マッサージ店のフランチャイズ本部は、経営ノウハウや集客方法を提供してくれるので、高い技術がない場合でも、安心して加盟できるのが特徴です。
どのフランチャイズに加盟するか検討する際は、「知名度があるか・独自の強みがあるか・サポート体制が整っているか」をチェックしてください。
キャククルでは、マッサージ店のフランチャイズ本部の特徴や選ぶべき理由、選び方などを解説しています。マッサージ店のフランチャイズへの加盟を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
紹介している掲載企業のうち、一部の資料は下記よりダウンロードが可能です。比較検討の参考にご活用ください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 初期費用・開業資金 | ロイヤリティ | 施術・サービスの特徴 |
|---|---|---|---|---|
ラダシア |
加盟店にやさしいビジネスモデルで運営!成功ノウハウが豊富なマッサージFC本部
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約1,200万円~
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月売上100万円超より売上の5%
(※100万円以下は免除) |
本格タイ古式マッサージ
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もみかる |
商品やサービスの開発は本部が一括して担当 |
約1,000万円
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売上の5%または8%
(プランによる) |
全身もみほぐし等の
低価格マッサージ |
MUU |
安定した運営を支える総合サポート体制 |
約700万~800万円
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売上の8%
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個室空間での整体
アロマ施術 |
アジアンリラクゼーション・ヴィラ |
多彩なメニューと独自の空間で提供するリラクゼーション |
約700万~1200万円
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売上の5%
※最低5万円 |
タイ古式
バリ式リンパ |
Goo-it! |
小規模スペースで始める新しいビジネスモデル |
約1,000万~1,300万円
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売上の6%
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本格もみほぐし
リフレクソロジー |
もみの匠 |
効率的な運営を支えるサポート体制 |
約700万~900万円
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売上の5%(月上限約98,000円)
※開業後3ヶ月ロイヤリティ免除 |
全身もみほぐし
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カラダリズム(ほぼ一人サロンFC) |
技術を磨き、自分のペースで運営する仕組み |
約150万~300万円+物件費
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定額39,000円 / 月
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もみほぐし+足つぼ等
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からだファクトリー |
健康を支えるシステム化された運営サポート |
約2,000万円前後
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月売上の10%
5年後以降8% |
整体・骨盤調整等の
カラダ矯正サロン |
ボディッシュ |
特化型リラクゼーションで運営を支えるサロンモデル |
約800万~1,200万円
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月売上の6%
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全身アロマオイルリンパマッサージ
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Dr.HEAD |
特化型手技で提供する新しいスパ体験 |
約450万円+物件費等
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月売上の10%
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ドライヘッドスパ
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フレアス |
店舗に頼らない持続型サービスの提供 |
約300万~400万円
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公式HPに記載なし
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在宅マッサージ
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マッサージ店のフランチャイズ本部とは
経営初心者や異業種からの挑戦者でも始めやすいビジネスモデルが「マッサージ店のフランチャイズ」です。本部から経営ノウハウや集客方法が提供されるため、安定したスタートを切りやすい点が大きな魅力です。
提供されるサービス内容は多岐にわたり、アロママッサージ、ハンドマッサージ、タイマッサージなど、各店舗で特化する施術メニューが異なるのが一般的です。また、本部のサポート範囲には施術メニューの開発、予約管理、売上管理、集客支援などが含まれており、加盟するフランチャイズによってオーナーの役割も変わります。たとえば、オーナーが施術を行わず、経営管理に専念する形態も可能です。
「施術者」ではなく「経営者」として店舗運営に注力したい方にとって、マッサージ店のフランチャイズは魅力的なビジネスモデルといえるでしょう。
マッサージ店フランチャイズの市場動向と将来性
マッサージ店のフランチャイズを成功させるには、市場の動きや将来の展望を理解することが重要です。リラクゼーションや治療を目的としたサービスは、今後も需要が伸びていくと見られています。
国内需要の拡大傾向
日本国内ではリラクゼーション市場の拡大が続いており、ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期」によると、市場規模は3,674億円(前年比+9.6%)*1に達しました。
このうち「着衣の施術」は2,564億円(+6.7%)、「脱衣の施術」は1,110億円(+16.9%)と、脱衣施術の伸びが特に顕著です。
さらに、美容センサス2025年上期でも、市場規模は3,798億円(前年比+3.4%)*2と、成長が継続していることが確認されています。
特に男性利用者の増加が顕著で、着衣施術においては前年比約+14.9%*と大きな伸びを記録しました。
*1参照元:美容センサス2024年上期(https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2024/0625_14501.html)
*2参照元:美容センサス2025年上期(https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2025-1st-half/66959/)
需要が伸びている背景|スマホ疲れ・在宅勤務の定着
働き方や生活習慣の変化に伴い、健康意識がより一層高まっています。リモートワークの普及で身体の不調を訴える人が増え、従来とは異なる新しい顧客層も生まれています。*1男女問わず利用者が増え、若年層から働き盛りの世代まで幅広い方が健康維持のために専門的なケアを求めるようになりました。
特に在宅勤務による運動不足やスマートフォン長時間利用による「スマホ疲れ」が、肩・首・腰などの不調を招き、リラクゼーション需要を押し上げています。
国内の労働者調査でも、テレワーク常態化が筋骨格系の負担増や不調に関連する可能性が示されており*2、疲労・コリ対策のニーズは構造的に続くと見られます。
*1参照元:美容センサス2025年上期(https://hba.beauty.hotpepper.jp/search/census/2025-1st-half/66959/)
*2参照元:厚生労働科学研究【2024年報告|PDF】(https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/download_pdf/2024/202422003B.pdf)
マッサージ店のフランチャイズ本部への加盟のメリットとデメリット
加盟のメリット
マッサージ店のフランチャイズ本部に加盟する最大のメリットは、本部が提供する経営ノウハウや集客方法を活用できる点です。初心者や異業種からの挑戦でも安心して始められるため、多くの人にとって魅力的な選択肢となっています。さらに、知名度の高いブランドに加盟すれば、オープン初日から集客が期待でき、経営を軌道に乗せやすいのも大きな魅力です。
本部のサポート体制が整っている場合、研修や採用支援を受けられるため、開業準備や運営の負担が軽減されます。また、施術メニューの開発や予約管理システムの提供があるため、オーナーは施術を行わず経営に専念することも可能です。
集客面では、本部の支援だけでなく自店の工夫も重要です。整体院・マッサージ店の集客方法を参考に、地域特性や顧客層に合わせたマーケティング施策を取り入れることで、より安定した集客が期待できます。
加盟のデメリット
デメリットとして加盟金やロイヤリティなどのコストが発生する点が挙げられます。これらの費用は収益に影響を与えるため、事前の資金計画が欠かせません。また、フランチャイズ本部の方針に従う必要があり、独自のアイデアを取り入れる自由度が制限される場合もあります。
さらに、加盟するブランドの評判が経営に直接影響するため、本部の方針や市場での立ち位置を慎重に見極めることが重要です。近隣に同じブランドの店舗が出店するリスクもあるため、事前に本部の出店方針を確認しておくことが大切です。
フランチャイズ加盟には多くのメリットがある一方で、リスクや制約も伴います。これらを十分に理解し、自分の目標や経営方針に合った本部を選ぶことが成功への鍵となります。
マッサージ店のフランチャイズ本部に加盟するときの準備
店舗
マッサージ店のフランチャイズ本部に加盟する際には、必ずといっていいほど店舗が必要です。開業スタイルとしては、物件を借りたり、自宅を利用したりする他、ショッピングモールなどの施設に出店する方法もあります。
資格・免許
リラクゼーションサロンを開業する際に必要な資格・免許は特にありません。しかし、アロマセラピストやリンパドレナージュセラピストなどの資格があれば、お店の強みになる場合もあります。
採用・教育
開業して従業員を雇用する場合、開業前に採用・教育する必要があります。施術や接客についての技術が欠かせませんので、十分な研修・教育を行うなど、計画的に採用することをおすすめします。フランチャイズの場合、本部による研修や採用支援があるケースもあります。
開業費用と資金計画
開業するうえで最も気になるのは、初期費用や毎月の運営コストだと思います。フランチャイズ本部の案内だけでなく、自分自身でもしっかりと資金計画を立てることが、成功への近道となります。
初期費用内訳
開業に必要な初期費用は、業態や規模で大きく異なります。訪問型なら120万円程度で始められることもありますが、店舗型の場合は1,000万円以上かかることも珍しくありません。
以下は駅近の20坪程度の中規模マッサージフランチャイズと仮定した際の費用モデルです。
| 費用項目 | 内容 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 加盟金 | ブランド使用・ノウハウ提供 | 100万~300万円 |
| 保証金 | 預け金(返還あり) | 0~100万円 |
| 研修費 | 技術・経営研修 | 30万~90万円 |
| 物件取得費 | 敷金・礼金など | 200万~300万円 |
| 内外装工事 | 内装・看板 | 250万~500万円 |
| 備品費 | 施術ベッド等 | 70万~120万円 |
| 採用費 | 求人広告など | 10万~100万円 |
| 運転資金 | 3~6ヶ月分 | 180万~300万円 |
※キャククル編集チーム調べ
月次ランニングコスト例
開業後も、毎月の運営コストがかかります。以下は一般的なサロンの月間コスト例です。
| 項目 | 金額例 | 売上比 |
|---|---|---|
| 人件費 | 2,220,150円 | 約57% |
| 消耗品費 | 155,800円 | 約4% |
| ロイヤリティ | 233,700円 | 約6% |
| 家賃 | 375,000円 | 約10% |
| 広告宣伝費 | 210,000円 | 約5% |
| 水道光熱費 | 45,000円 | 約1% |
| その他経費 | 105,000円 | 約3% |
ランニングコストは150万~260万円程度になるケースが多く、最低でも3~6ヶ月分の運転資金を別に用意しておくことをおすすめします。
※キャククル編集チーム調べ
マッサージ店のフランチャイズ本部の選び方
マッサージ店のフランチャイズ本部を選ぶ際に重要となるのは、「知名度があるか・独自の強みがあるか・サポート体制が整っているか」の3つです。知名度の高いフランチャイズであれば、開業初日から多くのお客様が来店することが予想されます。
また、マッサージ店のフランチャイズ本部は未経験でも始められるものが多いため、独自の強みがある方がよりおすすめです。開業後のサポートなど、本部の体制も重要なポイントです。他店と差別化できるビジネスモデルなのかを見極め、加盟するメリットが高い本部選びを心がけてください。
マッサージ店のフランチャイズ本部に加盟する際によくある質問
Q1. 複数店舗でも開業できますか?
はい、できます。より経営を安定させるために、複数店舗を展開することは有効で、本部も推奨しています。
Q2. 本部のバックアップ体制はどんなものですか?
経験豊富なSV(スーパーバイザー)がいますので、店舗経営・運営で不安や疑問があれば、まずは相談してみてください。経営安定化に向けて、親身にアドバイスします。フランチャイズの加盟を考えている方は、本ページに掲載しているマッサージ店のフランチャイズ本部の一覧表をご覧ください。
マッサージ店のフランチャイズ本部のまとめ
マッサージ店のフランチャイズ本部に加盟する際は、経営ノウハウや集客方法を本部が提供してくれるため、高い技術がない初心者でも、異業種からでも安心です。サービス内容は多岐にわたりますが、オーナーは施術せず、経営に専念することも可能です。
同じくサービス業での展開事例として、美容室のフランチャイズや脱毛サロンのフランチャイズも比較するとイメージがつきやすいでしょう。
選ぶ際には、「知名度があるか・独自の強みがあるか・サポート体制が整っているか」をチェックするようにしてください。
- 免責事項
- 本記事は、2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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