ニッチ戦略を成功させるマーケティングの考え方と企業事例集
最終更新日:2026年02月06日
ニッチ戦略とは、市場における「隙間」を狙って、例え小さな市場でも自社が優位に立てる強みを活かして収益を上げる戦略です。
しかし、ニッチ戦略で成功を獲得するには、競合他社にはない、自社の「強み」と、その強みを消費者に適切にPRする方法が確立されていなければなりません。
そこで、この記事では、
- 大手が参入しないニッチな市場での事業展開を検討中だが方向性が見えていない
- 自社のポジションをどう築けば良いのか分からない
- ニッチ市場で商品を作ったものの顧客がつかずに集客で困っている
といったお悩みを抱えている、特に中小企業の経営者や、営業担当者の方を対象にニッチ戦略における自社の「強み」の見つけ方、強みを必要とする消費者だけを集客する方法を紹介します。
ニッチ戦略とは
ニッチ戦略とは、特定の市場を狙って事業を展開し、収益につなげるための戦略のことです。特定のニーズや顧客に対して商品やサービスの提供を行い、競合他社とは違った領域を見出します。
この戦略は、競争戦略の権威であるマイケル・ポーター教授が提唱した基本戦略のひとつである「集中戦略」とほぼ同義です。大きな市場で多くのライバルと競うのではなく、特定の小さな市場に経営資源を集中して、そこでナンバーワンを目指すアプローチです。
ニッチ戦略を理解するために役立つのが、コトラーの「競争地位戦略」です。コトラーは、市場の中のポジションには「4つの競争地位」があると考えました。
- リーダー
- チャレンジャー
- フォロワー
- ニッチャー
リーダーは経営資源の量(従業員数や生産能力など)が多く、経営資源の質(技術力やブランド力など)が高い地位にいる企業です。
チャレンジャーはリーダーに追随する業界2番手や3番手の企業のこと。真正面から戦いを挑んでもリーダー企業には勝てません。
フォロワーは、経営資源の量・質ともに低い企業を指します。そして、ニッチャーは経営資源の量が少なく、経営資源の質が高いという特徴があります。
4つのマーケットポジションの中で、特定の市場で特定のターゲットにとって価値の高い商品・サービスを提供するのがニッチ戦略です。
参照: Amazonフィリップ・コトラー (著)「コトラーマーケティング・マネジメント―競争的戦略時代の発想と展開 」(プレジデント社刊)
ニッチ戦略と類似概念との違い
ニッチ戦略は、ブルーオーシャン戦略や差別化戦略などと混同されがちですが、それぞれ明確な違いがあります。
ニッチ戦略・ブルーオーシャン戦略・差別化戦略の違い
| 比較項目 | ニッチ戦略 | ブルーオーシャン戦略 | 差別化戦略 |
|---|---|---|---|
| 市場の性質 | 既存市場の「隙間」を狙う | まだ存在しない新市場を創造する | 既存市場で競合と戦う |
| 競争との関係 | 競争を避ける(リーダー企業と戦わない) | 競争を無意味化する | 競争に勝つために差をつける |
| 対象企業 | 経営資源が限られた中小企業向け | あらゆる規模の企業 | ある程度の経営資源を持つ企業 |
| リスク | 市場縮小・大手参入のリスク | 市場創造の不確実性 | 競争激化による消耗 |
簡単に言えば、差別化戦略はリーダー企業と「戦う」戦略ですが、ニッチ戦略は「戦わない」戦略です。ブルーオーシャン戦略は、そもそも競争のない新しい市場を創り出すという点で、既存市場の隙間を狙うニッチ戦略とは異なります。
ニッチと類似用語の違い
| 用語 | 定義 | フォーカス |
|---|---|---|
| ニッチ | 特定の顧客ニーズに特化した市場セグメント | 高い専門性と顧客の特定ニーズへの深い対応 |
| セグメント | 消費者の特定の特徴に基づいて市場を分類したもの | 年齢、性別、所得などによる広範な分類 |
| マイナー | 主流から外れた、知名度や人気が低いもの | 一般的な受容度や人気ではなく規模の小ささ |
ニッチはビジネス戦略としての明確な意図を持って特定の市場を対象とするのに対し、マイナーは単に人気がない、あるいは知られていないという状態を指すことが多いです。
こんな会社には、ニッチ戦略がおすすめ
経営資源が限られている会社
経営資源が限られている中小企業や個人経営の会社には、特定の市場でトップシェアを獲得するニッチ戦略がおすすめです。大手企業が参入できないニッチ市場も多く、自社の強みを必要としている消費者を顧客に持つことができます。
競争が激しい市場に参入したい企業
大手や多数の競合会社がすでに参入している市場で事業展開をする場合にも、ニッチ戦略の考え方は役立ちます。
大手企業は市場の大多数のニーズに応えるサービスがほとんどですが、そのサービスでは満足しないニッチユーザーも混在しています。
ニッチユーザーに向けてサービスを開発することは、競争を避け、市場の隙間で独自のポジションを築くことにつながります。
ニッチ戦略のメリット・デメリット
ニッチ戦略には、ビジネス上おいしいメリットもありますが、事業を始める前に気を付けておきたいデメリットもあります。

メリット
高収益が得られる可能性
ニッチビジネスでは、顧客のニーズや、未解決の課題から世の中に存在しないサービスを生み出し、提供します。
ですので、市場の独占状態になることがあります。また、価格も他社との価格競争に悩まされることなく設定することができます。
競合が少ない
大手が参入していたり、たくさんの競合会社がいる市場では、後発企業や経営資源に限りがある企業が、全く同じフィールドで勝負するのが難しくなります。
一方、ニッチ市場で事業を展開することで、競合が参入できない市場で大きなシェアを獲得することができます。
価格競争に巻き込まれない
ニッチ市場では、競合会社が少ないことが多いので、価格競争にならず、商品・サービスの価値向上に集中することができます。
ファンの獲得
ニッチ市場で提供する商品やサービスは、必然的に大衆化された商品に比べて独自性があり、商品・サービスのファンを持つことができます。
効率的なマーケティングが可能
ニッチ市場をターゲットにすることで、マーケティング活動をより効率的に行うことができます。広告やプロモーションの資源を特定の顧客群に集中させることで、コストパフォーマンスの良いマーケティングが可能になります。
デメリット
他社の参入
市場の成長に伴い、他社が参入する可能性があります。市場拡大により売上を伸ばす可能性は広がるものの、他社との競争を余儀なくされます。
市場の独占状態ができなくなり、経営資源の乏しい会社の場合は特にシェアを奪われる可能性が高くなります。
他社が真似できない要素を持っておくことで、市場拡大後も安定して利益を伸ばすことができます。はやいうちから他社参入のリスクを考えて事業展開していくことが大切です。
「他社が参入していないのには、理由があるかもしれない。」とまず疑ってみることも必要です。選んだニッチ市場に十分な顧客がいるかの見極めを丁寧に行ってから、事業をはじめたいものです。
市場自体が消滅するリスク
流行が終わってしまったり、イノベーションが起きた時に市場自体が消滅する場合があります。市場を独占している分、会社への打撃が大きくなります。特に、流行によって生み出されたニッチ市場への参入は注意が必要です。
既存サービス・製品の事例がない
ニッチ市場では、既存サービス・商品の事例が十分にないことがほとんどです。消費者に受け入れられる方法を探りながら、サービス・商品を作っていく必要がありますので、かかる時間や、コストを考慮する必要があります。
市場規模の限界
ニッチ市場はその定義上、小規模です。このため、市場のポテンシャルが限定され、事業の拡大が難しい場合があります。大きな市場での成長機会を逃す可能性があるため、スケールアップを目指す企業にとっては不利な点となることがあります。
9つのニッチ戦略タイプ
ニッチ戦略は「質的限定」と「量的限定」の2つの軸で分類でき、具体的には9つのタイプに分けられます。「ニッチ企業=高い技術を持つ企業」というのは、ニッチ戦略の1つにすぎません。
①技術ニッチ
リーダー企業も追随できないユニークな技術で、限られた市場で圧倒的な強みを発揮する戦略です。
代表例:マニー(医療機器メーカー)
手術用の縫合針などを製造するマニーは、「世界一の品質の製品しか出さない」「年間世界市場5,000億円以下の市場しか狙わない」というルールを設け、大手企業が追随できない高技術の製品で存在感を示しています。
②チャネルニッチ
特定の販売チャネルを独占的に押さえることで、リーダー企業が参入しにくい状況を作る戦略です。
代表例:大同生命
中小企業向けの定期保険に強い大同生命は、税理士団体であるTKCと提携。中小企業に出入りしている税理士を通じて保険を販売するという独自のチャネルを確立しています。
③特殊ニーズニッチ
特殊なニーズを持つ顧客層に特化してサービスを提供する戦略です。
代表例:タカラベルモント
美容室・理容室の椅子を作る会社で、圧倒的なシェアを持っています。美容師・理容師という専門的なニーズに応える製品開発により、独自のポジションを確立しています。
④エリアニッチ(空間ニッチ)
特定の地域に限定して事業を展開する戦略です。
代表例:ヤマサちくわ
豊橋に拠点を置くヤマサちくわは「比叡山と箱根の山は超えない」という方針で、限られたエリアでのみ販売。これにより、豊橋土産としての需要を獲得し、値引きのない高利益率を実現しています。
⑤ボリュームニッチ
市場規模をあえて小さく保つことで、大手企業の参入を防ぐ戦略です。市場が大きくなりすぎると大企業との体力勝負になるため、意図的に規模を制限します。
⑥限定供給ニッチ
生産・供給量を意図的に抑えることで、希少価値を高め、利益を追求する戦略です。
代表例:ゴアテックス(日本ゴア)
アウトドア・ファッションの高級品にしか素材を提供しないことで、ブランド価値を維持しています。
⑦カスタマイズニッチ
オーダーメイドや限定生産に特化した戦略です。
代表例:Knot(ノット)
日本各地の伝統工芸や技術を用いて、2万通りの組み合わせの中から自分だけのウォッチをオーダーできるサービスを提供。顧客側の選択肢を増やしながら、企業側のコストを上げない仕組みを構築しています。
⑧スイッチングコストニッチ
切替コスト(スイッチング・コスト)を高くすることで、顧客が他社製品に乗り換えにくい状況を作る戦略です。
代表例:ホギメディカル
手術室で使うメス、注射器、縫合糸、ガーゼなどを完全滅菌してキット化し、病院に納品。医療機器としての認可がキットごとに必要なため、後発企業の参入障壁が高く、一度導入した病院は他社に切り替えにくくなっています。
⑨残存ニッチ(時間ニッチ)
市場が縮小しても需要が残り続ける分野で、最後の1社として生き残る戦略です。
代表例:ナガオカ(レコード針)
レコード針の需要は減少しましたが、図書館などでの保管や文化遺産としての価値から、永続的な需要があります。競合が撤退する中で残存し、市場を独占しています。
代表例:エイジス(棚卸代行業)
コンビニや書店の棚卸代行を行う会社。季節性のある業務のため、アルバイトを短期間で戦力化するノウハウを持つことで、参入障壁を築いています。
あなたの事業を成功させるニッチ戦略のポイント

未解決の顧客ニーズから見つける
未解決の顧客ニーズからニッチ市場を見出す方法があります。この方法でニッチ市場を見つけた会社の例として、タカラベルモント社があります。
同社は「顧客ニーズをいち早く引き出し、カタチにする」というモットーのもと、理容・美容院で使用される椅子に特化してビジネスを展開し、独自のポジションを気づいています。
顧客のニーズを起点にアイデアを出すことで、消費者が受け入れやすいニッチ市場を見つけることができます。
参照:https://www.takarabelmont.co.jp/manufacturing/
市場をセグメントして見つける
これから参入する市場に、大手企業や競合が多い会社におすすめなのが、対象市場をセグメントして、ニッチ市場を見つける方法です。
例えば、あなたが英会話ビジネスをはじめたいと考えたとします。
しかし、英会話の市場はレッドオーシャン。大手も含めて、たくさんの競合他社と競う必要があります。そこで、市場をセグメントし、狙うべき市場を特定します。
下の図のように縦軸と横軸を用いて、市場を分析するための図をポジショニングマップといいます。この図では、英会話の市場を「価格」の横軸と「ターゲット」の縦軸で分けています。
図をみてみると、大人向けで価格設定が高めのサービスを提供しているのが「Gaba」、費用が比較的安く子ども向けにサービスを提供しているのが「シェーン子ども英会話」とわかります。

このポジショニングマップは、空いている市場を分析するのにも役立ちます。
例えば、この図の場合は「価格設定は高いが、質の良さを強みとして打ち出している子ども英会話」というポジションが空いていることがわかります。
ポジショニングマップを使用してニッチ市場を探すときに大切なのは、様々な軸を使って試してみるということです。
顧客の属性や価格の軸以外にも、顧客のニーズや課題から、様々な軸を設定できます。多様な軸で試してみて、自社が強みを提供できるニッチ市場を探してみてください。
STP分析
ここでは、ニッチ戦略に役立つマーケティング分析手法のひとつであるSTP分析を紹介します。STP分析は、マーケティング戦略の基本的なフレームワークとして知られており、日本でも数多くの企業が取り入れています。
Segmentation:セグメンテーション
Targeting:ターゲティング
Positioning:ポジショニング
上記3つの頭文字をとって、STPと呼ばれています。まずは自社を取り巻く環境を理解し、どの市場をターゲットにしてどのような立ち位置で自社の商品やサービスをアピールしていくか、論理的に導き出します。
そのために活用するフレームワークが、この「STP分析」です。
セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3つの切り口から狙いを定めることで、自社に適した顧客を見出すことが可能です。
ニッチ戦略を実行する6つのステップ
ニッチ戦略を成功させるためには、戦略的かつ段階的なアプローチが必要です。以下に、基本的な実行ステップを紹介します。
ステップ1:市場調査と分析
包括的な市場データを収集し、競合他社の活動、顧客の行動パターン、市場のトレンドを分析します。顧客のデモグラフィックデータ、購買習慣、好みなどの情報を収集し、市場のギャップや未充足のニーズを特定します。
ステップ2:ターゲット顧客の特定
市場調査を元に、具体的なターゲット顧客層を特定します。この顧客層は、特定の製品やサービスに対して独自のニーズや問題を持っているべきです。顧客が何を価値と感じ、どのような解決策を求めているかを深く理解することが重要です。
ステップ3:ユニークな価値の開発
ターゲット市場に合わせたユニークな価値提案(バリュープロポジション)を開発します。これは競合との差別化を図るためのもので、なぜ顧客があなたの製品やサービスを選ぶべきかを明確に示します。
ステップ4:マーケティングプランの策定
ターゲット市場に到達するための最適なチャネル、プロモーション戦略、広告キャンペーンを計画します。デジタルマーケティング、イベント、PR活動など、さまざまな手法を組み合わせて、ターゲット顧客に効果的にアプローチします。
ステップ5:実装と実行
製品やサービスの開発、市場への導入、販売活動を実行します。計画の柔軟性を持ちながら市場の反応を注視し、フィードバックに基づいて迅速に調整することが成功の鍵です。
ステップ6:フィードバックと改善
市場導入後は、継続的に顧客からのフィードバックを収集し、製品やサービスを改善していきます。市場の変化に対応し続けることで、ニッチ市場での持続可能な成長を目指します。
ニッチ戦略を成功させるための注意点
長期的な視点を持つ
ニッチ市場は限定的かつ特化しているため、長期的なビジネスの可能性を見極めることが重要です。市場のトレンドや顧客の動向を継続的に監視し、必要に応じてビジネスモデルを調整する柔軟性を持つことが成功への鍵です。
市場を大きくしすぎない
市場を大きくしすぎると大企業との体力勝負になり負けてしまうケースがあります。先述のマニーのように、あえて市場規模に上限を設けることも重要な戦略です。
参入障壁を構築する
ニッチ市場での成功は、他社の参入を招くことがあります。技術、ノウハウ、顧客関係など、他社が真似できない要素を早期から構築しておくことが重要です。
資源配分を最適化する
限られたリソースを最も効果的に活用するため、資源配分を慎重に計画することが重要です。特に小規模なニッチ市場では、ROI(投資対効果)を常に評価し、最も効率的な戦略に集中することが推奨されます。
ニッチ戦略に関するよくある誤解
誤解1:ニッチ市場は利益が少ない
多くの人は、ニッチ市場が小さいために利益も少ないと考えがちですが、これは誤解です。実際には、ニッチ市場は特定の顧客ニーズに深く対応しているため、顧客満足度が高く、高い価格設定が可能です。その結果、利益率はむしろ高くなることが多いです。
誤解2:ニッチは大企業には関係ない
大企業でもニッチ戦略を活用することは多いです。大企業がニッチ市場に参入することで、特定の製品群を専門化し、ブランドイメージを強化することが可能です。
誤解3:ニッチ市場は常に安定している
ニッチ市場も市場の動向や消費者の嗜好の変化に影響を受けます。継続的な市場分析と適応が求められます。
誤解4:ニッチ市場の特定は容易
成功するニッチ市場を見つけるには、徹底的な市場調査と分析が必要です。見過ごされがちなニーズや未開拓の市場がニッチ戦略の鍵となります。
グローバルニッチトップ企業100選
経済産業省は、ニッチ分野で差別化を行い高い実績を上げている企業群を「グローバルニッチトップ企業」と定め、2014年と2020年に「グローバルニッチトップ企業100選」を発表しています。
これらの企業は、誰もがよく知る有名大手企業ばかりではありません。企業名の認知度とは相反して、限られた市場では事業を独占しニッチトップを築いている企業です。
グローバルニッチトップ企業の定義:
- 世界市場のニッチ分野で勝ち抜いている企業
- 国際競争力の高い技術・製品・サービスを有する企業
- 特定分野で10%以上の世界シェアを持つ企業
参照:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/index.html
ニッチ戦略には築いたポジションをどう認知させるかが重要

ニッチ戦略を展開していくにあたって、消費者に自社のポジションをどう認知させるかが事業成長のカギを握る重要なポイントです。
どのような商材・サービスであれ、今や消費者の情報収集の主な手段はWebです。消費者は必ずと言って良いほど、購入前にWebで情報を集めます。
このWebの活用が重要であることは言うまでもありません。しかし問題はどんな手段を選ぶのかです。
自社のポジションをWebで消費者に適切に伝える方法
Webで伝える方法の種類も様々あります。リスティング広告、SNS広告、動画広告、ポータルサイトやビジネスマッチングサイト広告など、選ぶのに迷うほどです。
どれも、それぞれの媒体特徴を活かして、自社の商品・サービスの魅力を伝えることができます。しかし、一方で自社を単独でPRしたい広告が増えて情報が過多になるほど、
「どの商品・サービスが自分(自社)にマッチしているのか分からない」と判断に困っている実情もあります。
このような状況下において、せっかく築いたポジションを競合他社との違いを打ち出しながら消費者に認知してもらえるのでしょうか?
その問題を一度で解決するWebメディアがあります。それが「ポジション」と名の付くように、市場における自社の立ち位置を明確にしたポジショニングメディアです。
ポジショニングメディアとは?
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
ポジショニングメディアとは、貴社の強みや魅力と、それを必要とする消費者をマッチングさせ成約に繋げることを目的とした集客メディアです。
「ポジション」と名の付くように、市場や業界における自社と競合他社との「立ち位置」を明確にすることで、「自分(自社)が欲しい商品はこれ!」とユーザーが選びやすい情報を提供します。
例えば、競合と価格の安さでは劣るものの、購入後の保証内容、定期的な保守点検、トラブル時の迅速な対応などといった「サポート体制」の充実度で勝っている企業があるとしましょう。
そのような場合、価格の安さよりも「アフターケア」を最重視するユーザーに対して、「アフターケアの視点で捉える商品の選び方」をメインテーマとしたWeb集客メディア(ポジショニングメディア)を独自で立ち上げ、アフターケアの充実度を求めているユーザーだけを集客します。
<ポジショニングメディアを通じた問い合わせの流れ>


すでに、「●●の商品を買うなら、購入後もきちんとアフターケアしてくれる企業を選びたい」というニーズがあるため、ポジショニングメディアを通じた問い合わせは、従来のような競合他社と比較検討ではなく、「貴社の商品の購入を検討中なので詳細を詳しく教えて欲しい」という反響が得られます。
ポジショニングメディア導入事例
ここまで、ポジショニングメディアについて紹介してきました。しかし、「これまで競合他社と比較されてばかりなのに、本当に自社が選ばれる反響が得られるの?」
と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。そこで、一部ではありますが、すでに導入されている企業様の体験談を紹介します。
ポジショニングメディアを複数使用しております。月間300~400件の問合せがあり、成約率は6割、平均単価8万円となりました。少なく見積もっても、1,400万円以上の売上に繋がっています。
最大で5,000万円の受注案件もありました。ご提案をいただいていた時からブルーオーシャンで実績を積み絶大な信頼をおいています。
(サプリメント関連会社)
月の売上の大半はポジショニングメディア経由です。正確な販売数は数えていませんが、他に広告を打っていないため、効果があることは十分に実感できています。
自社の商品は他の広告では啓蒙のしようがない商品のため、ニーズがあるところに露出できるポジショニングメディア戦略はもってこいの手段です。
(翻訳関連会社)
このように、ポジショニングメディアを導入したことで、従来のWeb広告掲載だけでは得られなかった集客効果を実感していただいております。
製造業、金融業、住宅業界、美容医療、冠婚葬祭業界など、120業種以上で導入が進んでいます。以下のボタンをクリックしていただくと、各業界における導入事例がご覧いただけます。その他にも、
- なぜ、従来のWeb広告では成約になる反響が得られにくいのか?
- 高単価・商談化率や成約率の高い反響が取れる仕組みとは何か?
- ポジショニングメディアの導入事例
など、消費者から選ばれるWeb集客に役立つ資料を「無料」で公開していますので、ご興味がある方はこちらからご覧ください。
ニッチマーケティングとは
ニッチマーケティングとは、ニッチ市場に対して行う広報活動や宣伝、販売促進などのマーケティング活動のことです。
一般的な市場よりも深く顧客のニーズを知り、顧客の求めに適した商品・サービスを展開する必要があります。
ニッチマーケティングのポイント
ターゲット層の解像度を高める
ターゲットが限られたニッチ市場では、見込み客の母数が少ないため、ターゲット層のニーズや所属する業界など、細部にわたる洞察が重要です。
適切な媒体を選択する
ターゲットが情報収集によく利用している媒体を把握し、その媒体を中心に効果的に商品やサービスの魅力を発信することが大切です。
特化した訴求を行う
誰にでも当てはまるような一般的な説明は避け、ターゲットに特化した訴求を行います。
ニッチ市場の分析に役立つツール
Google Analytics
ウェブサイトのトラフィックを分析し、訪問者の行動パターンを理解するのに役立つツールです。特定のコンテンツや製品に対するユーザーの関心度を把握し、潜在的なニッチ市場を発見できます。
Google Trends
特定のキーワードの検索ボリュームの変動を時間的に追跡できます。市場のトレンドが増加しているか、減少しているかを把握し、ニッチ市場における需要の変化を捉えることが可能です。
競合分析ツール(Semrushなど)
キーワードリサーチ、サイト監査、競合分析など、広範囲のSEOとマーケティングツールを提供しています。特定のニッチにおける競合他社のウェブサイトや広告戦略を分析できます。
ニッチ市場で活躍する企業事例
それではニッチ戦略を使って事業成長を実現した企業を紹介します。
株式会社industria


引用元:株式会社industria(http://industria.co.jp/)
自動車生産プロセスで使用される、水の再利用装置の製造・販売を行っている会社です。
水の再利用、水の浄化の課題・ニーズへのソリューションとして、商材を位置付けています。
環境問題への考慮や、自社が強みを提供できる課題・ニーズから生まれるニッチ戦略の参考になります。
株式会社ナベル


引用元:株式会社ナベル(https://www.nabel.co.jp/)
株式会社ナベルは、 卵を自動で洗卵・選別・包装する機械を開発・販売を手掛けてており、卵に特化して「手詰め装置」や種鶏孵卵場向けのシステムなどを販売しています。
市場をセグメントして、特定の市場の中で自社が強みを提供できる分野に特化して事業を展開している同社は、市場選びだけでなくその後の商品・サービスの開発に参考になります。
株式会社アタゴ


引用元:株式会社ナベル(https://www.atago.net/japanese/new/index.php)
ポケット糖度計やポケット塩分計を開発している会社です。
経済産業省の「グローバルニッチトップ企業100選」で、2019年・2020年連続受賞しています。
会社の方針として、技術力だけでなく、社員がアイデアを出しやすい・お互いに刺激を受け合いながら仕事ができる環境づくりに注力しています。
ニッチ戦略では、市場・消費者に対する気づきや、今までなかったアイデアを商品・サービスにすることが一つのポイントであるとこの記事でも紹介してきました。
多くの人が集まる会社で、社員がインスピレーションを受け合ってアイデアを発信し、迅速にビジネスに反映しているからこその実績なのかもしれません。
株式会社ブシロード


引用元:株式会社ブシロード(https://bushiroad.com/products)
トレーディングカードゲーム(TCG)を専門に扱う中堅ゲーム会社。
ブシロードは、2007年からエンタメ業界のなかでもTCGに特化するビジネス戦略を展開してきました。
きっかけは「エンタメ業界のプレイヤーの中で、カードゲーム以外で勝てる気がしなかった」という理由からだそうです。
市場をセグメントして、TCGという市場に特化して事業展開してきたことにより、起業後15年で、
売上200億円に到達しています。市場の中から、自社の強みが活かせるポジションを築く戦略には、先ほどご紹介させていただいたSTP分析も役立ちます。
また、木谷社長はTCGに着目した理由として、下記をあげています。
- TCGのプロモーションは、全国各地で一斉にアナログなコミュニティを作り上げる必要があるので難しい。
- TCGのプロモーションが、自分にすごく合っている。
参照:https://kai-you.net/article/43286
市場をセグメントしてみつけたニッチ市場に、競合が参入していないのは理由があるかもしれません。
だからこそ、そこに対して自社が提供できる強みがあれば、価値が高くなります。
アクア株式会社(旧名:ハイアールアジア株式会社)


引用元:アクア株式会社(https://aqua-has.com/)
革新的な商品をたくさん生み出してきたアクア株式会社。ニッチなアイテムの例としては、水を使わずオゾンで衣服を洗う「Racooon」やスケルトン洗濯機「Clear」など様々です。
代表取締役の伊藤嘉明氏は「自分がワクワクしないもの、欲しいと思わないものは作らない」とコメントしています。
ニッチ市場の見つけ方のひとつとして「自分のパッション」を突き詰める方法があります。自分の熱意から、価値があるものが提供できる市場が見つかれば、大手企業と競う必要もなくなります。
利益を重視する大手企業が、こういった狭く深い市場に参入することはほとんどないからです。
株式会社カーブスジャパン


引用元:アクア株式会社(https://www.curves.co.jp/)
大手企業が多く参入するフィットネス業界の中で、運動習慣のない主婦層にターゲットを絞っています。
ターゲットを特定することで、フィットネスプログラム・キャンペーンなどをターゲットに合わせやすくなります。
大手企業が参入している市場であっても、ターゲットやそのニーズをセグメントすることで独自のポジションを築くことができます。
株式会社ラッシュジャパン


引用元:株式会社ラッシュジャパン(https://jn.lush.com/)
コスメ業界の中でも、環境に配慮した商品・ハンドメイドの商品を提供しているのがLUSHです。
化粧品という一見大きな市場の中で、他の企業が注目していなかった「環境にやさしい」「ハンドメイド」というニーズを見極め商品を提供することで、独自のポジションで事業展開ができています。
ニッチ戦略を成功させるマーケティングの考え方まとめ
ニッチ市場は、ターゲットのニーズや市場のセグメントにより誰にでも発見可能ですし、ビジネス上のメリットも多くあります。
重要なのは、単に「小さな市場」を狙うのではなく、「大手企業が参入できない・参入したくない理由」を理解した上で、自社の強みを活かせる市場を選ぶことです。
また、9つのニッチ戦略タイプを参考に、技術力だけでなく、チャネル、エリア、時間などの様々な軸で、リーダー企業が同質化できない独自のポジションを築きましょう。
一方、どのニッチ市場を狙うかだけでなく、その市場で顧客をつけ利益をあげていくための施策も丁寧に行い、消費者に自社のポジションを認知してもらう方法も確立しましょう。
Zenkenでは、ポジショニングメディアの導入をはじめ、これまで120業種以上のWeb集客実績があります。
- 大手が参入しないニッチな市場での事業展開を考えている
- 自社のポジションをどう築けば良いのか分からない
- ニッチ市場で商品を作ったものの顧客がつかずに集客で困っている
上記のようなお悩みがあり、ポジショニングメディアのことをもっと知りたい、ポジショニングメディアが自社に合っているか検討したい方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
「成果に繋げる」ワークシート
本ワークシートをダウンロードして分かること
- 競合他社にはない自社の「価値」
- 自社の価値を必要とする「ユーザー」
- 自社の価値を理解し成約に繋がるユーザーを集める
「Web施策」
本ワークシートは当社のクライアントのマーケティング戦略策定時に実際に活用しているものをベースにしています。
誰でも取り組みやすい実用的な項目にしぼった分析ワークシートです。
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