訪問介護のフランチャイズ本部9選!運営スタイル・加盟金・特徴などを徹底比較

最終更新日:2025年12月03日

日本は超高齢社会を迎え、在宅介護のニーズは今後さらに高まると予測されています。そんな中、初期投資を抑えつつ社会貢献性も高い「訪問介護フランチャイズ」への注目が集まっています。

本記事では、運営スタイル別のおすすめモデルから費用、サポート体制、特長までを徹底解説。未経験の方でも安心して比較検討できる内容をまとめました。

【運営スタイル別】

訪問介護フランチャイズ3選

Recommend

高単価で安定重視の
堅実型

拠点を増やして売却を狙う
戦略型

初期負担の少ない
スモールスタート型

樹楽・にじむすび

強み

にじむすびによる重度訪問介護と、樹楽による24時間宿泊対応型デイサービスを提供。両制度を活用できるハイブリッド型モデルで、高単価かつ安定収益が期待できるのが強みです。行政申請・保険請求・営業支援・研修を本部が支援し、未経験者でも開業しやすく、安心のフォロー体制が整っています。

アイネットアイ

強み

地域包括ケア対応の全国展開型FCモデル。弁護士・税理士等とのネットワークと行政連携を活かし、経理・人事・財務まで幅広く支援。複数の拠点展開と事業承継支援により、M&Aや売却戦略を視野に入れたスケール型のモデルです。

ヘルパーステーション

強み

最短3.5ヶ月で開業ノウハウを習得でき、物件選定から許認可・採用・収益支援まで開業前後に本部が伴走する全国展開型FCモデル。定員制限なしで拠点数・利用者数を拡大でき、利益が出る店舗モデルが確立されています。将来のM&A・売却を見据えた戦略的な事業展開が可能です。

訪問介護本舗

強み

初期費用約300万円で開業可能な低投資型FC。オーナーは現場に入らず、マネジメントに専念できるのが特長です。商圏調査・許認可・採用・営業同行まで、本部が手厚く支援。飲食・小売など異業種からの参入実績も多く、未経験でも無理なくスタートできる訪問介護フランチャイズです。

あいわ介護グループ

強み

自宅開業や副業参入も可能なスモールスタート型訪問介護FC。居宅介護支援と訪問介護を併設し、自社ケアマネによる紹介ルートを内製化して安定した集客を実現。未経験OKで本部による開業準備や事業計画作成、許認可手続き、採用・研修、請求代行などサポートが手厚く、低リスクで始められます。

さくら・介護ステーション

強み

全国展開の老舗本部が提供する訪問介護FC。少額投資で自宅開業も可能。介護報酬請求や電話対応などのバックオフィス業務を本部が代行し、オーナーは人材管理・営業に専念できます。研修やSV支援も充実し、未経験者の参入にも適しています。

目次

訪問介護フランチャイズの一覧表

会社名 サービスの特徴 加盟金 ロイヤリティ

ユースタイルラボラトリー

高単価サービスを軸に少人数でも安定した運営を実現できる

  • 効率よく収益化できる高単価サービスが強み
  • 教育機関を本部が保有!人材確保・育成に強い
  • 未経験でも始めやすい 手厚い開業・運営サポート
120万円 ※税不明
公式サイトに記載なし

訪問介護本舗

未経験でも低コストで開業 マネジメントに専念できるフルサポート型

198万円
月商の5%(100万円迄は5.5万円)

ヘルパーステーション

最短3.5ヶ月でノウハウ習得、手厚い伴走支援付き

公式サイトに記載なし
公式サイトに記載なし

アイネットアイ

士業・行政と連携した経営支援が強み

公式サイトに記載なし
公式サイトに記載なし

まごのてグループ

現場経験者限定、理念重視のFC

0円
売上の5.0%(毎年0.5%減額し9年目以降1%)

あいわ介護グループ

自宅開業・副業も可、紹介ルート内製で安定集客

110万円
初年度 5.5万円 / 月、2年目以降 売上の5%(最低5.5万円 / 月)

さくら・介護ステーション

請求業務などバックオフィス代行で負担軽減

220万円
売上の5%~1%(月売上高に応じた段階制)

樹楽・にじむすび

重度訪問介護・宿泊対応型デイなど高付加価値サービスに特化

公式サイトに記載なし
公式サイトに記載なし

ずっといえ

要介護度の高い層に特化 採用保証付きで運営を支援

300万円 ※税不明
売上の15%
高単価サービスを軸に少人数でも安定した運営を実現できる

ユースタイルラボラトリー

ユースタイルラボラトリー

※画像をクリックすると
公式サイトへ移動します。

引用元: ユースタイルラボラトリー公式HP(https://eustylelab.co.jp/eustyle_lp)

ユースタイルラボラトリーの概要

ユースタイルラボラトリー株式会社は、訪問介護、障がい福祉、重度訪問介護などの訪問介護事業を全国展開している企業です。豊富な直営店での現場運営経験を基に構築されたフランチャイズモデルを提供しています。

同社のフランチャイズモデルの最大の特長は、人材の採用から育成まで本部が手厚くサポートしていることです。自社運営の教育機関「ユースタイルカレッジ」を通じて、加盟事業所のスタッフは必要な資格講座を無料で受講することができます。資格取得のハードルが下がることで採用の間口が大きく広がり、育成コストの負担軽減と人手不足の解消にもつながります。

また、高齢者向けの訪問介護だけでなく、重度訪問介護にも対応している点も大きな強みとなっています。重度の障がいがある方が在宅で安心して暮らし続けるには、長時間の支援が必要になるケースが多くなります。1件あたりのサービス提供時間が長くなる分、単価も高くなりやすく、少ない人員でも安定した売上を確保できる収益構造となっています。

さらに、開業前の指定申請や資金調達、営業活動の同行なども本部が手厚くサポート。業界未経験でも事業が立ち上げやすく、収益性と再現性のバランスがとれた訪問介護フランチャイズモデルとして注目を集めています。

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ユースタイルラボラトリーを選ぶべき理由

効率よく収益化できる高単価サービスが強み

ユースタイルラボラトリーのフランチャイズでは、高齢者介護や障がい福祉に加え、重度訪問介護まで幅広く対応できることが大きな特長です。重度訪問介護は、重い障がいや医療的ケアを必要とする方が在宅で生活を続けられるよう、長時間にわたる見守りや身体介護を行う訪問サービスです。

こうした支援は訪問時間が長くなりやすく、1件あたりの単価が高くなる傾向があります。限られた人員でも効率よく売上を積み上げやすく、開業初期から事業を安定させやすい点もメリットのひとつです。

また、重度訪問介護のニーズは医療的ケアを在宅で受けたいという声の高まりとともに、今後ますます拡大していくと見込まれています。ユースタイルラボラトリーでは、重度訪問介護に必要な資格取得や研修体制も整っており、高単価サービスを活かした収益モデルを構築できます。

教育機関を本部が保有!人材確保・育成に強い

介護業界では、慢性的な人手不足が大きな課題と言われています。採用しても定着しにくい、教育に手が回らないといった悩みは、多くの事業者に共通するものです。ユースタイルラボラトリーでは、こうした課題を根本から支えるために、「ユースタイルカレッジ」という教育機関を自社で運営しています。

ユースタイルカレッジは、厚生労働省の基準を満たした指定研修機関で、フランチャイズ加盟店のオーナーやスタッフは、実務者研修や重度訪問介護従業者養成研修などを無料で受講できます。なかでも、痰の吸引や経管栄養といった医療的ケアまで担える統合課程にも対応しており、より高度な支援が求められる現場にも対応できる人材を育てることが可能です。

人材確保の難しさが広く指摘されるいま、育成を本部が担ってくれるという安心感は、加盟者にとって非常に大きな魅力となっています。

未経験でも始めやすい 手厚い開業・運営サポート

訪問介護への参入を検討する際、多くの方が不安に感じるのが介護業界特有の手続きや制度まわりです。
ユースタイルラボラトリーでは、こうしたハードルを下げるため、行政手続きや開業準備を含めた本部主導の支援体制を整えています。

開業時には、サービス指定の申請(開業に必要な手続き)やスタッフの採用活動、金融機関との融資交渉、ケアマネジャーへの営業活動まで、必要な準備を本部がサポート。さらに、一定の売り上げを達成するまでユースタイルラボラトリーが顧客獲得を代行してくれる売上保証制度や売上補填の制度も用意されており、初期の立ち上がりを支えてくれます。

開業後も、現場経験豊富なスーパーバイザーが定期的に訪問し、人材定着や売上改善などの実務課題に対して具体的なアドバイスを提供。着実に事業を進められるよう、本部が継続的に支える伴走型の支援体制が整っています。

ユースタイルラボラトリーの導入事例

少人数でもスタッフ負担の少ない重度訪問介護

私は重度訪問介護を中心に仕事をお請けするようにしました。
高齢者や障がい者介護はヘルパーの資格が必要なことに対して重度訪問介護は資格もいりませんし、未経験でもお仕事ができます。
これは、スタッフの採用難易度を下げることにもつながるので助かりますね。
現在スタッフは、4名。「重度」は一見難しいお仕事に思えますが、見守りが中心で、1日多くて3件程度担当してもらっているので、スタッフ自身の負担も軽減されます。

引用元:アントレ公式 (https://entrenet.jp/0000217927/senpai.html)

スタッフ育成から運営まで、本部との二人三脚が支えに

本部が独自のノウハウを持っていて、スタッフの採用から資格取得までの育成をしっかりと行ってくださるから私たちは安心してご利用者様へのサービス提供に専念することができました。
開設後も月に2~3回は広島に来てサポートしてくれますし、本当に二人三脚で経営をしているというイメージ。些細なことでも相談できるのが助かりますね。

引用元:アントレ公式 (https://entrenet.jp/0000217928/senpai.html)

ユースタイルラボラトリーの料金プラン

  • 加盟金:120万円
  • 立ち上げ支援費:60万円
  • 別途運転資金等:400〜600万円

※税不明

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ユースタイルラボラトリーの会社概要

会社名 ユースタイルラボラトリー株式会社
所在地 東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー18階
URL https://eustylelab.co.jp/

訪問介護本舗

未経験でも低コストで開業 マネジメントに専念できるフルサポート型

訪問介護本舗は、株式会社フロンティアが展開する、低投資型の訪問介護フランチャイズです。2008年からフランチャイズ展開をスタートし、「介護事業を通して社会貢献を」という理念のもと、全国にネットワークを広げています。

このモデルの特徴は、オーナーが現場に入らず、マネジメントに専念できる仕組みにあります。介護の経験や資格がない方でも始められるよう、本部が開業前後の各ステップを一貫してサポート。商圏調査や許認可申請の支援、人材の採用・研修までを本部が主導します。また、営業活動ではスーパーバイザーが行政機関やケアマネジャーへの訪問にも同行し、開業初期の不安をしっかりとサポートしてくれます。

初期費用は約300万円程度と、業界内でも比較的低コスト。参入ハードルの低さから、飲食・小売・不動産など異業種からの開業実績も多数あります。

訪問介護本舗の料金プラン

  • 加盟金:198万円
  • ロイヤリティ:月商の5%(100万円迄は5.5万円)

訪問介護本舗の会社概要

会社名 株式会社フロンティア
所在地 東京都清瀬市松山3-17-7
URL https://dayservicehonpo.co.jp/

ヘルパーステーション

最短3.5ヶ月でノウハウ習得、手厚い伴走支援付き

ヘルパーステーション スイートは、株式会社たくみが運営する訪問介護フランチャイズです。加盟金・設備費込みで約1,000万円から開業でき、開業に必要な手続きやノウハウを、わずか3.5〜4.5ヶ月の研修期間で習得できる独自のカリキュラムを提供しています。

本部が物件選定や人材募集、許認可取得まで伴走し、開業後も収益安定化を支援。大型施設を必要とせず定員制限もないため、全国どの地域でも需要を見込める点が魅力です。国の在宅介護推進策や処遇改善加算の活用もサポートし、長期的な市場成長を背景に継続的な黒字化を後押ししています。

ヘルパーステーションの会社概要

会社名 株式会社 たくみ
所在地 京都府 城陽市 寺田東ノ口55番地の3
URL https://care-takumi.co.jp/

アイネットアイ

士業・行政と連携した経営支援が強み

株式会社アイネットアイは、訪問介護事業を中心に、M&Aや事業承継支援なども手がける事業者です。医療と介護の連携強化、在宅医療の充実といった国の方針に沿い、地域包括ケアシステム*に適応した事業展開を志向しています。

同社のフランチャイズモデルは、標準的な訪問介護を軸としながらも、地域の専門家・自治体・士業など多様なネットワークを活かした支援体制を構築している点が特徴です。経理や財務、人事管理まで含めた多面的な経営支援を提供する姿勢が見られます。

介護保険外サービスや認知症支援などの積み上げ型事業へのアドバイスも可能としており、長期的な収益の多様化を視野に入れた展開が期待できます。

*高齢者が、医療・介護・生活支援などを地域の中で一体的に受けられるようにする仕組み

アイネットアイの会社概要

会社名 株式会社アイネットアイ
所在地 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館20F
URL https://www.ineti.co.jp/

まごのてグループ

現場経験者限定、理念重視のFC

まごのてグループは、京都を拠点に重度訪問介護や障がい者支援を中心とした訪問介護サービスを展開する企業です。府外への展開も進めており、小規模ながらも個性のある運営を続けています。

このフランチャイズの最大の特徴は、「現場経験がある介護のプロこそが経営すべき」という考えを大切にしていること。加盟するには、初任者研修(旧ヘルパー2級)以上の資格を持っていることが必須です。また、最低3人の実務経験者で創業メンバーを組むなど、現場力を重視した独自の条件が設定されています。

加盟金は0円、ロイヤリティは年を追うごとに減っていく「逓減(ていげん)制」。長く続ければ続けるほど負担が軽くなる仕組みで、地域に根ざした事業をじっくり育てたい方に向いています。

ただし、本部の手厚いトップダウン型支援というよりは、理念や志を共有する仲間同士の横のつながりを大切にする「仲間型」のフランチャイズです。経験と熱意を持った人が、自分たちのチームで地域に根ざした事業を立ち上げたいと考える場合に、適したモデルといえるでしょう。

まごのてグループの料金プラン

  • 加盟金:0円
  • ロイヤリティ:売上の5%(毎年0.5%減額し9年目以降1%)

まごのてグループの会社概要

会社名 まごのてグループ株式会社
所在地 京都市上京区中立売通大宮西入新白水丸町446
URL https://www.magonote-group.com/

あいわ介護グループ

自宅開業・副業も可、紹介ルート内製で安定集客

あいわ介護グループは、ポスモプラザ株式会社が展開する訪問介護フランチャイズです。居宅介護支援(ケアプラン作成)と訪問介護(サービス提供)を一体的に行うことで、利用者の紹介ルートを内部に持ち、安定した集客が見込めるビジネスモデルを実現しています。

初期費用は約115万円(加盟金+スターターキット)からと比較的低く、自己資金約335万円で開業可能とされています。知識や経験がなくても始められる点が特長で、自宅を拠点にした開業や副業としての運営も可能です。

開業前からの研修や、事業計画づくり、指定申請サポートなども整っており、初めてでもスムーズにスタートできる体制が用意されています。さらに、スタッフ募集や採用、利用者紹介、請求業務のサポートなど、日々の運営にも力強いバックアップがあります。

あいわ介護グループの料金プラン

  • 加盟金:110万円
  • ロイヤリティ:初年度 5.5万円 / 月、2年目以降 売上の5%(最低5.5万円 / 月)

あいわ介護グループの会社概要

会社名 ポスモプラザ株式会社
所在地 東京都中野区本町3丁目4-3
URL http://aiwa-kaigo.jp/

さくら・介護ステーション

請求業務などバックオフィス代行で負担軽減

さくら・介護ステーションは、株式会社さくら介護グループが全国展開している訪問介護のフランチャイズブランドです。1983年創業の老舗企業で、訪問介護だけでなくデイサービスや高齢者住宅なども幅広く手がけており、安定した運営基盤と実績があります。

事務作業の多くを本部が代行してくれるのが最大の特長で、介護報酬の請求処理や電話代行業務など、専門知識が必要なバックオフィス業務を任せられるため、加盟店は人材マネジメントや営業活動に専念しやすい環境が整っています。

不動産業や整骨院など、他業種からの参入事例も多く、幅広い事業者に開かれたモデルといえます。手厚いサポートを受けながら、効率的に運営したい方におすすめです。

さくら・介護ステーションの会社概要

会社名 株式会社 さくら介護グループ
所在地 東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービルディング南館17階
URL http://www.sakurakaigo.co.jp/

樹楽・にじむすび

重度訪問介護・宿泊対応型デイなど高付加価値サービスに特化

樹楽・にじむすびは、有信アクロス株式会社が展開する介護・福祉分野のフランチャイズブランドです。「樹楽」はデイサービス、「にじむすび」は重度訪問介護に特化しており、それぞれ高付加価値なサービスを提供しています。

「にじむすび」は、重度の肢体不自由者などへの在宅支援に対応した訪問介護サービスで、医療的ケアを伴うケースにも対応可能な体制が整っています。介護保険と障害福祉制度の両方を活用できるハイブリッド型のモデルで、専門性の高さと収益の安定性が両立されています。

「樹楽」は、年中無休・24時間体制で宿泊にも対応できる小規模デイサービス。自宅のような落ち着いた雰囲気を大切にしており、ご家族の休息の場としても支持されています。

どちらのモデルも、本部による行政申請サポートや報酬請求の代行、営業支援、研修などのサポートが充実しており、未経験からでも安心して始められる体制が整っています。重度訪問介護という専門性の高い分野に挑戦したい方、ニーズの高い地域密着型サービスを手がけたい方に適したフランチャイズです。

樹楽・にじむすびの会社概要

会社名 有信アクロス株式会社
所在地 大阪府吹田市江の木町17番1号 コンパーノビル8F
URL http://kiraku-nijimusubi.com/fc/

ずっといえ

要介護度の高い層に特化 採用保証付きで運営を支援

「ずっといえ」は、株式会社zuttieが展開する「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」に特化したフランチャイズブランドです。要介護度の高い方が、住み慣れた自宅で安心して暮らし続けられるよう、1日複数回の短時間訪問と、緊急時の即時対応を組み合わせたサービスを提供しています。

24時間365日の対応体制が求められるため運営は高度ですが、その分、介護報酬も安定して高く設定されており、収益性の高いビジネスモデルとなっています。特に、地域包括ケアの中心的な役割を担う事業として、今後もニーズの拡大が見込まれます。

本部からのサポートも充実しており、現場責任者となる有資格者の採用を本部が援助。もし2年間採用できなければ、加盟金を返金するという保証制度も用意されています。これはフランチャイズ業界でも珍しい取り組みで、採用リスクが事業成功のカギとなる訪問介護領域において大きな安心材料となっています。

ずっといえの料金プラン

  • 加盟金:300万円
  • ロイヤリティ:売上の15%

※税不明

ずっといえの会社概要

会社名 株式会社zuttie
所在地 香川県高松市福岡町2丁目12番1号福栄ビル503号
URL https://zuttoie-fc.com/

訪問介護フランチャイズの初期費用はどのくらい?

訪問介護のフランチャイズは、大規模な施設型介護と比べて初期費用を大きく抑えられることが特長です。高額な設備投資や物件取得といった負担を避けつつ、社会的に意義のある事業を始められるため、介護業界が未経験の方でもチャレンジしやすい分野といえます。

開業資金の相場と内訳

開業にかかる費用は、物件の種類や開業規模によって差はありますが、一般的な相場は以下のとおりです。

居抜き物件を活用し、最低限の備品だけをそろえる場合は、おおよそ300万円〜600万円前後がひとつの目安です。一方で、新たに物件を借りて内装を整えたり、訪問に使う車両も新規で用意するケースでも、1,000万円程度で開業できることが多くなっています。

項目分類 具体的な内容 費用目安(円) 備考
法人設立関連費用 登録免許税・定款認証料など 10万~30万 会社形態による
物件関連費用 敷金・礼金・仲介手数料など 30万~100万 立地や規模で異なる
設備・備品費 事務机・PC・書庫など 20万~50万 個人情報管理に書庫必須
車両費 中古軽自動車、自転車など 2万~200万 必要台数による
人材関連費用 求人広告費・開業前研修中の給与など 20万~50万 人員計画に基づく
フランチャイズ関連 加盟金・研修費など 120万~220万 0円プランも存在
運転資金(3ヶ月分) 家賃・人件費・光熱費・消耗品 180万~240万 介護報酬の入金まで必要
合計 約400万~700万円 あくまで一例

※費用相場、目安はキャククル編集チーム調べです。

資金調達の方法と活用できる制度

開業にあたっては、自己資金だけでなく、さまざまな資金調達の手段を活用することが可能です。無理のないスタートを切るためにも、以下のような制度や支援策を検討してみるとよいでしょう。

  • 日本政策金融公庫の新創業融資制度:担保や保証人なしで、最大3,000万円まで融資が受けられます。実績がない初めての方にも利用しやすい制度です。
  • 地域金融機関の介護・福祉向けローン:地方銀行や信用金庫など、地域経済の活性化を目的とした融資商品があります。
  • フランチャイズ本部による分割払いや売上保証プラン:加盟金の分割払いや、開業後に一定の売上が得られなかった場合に本部が補填してくれる仕組みもあります。

これらの制度をうまく活用することで、初期資金に対する不安を大きく減らし、よりスムーズなスタートが目指せます。準備段階で情報収集をしっかり行い、ご自身に合った方法を選んでいきましょう。

資格がなくても始められる!未経験者を支えるサポート体制

訪問介護で介護スタッフが自宅で高齢女性を優しくサポートする様子

訪問介護フランチャイズでは、介護福祉士などの専門資格がなくてもオーナーになれます。オーナーの役割は事業の運営とマネジメントが中心で、直接サービスを行う必要はありません。

ただし、利用者40人につき1人以上のサービス提供責任者(有資格者)を配置することが義務づけられています。 サービスの実施に必要な体制を整えるため、介護福祉士や実務者研修修了者といった資格保有者を一定数確保することも必要です。

経営・介護の基礎を学べる本部研修

多くのフランチャイズ本部では、介護業界が初めての方や異業種から参入する方に向けて、研修制度を充実させています。

たとえば、介護保険制度や報酬請求のしくみを基礎から学べる集中講座などが用意されており、制度の理解やミスのない運営に必要な知識をしっかりと身につけることができます。

さらに、現場スタッフと一緒に利用者宅を訪問する「同行訪問」も実施されることが多く、実際の現場を体験しながら、サービス提供の流れや利用者のニーズを肌で感じられる機会となっています。

人材採用と定着フォロー

訪問介護事業を安定的に運営していくうえで最も大切なのは、信頼できるヘルパーを確保し、長く働いてもらう環境を整えることです。

フランチャイズ本部では、主に次のような形で開業者を支援しています。

  • 有資格ヘルパーの紹介など、採用面でのサポートが受けられる
  • 求人広告費の一部を負担してくれる場合もある
  • 定期的なスタッフ向けカウンセリングや相談窓口の提供により、定着率を高める支援がある

また、開業後もスーパーバイザーが電話やオンラインで定期的にフォローを行い、人材マネジメントや現場での課題にきめ細かく対応してくれます。このような継続的な支援が、未経験からでも安心して事業を継続できる大きな後押しとなるでしょう。

訪問介護フランチャイズの収益の仕組みは?

訪問介護事業の収益は、大きく分けて介護保険収入自費サービス収入の2つから成り立っています。これらをバランスよく組み合わせることで、安定した売上と高い収益性が実現できます。

介護保険収入のストック

訪問介護事業の中心となるのは、介護保険制度を活用したサービス提供です。利用者が負担するのは全体費用の1〜3割で、残りは市区町村などの公的機関から支払われます。

主なサービスは身体介護(食事・入浴・排泄の介助など)と生活援助(掃除・洗濯・調理・買い物代行など)で、多くの利用者が毎月継続的に利用するため、ストック型の収益モデルとなっています。

利用者数が増え、サービス提供が安定すれば、月ごとの売上も予測しやすくなり、事業運営の見通しが立てやすくなるのが特徴です。

単価アップに効果的な自費オプション

介護保険だけでは応えきれない要望に応えるのが自費サービスです。散歩や趣味の付き添い、家族向けの家事代行、介護リフォームの相談、ペットの世話、旅行の付き添いなど多彩なメニューが考えられます。これらは利用者の満足度を高めるだけでなく、1人あたりの単価アップにもつながります

  • 散歩・趣味活動の付き添い
  • 庭の手入れや大掃除などの家事支援
  • 家族向けの食事準備
  • リフォームや旅行の同行などの専門サポート

訪問介護フランチャイズの失敗を防ぐ3つのポイントはここ!

未経験からでも成功できる訪問介護フランチャイズですが、事業を軌道に乗せるためには3つのポイントを意識しましょう。

ブランド知名度

介護分野では、利用者やケアマネジャー、地域包括支援センターからの信頼がとても大切です。
有名なフランチャイズブランドであれば、開業当初から一定の信頼を得やすく、営業活動や顧客獲得もスムーズです。検討時は「地域でどのくらいブランド認知があるか」も必ずチェックしてください。

エリア調査

成功のカギを握るのが、事業を展開する地域選びです。高齢者人口競合事業所数のバランスを確認し、高齢者が多く競合が少ないエリアを選ぶことで、安定した成長が見込めます。
フランチャイズ本部によっては、商圏分析やエリア調査もサポートしてくれるので、必ず相談しましょう。

運営システム

スタッフの勤怠や介護記録、請求作業まで手作業で管理するのは効率が悪く、ミスの原因にもなります。クラウド型の運営システムを使うことで、事務負担を軽減し、人材定着にもつなげることができます。代表的なシステムには「カイポケ」などがあります。

訪問介護フランチャイズ比較時に確認したい5項目

数ある訪問介護フランチャイズの中からパートナーを選ぶには、下記の5つの指標を比較しましょう。契約前のチェックリストとしてご活用ください。

コスト構造

  • 加盟金:初期費用として支払う一時金。金額の幅が大きいので事前に確認を。
  • 保証金:契約終了時に返還されることが多いですが、発生しない場合もあります。
  • ロイヤリティ:毎月本部へ支払う手数料。固定か歩合制かで負担感が異なります。

売上保証と補填

開業初期に売上が伸び悩んだ場合でも安心できる売上保証制度の有無を必ず確認しましょう。適用期間や補填内容もチェックしておくと安心です。

研修内容

  • 初期研修の期間や形式
  • 現場体験の有無
  • 開業後のフォローアップ体制

契約期間と解約条項

  • 契約年数や更新料の有無
  • 中途解約時の違約金が高額にならないか
  • 契約書は弁護士など第三者にも確認を

ICTツール

  • 提供されるシステムの内容(請求代行や記録管理アプリなど)
  • 利用料がロイヤリティに含まれるか別途か

開業スケジュールの目安は6か月!準備の流れを確認

訪問介護フランチャイズの開業準備は、一般的に6ヶ月ほどを見込んで計画を立てるのが現実的です。大まかな流れとポイントを紹介します。

開業までの全体スケジュール(目安)

時期 主なタスク
開業6ヶ月前 情報収集・比較・説明会参加
開業5ヶ月前 フランチャイズ本部決定・契約・法人設立手続き
開業4ヶ月前 事業計画・資金調達・研修申込
開業3ヶ月前 物件選定・契約・研修受講
開業2ヶ月前 指定申請・スタッフ採用・備品手配
開業1ヶ月前 実地調査・挨拶回り・広報活動
開業 指定通知受領・事業開始

法人設立と指定申請

  • 法人設立(定款認証・登記)
  • 自治体が指定する「新規指定前研修」の受講
  • 指定申請書類の準備と提出

物件準備と実地調査

  • バリアフリーや相談室の確保など、法令基準を満たす事務所づくり
  • 行政による現地調査で設備や書類の確認を受ける

開業直前の広報活動

  • 地域のケアマネジャーへの挨拶訪問
  • チラシ配布や掲示板への掲載など広報活動
  • 説明会開催で地域にサービスをPR

市場は拡大中!今後ますます必要とされる訪問介護

日本は超高齢社会を迎え、在宅介護の需要は今後も拡大が続くと予測されています。厚生労働省の推計によれば、介護や支援を必要とする「要介護(要支援)認定者」は、2020年の約725万人から2040年には約988万人にまで増える見込みです。この20年間で、実に250万人以上の増加が見込まれており、それだけ在宅サービスの役割も重要になっていくと考えられます。

参照元:厚生労働省|介護人材確保の現状について(https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001500514.pdf)

市場規模予測

  • 要介護・要支援認定者は2040年までに約988万人に増加(※)
  • 「住み慣れた自宅で最期まで暮らしたい」というニーズが増加
  • 在宅サービスの需要が施設サービスより大きく伸びる傾向
※参照元:厚生労働省|介護人材確保の現状について(https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001500514.pdf)

競合状況

全国どこでも同じではなく、都市部と地方で競争環境が大きく異なります。地方都市や過疎地は事業所不足が目立ち、新規参入のチャンスが多い一方、人材確保が大きな課題です。都市部は事業所が多く競争が激しいため、専門特化や高品質な自費サービスでの差別化が必要です。

後悔しないためのフランチャイズ選びのステップ

訪問介護フランチャイズで成功するためには、最初のパートナー選びが非常に重要です。勢いで決めるのではなく、情報をしっかり集めて比較検討を行うことが、後悔しない選択につながります。

情報収集のコツ

まずは複数のフランチャイズ比較サイトやポータルサイトを活用し、加盟金やロイヤリティ、サポート内容などの基本情報を一覧で比較してみましょう。気になった本部があれば、5~10社程度を目安に資料を請求して、より詳しい内容を確認しておくと安心です。

説明会への参加

本部が開催する説明会には、オンライン・対面を問わず積極的に参加しましょう。特に意識したいのは、収益モデルの根拠や、実際に成功している加盟店の事例、開業後のフォロー体制についての確認です。
話を聞くだけでなく、疑問に感じた点をしっかり質問し、具体的な回答を引き出すことで、本部の対応力や信頼性も見えてきます。

シミュレーションで収益確認

本部から提示される収益シミュレーションをそのまま信じるのではなく、自分自身でもシミュレーションを行っておくことが大切です。高齢者人口や競合状況など地域の実情を踏まえながら、どの程度の利用者数が見込めるのか、スタッフの稼働率や平均単価がどれくらいになりそうかを想定し、黒字化までの道筋を明確にしておきましょう。

訪問介護フランチャイズのまとめ

訪問介護のケアスタッフが笑顔で記録を作成する様子

訪問介護フランチャイズは、初期投資を抑えつつ社会的意義の高い事業に参入できるモデルです。資格がなくても開業可能で、本部の研修や採用支援により未経験でも運営を軌道に乗せやすいのが特長です。

また、介護保険収入を基盤とした安定的な収益構造に加え、自費サービスによる収益拡大も期待できます。今後ますます需要が高まる在宅介護分野において、新たな事業展開をお考えの方にとって、十分に検討に値する選択肢といえるでしょう。この記事の内容を参考に、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

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本記事は、2025年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。