アメリカの倉庫会社・物流会社を比較する際は、保管費や配送費だけでなく、輸入、通関、在庫管理、国内配送、返品、BtoB納品条件まで確認する必要があります。米国販売を進める前に、物流体制と販路開拓の順番を整理しましょう。
| 会社名 | サービスの特徴 | 支援領域 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
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Yamato Transport U.S.A., Inc. |
日米間物流、EC、メーカー向けフルフィルメントを支援 |
日米間輸送、米国内物流、EC物流、メーカー向けフルフィルメント、輸送・在庫効率化の相談に対応
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日本語対応や日系企業との取引経験を重視し、米国販売の物流立ち上げを相談したい企業
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SENKO (U.S.A.), INC. |
3PL、トラック、インターモーダル、倉庫保管に対応 |
3PL、倉庫保管、トラック輸送、インターモーダル、ドレージ、冷蔵・常温輸送などを組み合わせた物流支援
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米国中西部を含めて在庫拠点や輸送網を整えたい製造業・商社
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Sumitomo Warehouse (U.S.A.), Inc. |
ロサンゼルスとアトランタ拠点で日系企業の物流を支援 |
米国内拠点と住友倉庫グループのネットワークを活用し、国際輸送、保管、物流ニーズに対応
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日系倉庫会社の対応力を重視し、国際輸送と米国内保管をまとめたい企業
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MITSUI-SOKO (U.S.A.) INC. |
米国主要ゲートウェイで倉庫・通関・配送を支援 |
ロサンゼルス、シアトル、シカゴ、エルパソなどを活用し、CFS、保税倉庫、化学品を含む倉庫・配送に対応
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輸入貨物、化学品、製造業向けに在庫管理と国内配送を整えたい企業
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NIPPON EXPRESS USA, INC. |
国際輸送、倉庫、配送まで幅広い物流ネットワークを持つ |
航空・海上輸送、倉庫・配送、サプライチェーン、引越しなど、米国を含むグローバル物流に対応
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大手物流会社のネットワークで、輸入から米国内配送まで広く相談したい企業
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SG SAGAWA USA, INC. |
国際輸送と越境ECロジスティクスを支援 |
フレイトフォワーディング、ロジスティクス、デリバリー、エクスプレス、越境ECロジスティクスに対応
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米国と日本・アジア間の物流や越境EC配送を相談したい企業
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Kintetsu World Express (U.S.A.), Inc. |
航空・海上輸送と米国拠点網を持つ国際物流会社 |
航空・海上フォワーディング、通関、米国内拠点を活用した物流サービスに対応
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国際輸送を軸に、米国内への輸入・配送を安定させたい企業
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HANKYU HANSHIN EXPRESS (USA) INC. |
米国主要都市の倉庫・輸送ネットワークを活用 |
航空・海上、国内輸送、通関、物流フルフィルメント、米国倉庫での在庫情報管理に対応
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ロサンゼルス、シカゴ、ダラス、ニューヨークなど複数拠点で物流を組みたい企業
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Mitsubishi Logistics America Corporation |
米国倉庫、国際輸送、通関、ヘルスケア関連物流にも対応 |
ロサンゼルスの自社倉庫、倉庫・配送、航空・海上輸送、通関、ヘルスケア関連物流などに対応
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日系大手の倉庫・国際物流会社に、米国販売やヘルスケア関連物流を相談したい企業
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Mitsubishi Warehouse California Corporation |
カリフォルニアで公共倉庫、配送、リバース物流を提供 |
カリフォルニアの倉庫・配送、リバース物流、電子機器修理関連サービスに対応
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西海岸に在庫を置き、保管・配送・返品対応を整えたい企業
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NAX USA Logistics |
冷蔵・冷凍商材を含む食品物流に強み |
航空・海上フォワーディング、冷蔵・冷凍倉庫、食品・生鮮貨物の保管、在庫管理、配送に対応
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食品、冷凍・冷蔵品、生鮮商材で米国西海岸物流を検討する企業
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NAIGAI TRANS LINE (USA) INC. |
国際貿易向け物流と倉庫手配に対応 |
国際輸送、NVOCC、インターモーダル、倉庫手配など、貿易実務に近い物流支援に対応
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輸出入を中心に米国向け国際物流を整理したい商社・メーカー
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AJP LOGISTICS |
日米・中米間輸送に特化した物流支援 |
日米・中米間輸送、米国ロサンゼルス拠点を活用した物流支援に対応
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日本と米国・中米の輸送ルートを相談したい企業
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DHL Supply Chain |
大規模倉庫、共同・専用運用、eフルフィルメントに対応 |
専用・共同倉庫、温度管理、クロスドック、保管、ピック・パック、配送、返品、WMSに対応
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米国で大規模な倉庫運用、標準化、EC・小売物流を外部化したい企業
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UPS Supply Chain Solutions |
倉庫、配送、ECフルフィルメント、サービスパーツ物流を支援 |
倉庫・配送、ECグローバルフルフィルメント、サービスパーツ物流、フィールド在庫拠点に対応
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米国内配送網と倉庫をつなげ、BtoB・EC双方の物流を整えたい企業
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FedEx Logistics |
倉庫・配送・フルフィルメントを全国ネットワークで支援 |
倉庫、配送、フォワードロジスティクス、フルフィルメント、返品、修理・再生などに対応
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米国内配送と倉庫運用を一体で考えたいEC・小売・製造業
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GEODIS |
米国広域の倉庫・付加価値物流に対応 |
米国内の多数の物流拠点、倉庫、WMS、付加価値作業、契約物流に対応
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全米配送、EC、小売、消費財などで広域倉庫ネットワークを使いたい企業
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GXO Logistics |
契約物流、倉庫自動化、eフルフィルメントに強み |
契約物流、倉庫運営、在庫管理、eコマース物流、リバースロジスティクス、倉庫自動化に対応
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大規模な委託倉庫、先進的な倉庫運用、リバース物流を検討する企業
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DSV |
米国各地域の倉庫キャンパスと契約物流を提供 |
米国北部、南部、南西部、東部、西部、北東部の倉庫、入出庫、保管、付加価値作業、契約物流に対応
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米国内で在庫配置を複数地域に分けたい企業
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Ryder E-commerce Fulfillment |
ECフルフィルメント、返品、WMS連携に対応 |
ECフルフィルメント、在庫管理、ピック・パック、配送、返品、付加価値作業、RyderShipによるWMS連携に対応
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ShopifyやEC販売で米国顧客向け配送品質を高めたい企業
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アメリカの倉庫会社・物流会社20社の特徴
アメリカの倉庫会社・物流会社の選び方で先に整理すること
倉庫会社・物流会社に問い合わせる前に、自社側の販売モデルを整理しておくと、見積もりや提案の精度が上がります。逆に、販売計画が曖昧なまま倉庫だけを探すと、保管場所、配送条件、必要なWMS連携、返品対応が後から変わり、余計なコストが発生しやすくなります。
| 整理する項目 | 確認する内容 | 商談・販売への影響 |
|---|---|---|
| 販売モデル | BtoB直販、代理店販売、EC販売、Amazon販売、展示会後のサンプル出荷など | 必要な倉庫機能、出荷単位、配送先、返品対応が変わる |
| 商材特性 | サイズ、重量、温度帯、危険品、化学品、食品、医療関連、壊れやすさ | 扱える倉庫会社が限定され、保険・規制・梱包条件も変わる |
| 在庫配置 | 西海岸、東海岸、中西部、南部、複数拠点のどこに在庫を置くか | 配送リードタイム、送料、展示会や顧客訪問後の納品速度が変わる |
| システム連携 | Shopify、Amazon、ERP、WMS、在庫データ、注文データ、API連携 | 出荷ミス、欠品、二重入力、在庫差異のリスクを減らせる |
| 返品・修理 | 返品受付、検品、再梱包、廃棄、修理、再出荷 | ECや機器販売では顧客対応コストとレビュー評価に影響する |
| 営業導線 | 納期、在庫、サンプル可否、見積条件、取引条件をWebや資料に載せるか | 問い合わせ後の確認事項が減り、商談化しやすくなる |
倉庫・3PL・フォワーダー・フルフィルメントの違い
米国物流会社を比較するときは、会社名だけでなく支援範囲を見分ける必要があります。倉庫会社、3PL、フォワーダー、フルフィルメント会社は重なる部分もありますが、主な役割は異なります。
| 種類 | 主な役割 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 倉庫会社 | 保管、入出庫、在庫管理、検品、梱包、配送手配 | 米国内に在庫を置き、BtoB納品や小売向け配送を行いたい |
| 3PL | 倉庫、配送、在庫管理、返品、付加価値作業を一括運用 | 物流運用を外部化し、販売拡大に合わせてスケールしたい |
| フォワーダー | 航空・海上輸送、通関、国際輸送、港・空港から内陸までの手配 | 日本から米国への輸入や、米国内倉庫までの輸送を整えたい |
| フルフィルメント会社 | EC注文処理、ピック・パック、出荷、返品、システム連携 | Shopify、Amazon、自社ECで米国顧客に直接販売したい |
日本企業の米国展開では、最初からすべてを一社に任せるより、国際輸送、米国倉庫、国内配送、EC出荷のどこがボトルネックになるかを切り分けることが重要です。商材や販売モデルによっては、フォワーダーと3PLを分ける方がよい場合もあります。
商材別に見るアメリカ物流会社の比較ポイント
アメリカの倉庫会社・物流会社は、商材によって比較軸が変わります。製造業向けの部品・素材、食品、医療関連、EC商材では、必要な倉庫機能や配送条件が異なります。
製造業・産業部品
製造業・産業部品では、納期、ロット、梱包、在庫精度、顧客別納品条件が重要です。工場向け納品では、時間指定、パレット条件、納品書、出荷検査、予備在庫の持ち方まで確認する必要があります。米国で製造業向けに販路を広げる場合は、物流条件を営業資料に入れておくと商談が進みやすくなります。
食品・冷蔵冷凍品
食品や冷蔵冷凍品では、温度帯、賞味期限、ロット管理、衛生管理、輸入規制、返品・廃棄対応が重要です。一般倉庫よりも、冷蔵・冷凍倉庫や食品物流の経験を確認する必要があります。米国で食品販売を始める場合は、物流会社だけでなく、輸入者、販売代理店、規制対応もあわせて設計しましょう。
医療機器・ヘルスケア関連
医療機器やヘルスケア関連では、温度管理、トレーサビリティ、品質記録、規制対応、保険、返品・回収対応が重要です。倉庫費だけで比較すると、品質管理や監査対応で後から問題が出ることがあります。対象商材の規制や取扱実績を物流会社に確認する必要があります。
EC・消費財
ECや消費財では、倉庫保管よりも出荷精度、配送スピード、返品対応、レビュー評価、ShopifyやAmazonとの連携が重要です。米国では配送体験が購買継続に影響するため、WMS連携、出荷通知、配送会社の選定、返品受付まで確認しましょう。
米国販売では物流と販路開拓を分けずに設計する
アメリカで倉庫会社・物流会社を選ぶ目的は、荷物を保管することだけではありません。最終的には、米国顧客に商品を届け、継続的な取引につなげることです。そのため、物流は販路開拓、Web集客、営業代行、展示会、代理店開拓とセットで設計する必要があります。
たとえば、展示会で見込み客を獲得しても、サンプル出荷に時間がかかれば商談温度は下がります。Webサイトから問い合わせが来ても、米国内在庫や納期の説明が曖昧だと、米国顧客は他社を選ぶ可能性があります。物流体制は、営業資料や英語サイトに掲載するべき信頼材料でもあります。
アメリカで商談を増やすためには、次の情報をWebサイトや営業資料に整理しておくと効果的です。
- 米国内在庫の有無、在庫拠点、出荷可能エリア
- サンプル提供の可否、リードタイム、見積条件
- BtoB納品条件、ロット、梱包、配送方法
- 返品・修理・交換対応の考え方
- 米国顧客向けの問い合わせ窓口と対応言語
- 導入事例、用途別の導入メリット、競合との違い
アメリカ市場での販路開拓を進める場合は、製造業のアメリカ進出で商談を増やすための市場開拓戦略や、日本企業のアメリカ進出で見るべきメリット・デメリットと進め方もあわせて確認すると、物流と営業導線をつなげやすくなります。
アメリカの倉庫会社・物流会社に問い合わせる前のチェックリスト
物流会社に問い合わせる際は、商材情報と販売計画を具体的に伝えるほど、見積もりや提案が実務に近づきます。最低限、次の情報を整理しておきましょう。
- 商材名、用途、材質、サイズ、重量、梱包形態
- 輸入元、出荷港・空港、米国側の到着港・空港候補
- 月間入庫量、保管数量、出荷件数、ピーク時の出荷件数
- BtoB納品かEC出荷か、配送先の州・顧客属性
- 温度管理、危険品、食品、医療関連などの特殊条件
- Shopify、Amazon、ERP、在庫システムとの連携要否
- 返品・交換・修理・廃棄の対応方針
- 問い合わせ後の営業担当、見積担当、技術担当の役割分担
物流会社に出す情報が曖昧だと、見積もりも曖昧になり、後から追加費用や運用変更が発生しやすくなります。米国販売の初期段階では、物流会社選びと同時に、どの顧客にどう販売するのかを整理することが重要です。
アメリカの倉庫会社・物流会社に関するよくある質問
アメリカの倉庫会社と3PL会社は何が違いますか?
倉庫会社は保管、入出庫、在庫管理を中心に対応します。3PL会社は、倉庫、配送、返品、付加価値作業、システム連携など、物流運用全体を外部化できる場合があります。実際には両方に対応する会社もあるため、保管だけなのか、出荷・返品・配送管理まで任せられるのかを確認しましょう。
アメリカで倉庫を置くなら西海岸と東海岸のどちらがよいですか?
日本からの輸入やアジア発の貨物が中心なら西海岸が候補になりやすく、東部や中西部の顧客が多い場合は東海岸・中西部の拠点も検討対象になります。ECで全米配送する場合は、複数拠点や中央寄りの倉庫が有効な場合もあります。顧客分布、輸送ルート、配送リードタイム、在庫量で判断しましょう。
Amazon FBAを使えば米国倉庫会社は不要ですか?
Amazon販売だけであればFBAが有効な場合があります。ただし、自社EC、BtoB納品、代理店向け出荷、サンプル出荷、返品検品、複数チャネル販売を行う場合は、Amazon外の倉庫や3PLが必要になることがあります。販売チャネルごとに在庫と出荷の考え方を分けましょう。
米国物流会社を選ぶときに料金以外で見るべき点は何ですか?
対応商材、拠点立地、通関・輸入対応、WMS連携、在庫精度、返品対応、BtoB納品条件、担当者とのコミュニケーション、繁忙期対応、契約条件を確認しましょう。料金だけで選ぶと、出荷遅延や在庫差異、返品対応の負荷が後から問題になることがあります。
- 免責事項
本ページの掲載内容は、2026年5月15日時点で各社公式サイトの公開情報をもとに整理しています。対応範囲、拠点、サービス内容、料金、契約条件は変更される場合があります。物流、通関、輸出入規制、税務、法務に関する判断は、各社および専門家に確認してください。











