産婦人科向けタブレットは、通院中の情報提供、入院中の指導・スケジュール共有、産後の育児支援などをデジタル化するための専用システムです。端末の価格だけでなく、どの時期に、患者さんとスタッフが何に使うかを決めて比較する必要があります。
本記事では、産婦人科向けとして提供されているベビーパッドシリーズとHosPadマタニティ&ウィメンズについて、利用場面、閲覧端末、患者向け機能、院内業務、料金・導入条件を公式情報に基づいて整理します。
産婦人科向けタブレット2選の比較表
同じ産婦人科向けタブレットでも、通院から産後までを支援するサービスと、入院中の案内・指導を中心にするサービスでは必要な端末数や運用が異なります。自院で使う時期と業務を先に決めて比較してください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 利用場面・端末 | 患者向け・院内向け機能 | 料金・導入時の確認 |
|---|---|---|---|---|
|
通院・入院・産後を一つのシリーズで支援。設定済みiPadで始められる
|
通院・入院・産後・不妊治療
iPad/患者スマホ |
説明動画・紙資料デジタル化
入退院・院内予約・授乳記録 |
初期11万円(税込)
月1.65万円/台または5.5万円(税込) |
|
|
HosPadマタニティ&ウィメンズ |
入院案内・産前産後指導を端末へ集約。施設独自のコンテンツにも対応 |
主に入院中
院内貸与タブレット |
入院案内・産前産後指導
独自コンテンツ・アメニティ |
料金は要問い合わせ
台数・通信・更新範囲を確認 |
産婦人科向けタブレット2選の詳細情報
産婦人科向けタブレットの選び方
まず産婦人科向けタブレットの役割を確認する
産婦人科向けタブレットとは、妊娠期から産後までの患者さんへの情報提供や、入院中の案内・指導・予定共有などに使う専用システムです。一般的なiPadを購入するだけではなく、産婦人科の運用に合わせたコンテンツ、管理画面、クラウド配信、サポートを組み合わせて導入します。
製品によって、院内で端末を貸与する方式、患者さん自身のスマートフォンでも閲覧できる方式、入院中の業務管理まで行う方式があります。必要な機能は「どの時期に、誰が、何に使うか」で変わるため、端末価格だけで比較しないことが重要です。
産婦人科向けタブレットでできること
患者さんへの説明内容をそろえる
妊娠週数に応じた注意事項、入院案内、授乳・沐浴指導などを画像・動画・音声で提供できます。患者さんが自分のペースで確認でき、医師・助産師・看護師は個別の質問やケアに時間を使いやすくなります。
紙資料と院内ビデオをまとめる
複数のパンフレット、入院のしおり、指導用ビデオを端末内のコンテンツへ集約できます。内容の変更時に印刷物を差し替える負担を減らし、患者さんへ提供する情報を更新しやすくなります。
入院スケジュールと院内予約を共有する
対応製品では、退院までの予定、指導時間、シャワー、食事、面会などを患者さんと共有できます。スタッフ側も管理画面から予約状況や予定変更を確認できるため、ホワイトボードや紙を使った運用を見直せます。
授乳・排泄・体温などの記録をデジタル化する
授乳回数、排泄、体温・血圧などを患者さんがタブレットから記録できる製品があります。電子カルテとの連携可否や、どの項目まで自動反映できるかは製品・契約条件によって異なるため、デモ時に確認してください。
通院・入院・産後で必要な機能を整理する
| 利用時期 | 想定する用途 | 確認する機能 |
|---|---|---|
| 通院中 | 妊娠週数に応じた説明、書類案内、母親学級の補助 | 患者スマホ閲覧、コンテンツ配信、動画・音声、更新方法 |
| 入院中 | 入院案内、産前産後指導、スケジュール、院内予約 | 貸与端末、患者別予定、予約管理、通知、管理画面 |
| 産後 | 授乳・沐浴・育児情報、退院後の継続支援 | 院外閲覧、スマホ対応、配信期間、産院アプリとの連携 |
産婦人科向けタブレットを選ぶ6つのポイント
利用場面を通院・入院・産後から決める
最初に、待合室での情報提供、病室での貸与、退院後の継続配信のどこまでを対象にするか決めます。全期間を一度に導入する必要はなく、説明負担や紙運用が大きい場面から始める方法もあります。
院内貸与端末と患者スマホの役割を分ける
入院中に1人1台貸与する場合は、必要台数、充電、消毒、破損・紛失時の対応が必要です。患者さんのスマートフォンへ配信する場合は、対応OS・ブラウザ、ログイン方法、院外での閲覧期間、問い合わせ窓口を確認します。
コンテンツの制作・更新範囲を確認する
既存の紙資料を誰がデータ化するのか、動画撮影や編集を提供会社へ依頼できるのか、導入後の修正を院内で行えるのかを確認します。施設独自の説明方針を反映する場合は、初期制作費と更新費も見積もりに含めます。
患者向け機能と院内業務機能を分けて比較する
動画や案内を見せる機能と、スケジュール、予約、記録、通知を管理する機能は別です。必要な院内業務を一覧化し、標準機能・オプション・対応外を比較表で確認してください。
電子カルテ・院内ネットワークの条件を確認する
電子カルテ連携を希望する場合は、連携対象となるシステム、データ項目、追加費用、改修期間を確認します。院内Wi-Fiが必要か、オフラインでも使えるか、患者用ネットワークと業務用ネットワークを分ける必要があるかも情報システム担当者と確認しましょう。
端末以外を含む総費用で比較する
初期費用と月額利用料に加え、端末台数、コンテンツ制作、システム連携、通信環境、保守、故障時の代替機を含めて比較します。利用場面が増えると必要なライセンスや端末も増えるため、3年程度の運用費を見積もると判断しやすくなります。
導入前に確認する8つの項目
- 対象時期:通院・入院・産後のどこで使うか
- 利用者:患者さん、家族、助産師、看護師、事務の誰が操作するか
- 端末:院内貸与台数、患者スマホ対応、充電・消毒・保管方法
- コンテンツ:既存資料の移行、動画制作、院内での更新可否
- 業務機能:予定共有、院内予約、記録、通知の必要範囲
- 連携:電子カルテ、予約システム、産院アプリとの連携条件
- セキュリティ:患者識別、権限、通信・保存、ログ、端末紛失時の対応
- 費用・支援:初期・月額・制作・保守費用、研修、障害窓口
産婦人科向けタブレット導入の流れ
- 現状業務を整理する:繰り返している説明、紙資料、予約・記録作業を洗い出す
- 対象場面を決める:通院、入院、産後から優先する範囲を選ぶ
- デモ・見積もりを依頼する:実際の端末操作、管理画面、料金内訳を確認する
- コンテンツと運用を準備する:資料移行、動画、端末管理、患者さんへの案内を整える
- 小規模に開始して見直す:対象病室や業務を限定し、利用状況とスタッフ負担を確認する
産婦人科向けタブレットに関するよくある質問
市販のiPadを購入するだけでは運用できませんか?
動画やPDFを見せるだけなら市販端末でも可能ですが、患者ごとのスケジュール、院内予約、記録、クラウド配信、コンテンツ更新、端末サポートまで行う場合は専用システムが必要です。どこまでを院内で管理できるかも含めて比較してください。
施設独自の資料や動画を掲載できますか?
ベビーパッドシリーズとHosPadマタニティ&ウィメンズはいずれも、施設独自のコンテンツに対応しています。紙資料のデータ化、動画制作、導入後の更新方法と費用は提供会社へ確認してください。
入院患者1人につき1台必要ですか?
運用方法によって異なります。病室で継続利用する場合は患者さんごとの貸与が分かりやすい一方、説明時だけ共用する方法もあります。病床数、稼働率、充電・消毒時間、故障時の予備端末を踏まえて必要台数を決めます。
電子カルテと連携できますか?
ベビーパッドベッドサイドは電子カルテ連携を公式サイトで案内しています。ただし、すべての電子カルテやデータ項目に標準対応するとは限りません。利用中の電子カルテ名、連携したい項目、費用、改修期間を提示して確認してください。
予約システムやエコー動画配信サービスとは何が違いますか?
産婦人科向けタブレットは、患者さんへの情報提供や入院中の案内・指導・業務支援を中心とするシステムです。診察予約を主目的にする場合は産婦人科向け予約システム、胎児の超音波動画を患者さんへ提供する場合はエコー動画配信サービスを別に比較してください。
まとめ
産婦人科向けタブレットは、端末の価格ではなく、通院・入院・産後のどこで使い、患者さんへの説明と院内業務をどこまでデジタル化するかで選びます。
通院から産後まで同じシリーズで整え、入院スケジュールや院内予約まで支援したい場合はベビーパッドシリーズ、入院中の案内・産前産後指導・アメニティを院内貸与端末へまとめたい場合はHosPadマタニティ&ウィメンズが候補です。自院の対象場面と必要台数を整理し、デモと見積もりで運用を確認してください。
- 免責事項
本記事は2026年7月時点で各社公式サイトに掲載されている情報を確認して作成しています。料金、対応端末、機能、システム連携、導入条件は変更される場合があります。契約前に各提供会社へ最新情報をご確認ください。
会社詳細を見る↓




