職場のコミュニケーション不足や、情報共有のしづらさに悩んでいるなら、ビジネスチャットツールの導入がひとつの解決策になります。リアルタイムにやりとりできる環境が整うことで、情報共有や連絡事項の確認もスピーディになり、ムダな行き違いの予防につながります。
本記事では、代表的なビジネスチャットツールの特徴を紹介しつつ、導入するメリット・デメリットや選定方法もあわせて解説します。まずは下の「ビジネスチャットツール 5タイプ早見表」で、自社がどのタイプに近いかをざっくりイメージしてみてください。
ビジネスチャットツールをざっくり比較できる「5タイプ早見表」

また、紹介している企業の一部資料は下記より無料でダウンロード可能です。比較検討の際の情報整理にお役立てください。
ビジネスチャットツール一覧表
| 会社名 | サービスの特徴 | こんな企業におすすめ | 料金体系・プラン | 連携可能な代表的アプリ |
|---|---|---|---|---|
|
低価格でスモールスタートできる、中小企業向けビジネスチャットツール
|
コスト最優先でチャット基盤を導入したい
|
|
標準は個別連携なし、要望に応じ外部サービスとの連携対応可能
|
|
|
LINE WORKS |
LINEの使いやすさをビジネスに活かすチャットツール |
介護・建設・小売・物流・医療など、スマートフォン主体の現場部門が多い
|
|
LINE連携、Office365やGoogle Workspaceとの予定同期、Salesforceやkintone等の通知Bot、Webhook/APIで各種連携可
|
|
Slack |
世界中で活用される柔軟性と効率性を兼ね備えたチャットツール |
情報共有をオープンに行い、SaaSを積極活用するカルチャー
|
フリー:0円/月
プロ:925円/月
ビジネスプラス:1,600円/月
|
Google Drive/Calendar、Microsoft365、Salesforce、Jira、GitHub、Zoom、Box、Trelloなど2000以上と連携
|
|
Chatwork |
シンプルさとセキュリティで選ばれるビジネスチャットツール |
メールが主な業務連絡手段であり、案件単位のやりとり整理に課題がある
|
|
Google Workspaceカレンダー通知、Zoho、kintoneなどと連携するBot/プラグインあり
|
|
Talknote |
心理的安全性と組織の見える化を実現するビジネスチャットツール |
コミュニケーション活性化と離職防止を重視する
|
|
既存のCSV/Excel人事データインポートやZoom連携(ミーティングURL発行)等あり
|
|
Webex Teams |
セキュリティとコラボレーションを両立するビジネスチャットツール |
会議・通話を中心とした統合コミュニケーション基盤を構築したい
|
|
Office365(Outlook予定表統合)、Google Workspace予定表等。SlackやMS TeamsからWebex Meeting起動可
Salesforce・Dynamics・ServiceNow等と通話/会議統合 |
|
Zulip |
話題別スレッドで、コミュニケーションを効率化 |
Slack/Teamsで情報過多に悩むソフトウェア開発企業や研究機関
|
|
100以上のサービスとネイティブ連携(例:GitHub、Jira、Trello他多数)
|
|
Google Chat |
Gmail・ドライブ・Meetと標準連携しワンクリックで資料共有や会議招集 |
既にGmailやGoogleドライブを業務利用している
|
|
Google製アプリとネイティブ連携
|
|
WowTalk |
直感操作と多機能で幅広い職場に対応するビジネスチャットツール |
社員のITスキルにばらつきがあり、教育コストをかけにくい
|
|
記載なし
|
|
Chatluck |
セキュリティと柔軟性を兼ね備えたオンプレミス対応チャットツール |
クラウド利用制約(オンプレ・LGWANなど)がある高セキュリティ組織
|
|
desknet’s NEO
|
|
Workplace |
情報共有とノウハウ蓄積を支える多機能ビジネスチャット |
多国籍・現場スタッフを対象に“社内SNS基盤”を構築したい
|
CorePlan:1ユーザー4$/月 |
Office365やG Suite,Zoom, Webex等会議ツールBot、ServiceNow・SurveyMonkey
Facebook,Instagram |
|
SONR |
タスク管理と外部連携を強化するビジネスチャットツール |
チャット・タスク・掲示板を一元化したい
|
|
記載なし
|
|
Tocaro |
既読確認と効率化を支援する多機能ビジネスチャットツール |
商社、不動産、SIerなど、ドキュメント・ファイル・メールが大量に発生しがち
|
|
Microsoft365,desknet’s
|
|
InCircle |
警察基準のセキュリティで安心を提供するビジネスチャット |
セキュリティ要件の高い金融・報道・医療、BCP重視の中堅~大企業
|
|
クラウド受付システム「RECEPTIONIST」、SAML IdPとのSSO
|
|
direct |
特許取得のゲストモードで安心の外部連携を実現 |
建設・不動産・製造など、現場・協力会社との連絡が多い
|
|
i-Reporter、Garoon、kintone、SPIDERPLUS、CheX/LAXSY、Buildee、eYACHO、防災盤など
|
|
TeamOn |
多言語対応とスケジュール共有で業務を効率化するチャットツール |
複数アプリの切替による非効率を解消し、「これ1つ」で業務効率化を図りたい
|
|
Googleカレンダー連携、ファイル共有(OneDrive等)
|
|
TENWA |
セキュリティと配慮を両立するビジネスチャットツール |
クラウド利用が難しい・制限が多い
|
|
Zoom連携
|
|
JANDI |
プロジェクト管理と職場改善を支える多機能チャットツール |
拠点が複数/リモートが混ざる
|
|
Trello, JIRA, Google Workspace、Zoom連携
|
|
nanoty |
日報共有と業務負荷管理を支える日報管理システム |
日報が形骸化している
|
|
ChatGPT API連携(レポート要約)、Microsoft Teams等
|
|
BeatShuffle |
柔軟なカスタマイズで浸透しやすい社内SNSツール |
社内交流の薄さが課題で、横串のつながりを作りたい
|
|
Microsoft 365(Outlook予定表連携)、各種人事DB連携(社員情報の同期)
|
|
VoicePing |
仮想オフィスとリアルタイム翻訳で円滑なコミュニケーションを実現 |
問い合わせ対応や連携が多い
|
|
Slack/Chatworkとのステータス連携、Zoom/Google Meetの同時通訳利用(専用機能)、録画データのGoogle Drive保存対応
|
|
TAGS |
3段階暗号化で安心を提供するビジネスチャットツール |
IT管理者がポリシーをしっかり管理したい
|
|
Dropbox
|
|
ShareTalk |
API連携と柔軟な編集機能を備えたビジネスチャットツール |
複数拠点を持ち、進捗・安全管理を強化したい
|
|
記載なし
|
|
ZONE |
マルチウインドウと情報管理を強化するビジネスチャットツール |
まずは社内の壁をなくして会話量を増やしたい
|
|
記載なし
|
|
LINC Biz |
シームレスな会議体験を提供するビジネスチャットツール |
IT部門が小さく、複数ツールの管理が難しい
|
|
Zoom、Outlook連携
|
|
Discord |
マルチプラットフォーム対応の直感的チャットツール |
社外ユーザーも交えたコミュニティを運営したい
|
記載なし
|
GitHubやTrello等との連携Bot,PlayStationネットワーク、Spotify、Xboxアカウント連携
|
|
Lark |
合理化と優先管理を実現するビジネスチャットツール |
多国籍・多言語のチームで、コミュニケーションの壁を下げたい
|
|
Google WorkspaceやMicrosoft 365とのカレンダー連携,
Salesforce、Jira、Trello、Zoomなど
|
|
Office Messenger |
使い分け可能な機能で円滑なコミュニケーションを実現 |
中小企業で、チャットに大きな予算を割けない
|
|
記載なし
|
|
elgana |
大規模対応と柔軟な機能を備えたビジネスチャットツール |
現場スタッフが多く、メール文化が根付いていない
|
|
COCOMO(NTTグループ勤怠)など、NTT系サービスとシームレス連携
|
|
RECOG |
AI分析で組織の状態を可視化するビジネスチャットツール |
組織風土改革に取り組んでいる
|
記載なし
|
Chatwork、Teams
|
ビジネスチャットツールおすすめ30選の詳細情報
ビジネスチャットツールとは?まず押さえておきたい基本

ビジネスチャットツールとは、Web上で手軽に使える業務用のコミュニケーションツールのことです。従来の電話やメールに代わる手段として、テレワークの普及とともに多くの企業で導入が進んでいます。単なるメッセージ交換にとどまらず、チームの生産性向上を支える「連絡基盤(インフラ)」としての地位を確立しています。
ビジネスチャットツールの意味と役割
ビジネスチャットツールは、メールとチャットのメリットを併せ持つ「ビジネスコミュニケーションツール」の一つとして紹介されています。実務での役割を、あえて短くまとめるなら次の3点です。
- 連絡のスピードを上げる: メールのような形式的な挨拶を省き、要件のみを即座に伝えることで、会話に近いスピードで議論を進められます。
- 情報を見える形で残す:プロジェクトやトピックごとの「チャンネル(ルーム)」でやり取りを行うため、関係者全員が常に最新の状況を把握できる透明性の高い環境を構築します。
- 同じ場所に集める:過去のやり取りや共有ファイルが蓄積され、強力な検索機能でいつでも呼び出せるため、組織の貴重な知的資産として機能します。
たとえば「確認お願いします」「これで進めて大丈夫?」のような、細かい確認が多い仕事ほど、メールよりもテンポよく進みやすくなります。さらに、チャット上でファイルを共有し、そのまま通話やオンライン会議につなげられるツールもあります。 このようにビジネスチャットは、単なる“メッセージアプリ”ではなく、連絡と情報共有の土台として機能しやすい、という位置づけで理解すると分かりやすいです。
メールや個人向けチャットとの違い
ビジネスチャットは、従来のメールや個人向けチャットアプリ(LINE等)が抱えていた課題を解決するために設計されています。- メールとの違い: メールは「一方通行」になりがちな非同期の連絡手段ですが、チャットは「双方向」の対話的なコミュニケーションに適しています。メールでは受信トレイが混雑し情報の検索が困難になりますが、チャットはスレッド機能や検索機能により、特定の話題を容易に追いかけることができます。また、メールは一度送信すると修正できませんが、チャットは送信後の編集や削除が可能であり、誤送信のリスク管理もしやすくなっています。
- 個人向けチャットとの違い: 最大の違いは「管理権限」と「セキュリティ」にあります。個人向けアプリは企業がアカウントを制御できず、退職者による情報持ち出しなどのリスク(シャドーIT)があります。一方、ビジネスチャットは管理者による統制、操作ログの保存、二要素認証などの高度なセキュリティ機能を備えており、法人利用に適した安全性が担保されています。
ここで大切なのは、どちらが優れているかではなく、“使い分けるとコミュニケーションが円滑になる”という考え方です。社内の普段の連絡・相談はチャット、必ず確認してほしい重要事項の通達はメール、といった整理が一つの目安になります。
社内SNSやグループウェアとの違い
- 社内SNS(ストックと交流重視): 社員同士のコミュニケーション活性化やナレッジ共有を目的としています。チャットよりも情報の流動性が低く、掲示板などを通じた「蓄積型」の情報共有に強みを持ちます。
- グループウェア(管理基盤):ワークフロー(稟議)、スケジュール管理、施設予約など、組織運営に必要な機能を統合したパッケージです。ビジネスチャットが「会話」のツールであるのに対し、グループウェアはよりフォーマルな「組織の管理基盤」という側面が強くなります。
近年ではチャットツールにカレンダー機能が備わるなど境界は曖昧になりつつありますが、「迅速な意思決定にはチャット、長期的な記録保持にはSNSやグループウェア」という目的に応じた使い分けが重要です。
ビジネスチャットツールでできること
「できること」を具体的にイメージできるようになると、ビジネスチャットツールの比較や選定は格段に進めやすくなります。ここでは、日々の業務で特によく使われる基本機能を、実際の利用シーンと結び付けながら整理します。ビジネスチャットは単なる連絡手段ではなく、情報共有のスピードを高め、業務全体の効率化を支える基盤として機能します。
代表的な機能には、チャット(グループチャット)、音声・ビデオ通話、ファイル共有、画面共有、マルチデバイス対応などがあります。これらを組み合わせて活用することで、チーム内のコミュニケーションはよりスムーズになります。
テキストやファイルをまとめてやり取りできる
ビジネスチャットの中心となるのは、テキストによるスピーディーなやり取りです。メールのように宛先や件名、署名を整える必要がなく、要件を短く伝え、短く返すというテンポのよいコミュニケーションが実現します。ちょっとした確認や相談を、その場で完結させやすい点が大きな特徴です。
さらに、WordやExcelなどの資料に加え、画像や動画、PDF、フォルダ単位のファイルまでまとめて共有できるツールも多くあります。会議前に資料を共有し、会議中に同じページを確認しながら議論し、会議後の修正指示まで同じスレッドスレッド内で続ければ、情報が分散しにくくなります。
特に、ファイルが会話と一緒に残る点は、業務効率の面で大きなメリットです。「どこに送ったのか分からない」「最新版が見つからない」といった無駄な確認作業が減り、資料探しにかかる時間を削減できます。
プロジェクトや部署ごとのトークルーム
多くのビジネスチャットツールでは、部署やチーム、プロジェクト、案件など、目的に応じたトークルーム(チャンネル)を作成できます。会話の場を分けることで、話題が混ざりにくくなり、情報整理が自然に進みます。
プロジェクトごとに関係者が同じルームに集まっていれば、「誰に聞けばよいのか」「どこを見れば最新情報が分かるのか」が明確になります。また、過去のやり取りや共有資料が履歴として蓄積されるため、途中から参加したメンバーでも流れを追いやすくなります。
このように“話題の置き場”を整理できると、日常的な確認作業がスムーズになり、メールで起こりがちな情報の行き違いや共有漏れを防ぐことにもつながります。
タスク管理やリマインドで抜け漏れ防止
ビジネスチャットはやり取りのスピードが速い分、「言った言わない」「見落とし」といったトラブルが起こりやすい側面もあります。そこで役立つのが、タスク管理やリマインド機能です。
チャット上の依頼や指示をそのままタスクとして登録し、期限や担当者を設定することで、会話を確実に「やること」へ落とし込めます。さらに、指定した日時や定期的なサイクルで通知できるリマインダーを使えば、ルーティン業務や締切間近の作業も忘れにくくなります。
このように、チャットを単なる会話で終わらせず、行動や業務に結び付けられる点は、抜け漏れ防止と業務管理の両面で大きな価値を発揮します。
音声通話やビデオ会議との連携
テキストでは伝えにくい内容や、すぐに結論を出したい場面では、チャットからそのまま音声通話やビデオ会議へ移行できる機能が役立ちます。文章で説明するより話した方が早い場面でも、意思決定のスピードを落とさずに済みます。
たとえば、事前にチャットで論点や資料を共有し、必要なメンバーだけで短時間の通話を行い、決定事項はチャットに記録として残すといった使い方が可能です。リモートワークや多拠点環境でも、誰もが同じ情報にアクセスしやすい状態を維持できます。
ビジネスチャットツールのメリット
ここでは「なんとなく便利そう」で終わらせず、仕事の進め方がどう変わるのかを具体的にイメージできるよう整理します。ビジネスチャットツールは、単に連絡手段を置き換えるものではなく、コミュニケーションの速度や質、情報の扱い方そのものを変える存在です。主にメールより簡単かつスピーディにやり取りできる点や、外部サービスとの連携によって業務を効率化できる点がメリットとして挙げられます。
情報共有のスピードアップ
ビジネスチャットの最大のメリットとしてまず挙げられるのが、コミュニケーションのスピードが大きく向上する点です。メールの場合、送信してもすぐに開封されるとは限らず、件名や挨拶文など形式を整えることに時間を取られがちです。
一方でビジネスチャットは、要点を短い文章で即座に送信でき、相手も気付いたタイミングで素早く返信しやすい仕組みになっています。急ぎの確認や軽い相談も滞りにくく、やり取りのテンポが自然と速くなります。
意思決定の速さが成果に直結しやすい業務ほど、確認の往復が短くなる効果は大きく、日々の仕事の進み方そのものに違いを感じやすくなるでしょう。
言った言わないの減少と抜け漏れ防止
ビジネスチャットでは、会話の履歴がそのまま残るため、後から内容を確認しやすくなります。「いつ」「誰が」「どのように伝えたか」を振り返れる状態があることで、言った言わないの認識違いや伝達ミスを減らしやすくなります。
ただし、情報が増えすぎると、かえって探しづらくなる可能性がある点には注意が必要です。そのため、後半で触れるチャンネル設計や運用ルールが重要になります。メリットを最大限に活かすためには、あとから見返す前提で情報を残し、整理する意識が欠かせません。
テレワークや多拠点でも同じ情報を共有
ビジネスチャットツールはリモートワークや在宅勤務に適したツールです。PCだけでなくスマートフォンやタブレットにも対応しているため、外出先や移動中でも情報の確認や返信がしやすいです。
「その場にいないと分からない」「出社している人しか状況を把握できない」といった状態を減らし、同じチャンネルを見れば誰でも状況を追える環境が整います。拠点が分かれていても仕事を回しやすくなる点は、多様な働き方を支える上で大きなメリットです。
ナレッジがたまっていく仕組み
ビジネスチャットは、日々のやり取りや共有ファイルが蓄積されていくため、後から検索して参照できる状態を作りやすい点も強みです。
「以前にも似た相談があった」「あの資料をもう一度確認したい」といった場面でも、探す場所が一つにまとまっていれば、情報に迷いにくくなります。ビジネスチャットは、単なる連絡ツールではなく、組織のナレッジを蓄積・活用する仕組みとしても機能します。
ビジネスチャットツールのデメリットと注意点
ビジネスチャットツールは多くのメリットがある一方で、決して万能な存在ではありません。使い方や運用を誤ると、「思ったほど効率が上がらない」「かえって負担が増えた」と感じてしまうケースもあります。あらかじめ起こりやすい課題や注意点を理解しておくことで、導入後の後悔や失敗を減らしやすくなります。
通知が増えすぎて負担になりやすい
ビジネスチャットはリアルタイム性が高いため、次々とメッセージや通知が届きやすくなります。その結果、常に反応を求められているような感覚になり、集中力の低下やストレスにつながることがあります。特に、緊急度の低い連絡まで即時通知される環境では、「通知疲れ」を感じやすくなるでしょう。
この問題は、設定や運用ルールによって改善しやすい領域です。たとえば、メンションを付ける基準を明確にする、緊急連絡の出し方を統一する、業務時間外は通知を抑える時間帯を設けるなどの工夫が有効です。便利さは通知の設計次第で大きく変わると捉えておくと安心です。
情報量が増えて埋もれやすくなる
チャットに情報が蓄積されていくこと自体は大きなメリットですが、量が増えるほど「必要な情報が見つからない」「重要な発言が流れてしまう」といった問題も起こりやすくなります。
チャンネルやスレッドを分けずに運用していると、会話が時系列で流れ続け、後から内容を追うのが難しくなりがちです。テーマごとに投稿先を分ける、要点が分かる書き方を意識する、検索しやすいキーワードを含めるなど、日々の使い方を揃えていくことが重要になります。
社内教育が必要となる
ビジネスチャットは導入すれば自然に定着する、というものではありません。実際には、「一部の人しか使わない」「最初は盛り上がったが、結局メールや個人チャットに戻ってしまった」というケースも少なくありません。
こうした事態を防ぐためには、最初から全社展開を目指すのではなく、小さな範囲で使い始め、成功体験を積み重ねながら利用方法を揃えていくことが現実的です。操作方法だけでなく、「どんな場面で使うのか」「何を残すのか」といった考え方まで共有することが、定着の鍵になります。
セキュリティや情報管理の準備が必要
ビジネスチャットは業務上の重要な情報を扱うため、セキュリティや情報管理のルール作りが欠かせません。退職者のアカウントをどう管理するか、社外ユーザーをどこまで招待するか、どの情報をチャットに載せてよいのかといった線引きは、導入時に必ず検討すべきポイントです。
これらが曖昧なままだと、情報漏洩への不安から利用が進まず、結果としてツールが形骸化してしまうこともあります。安心して使える環境を整えることが、ビジネスチャットを社内に根付かせるための前提条件と言えるでしょう。
ビジネスチャットツールの種類
「どのツールが良いか」を最初から決めようとすると、選択肢の多さに迷ってしまいがちです。そこでまずは、ビジネスチャットツールをいくつかのタイプに分けて整理すると、自社に合う候補が自然と絞り込みやすくなります。提供形態や料金体系、開発元の違いなどを軸に考えることで、導入後のミスマッチも防ぎやすくなります。
クラウド型とオンプレミス型の違い
ビジネスチャットツールは、大きく「クラウド型」と「オンプレミス型」に分けられます。クラウド型は、インターネット経由でサービスを利用する形態で、自社でサーバーを用意する必要がありません。申し込みやアカウント作成後、すぐに使い始められる点が特徴で、保守やアップデートも提供元が担うため、専門的なIT人材がいない企業でも導入しやすい傾向があります。
一方、オンプレミス型は、自社内にサーバーを設置し、構築から運用・管理までを自社で行う形態です。導入までに時間や技術が必要で、運用負担も大きくなりやすい反面、データを社内で完全に管理できるため、セキュリティ要件が厳しい企業や業界では有力な選択肢となります。
どちらが優れているかではなく、自社のIT体制やセキュリティ要件、運用リソースを踏まえて選ぶことが重要です。理想像よりも、実際に無理なく回せるかどうかを基準に考えると失敗しにくくなります。
| 分類 | 特徴 | 注意する点 |
|---|---|---|
| クラウド型 | サーバー不要で導入が早い。保守や管理は提供元が担当する。 | 運用環境は提供元に依存し、要件によっては設定の自由度が限られる。 |
| オンプレミス型 | 自社サーバーで運用し、データを社内に保管できる。 | 導入や保守に時間と技術が必要で、管理負担が大きくなりやすい。 |
無料プランと有料プランの違い
多くのビジネスチャットツールには、無料プランと有料プランが用意されています。無料プランは気軽に試せる一方で、メッセージの閲覧・検索期間や保存件数、ストレージ容量、外部サービスとの連携数などに制限が設けられていることが一般的です。
そのため、最初は問題なく使えていても、運用が進むにつれて「過去のやり取りが見られない」「必要な連携ができない」といった不便さを感じやすくなります。無料プランはあくまで試用や小規模利用向けと考え、本格的に業務で活用する段階では有料プランを検討する流れが現実的です。
いきなり全社で課金するのではなく、小さく試してから判断することで、コスト面・運用面の失敗を避けやすくなります。
国産ツールと海外ツールの特徴
ビジネスチャットツールは、国産ツールと海外発のツールでも特徴が異なります。国産ツールは、日本語サポートが充実しており、日本の業務慣習に合わせた設計がされているものが多く、ITツールに不慣れな現場でも導入しやすい傾向があります。
一方、海外ツールはグローバル標準の設計をベースにしており、外部サービスとの連携や拡張性に強みを持つケースが目立ちます。すでにOfficeやGoogle Workspaceなどを導入している企業では、既存環境との相性を踏まえて選ばれることも多いでしょう。
実際の選定では、現場の使いやすさを重視するのか、外部連携や拡張性を優先するのか、そのバランスを見極めることがポイントになります。
OSS型ビジネスチャットという選択肢
ビジネスチャットには、OSS(オープンソースソフトウェア)型という選択肢もあります。ソースコードが公開されているため、自社サーバーで運用しながら、業務に合わせたカスタマイズを行える点が特徴です。
ライセンス費用を抑えつつ、データを完全に社内で管理できるメリットがある一方で、構築や保守、トラブル対応には高度な技術力が求められます。社内に十分なエンジニア体制がない場合は、外部委託によるコスト増につながる可能性もあります。
自由度の高さと運用負担は表裏一体です。自社の体制や目的に照らし合わせ、本当に活かしきれるかどうかを冷静に見極めた上で検討するとよいでしょう。
ビジネスチャットツールの基本機能チェックリスト
比較記事を読んでいて 「機能が多すぎて違いが分からない」と感じた場合は、まず基本機能に絞って確認するのがおすすめです。どのツールにも共通して搭載されているポイントを押さえておくだけで、製品説明や比較表の見え方が大きく変わります。ここでは、確認しておきたい代表的な基本機能を整理します。
メッセージ機能とスレッド
ビジネスチャットの土台となるのが、テキストによるメッセージ機能です。これに加えて、会話を話題ごとに整理できるスレッド機能があるかどうかは、使い勝手を左右する重要なポイントになります。
スレッドが使えると、特定の話題に対する返信をまとめて表示できるため、複数の案件や相談が同時に進んでも会話が混ざりにくくなります。短いやり取りが多いのか、案件が並行して進みやすいのかなど、自社のコミュニケーションの傾向を思い浮かべながら、「整理しやすい設計かどうか」を確認すると比較しやすくなります。
ファイル共有と検索のしやすさ
資料や画像、PDFなどを共有できるファイル共有機能は、ほとんどのビジネスチャットツールで中心的な機能として位置付けられています。単にアップロードできるかだけでなく、「あとから見つけやすいか」という視点が重要です。
検索機能が直感的に使えるか、メッセージとファイルをまとめて探せるかなどは、業務効率に直結します。比較する際は、「業務で使ったときに迷わず探せそうか」を意識してチェックすると安心です。
通知設定とステータス表示
通知が負担になりやすいことは、デメリットでも触れました。だからこそ、通知の細かい設定(必要な通知だけ拾えるか)は大切です。 例えば、「会議中」「離席中」といったステータス表示が使えると、相手の状況を把握したうえで連絡でき、無駄なやり取りを減らすことにもつながります。 運用ルールとセットで考えることで、ストレスを減らしながらスピード感を活かしやすくなります。
管理・セキュリティ機能
ビジネス利用を前提とする以上、管理機能やセキュリティ面の確認は欠かせません。更に運用面ではアカウントの追加・削除、権限の設定、操作ログの取得などをどこまで管理できるかは、運用のしやすさに直結します。 「誰が管理するか」「退職者が出たときどうするか」など、実務の運用を想像して確認すると、後から困りにくくなります。
他ツールとの連携機能
ビジネスチャットは、他の業務ツールと連携することで、より効果を発揮します。カレンダー、タスク管理、ファイルストレージ、CRMなどと連携できれば、通知や情報を一か所に集約できます。
ただし、連携機能は多ければ良いというものではありません。まずは「今の業務で何に困っているか」にを基準に比較すると、実務で活かしやすいツールを選びやすくなります。
ビジネスチャットツールの選び方
ビジネスチャットは、機能の多さで比較し始めると迷いやすいツールです。 選定のコツは「機能」から入るのではなく、自社の連絡の実態 → 現場の使いやすさ → セキュリティ・運用条件 → 費用 → 連携 → 将来性の順で整理することです。 この順番で考えると、候補が自然に絞れ、導入後のミスマッチも減らせます。
自社の連絡パターンを棚卸しする
まずは“普段の連絡”を洗い出します。業務の連絡がどのタイプに寄っているかが分かると、必要な機能が見えやすくなります。
- 確認が多い(承認・相談・進捗確認が頻繁)
- 共有が多い(資料やURL、画像のやり取りが多い)
- 参加者が多い(複数人で同時に動く案件が多い)
- 社外ともやり取りする(取引先やパートナーを招待する運用がある)
棚卸しをせずに「有名だから」「周りが使っているから」で選ぶと、後から運用が噛み合わなくなりがちです。 逆に言えば、連絡パターンが整理できれば、必要十分なツール像が定まり、比較が一気に楽になります。
チャット中心か、会議中心か(コミュニケーションの質)を確認する
次に、「テキストの往復が中心か」「通話・Web会議まで一体で運用したいか」を確認します。 チャットだけで完結する職場もあれば、会議・画面共有・録画まで日常的に使う職場もあります。
会議が多い、拠点間での打ち合わせが多い場合は、チャットと会議が統合された環境のほうが運用がシンプルになります。 一方、テキスト中心で回す職場では、会議機能の有無より「会話が整理され、後から探せる状態を維持できるか」が重要です。トークルームの設計のしやすさや外部連携の柔軟性を軸に選ぶと、情報が埋もれにくくなります。
従業員のITリテラシーと働き方を考える
導入がうまくいくかどうかは、機能よりも「現場が使い続けられるか」で決まります。 たとえば、普段からスマホ中心でやり取りする職場は、直感的に使えるUIのほうが定着が早い傾向があります。
一方で、エンジニアやデスクワーカー中心の組織では、チャットが「会話」だけでなく、判断の背景や対応履歴が集まる“業務のログ”になりやすい傾向があります。そのため、過去のやり取りをすぐ回収できる検索性、集中を崩さずに重要情報だけ拾える通知設計、タスク・ドキュメント・開発管理など外部ツールとつなぐ連携機能を使い込むほど、確認や転記の手間が減り、生産性が上がります。現場が「シンプル重視」なのか「連携・拡張重視」なのかを見極めることが、失敗しない近道です。
提供形態(クラウド型/オンプレミス型・OSS型)を決める
ツールの導入形態は、セキュリティ要件と運用リソースに直結します。
- クラウド型(SaaS):導入が早く、初期コストを抑えやすい。保守・アップデートはベンダー側で対応されるため、運用負荷も小さめ。
- オンプレミス型・OSS型:自社サーバーでデータ管理でき、要件に合わせた統制やカスタマイズがしやすい。高度なセキュリティ要件がある業界では検討対象になりやすい一方、運用体制(保守・障害対応)が必要。
「どこにデータが保管されるか」は後戻りしづらい論点です。扱う情報の機密度や社内規程を踏まえて、早い段階で方向性を決めると迷いが減ります。
セキュリティや規程面の条件を整理する
業務では顧客情報や取引情報など、重要な情報を扱う可能性があります。 そのため「ツールが安全そうか」だけでなく、運用として守れる形に落とし込むことが重要です。
最低限、次の観点は確認しておくと安心です。
- ログイン保護(多要素認証、SSOの可否)
- 権限設計(管理者権限、閲覧範囲、ゲストの制御)
- 監査・統制(監査ログ、エクスポート、必要ならDLP等)
- 社内ルール(投稿してよい情報、社外ユーザーの扱い、ファイルの保管ルール)
ツールの機能と社内ルールをセットで考えると、導入後の事故や運用トラブルを大きく減らせます。
料金モデルの違いを理解する
料金は「安い/高い」ではなく、人数・保存要件・必要機能で最適解が変わります。 ユーザー課金型(月額/人)と、人数帯に応じた定額型(月額固定)では、同じ人数でも総額と伸び方が違います。
また、無料プランはメッセージの保存期間や検索範囲に制限があることが多く、証跡管理(エビデンス保持)を重視するなら注意が必要です。
いきなり最適解を決めるより、次の順で検討すると失敗しにくくなります。
- 無料プラン/トライアルで運用イメージを掴む
- 必要な人数・運用範囲・保存要件を決める
- その条件で月額総額と運用負荷を見積もる
ここまでやると「人数増で急に高くなる」「定額のほうが予算化しやすい」といった判断がしやすくなります。
既存ツールとの連携をどこまで重視するか
連携を重視するなら、「今すでに何を使っているか」が出発点です。 たとえば、Office中心なら統合しやすい選択肢が検討しやすく、外部ツールの通知や自動化を進めたいなら連携の柔軟性が強みになります。
ただし、連携は便利な反面、最初から広げすぎると運用が複雑になります。 まずは「連絡の置き場を統一する」ところから始め、必要に応じて連携を増やす方が安全です。
将来の拠点拡大や人員増を見据える
ツールによって、ユーザー上限、料金の伸び方、ストレージ、管理機能の範囲が異なります。 将来人数が増える可能性があるなら、最初から「増えたときに困らないか」を確認しておくと安心です。
大切なのは、今の人数だけで選ばず、増えたときの運用のしやすさまでイメージすることです。
無料トライアルから本格導入までの流れを描く
導入は、全社一斉よりも「小さく始めて徐々に拡大」が現実的です。 一部部署・プロジェクトで試し、使い方とルールを揃えてから広げると、混乱を抑えられます。
この段階で「何が改善したら成功か」を決めておくと、導入判断がぶれません。 たとえば、確認の待ち時間が減る、資料の行方不明が減る、会議が短くなる、といった成果指標を置くと効果測定もしやすくなります。
ビジネスチャットツール導入のステップ
ビジネスチャットは、ツールを選んだだけでは成果は出ません。 重要なのは、どう使い始め、どう定着させるかをあらかじめ設計しておくことです。 ここでは、失敗しにくい導入の流れをステップごとに整理します。
目的と解決したい課題を共有する
最初に揃えるべきなのは、「なぜ導入するのか」という目的です。 ここが曖昧なまま進むと、使い方が人や部署ごとにバラつき、通知過多や情報の分散につながりやすくなります。
たとえば、
- 社内の確認や承認に時間がかかっている
- メール中心でやり取りが追いづらい
- リモート環境で業務の進捗が見えにくい
といったように、現場が感じている不便を一つでも具体化しておくと、導入後の評価や改善もしやすくなります。
テスト導入の範囲を決めて小さく始める
導入は、いきなり全社展開するよりも、部署やプロジェクト単位でのテスト運用がおすすめです。 まずは影響範囲を限定し、実際の業務で使いながら課題を洗い出します。
この段階では、最初から完璧な運用を目指す必要はありません。 チャンネルの分け方や通知の使い方なども、実際に使いながら調整していく方が現実的です。
基本ルールとマナーを決めておく
ビジネスチャットは自由度が高い分、最低限のルールがないと情報が埋もれやすくなります。 最初は細かく決めすぎず、混乱を防ぐための要点に絞るのがポイントです。
最低限、次の2点は決めておくと運用が安定します。
- 緊急度が高い連絡の出し方(メンションや通知の使い分け)
- 情報の置き場(議事録、共有資料、決定事項をどこに残すか)
ルールは短く、分かりやすくまとめ、運用しながら必要に応じて追加していく方が定着しやすくなります。
推進役と相談窓口を用意する
定着しない原因として多いのが、「困ったときに聞けない」状態です。 導入初期は、推進役や相談窓口を明確にし、質問や不安を拾える体制を作っておくことが重要です。
特に、通知設定、チャンネルの使い分け、過去メッセージの検索など、初期につまずきやすいポイントを早めにフォローできると、利用の離脱を防ぎやすくなります。
定期的に振り返りを行う
導入後は「入れて終わり」にせず、定期的に使われ方を振り返ります。 チャンネルが増えすぎていないか、ルールが形骸化していないかを確認し、必要に応じて調整します。
たとえば、
- 使われていないチャンネルを整理する
- 分かりづらいルールを簡単な表現に言い換える
といった小さな改善を重ねることで、現場に合った形に育てていくことができます。
ビジネスチャットツール導入でよくある失敗と対策
ビジネスチャットは便利な一方、導入の進め方を誤ると「結局使われない」「逆に疲れる」といった結果になりがちです。 ここでは、導入時によく起こる失敗と、その具体的な対策を整理します。 あらかじめ“つまずきやすいポイント”を知っておくことで、定着率を大きく高めることができます。
一部の人しか使わないツールになってしまう
導入直後は使われていても、上長や業務の中心人物が使わなくなると、現場も元の連絡手段に戻ってしまうことがあります。 「使わなくても仕事が回る」状態になると、定着は一気に難しくなります。
対策として有効なのは、最初から全社展開を狙わないことです。 まずは成果が出やすいチームやプロジェクトで運用し、使い方や成功体験を固めてから広げていきます。
小さく成功させ、その形を横展開する。 この順番を守ることで、結果的に導入はスムーズに進みます。
通知が多すぎてストレスになりやすい
情報過多によるストレスは、チャット導入で最も起こりやすい問題の一つです。 常に通知が鳴る状態が続くと、「便利だけど疲れる」という印象が先行してしまいます。
対策の軸は、「設定」と「ルール」です。
- 緊急時以外はメンションを乱用しない
- チャンネルを増やしすぎない
- 通知は必要なものだけ受け取る設定にする
もし現場から不満が出始めたら、それはツールが合っていないのではなく、通知設計や運用ルールを見直すサインだと捉えると改善につなげやすくなります。
情報が散らばり、探しにくくなってしまう
「後から情報が見つからない」「どこに書いたか分からない」という声も、よくある課題です。 チャットは流れが速いため、何も決めずに使うと情報が埋もれやすくなります。
対策としては、残すべき情報の置き場を決めることが効果的です。
- 議事録や決定事項は特定のチャンネルにまとめる
- 共有資料はリンクと簡単な説明を添えて投稿する
- 会話として流してよい内容と、記録として残す内容を分ける
この整理だけでも、検索性と再利用性は大きく改善します。
無料ツールと混在して統制が取れなくなる
社内で複数の連絡手段が併用されると、「どこを見れば正しい情報があるのか」が分からなくなります。 結果として、確認漏れや二重連絡が増えやすくなります。
対策としては、連絡手段ごとの役割を明確にすることです。
たとえば、
- 社内の業務連絡はビジネスチャットに集約する
- 重要事項の正式通達はメールを使う
といった形で使い分けを決めるだけでも、混乱は大きく減らせます。 まずは「何をどこに集約するか」を決めるところから始めるのがポイントです。
ビジネスチャットツールに関するよくある質問
無料プランでも業務利用してよいですか?
無料プランで業務利用を始めること自体は問題ありません。ただし、履歴の保存期間、検索範囲、ストレージ容量、外部連携数などに制限がある場合が多く、運用が軌道に乗ると不便を感じやすくなります。
まずは無料で試し、「制限が業務の妨げになる」と感じたタイミングで有料化を検討するのが現実的です。無料は導入の入口、有料は運用を安定させるための選択と考えると判断しやすくなります。
メールとはどう使い分ければよいですか?
社内の確認、相談、進捗共有など日常的なやり取りはチャットが向いています。一方で、必ず読んでほしい通達や正式な連絡はメールで送る方が確実です。
最初は「社内の業務連絡はチャット」「重要事項の通達はメール」と役割を分けるところから始めると、混乱を防ぎやすくなります。
セキュリティ面で気をつけることは何ですか?
ビジネスチャット自体は業務利用を前提に設計されていますが、安心して使うには社内ルールの整備が欠かせません。
社外ユーザーの扱い、退職者のアカウント管理、どの情報を投稿してよいかなどをあらかじめ決めておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。
どのくらいの規模から導入を考えるとよいですか?
導入の目安は人数よりも「連絡が滞る」「情報共有が追いきれない」と感じ始めたタイミングです。
メール中心のやり取りが負担になってきた、リモート環境で状況把握が難しいと感じた場合は、規模に関わらず検討する価値があります。
社外ユーザーとのやり取りはどこまで想定すべきですか?
社外ユーザーを招待できるツールもありますが、最初から無理に広げる必要はありません。
まずは社内利用を安定させ、必要が出てきた段階で社外連携の範囲を検討する方が安全です。情報管理のルールとセットで考えることが重要になります。
ビジネスチャットツールを活用して、社内コミュニケーションを一歩前へ
ビジネスチャットは、導入しただけで成果が出るものではありません。だからこそ「何を改善したいか」を一つ決め、まずは小さく試すところから始めるのが近道です。候補は2〜3つに絞り、現場の使いやすさと運用のしやすさ(通知・情報の置き場)を軸に比較しましょう。運用ルールは短く、使いながら整えれば十分です。使い方が揃った段階で全社へ広げると、定着しやすくなります。丁寧に進めれば、社内コミュニケーションは確実に前へ進みます。
- 免責事項
- 本記事は、2024年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
会社詳細を見る↓


.png)








