント、B2B物流、テクノロジー連携に対応
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B2BとB2Cが混在し、在庫管理や注文処理を効率化したい企業
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Stockarea |
オンデマンド倉庫、3PL、フルフィルメントに対応 |
オンデマンド倉庫、3PL、フルフィルメント、輸送に対応
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販売検証用に必要な地域へ必要な分だけ在庫を置きたい企業
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Godamwale |
倉庫活用、保管、フルフィルメント、輸送手配に対応 |
倉庫マッチング、保管、フルフィルメント、輸送手配に対応
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初期費用を抑えながらテスト販売や都市圏別の在庫配置を進めたい企業
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Snowman Logistics |
コールドチェーン、温度管理倉庫、冷蔵・冷凍輸送に対応 |
コールドチェーン、温度管理倉庫、冷蔵・冷凍輸送に対応
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食品、医薬、化学品など温度管理がブランド評価や規制対応に関わる企業
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Coldman Logistics |
温度管理保管、冷蔵・冷凍輸送、流通加工に対応 |
コールドチェーン、温度管理保管、流通加工、冷蔵輸送に対応
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食品、飲料、医療関連品、温度管理が必要な原材料・完成品を扱う企業
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NX Logistics India |
日系国際物流、フォワーディング、倉庫、輸送に対応 |
日系国際物流、フォワーディング、倉庫、輸送、通関周辺に対応
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日本本社とインド現地法人をつなぎ、輸出入と現地物流を整えたい企業
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Yusen Logistics India |
国際物流、フォワーディング、倉庫、サプライチェーンに対応 |
国際物流、フォワーディング、倉庫、サプライチェーンに対応
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日系企業との連携や国際輸送から現地配送まで一体運用を重視する企業
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Kintetsu World Express India |
航空・海上輸送、国際物流、日系企業対応に対応 |
航空・海上輸送、国際物流、ロジスティクス、日系企業対応に対応
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半導体、電子部品、機械部品、サンプルなど国際輸送管理を重視する企業
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DSV India |
国際輸送、倉庫、陸上輸送、サプライチェーンに対応 |
国際輸送、倉庫、陸上輸送、サプライチェーンに対応
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インドを含む複数国の調達・販売網を整理したい企業
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Maersk India |
海上輸送、内陸輸送、倉庫、統合物流に対応 |
海上輸送、内陸輸送、倉庫、統合物流に対応
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輸入後の港湾から内陸倉庫、販売先まで一体で設計したい企業
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CEVA Logistics India |
契約物流、フォワーディング、業界別物流に対応 |
契約物流、フォワーディング、自動車・ヘルスケアなど業界別物流に対応
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製造業やヘルスケア領域で品質基準や継続運用を重視する企業
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DP World India |
港湾、コンテナ、倉庫、内陸物流に対応 |
港湾、コンテナ、倉庫、内陸物流、経済特区周辺に対応
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港湾から内陸倉庫、販売先までの輸入販売導線を整えたい企業
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FM Logistic India |
倉庫、共同配送、オムニチャネル物流、流通加工に対応 |
倉庫、共同配送、オムニチャネル物流、流通加工に対応
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小売、消費財、食品、ヘルスケアなど複数チャネルへ商品を届けたい企業
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インドの物流会社・倉庫会社25社の特徴
インドの物流会社・倉庫会社の選び方で先に整理すること
インドの物流会社を選ぶ前に、まず販売モデルを決める必要があります。BtoBの代理店販売、直販、EC、マーケットプレイス、小売卸、現地法人からの出荷、日本からの輸入販売では、必要な物流機能が変わります。物流会社を先に決めるより、売り方と顧客接点を整理してから候補を選ぶ方が失敗を避けやすくなります。
| 整理項目 | 確認すること |
|---|---|
| 販売チャネル | 代理店、直販、EC、展示会後商談、既存顧客向け補修品など、どの流れで売るか |
| 在庫拠点 | ムンバイ、デリーNCR、ベンガルール、チェンナイなど、どの需要地に近づけるか |
| 商材特性 | 重量、サイズ、温度帯、危険物該当性、破損リスク、返品可否 |
| 配送先 | 法人、工場、代理店、小売店、個人顧客、病院、研究機関など |
| 必要システム | WMS、在庫可視化、受注連携、マーケットプレイス連携、API連携、CRM連携 |
| 品質条件 | 温度管理、ロット管理、納品証跡、返品処理、保管基準、配送事故時の責任分担 |
特に日本企業は、品質基準や納期基準を日本側の感覚で設定しがちです。インドでは、都市間距離、道路事情、祝祭日、州ごとの商流、配送先の受け入れ体制によって、物流品質が左右されます。最初から全国展開を狙うのではなく、重点エリアと重点顧客を決め、物流条件を検証しながら拡大する進め方が現実的です。
3PL・倉庫・フルフィルメント・ラストマイルの違い
インドの物流会社を比較するときは、サービス名の違いを整理しておく必要があります。3PL、倉庫、フルフィルメント、ラストマイル、フォワーディング、コールドチェーンは似て見えますが、担当する範囲が異なります。
| 種類 | 主な役割 | 向いている企業 |
|---|---|---|
| 3PL | 倉庫、輸送、在庫、流通加工、KPI管理をまとめて設計・運用する | 販売量が一定以上あり、物流を継続運用したい企業 |
| 倉庫会社 | 商品を保管し、必要に応じて入出庫・在庫管理を行う | 販売検証用の在庫拠点を持ちたい企業 |
| ECフルフィルメント | 注文処理、ピッキング、梱包、発送、返品処理を行う | 自社EC、D2C、マーケットプレイス販売を行う企業 |
| ラストマイル配送 | 倉庫や拠点から最終顧客へ配送する | 個人顧客や小口配送が多い企業 |
| フォワーディング | 航空・海上輸送、輸出入、国際物流を手配する | 日本からインドへの輸入や、インドから第三国輸出がある企業 |
| コールドチェーン | 冷蔵・冷凍・定温など温度管理を伴う保管・輸送を行う | 食品、医薬、化学品など温度管理が必要な企業 |
たとえば、インドでEC販売を始めたい企業が、フォワーディング中心の会社だけを選ぶと、注文処理や返品対応が不足する可能性があります。反対に、BtoB製造業の部品供給をしたい企業がEC配送会社だけを選ぶと、法人向け納品条件や工場向け配送の要件に合わないことがあります。
インドで物流会社を選ぶときの商材別ポイント
物流会社の良し悪しは、商材によって変わります。自社の商品がどの条件に該当するかを整理したうえで、必要な機能を持つ会社を選ぶことが重要です。
製造業・産業材
製造業や産業材では、配送スピードよりも納品先条件、梱包、破損防止、部品番号管理、補修品在庫、代理店向け出荷が重要になります。工場、販売代理店、保守拠点、顧客の生産ラインに納品する場合、物流会社にはBtoBの配送条件への理解が求められます。
EC・D2C商品
ECやD2C商品では、注文後の出荷スピード、配送完了率、返品処理、顧客通知、マーケットプレイス連携、COD対応が重要です。広告やSNSで購入を獲得しても、配送体験が悪いとレビューや再購入に影響します。フルフィルメント会社とラストマイル配送会社の役割分担を確認する必要があります。
食品・医薬・温度管理品
食品、医薬、化学品、温度変化に弱い原材料では、冷蔵・冷凍・定温の管理が重要です。倉庫内の温度帯、輸送中の温度記録、停電時対応、配送先での保管条件、返品時の品質判定まで確認する必要があります。一般倉庫ではなく、コールドチェーンに強い会社を比較に入れるべきです。
大型・重量物
大型設備、機械、建材、産業用資材では、保管スペース、積み下ろし設備、特殊輸送、現場搬入、保険、破損時の責任分担が重要になります。通常の小口配送会社では対応しにくい場合があるため、BtoB物流やプロジェクト物流に対応できる会社を検討する必要があります。
インド物流は販路開拓とセットで設計する
インドで売上を作るには、物流会社を決めるだけでは不十分です。どの顧客に売るか、どの都市圏から始めるか、どの代理店や販売チャネルを使うかによって、必要な倉庫・配送体制が変わります。販路開拓と物流を別々に進めると、問い合わせは取れても納品できない、代理店は見つかっても在庫を置けない、ECは始めたが返品対応で赤字になるといった問題が起きやすくなります。
特にBtoB企業は、最初からインド全土を対象にするより、業界、用途、都市圏、顧客規模を絞って検証する方が現実的です。重点顧客に向けたWebページ、展示会後の資料DL、代理店向け営業資料、問い合わせフォーム、CRM管理、物流条件を一体で設計すると、営業活動と物流運用のズレを減らせます。
インド向けの販路開拓やWeb集客を検討している場合は、物流会社の選定と並行して、どの市場で選ばれる理由を作るかを整理する必要があります。Zenkenは、インド市場でターゲットに選ばれる訴求を設計し、問い合わせ・資料DL・商談につながるWeb接点づくりを支援しています。
インド向けリード獲得の無料相談はこちらインドの物流会社へ問い合わせる前に準備する情報
物流会社へ問い合わせる前に、最低限の前提を整理しておくと、比較しやすくなります。曖昧なまま相談すると、各社の提案範囲が揃わず、費用や品質を比較しにくくなります。
- 商品名、サイズ、重量、梱包形態
- 保管条件、温度帯、危険物該当性
- 月間出荷件数、SKU数、ピーク時の注文量
- 配送先の種類、主要都市、法人・個人の比率
- 輸入品か、インド国内調達品か
- 販売チャネル、代理店、EC、展示会後商談の有無
- 返品、交換、再配送、検品、流通加工の必要性
- 在庫管理システム、EC、CRM、ERPとの連携要件
- 希望するKPI、配送リードタイム、破損率、在庫精度
これらを整理しておくと、単価だけでなく、実際に運用できる会社かを比較できます。特にインドでは、配送網の広さだけでなく、現場の運用品質、問い合わせ対応、例外処理、トラブル時の報告体制が重要です。
インド物流会社の比較でよくある質問
インドでは日系物流会社と現地物流会社のどちらを選ぶべきですか
日本本社との調整、輸出入、品質管理、日本語対応を重視する場合は日系物流会社が候補になります。一方で、インド国内のラストマイル配送、EC配送、都市圏別の小口配送を重視する場合は、現地物流会社のネットワークが有効なことがあります。国際物流と国内配送を分けて組み合わせる方法もあります。
インド進出初期から自社倉庫を持つ必要はありますか
販売量が読めない段階では、自社倉庫よりも3PLやオンデマンド倉庫を使い、重点エリアで販売反応を確認する方が現実的な場合があります。出荷量、返品率、販売先の地域分布が見えてから、倉庫契約や拠点設計を見直す進め方が取りやすくなります。
インドのEC販売では何を重視すべきですか
配送完了率、返品処理、在庫精度、マーケットプレイス連携、顧客通知、ラストマイル品質を重視する必要があります。広告やSEOで集客しても、出荷遅延や返品対応の悪さがレビュー低下につながるため、フルフィルメントと配送を一体で確認することが重要です。
物流会社を決める前に販路開拓を進めてもよいですか
初期の市場調査や商談獲得は進められますが、物流条件を後回しにしすぎると、見積、納期、返品、在庫条件が曖昧になり、受注後にトラブルが起きやすくなります。最低限、保管場所、配送可能エリア、出荷リードタイム、返品対応の前提は営業資料や見積条件に反映しておくべきです。
- 免責事項
掲載している情報は、各社の公開情報をもとに整理しています。サービス内容、対応エリア、料金、契約条件、対応可否は変更される場合があります。実際に依頼する際は、各社へ現行情報を確認し、物流契約、輸出入、通関、税務、規制、保険、品質管理については専門家にも確認してください。
インド市場での販売・販路開拓を進める場合、物流会社選びだけでなく、誰にどの価値を届け、どの接点から商談化するかを設計する必要があります。営業、Web集客、展示会、代理店開拓、物流をつなげて考えることで、現地販売の再現性を高めやすくなります。
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