価格調査ツールは、競合他社のリアルタイム価格や自社の過去の価格などのデータを分析して価格調査を自動化するソフトです。導入すると作業の効率化ができたり、仕入れ判断がしやすくなったり、初心者でもさまざまなデータを入手できたりするメリットがあります。
ここでは日本のツールと海外のツールに分けてを紹介します。選定の際にぜひ参考にしてみてください。
紹介している価格調査ツールの一部資料は下記より無料でダウンロードできます。導入検討の参考にしてください。
価格調査ツールの一覧表
| 会社名 | サービスの特徴 | こんな企業におすすめ | 料金 | 海外対応 |
|---|---|---|---|---|
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高精度なクローリング技術!ポイントも含む実質価格で比較できる
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適正な値付けをしたい小売業者
ブランド価値を守りたいメーカー |
for小売:27,500円~ / 月
forメーカー:55,000円〜 / 月 |
対応可
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Pricewalker |
特殊なサイトや大量データも収集 |
数万点規模の商品を扱う
大手ECや量販店 |
要見積もり
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対応可
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prisync |
世界中のサイトを監視 |
国ごとの価格戦略を統合し
グローバルに価格を設定したい |
月額:99ドル(約1.4万円)~
※税不明 |
対応可
日本語サポート無し |
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Price2Spy |
監視が難しいサイトにも対応 |
り扱い国・商品カテゴリが多く
モニタリング要件が複雑 |
月額:39.95ドル(約6,200円)~
※税不明 |
対応可
日本語サポート無し |
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Skuuudle |
AIと人の目で正確なデータを提供 |
競合アイテム数が何十万とあり
経営レベルで常時把握したい |
要見積もり
目安:約160万円~ ※税不明 |
対応可
日本語サポート無し |
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Repricer |
秒単位で競合に反応し自動で価格を変更 |
マーケットプレイスでの激しい
価格競争に晒されている出店者 |
月額:179ドル(約2.8万円)~
※税不明 |
楽天市場やYahoo!ショッピングなどは未対応
日本語サポート無し |
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Minderest |
世界各国の価格と在庫を統合分析し |
グローバルで多くの国のサイトを
同時にモニタリングしたい |
見積もり
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対応可
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らくらく最安更新 |
楽天とYahoo!ショッピング特化! |
少人数運営の店舗で
価格調査に手が回らない |
月額:22,000円~
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非対応
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価格調査ツールおすすめ比較8選の詳細情報
価格調査ツールとは?

価格調査ツールとは、ECサイト運営者やメーカー担当者に代わって、競合商品の価格や販売状況を自動で調べ、日々の価格戦略を支援してくれる仕組みです。
インターネット通販が当たり前になった現在、消費者は複数のショップを比較し、少しでも条件の良い商品を選びます。そのため、価格の変動に気づくのが遅れるだけで、売上のチャンスを逃してしまう状況が生まれています。
こうした背景から、人の手による確認作業には限界があり、価格調査を自動化するツールの重要性が高まっています。
価格データを売上や利益とあわせて分析したい場合は、EC分析ツールと併用することで、より実践的な価格戦略を立てられるようになります。
24時間365日、ライバルの価格を自動で監視
価格調査ツールの基本となるのが、競合サイトを常に見張り続ける自動監視機能です。
ツールは「クローリング」や「スクレイピング」と呼ばれる技術、または各モールが提供するAPI連携を使い、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピング、価格.com、家電量販店サイトなどを定期的に巡回します。
調査対象となるのは、商品価格だけではありません。ツールによってできることに差はありますが、在庫の有無、送料、ポイント還元率、配送条件、レビュー数など、購入判断に影響する情報をまとめて取得することができます。
人が寝ている深夜や休日であっても、ツールは休まず動き続けます。競合が突発的に値下げを行った場合でも、短時間で変化を検知できる点が大きな強みでしょう。
「最安値」に合わせて自社の価格を自動更新

価格調査の結果をもとに、実際の価格変更まで自動で行う機能が「自動価格改定(リプライシング)」です。
あらかじめルールを設定しておくことで、「競合より少し安くする」「ただし利益を下回らない」「在庫が少なくなったら価格を上げる」といった動きをツールが自動で判断します。
特にAmazonでは、カートボックスの獲得が売上に大きく影響します。価格が適切でないと、そもそも購入候補にすら入りません。
人が手動で価格を変更している間にも、競合はツールで数分単位の調整を行っています。こうした環境では、自動更新によるスピード対応が欠かせない存在となっています。
メーカー担当者には「ブランド監視」の役割も
価格調査ツールは、小売店だけでなくメーカーにとっても重要な役割を果たします。
メーカーが抱えがちな悩みが、一部店舗による過度な値下げです。価格が崩れることで、ブランドイメージが損なわれたり、正規取扱店との関係が悪化する恐れがあります。
価格調査ツールを使えば、「どの店舗が」「いつ」「いくらで」値下げを行ったのかを時系列で把握できます。スクリーンショットなどの証拠データも自動保存されるツールもあり、事実に基づいた対応が可能になります。
近年では、最低広告価格(MAP)を監視する機能を備えたツールも増えており、ブランド価値を守るためのインフラとして活用され始めています。
価格や販売状況を時系列で把握し、戦略的に活用したい場合は、取得したデータを整理・可視化できるBIツールを併用するケースも増えています。
価格調査ツールの選び方
価格調査ツールは種類が多く、月額料金にも幅があります。しかし、料金の安さだけで選んでしまうと、実際の運用で思わぬ問題が起こることがあります。
ここでは、導入前に必ず確認しておきたいポイントを整理します。
「実質価格」で正しく比較できるか?
日本のEC市場では、表示価格だけを見ていては正しい比較ができません。
送料やポイント還元を含めた「実質価格」で考えることが、購入判断の基準になっているからです。
| 項目 | 自社 | 競合A店 |
|---|---|---|
| 商品価格 | 10,000円 | 9,800円 |
| 送料 | 送料無料 | 500円 |
| ポイント還元 | 1% | 10% |
| 実質価格 | 9,900円相当 | 9,320円相当 |
このように、表面上の価格だけでは見えない差が生まれます。送料やポイントを含めた計算に対応しているかは、必ず確認したいポイントです。
JANコードがなくても商品を見つけられるか?
多くのツールは、JANコードを使って同一商品を判別します。
しかし、実際のEC現場では、JANコードが掲載されていない商品や、表記が微妙に異なる商品も少なくありません。
- オリジナルのセット商品
- 型番表記にゆれがある商品
- 並行輸入品
- プライベートブランド商品
こうした商品でも競合として正しく認識できるかどうかは、ツールの実用性を大きく左右します。商品名や型番の類似度で探せるか、手動で紐づけできるかも重要な判断材料でしょう。
「小売向け」か「メーカー向け」かを確認
価格調査ツールは、利用する立場によって必要な機能が異なります。
小売店では、自動価格更新や在庫連動の価格調整が重視されます。一方、メーカーでは価格変更の履歴管理や違反店舗の把握が重要になります。
自社の目的に合わないツールを選ぶと、必要なデータが取れず、導入効果を実感できません。まずは「何を解決したいのか」を明確にすることが大切です。
価格調査ツールを導入するメリット・デメリット
メリット
作業の効率化
ツールを使わずに自力で調査しようとしても、まず何から手を付けていいのかわからず、非常に多くの手間と時間がかかります。 価格調査ツールを利用すれば、自動で価格調査できたり、価格戦略を最適化できたりしますので、作業を効率化可能です。
仕入れ判断がしやすくなる
価格調査ツールを利用して競合他社の価格をモニタリングすることで、仕入れによる失敗を未然に防止。正確なデータ分析を行い、利益を向上させることができます。
初心者でもさまざまなデータを入手できる
価格調査ツールがあれば、仕入れ費用、想定利益なども算出できます。そのため、赤字に陥るリスクを低減可能です。さまざまなデータを入手して活用することで、ノウハウを身につきます。
デメリット
慣れるまでに時間がかかるケースも
はじめて価格調査ツールを利用する場合、使い慣れない操作で、時間がかかってしまうことも考えられます。
導入初期は利益が見込めない場合も
有料の価格調査ツールを導入する際、利益より費用の方が高くなり、赤字になってしまう可能性もあります。 価格調査によって業務を効率化し、継続して利益を向上させていけば、長い目で見て結果的にはプラスになるケースも出てきます。
価格調査ツールのまとめ
価格調査ツールは、変化の早いEC市場で競合の価格や在庫状況を把握し、適切な判断を支えるための仕組みです。手作業では追いきれない情報を自動で収集できるため、価格変更の見逃しや対応遅れを防ぎやすくなります。
小売店では自動価格改定によって売上と利益のバランスを取りやすくなり、メーカーでは値崩れの監視や証拠管理を通じてブランド価値を守ることにつながります。
導入時は料金の安さだけで判断せず、実質価格で比較できるか、JANコードがなくても商品を特定できるか、用途に合った設計かを確認することが重要です。自社の課題に合うツールを選ぶことで、価格調査の負担を減らし、売上づくりに集中しやすくなるでしょう。
- 免責事項
- 本記事は、2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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