企業やブランドの目的に合ったインフルエンサーを見つけてくれる、インフルエンサーキャスティング会社。コアなファンを多く持つインフルエンサーや、影響力のある芸能人など、自社のターゲット市場やキャンペーンに合った候補者を紹介できるかが重要です。
登録キャストや提携事務所が多く、プロモーションの規模や予算・スピードなどに柔軟に対応してくれる会社もあれば、特定のジャンルに特化しているインフルエンサーの紹介が得意な会社もあり、各社の強みはさまざま。
ここでは、キャスティングの選択肢が多い会社とジャンル特化型の会社の2パターンにておすすめを紹介します。
おすすめキャスティングサービス
提携事務所・キャストが多い
柔軟なキャスティングなら
ジャンル特化の事例が多い
専門キャスティングなら
YOU MAY Casting

強み
インフルエンサーに加えて、芸能人やタレント、モデル、文化人、専門家、アスリートなど幅広く対応。また、カメラマンからスタイリストまで一括手配もOK。
スリーツープロダクツ

強み
10年以上コスメ・スキンケア業界での実績あり。薬機・景表法も理解し、コアなファンを持つ美容インフルエンサーが所属。
OTHELLO(オセロ)

強み
日本人クリエイターによる中国向けプロモーション実績が豊富。中国コスメ、ファッションの事例が多数。
Find Model

強み
グルメ、旅行、インバウンド向け観光事業、テーマパークなどのインフルエンサーマーケティング事例が多数。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
ルートキャスティング |
最短当日でキャスト提案可能!全国800社以上の芸能事務所と取引実績あり
|
YOU MAY CASTING |
手配も運営もワンストップ!現場で必要となるカメラマン・ヘアメイクなども一括提供 |
スカリー |
多彩なキャストでプロジェクトを成功へ。人材もリソースも整うトータルサポート型キャスティング |
LMND |
UUUMのネットワークを活かし、確実にターゲットへ届くインフルエンサー施策をサポート |
GROVE |
データに基づくインフルエンサー戦略で独自のオーダーメイドソリューションを提供 |
3ミニッツ |
的確なキャスティングとクリエイティブでブランド価値を深める |
EMOLVA |
社員がインフルエンサーとして培った経験を活かし信頼性の高い戦略を構築 |
Candee |
動画×インフルエンサーでファンを創るマーケティングを実現 |
タグピク |
6,000名超のネットワークで、多様なターゲットに響く施策を実現 |
クロスリング |
科学的アプローチでインフルエンサーの力を最大化 |
TWIN PLANET |
Z世代の心を掴む、クロスメディア戦略で総合的なマーケティング支援 |
CLOUDCASTING |
オンライン完結のシステムで自社ブランドにマッチするインフルエンサーを提案 |
Lxgic |
データドリブンなキャスティングで国内外の多様なインフルエンサーを起用できる |
PLAN-B |
漫画家からYouTuberまで多様なインフルエンサーで共感を成果に変える |
OTHELLO(オセロ) |
中国市場への扉を開く信頼のインフルエンサーキャスティング |
OTONARI |
フォロワー属性まで精査し企業ブランドに適切な声を届ける |
ナハト |
12,000人超の専属ネットワーク×SNS広告のプロで利益を最大化 |
LEO |
柔軟な料金プランと多彩なサービスでインフルエンサー活用をもっと身近に |
インフルエンサージャパン |
直接契約と徹底したフォロワー分析でブランドのメッセージを的確に届ける |
サイバー・バズ |
トップタレントからマイクロまでを網羅するインフルエンサーネットワーク |
THECOO |
データ分析と専門スタッフの目で選ぶブランドに響くインフルエンサー戦略 |
Find Model |
専任担当者のフルサポートで低コスト&迅速キャスティングを実現 |
Leading Communication |
熱狂するファンを育てるロジカルなSNSプロモーション戦略 |
スリーツープロダクツ |
一般インフルエンサーの力で化粧品・健康食品の認知度を高める |
インフルエンサーキャスティングとは?
インフルエンサーキャスティングは、今や多くの企業で活用される主要なマーケティング手法です。
SNSで活躍する人材の力を借りて、ビジネス課題の解決やブランド認知の拡大を目指す企業が増えています。
しかし、「有名人を広告に起用する」だけでは十分な成果は期待できません。効果的なキャスティングには、戦略的な視点とリスク管理、そして適切なKPI設計が不可欠です。
キャスティングとは?役割ごとの使い分けと活用パターン
インフルエンサーキャスティングとは、SNS上で影響力を持つ人を企業の課題解決に合った役割に当てはめて活用するマーケティング戦略です。
この役割には、ブランドイメージを象徴するアンバサダー、商品レビューを担当するレビュアー、魅力的な投稿を制作するクリエイター、イベントで盛り上げるプロモーターなど、多彩なパターンがあります。
キャスティングには主に以下の4つの形式があります。
形式 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめ企業 |
---|---|---|---|---|
総合ディレクション型 | 戦略立案から実行まで一括サポート | 専門知識を活かせる。リスク管理も安心 | コストが高め | 初めての企業やリソース不足の企業 |
プラットフォーム型 | 自社でインフルエンサーを検索・依頼 | コストを抑えられる。進行が早い | 自社で全て管理が必要 | 担当者に知識がある企業 |
ジャンル特化型 | 特定ジャンルの専門キャスティング | 親和性・専門性が高い | 対応できる範囲が限定 | 専門商材を扱う企業 |
直接依頼型 | DMやメールで直接依頼 | 最もコストを抑えられる | リスクや手間が大きい | 予算重視や関係性がある場合 |
インフルエンサーマーケ市場はどこまで伸びる?最新トレンドと今後の見通し
近年、国内インフルエンサーマーケティング市場は著しい成長を続けています。株式会社サイバー・バズと株式会社デジタルインファクトの調査によれば、2024年には市場規模が860億円に到達し、前年比116%の伸びを記録しました。この勢いは今後も続き、2029年には1,645億円規模まで拡大すると予測されています。*
特にTikTokやInstagramリールなどの縦型ショート動画の需要増加が目立っており、このジャンルだけでも2029年には2024年比で約2.6倍、636億円規模に成長する見込みです。*
また、近年はフォロワー数が多いメガインフルエンサーだけでなく、特定のコミュニティで影響力を持つマイクロインフルエンサーへの注目も高まっています。
これは「リーチの広さ」だけでなく、「エンゲージメントの高さ」や「信頼性」が成果に直結するためです。
自社に合うのはどれ?インフルエンサー起用の4つの方式
インフルエンサーを起用する方法には、大きく分けて4つの形式があります。それぞれの特徴や向いている企業を知ることで、最適なパートナー選びができるでしょう。
総合ディレクション型
この形式は、専門代理店が戦略立案からインフルエンサー選定、交渉、コンテンツ制作、投稿管理、効果測定までワンストップでサポートします。
専門家の知見をフルに活用できるため、初めてインフルエンサーマーケティングに取り組む企業や社内リソースが限られている企業に最適です。
契約や進行管理も一任できるため、負担を大きく減らせますが、代理店への手数料が加算されるためコストは高くなりがちです。
プラットフォーム型
オンライン上で企業が自分に合うインフルエンサーを検索・依頼できる形式です。中間マージンを抑えられ、スピーディーな進行が可能なのが特徴です。
一方で、インフルエンサー選定や企画、効果測定まで全て自社で行う必要があり、社内に一定の知識がないと失敗のリスクが高まります。
コストを抑えつつ、自社で進行管理できる場合におすすめです。
ジャンル特化型
美容、健康食品、スポーツなど特定ジャンルに特化したキャスティング形式です。専門性が求められる商材に適しており、商品とインフルエンサーの親和性が非常に高いのが特徴です。
狙ったターゲット層へ強く訴求できますが、ジャンルが限定される分、起用できるインフルエンサーの選択肢は限られます。
直接依頼型
SNSのDMやメールで企業がインフルエンサーに直接交渉する方法です。仲介手数料がかからないためコストを最小限に抑えられます。
自社で全ての業務を行う必要があり、トラブル時の対応も自社で行う必要があるため、リスクや負担は高くなります。
予算が限られている場合や、特定のインフルエンサーと既に関係性がある場合に検討しやすい方法です。
インフルエンサーキャスティング会社の選び方
インフルエンサーマーケティング施策における実績
これまでの実績を確認するのは非常に重要なポイント。そのため、検討中の会社がインフルエンサーマーケティングの施策において実績を積んできた会社か、といった点をチェックしてください。
実績が多い会社であればその分のノウハウも多いと考えられますので、自社のニーズに合った企画を提案してくれる、また要望に柔軟に対応してくれるといった可能性が高くなります。
それぞれの会社の実績は、公式ホームページなどで確認可能です。具体的な事例を掲載している会社もありますので、どのような課題解決に取り組んできたのかといった点を知っておくことで選定のヒントにできます。
サービスの対応範囲
インフルエンサーキャスティング会社にもさまざまな種類があり、提供しているサービスも異なります。そのため、今検討している会社は、自社が求めるサービスに対応しているかどうかといった点までしっかりと確認しておく必要があります。
例えば「自社にノウハウがない」という場合には企画から運用、効果の分析といった部分まで一貫して対応してくれる会社がおすすめです。
このように、インフルエンサーキャスティング会社が対応している内容と、自社が求めているサービス内容を網羅しているかといった部分はあらかじめ確認しておく、という点もポイントのひとつです。
クリエイティブ力・表現力
そのインフルエンサーキャスティング会社にクリエイティブ力があるかという点も確認したい部分です。クリエイティブ力が高ければ多彩な表現に対応できるようになるため、自社のイメージに合ったプロモーションが可能になるといったメリットがあります。
多彩な表現ができれば、自社の商品やサービスの魅力もしっかりと視聴者に伝えられます。しかし逆にあまりクリエイティブ力がない会社の場合、イメージとかけ離れた企画となってしまう可能性もあり、結果として満足できない結果に終わってしまうことも考えられます。
いくらかかる?インフルエンサー起用の費用目安
インフルエンサーへの依頼費用は「フォロワー単価」をもとに計算するのが一般的です。
クラス | フォロワー数 | フォロワー単価 | 費用例(1投稿) | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
ナノ | 1,000~1万人 | 約2円 | 5,000人×2円=1万円 | ニッチなコミュニティで高エンゲージメント |
マイクロ | 1万~10万人 | 約3円 | 5万人×3円=15万円 | リーチ力と専門性のバランス |
マクロ | 10万~100万人 | 約4円 | 20万人×4円=80万円 | 幅広い認知拡大に有効 |
メガ | 100万人以上 | 5円以上+企画料 | 150万人×5円=750万円~ | 圧倒的なリーチ力、著名人が中心 |
この単価は目安であり、エンゲージメント率やコンテンツの内容、投稿の二次利用範囲などで変動します。
単純なフォロワー数だけでなく、どれだけユーザーに届くかも重要な視点です。
施策前に必ず確認!炎上・ステマを防ぐための対策
インフルエンサー施策はリスクも伴います。特に炎上やステルスマーケティング(ステマ)の防止は、企業ブランドを守るうえで必須の課題です。
- #PRや#広告表記の徹底
改正景品表示法により、広告であることの明記が義務づけられています。ハッシュタグは投稿冒頭など、誰が見てもわかる位置に入れましょう。 - 投稿前のレビュー体制と法規制の確認
特に化粧品や健康食品を扱う場合、薬機法や景品表示法への適合チェックが不可欠です。必ず社内や専門家でダブルチェックを行いましょう。 - 二次利用許諾の明文化
インフルエンサーの投稿を自社ウェブや広告で再利用する場合は、契約時に利用範囲や期間、追加報酬などを明確に定めておきます。
成功のヒントが満載!キャスティング施策の実例を紹介
実際の事例を知ることで、自社に合うキャスティングのヒントが得られます。ぜひ参考にしてみてください。
ソワユー(SOWYOU)× 美容系マイクロインフルエンサー
スキンケアブランド「ソワユー」は、Instagramを主軸にしたプロモーションで注目を集めました。
ポイントは、フォロワー1~3万人規模の美容クリエイター8名を選んで「夜のスキンケアルーティン」をテーマに投稿してもらったことです。リールとストーリーズを同時に活用し、視聴者のリアルな夜時間に寄り添う形で商品体験を届けました。
結果、ユーザーが自発的に投稿する UGC(User Generated Content)が増え、発売から1か月で想定していた出荷数をクリア。費用対効果をしっかり示せた施策となりました。
結果
- クリック数:約15,000
- クリック率:約4.1%
- クリック単価:約32円
参照元:インスタラボHP (https://find-model.jp/insta-lab/influencer-partnership-success-richeplus/)
地域振興協会 × ライフスタイル系インフルエンサー
Instagramリールとフィード投稿を組み合わせ、兵庫県加東市の観光スポットや地元グルメを紹介したプロモーション施策です。
インフルエンサーは「家族・週末おでかけ」「県内おでかけ」「子連れグルメ」などの情報を日頃から発信しているフォロワー2~10万人規模のクリエイター3名を起用しました。
自治体単独では届きにくい若年層に観光客目線の体験動画を届けることで、来訪意欲を高めるストーリー設計がポイントでした。
結果
- 観光客目線を再現できるキャスティング
- リール×フィードの同時展開
- シーズン・数値訴求
参照元:インスタラボHP (https://find-model.jp/insta-lab/instagram-collaboration-local-government/)
インフルエンサーキャスティング会社についてのよくある質問
Q1. インフルエンサーキャスティング会社の選び方は?
インフルエンサーキャスティング会社を選ぶ際には、まず対象の会社の実績について確認することが大切です。インフルエンサーマーケティングにおける実績が多ければ、ノウハウを活かした対応を行ってくれたり、自社の要望についても柔軟に対応してくれたりする可能性が高くなるといえます。
また、自社のサービスや商品を魅力的に紹介するためのクリエイティブ力があるかどうか、どのような範囲でサービスを提供しているかといった部分も確認が必要です。
特に提供サービスは各社異なるため、自社が想定しているサービスを網羅しているかどうかという点については、あらかじめチェックしておいてください。
Q2. インフルエンサーキャスティング会社に依頼するメリットは?
まず、自社のニーズに合ったインフルエンサーをキャスティングしてくれるという点が大きなメリットとして挙げられます。
さまざまなインフルエンサーがいる中で自社に合った人を選んでくれますし、さらに実績のあるインフルエンサーを選定してくれる可能性も高くなり、自社の製品やサービスを魅力的に紹介できるようになります。
また、インフルエンサーキャスティング会社の場合、キャスティングだけではなくインフルエンサーのマネジメントや効果分析といった部分までしっかりと対応してくれます。そのため、マーケティング施策における自社の負担を軽減できるようになります。
Q3. インフルエンサーキャスティング会社に依頼する際の注意点とは?
インフルエンサーキャスティング会社に依頼する場合には、インフルエンサーと直接やり取りするわけではありません。そのため、視聴者に伝えたい内容を含む自社のニーズについては、しっかりとキャスティング会社とすり合わせを行っておく、といった点が重要になります。
また、インフルエンサーに依頼する場合には仲介料が発生するため、直接依頼するよりも費用が高額になるといった部分についてもあらかじめ認識が必要です。仲介料はそれぞれのキャスティング会社により異なりますので、この部分は前もって比較しておくことがおすすめです。
インフルエンサーキャスティング会社まとめ
さまざまなインフルエンサーキャスティング会社に加え、実際にインフルエンサーマーケティングを取り組む際に抑えておきたいキャスティング会社の選び方について紹介してきました。
成功すれば大きな効果が期待できるインフルエンサーマーケティングですが、自社のニーズに合ったインフルエンサーの選定や、視聴者にアピールできる施策が必要となります。そのためにも、どのインフルエンサーマーケティング会社を選ぶかといった点は非常に重要といえます。
ぜひこちらの記事を参考に、自社に合ったインフルエンサーキャスティング会社を選んでください。
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- 本記事は、本記事は、2023年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。