皮膚科業界の現状と今後の展望

皮膚科医院では、患者が集まる医院と集まらない医院の二極化が進んでいます。
集まる医院は分院展開を行い規模を拡大していくため、集まらない医院との差がさらに広がっていきます。

また、厚生労働省が医療需要等を踏まえて提示した「診療科ごとの将来必要な医師数の見通し(たたき台)」からも、皮膚科の将来推計で必要医師数が減少していることが確認できます(※1)。

  • 2016年…8,376人
  • 2024年…7,999人
  • 2030年…7,695人
  • 2036年…7,270人

2016年時点での皮膚科の医師数は8,685人のため、この時点でも過剰です。
つまり、需要に対して飽和状態であると言えるでしょう。

(※1)なぜ解消されない医師の地域偏在、厚労省が「医師確保計画」による偏在解消策 – ワタキューグループポータルサイト

医師数と医院数の需給に必ずしも相関はないかもしれませんが、それでも、限られた需要である地域の患者を確保するためには、競合医院との競争が起きます。

こうした流れの中で、

  • 今後の集患に不安がある
  • 患者に選ばれる医院になりたい
  • 地域での自院のポジションを確立させたい
  • 近隣に競合医院が出現して患者が流れ、売上が下がってしまっている

といったお悩みはありませんか?

このようなお悩みの解決には、マーケティング戦略が重要になってきます。

マーケティング活動をしっかり行うことで、「この地域の皮膚科といえばどこ?」という質問に一番に自院の名前が挙がるような、地域の患者に第一想起されるような医院ブランドを確立させることができます。
そうすれば、近隣地域に競合医院が出現しても、売上に与える影響を抑えることができるでしょう。

儲かる皮膚科になる方法

儲かる皮膚科になる方法

皮膚科業界は他の診療科と比較して保険診療での1回あたりの診療単価が低いです。
その中で売上を上げるためには、診療単価を上げるか、患者数を増やす必要があります。

自費診療を増やす

まず、診療単価を上げる方法です。
先述したように保険診療での診療単価が低いため、美容皮膚科などの「自費診療」を診療に組み込むことで、1人あたりの診療単価を上げるという考え方です。

美容皮膚科などの自費診療で上位顧客の獲得ができれば、診療単価が上がるため、診療時間や患者数を多くしなくとも、高い収益を期待できます。

ただし、美容皮膚科を診療に組み込むためには、多額の初期費用がかかります。
専用のレーザー治療器など、単体で1000万円ほどかかるような器具や設備の導入が必要になるためです。
また、美容皮膚科を受診するターゲットを想定すると、美容系にふさわしい空間の演出や内装づくり、さらにきめ細やかなサービスも求められるでしょう。

現状でも自費診療を行っていて、特化させるということであれば良いかもしれませんが、保険診療中心で経営している場合は現実的でないことも多いと考えられます。

患者数を増やす

次に、患者数を増やすことで売上を上げる方法です。
診療時間が変わらない中で診療数が増えると、効率良く患者を診ることのできる体制や仕組みづくりは必要になりますが、今ある資源を活かす方法のため、より実現しやすい方法と言えるでしょう。

集患のためには、皮膚科の受診を検討している人に自院の存在を知ってもらうことと、自院の強みが伝わることが重要です。

皮膚科を探すときには、自宅や勤務先からの交通の便の良さや立地、受付や診療の時間、医師の専門性、知人やネットから得た口コミ、設備の充実度など、様々な基準がありますよね。
それでは、どのように受診先を決めるのでしょうか。

実際に皮膚科を探す人の行動をイメージしてみましょう。
まず手持ちのスマホを使って検索を行います。
そこで目にした医院の公式ホームページやまとめサイト、情報サイト、Googleマップなどから得た情報を基に総合的に比較検討を行い、受診する医院を決定します。

多くの人が日常的にネットで調べものを行っているため、Webから得られる情報が来院数に影響するのです。
だからこそ、どのようにWebを活用するかが集患のためには重要になります。

皮膚科で集患できるWeb広告戦略とは

皮膚科で集患できるWeb広告戦略とは

競合医院との競争や自院のブランディングのためにはマーケティング戦略が重要で、集患にはWeb戦略が有効だと見てきました。
では、具体的にどのような広告戦略があるのでしょうか。

ホームページ

まず、皮膚科医院の公式ホームページです。

ここでは、競合医院との差別化や、ホームページを見たユーザーへの安心感や信頼感の醸成などを行います。
さらに、ホームページを特定のキーワードでの検索結果画面の上位に表示させる(SEO対策をする)ことで、皮膚科を探している人への認知に繋げます。

下記のようなコンテンツをホームページに載せることで、自院の特長や独自性を示します。

  • 診療方針
  • 自院の強み
  • 専門性
  • 治療症例を含めたわかりやすい実績
  • 院長の挨拶/スタッフの紹介
  • 設備、院内の紹介

診療方針やわかりやすい治療症例、スタッフの人柄や院内の紹介は安心感を。
強みや専門性は信頼感を、ホームページに訪れた人にアピールすることができます。
また、医療や健康、病気や治療法などについての情報発信を行うことでも、他院との差別化を図ることができます。

こうしたコンテンツは、同時にSEO対策にもなります。
SEOでは「ユーザーにとって価値ある情報を提供する」ことが求められますが、そのためには、ユーザーの求める「知りたいこと」「役に立つこと」をコンテンツに組み込む必要があります。

ユーザー目線での「どんな医院なのか」「どんな先生にどんな環境で診てもらえるのか」「きちんと治るのか」「信用して良いのか」「自分に合うか」「通院できるか」といった疑問に応えられるような訴求をしましょう。

また、ホームページへの予約システムの導入なども、患者の待ち時間を減らすことに繋がり、患者離れの予防にもなります。
ホームページでは、認知のためだけでなく、実際に来院した患者の満足度を上げることも併せて意識しましょう。

リスティング広告

リスティング広告での集患

次に、リスティング広告についてです。
画像の赤枠部分が、Google広告を利用した際のリスティング広告枠です。

ユーザーが検索したキーワードに連動して表示され、オーガニック検索(自然検索)の上部や下部の広告枠に「広告」というラベル付きで表示されます。

広告サービスにお金を払い、キーワードやジャンルを設定して出稿するため、狙ったユーザー層にアプローチできます。
また、SEOと違い上位表示されるまでにかかる時間や労力が少ないので、短期間でWeb集客ができる即効性の高い手段です。

一方で、広告出稿のため運用には確実に費用がかかること、また、広告ということで検索ユーザーに敬遠されがちで、オーガニック検索1位と比べてクリック率が低いことは注意が必要です。

メリットとデメリットを理解して、状況に応じた使用ができると良いでしょう。

Googleマップ(MEO)

Googleマップ(MEO)での集患

次に、Googleマップです。
「皮膚科 ○○(地域名)」などで掛け合わせ検索すると、オーガニック検索の上にGoogleマップの枠が出て、その地域の皮膚科がマップ上に数多く表示されます。
ここでは、場所、営業時間や電話番号などの情報の他、実際に来院した人の口コミや投稿写真なども見ることができます。

最近は「皮膚科 ○○(地域名)」ではなく、「近くの皮膚科」などのキーワードで検索するユーザーも一定数(2020年1月時点で月間検索ボリュームは6万以上)います(※2)。

(※2)Ubersuggest

「近くの皮膚科」などで検索するユーザーは、通院のしやすさといった立地で皮膚科を探しているので、こうしたマップからの情報を最初に目にすると考えられます。

地域で皮膚科を探しているユーザーを自院の来院に繋げるためにも、自院が狙ったキーワードでGoogleマップ上の上位表示をさせるMEO(マップ検索エンジン最適化)が重要になっています。

Googleマップ上には、その地域でGoogleマイビジネスに登録されている皮膚科が表示されているので、まずはGoogleマイビジネスに登録してマップに表示させましょう。

上位表示のためには口コミでの評価も影響するので、来院時に口コミ投稿を促すフライヤーの配布や投稿による割引キャンペーンなどを行い、口コミを集めるための仕組みを整えます。
Googleマップの場合は口コミに対して院側から返信もできるので、できる限り返信することで丁寧さや温かみをアピールできます。

Googleマップを活用し、公式ホームページへのアクセスや電話予約、実際の来院に繋げていきましょう。

エリア集客に特化した情報サイト

また、エリア集客に特化した情報サイトも有効なWeb広告戦略です。

公式ホームページで他院との差別化を行うということは前述しましたが、情報サイトでは複数の医院の情報の比較を行えるので、差別化を圧倒的に強く実現できます。

当然ですが、そのまま「ホームページに来たユーザー=来院患者」にはなりません。
ホームページを閲覧するユーザーは、「なんとなく」で訪れたユーザーから「ここが良さそう」と思って訪れたユーザーまで、温度感に差があります。
単にホームページへの訪問数が欲しいのではなく、より来院に近い人にホームページを訪問して欲しいですよね。

情報サイトからホームページに来たユーザーは、情報サイトで他院との比較を既に行い、特長や強みを理解した上で関心を持った状態でホームページに来るため、来院に繋がりやすいです。

エリアに特化した情報サイトでは、対象地域の皮膚科医院の情報を調査・比較することで強みを明確にして、その強みとユーザーが求める診療を合致させます。
そうすることでユーザーに「この地域でこの診療ならこの皮膚科が良いのでは」という判断をさせ、来院に繋がりやすいユーザーをホームページに送ることを狙いとしています。

情報サイトを制作会社に依頼する場合は、きちんとした効果を上げられるように、上記のようなバリュープロポジション戦略を実現できると判断できるだけの実績があるかを確認しましょう。
また、自院をアピールする際にリスクを背負うことのないよう、医療広告ガイドラインや薬機法の制約をクリアした内容で制作できるかということをしっかりと見極める必要があります。

情報サイトを活用することで、地域で皮膚科を探している層に対してのブランディングを行い、他院との差別化を図りましょう。

まとめ

皮膚科の現状と集患についてまとめた内容を振り返ります。

  • 皮膚科業界では、患者が集まる医院と集まらない医院の二極化が進んでいる
  • 患者数を増やして売上を上げるには、認知と競合医院との差別化が重要である
  • 集患のためには、患者目線で医院を選ぶ基準や行動をイメージする必要がある
  • 集患にはWeb広告戦略が有用である

弊社では、クライアントの独自の強みを抽出し、その強みをターゲットユーザーのニーズと合致させることで、クライアントサービスに関心の強いユーザーを集客するコンテンツ作りやWebマーケティング戦略を強みとしています。

  • 競合医院の出現に左右されない集患を行いたい
  • 地域で選ばれる皮膚科医院になりたい

このようにお考えでしたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。

お問い合わせ先安定的な集客を実現されることに興味を持たれましたら、全研本社マーケティングチームにご連絡をお願いいたします。全国どこでも対応。インターネットでのお問い合わせ、もしくはお電話で承ります。

全研本社 マーケティングチームへのご相談はこちら

皮膚科に関連する記事一覧