大学の志願者を増やすには?大学の集客(生徒募集)はWeb広告戦略を活かした差別化が重要
最終更新日:2026年02月06日
本記事では、大学が学生募集をするにあたってマーケット分析を踏まえつつ、有効な学生集客手法も合わせて紹介。
また、自校と親和性の高い学生を集めるための広告施策を検討している方に向けて、
- 例年定員割れだったのが、続々願書が届き入学可能人数を2倍にしても追いつかない
- 前年以上の学生募集に成功し、受け入れ人数を増やすために校舎の増築を決定した
- 競合との差を明確にすることができ、欲しい学生のみを募集することに成功した
を実現した、Web集客施策「ポジショニングメディア」についても合わせて説明しています。ぜひご覧ください。
大学を取り巻く厳しい環境と18歳人口の減少
大学の学生募集において、18歳人口の減少は避けられない構造的課題です。まずは現状を正確に把握することから始めましょう。
18歳人口の推移と今後の見通し
18歳人口は1992年の205万人をピークに減少を続けており、2025年には約110万人まで減少しています。さらに、2030年には約100万人、2040年には約88万人まで減少すると予測されています。
つまり、今後15年間でさらに約20万人の18歳人口が減少することになります。
私立大学の定員割れと経営課題
日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、私立大学の約5割が定員割れの状態にあります。特に地方の中小規模大学では経営が厳しく、学生募集は大学存続に直結する最重要課題となっています。
こうした状況下で、志願者数を増やし、定員を確保するには明確な戦略が必要です。
大学間競争の激化
18歳人口の減少に対し、大学の総定員数はほぼ横ばいで推移しています。その結果、以下のような競争が激化しています。
- 有名私立大学による地方キャンパス展開
- 国公立大学の定員増加
- 専門性の高い学部・学科の新設競争
- 奨学金制度の充実による学生の獲得競争
- 就職実績による大学選択の厳格化
このような環境下では、従来型の学生募集活動だけでは志願者を確保できない状況です。
志願者を増やすための全体戦略
志願者数を増やすには、単発の施策ではなく、体系的な戦略が必要です。
認知・興味・検討・出願の各段階での施策
学生の進学検討プロセスは、以下の段階に分かれます。
認知段階
- 大学の存在を知ってもらう
- 大学名と特徴をセットで認識してもらう
- 施策: Web広告、SNS、高校訪問、業界紙広告
興味・関心段階
- 大学の特徴や魅力に興味を持ってもらう
- もっと詳しく知りたいと思ってもらう
- 施策: Webサイト、資料請求、SNSコンテンツ
比較・検討段階
- 他大学と比較しながら志望校を絞り込む
- 自分に合った大学か判断する
- 施策: オープンキャンパス、個別相談、ポジショニングメディア
出願・受験段階
- 出願を決断する
- 受験日程を確定する
- 施策: 出願サポート、受験生フォロー
各段階に応じた適切な施策を組み合わせることで、効率的に志願者を増やせます。
ターゲット学生の明確化
すべての学生に訴求しようとすると、逆に誰にも響かないメッセージになってしまいます。
自大学に合った学生像(ペルソナ)を明確にすることが、効果的な学生募集の第一歩です。
ペルソナ設定のポイント
- 学力レベル(偏差値帯)
- 興味・関心のある分野
- 進学目的(就職、研究、資格取得など)
- 居住地域
- 家庭の経済状況
- 情報収集の方法
ペルソナが明確になれば、どのメディアでどんなメッセージを発信すべきかが見えてきます。
大学の指名度を上げ、生徒を募集するための方法とは?
大学で行なわれている主な集客の方法には、オープンキャンパスなどのイベント、ホームページ、SNSなどがあります。
どのような集客方法なのかひとつずつ見ていきましょう。
デジタルマーケティング施策の詳細
現在の高校生は、スマートフォンで日常的に情報収集しています。デジタル施策の充実は必須です。
Webサイトの最適化
朝日学生新聞社とアルクテラスが行なった調査では、情報収集方法として「大学ホームページ」が49.9%で最多でした。
スマートフォン対応の徹底
高校生の情報収集はほぼスマートフォンで完結します。スマホで見やすく、操作しやすいサイト設計が必須です。
必要な情報を網羅する
学生と保護者が求める情報を整理して掲載します。
- 学部・学科の詳細(カリキュラム、取得可能資格)
- 入試情報(入試方式、日程、過去問)
- 学費・奨学金制度
- 就職実績(業界別、企業別)
- キャンパスライフ(サークル、施設、寮)
- 在学生・卒業生の声
- アクセス情報
SEO対策の実施
検索エンジンからの流入を増やすため、適切なキーワード対策を行います。
狙うべきキーワード例:
- 「[学部名] 大学 [地域名]」
- 「[職業名] なるには 大学」
- 「[資格名] 取得 大学」
- 「大学 就職率 高い」
- 「[分野名] 強い 大学」
Web広告の活用
リスティング広告
Google広告で、大学を探している学生に直接リーチします。
効果的なキーワード設定:
- 「[学部名] 大学」
- 「[地域名] 大学」
- 「[資格名] 取れる 大学」
- 「大学 偏差値 [数値]」
ディスプレイ広告・リターゲティング広告
一度Webサイトを訪問した学生に対して、再度広告を表示して興味を喚起します。
SNS広告
Instagram広告、TikTok広告、YouTube広告で、高校生に効率的にリーチできます。
ターゲティング設定例:
- 年齢: 16〜19歳
- 地域: 通学可能な範囲
- 興味関心: 該当学部に関連するキーワード
動画マーケティングの強化
動画コンテンツは、大学の雰囲気を伝えるのに最適です。
制作すべき動画コンテンツ
大学紹介動画(3〜5分)
・大学の特徴を端的にまとめる
・キャンパスツアー形式で施設を紹介
・在学生の声を盛り込む
学部・学科紹介動画(5〜10分)
・各学部の特徴とカリキュラム
・実際の授業風景
・取得可能な資格と就職先
在学生インタビュー(3〜5分)
・入学の決め手
・大学生活のリアルな感想
・将来の目標
オープンキャンパスダイジェスト(2〜3分)
・イベントの雰囲気を伝える
・参加者の声
・次回開催の告知
短尺動画(15〜60秒)
・TikTok、Instagram Reels、YouTube Shorts用
・1つのポイントに絞った内容
・テンポよく編集
動画は、Webサイト、SNS、オープンキャンパスなど複数の場所で活用できます。
イベント(オープンキャンパス)
オープンキャンパスは入学を検討している人たちに対して学校施設内を公開することによって、関心や理解を深めてもらうための入学促進イベントのひとつです。
オープンキャンパスにおいて大切なことは、ありのままの学校の姿を見せることです。
来た人に満足してもらおう…と、無理して楽しいイベントにする必要はありません。
参加者は大学の普段の様子が見たいからわざわざ足を運んでいます。
大学の情報については、ある程度のことならホームページやパンフレットを見れば分かります。
つまりホームページなどを見ても分からない学校や学生の雰囲気や、直接質問しなければ分からないような具体的なことが知りたいから来ているのです。
大学が伝えたいことではなく、参加者が知りたいと思っている本来の姿を知ってもらえるオープンキャンパスを目指しましょう。
オンラインオープンキャンパスの活用
コロナ禍をきっかけに定着したオンラインオープンキャンパスは、遠方の学生や保護者にもアプローチできる有効な手段です。
ライブ配信型オープンキャンパス
実施内容例:
- 大学・学部紹介プレゼンテーション
- 在学生とのトークセッション
- バーチャルキャンパスツアー
- チャットでのリアルタイム質疑応答
- 個別相談会(ブレイクアウトルーム活用)
オンデマンド型コンテンツ
提供すべきコンテンツ:
- 大学紹介動画
- 各学部の詳細解説動画
- キャンパス紹介のVRツアー
- 在学生・卒業生インタビュー
- 入試説明動画
オンデマンド型は、参加者が好きな時間に視聴できるメリットがあります。
広報ではなるべく細かい説明を載せる
オープンキャンパスをするに当たりホームページやポスターなどで広報を行ないますが、オープンキャンパスでやる内容をなるべく細かく説明するようにしましょう。
受験生は様々な不安を抱えています。参加者の目線に立って、不安を取り除く内容にしましょう。
- どこで行なうのか
- 何時から始まり、何時で終わるのか
- どんな内容か
- 持ち物は必要か
- 質問タイムはあるのか
- 質問に答えてくれる人はどんな人なのか
といった不安に、しっかりと答えることで、学校そのものに安心感を感じてもらえます。
参加後のフォローアップ
オープンキャンパス参加後のフォローが、志望度向上と出願につながる重要なプロセスです。
即日フォロー
- 参加当日中にお礼メールを送信
- 個別相談での質問事項への回答
- 次回イベント情報の案内
- 資料請求がまだの場合は資料送付
継続的なフォロー
- LINE公式アカウントでの定期的な情報配信
- メールマガジンでの入試情報提供
- 個別相談の再案内
- 出願時期のリマインド
ホームページ
最近の高校生のほとんどの人がスマホを持っていて、日常や学習の場面でも利用している時代。
受験においてもWeb上で大学の情報を収集します。そのため自大学のホームページを充実させることは、集客において欠かせません。
大学のホームページにおいて、次の5つの視点について絶えず検証していくことが大切です。
- Target ターゲット
- Gateway ゲートウェイ
- Contents コンテンツ
- Communication コミュニケーション
- Maintenance メンテナンス
オープンキャンパスの申込みや、質問などのお問い合わせ先も分かりやすく設置しておくようにしましょう。
大学の生徒募集において、スマホを大いに活用した手法でアプローチする必要があります。
受験生たちは目が肥えていて見づらいホームページだとすぐページを閉じられてしまうかもしれませんので、見やすいホームページを作成することも大切です。
SNS
SNSを利用している高校生は非常に多いです。
10代でのLINE利用者は8割、Twitter利用者は6割など、高い利用率となっており、これを大学の集客においても活かすのは有効です。
SNSには次のようなものがあります。それぞれには特徴があるので、場合に応じて使い分けるようにしましょう。
- Instagram:ビジュアル重視、ストーリーズ・リールの活用。10代と20代で利用者の半数を占める
- TikTok:ショート動画がメイン。利用者は10代と20代が大半。拡散力が高い
- YouTube:長尺動画も短尺動画(Shorts)も可能。検索性が高く長期的な資産になる
- X(旧Twitter):情報共有やイベントの告知がメイン。拡散の速さは随一
- LINE:友だち追加してもらう必要がある。全世代が利用。開封率が高い
SNS運用のポイント
Instagram施策
効果的なコンテンツ:
- キャンパスライフの日常風景
- 学生作品やプロジェクトの紹介
- イベントのハイライト
- 在学生によるストーリーズ投稿
- リール動画での大学紹介
TikTok施策
効果的なコンテンツ:
- 大学紹介を15〜60秒でまとめた動画
- 学生や教員の1日密着
- トレンドの音楽を使った大学紹介
- 学部ごとの特徴を面白く紹介
- オープンキャンパスの様子
YouTube施策
効果的なコンテンツ:
- 大学紹介動画(5〜10分)
- 学部・学科別の詳細解説
- 卒業生インタビュー
- オープンキャンパスのダイジェスト
- 模擬授業の公開
- YouTube Shortsでの短尺コンテンツ
LINE公式アカウント施策
効果的な活用方法:
- オープンキャンパスの予約受付
- 資料請求の窓口
- 個別相談の予約
- 入試情報のタイムリーな配信
- 友だち限定の特典提供
入試方法の多様化と広報戦略
大学入試の多様化が進んでいます。それぞれの入試方法に応じた広報戦略が必要です。
総合型選抜(旧AO入試)
大学のアドミッションポリシーに合う学生を選抜。学生の意欲や適性を重視します。
広報ポイント
- 大学の教育方針・理念を明確に伝える
- 求める学生像を具体的に示す
- 早期エントリーのメリットを訴求
- 総合型選抜ガイダンスの開催
- エントリーシート・面接対策講座
学校推薦型選抜(旧推薦入試)
高校からの推薦を前提とした入試。高校との関係構築が重要です。
広報ポイント
- 高校訪問での大学紹介
- 進路指導教員向け説明会の開催
- 推薦基準の明確化
- 卒業生の進路実績データ提供
- 指定校推薦枠の戦略的設定
一般選抜
学力試験による選抜。幅広い受験生にアプローチします。
広報ポイント
- 入試科目・配点の明示
- 過去問題の公開
- 入試対策講座の実施
- 共通テスト利用入試の訴求
- 複数回受験のメリット訴求
社会人・編入学
社会人学生や他大学からの編入学生も重要なターゲットです。
広報ポイント
- 夜間・土日開講の訴求
- オンライン授業の充実
- 単位認定制度の説明
- キャリアアップ事例の紹介
留学生募集戦略
18歳人口減少を補う選択肢として、留学生の受け入れは重要です。
留学生向け広報施策
多言語対応Webサイト
- 英語・中国語・ベトナム語などへの対応
- 留学生専用ページの設置
- 入学から卒業までの流れを詳しく説明
- 在留資格取得サポート情報
- 住居・アルバイト情報
留学生向けSNS活用
- WeChat(中国)での情報発信
- Zalo(ベトナム)での情報発信
- 英語版Instagram・Facebook運用
- 在学留学生の声の発信
海外エージェントとの連携
- 日本語学校との提携
- 留学エージェントへの大学情報提供
- 海外での進学説明会参加
- オンライン個別相談会の実施
高大接続・高校との連携強化
高校との良好な関係構築は、安定的な志願者確保につながります。
高校訪問の戦略的実施
- 実績のある高校への定期訪問
- 新規開拓すべき高校のリストアップ
- 進路指導教員との関係構築
- 卒業生の活躍情報の共有
- 入試情報の早期提供
高大連携プログラム
- 出張講義・模擬授業の実施
- 高校生向け公開講座
- 研究室体験プログラム
- 高大連携協定の締結
- 単位認定制度
進学説明会・進路ガイダンス
- 高校内ガイダンスへの参加
- 業者主催の合同説明会への出展
- 学内での進学相談会開催
- オンライン進学説明会の実施
在学生・卒業生の活用
在学生と卒業生は最高の広報担当者です。
在学生の活用
- SNSでの大学生活発信
- オープンキャンパスでのキャンパスツアーガイド
- 受験生との座談会
- 学生広報スタッフの組織化
- リアルな学生生活の情報発信
卒業生の活用
- 卒業生インタビューのWebサイト掲載
- キャリア講演会への登壇
- 母校訪問プログラム
- 同窓会組織との連携
- 卒業生ネットワークの可視化
学生募集の予算と費用対効果
効果的な学生募集には、適切な予算配分と投資対効果の測定が不可欠です。
学生募集予算の考え方
大学の学生募集予算は、大学規模によって大きく異なりますが、一般的な目安として学生納付金収入の2%〜5%程度を募集・広報費用として計上している大学が多い傾向にあります。
主な施策の費用相場
Webサイトリニューアル
費用相場: 300万円〜1,500万円
効果: 中長期的な資産
Web広告
費用相場: 月額20万円〜100万円
効果: 即効性あり
動画制作
費用相場: 1本30万円〜200万円
効果: 複数媒体で活用可能
オープンキャンパス
費用相場: 1回100万円〜500万円
効果: 志望度向上に直結
ポジショニングメディア
費用相場: 初期300万円〜1,000万円+月額20万円〜50万円
効果: 質の高い志願者獲得
効果測定の指標
認知段階のKPI
- Webサイト訪問数
- SNSフォロワー数
- 動画再生回数
- 資料請求数
興味関心段階のKPI
- オープンキャンパス申込数
- オープンキャンパス参加率
- 個別相談利用数
出願段階のKPI
- 志願者数
- 入学者数
- 歩留まり率(合格→入学)
- 入学者の志望動機分析
大学の現状と課題

私立大学の約5割は定員割れ、中小の地方私立大学では半数が赤字傾向にあるとのデータが出ています。
少子化の現在、人気のない大学は学校経営の危機を迎えています。では、より多くの学生に来てもらうためにはどうすればよいでしょうか。
自大学を知ってもらうためにはWebの活用が必須
朝日学生新聞社とアルクテラスが行なった「大学や受験の情報収集の方法」の調査によると、情報の集め方で一番多かったのは「大学ホームページ」でした。
他の順位は次の通り。
- 大学ホームページ:49.9%
- 大学パンフレット:42.0%
- 進学情報サイト:36.4%
- オープンキャンパス:32.8%
- SNS:30.1%
SNSの使用方法としてはX(旧Twitter)で検索したり、Instagramで大学をフォローしたりするようです。
また、受験生やその大学に通う大学生のアカウントをフォローする人も。
大学への集客では、まずは大学名を知ってもらい、更に興味をもってもらう必要があります。
今や大学の情報収集方法として、Web検索やSNSを利用するのは当然の時代です。
- 自校の魅力がなんなのか
- それが学生に伝わっているのか
という点をより多くの受験生に知ってもらうためには、Webの活用は必須なのです。
差別化したポジションと大学ブランドを活用したPR
自大学のみの明確なコンセプトが決まれば、その魅力をしっかり発信することが大切です。
この大学だからこそ提供できる、言い換えれば「他の大学にはない魅力」をしっかりとPRする必要があります。
そのためには、ホームページで自大学の強みや特徴をしっかりと伝えることはもちろん有効です。
しかし大学名を知らない学生にはなかなかホームページは見てもらえないかもしれません。
では、そんな学生たちに自大学を知ってもらうためにはどうすればよいでしょうか。
学生の自分に適した大学の探し方
学生がどのように大学をさがしているのかを考えてみましょう。
- 自分の学力に合っている大学
- 興味のある学部や学科がある大学
- 行きたい地域にある大学
- 教わりたい教授がいる大学
学生は能動的なリサーチで、自分に適した大学を探しています。
つまり、「大学+エリア名」や「○○学科+大学」などのキーワードで検索したときに、目につくようになれば自然とその大学を意識するようになるはずです。
ポジショニングメディアとは
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
ユーザーと大学をマッチングさせるためのWebの広告手法として、ポジショニングメディアがあります。
ポジショニングメディアとは、競合大学と比較させることによって大学の魅力を伝えるサイトです。
「大学+エリア名」や「○○学科+大学」などの検索キーワードにSEO対策をしたポジショニングメディアを作成。
サイト内で競合となる大学と横並びで比較させることで、大学の強みを競合と見比べる形で学生にPRすることが可能となります。
他大学との差別化・ブランディング+集客(生徒募集)ができるため、より深く魅力を感じさせることができるのです。
「ポジショニングメディア」について、大学向けの資料を別途ご用意しています。すでに導入されたお客様の声や、一般的なWeb集客手法の課題もまとめています。ご興味のある方はぜひダウンロードしてご確認ください。
大学のPR・広報事例
上智大学PR動画
志願者向けに制作されたPR動画です。上智大学のクラブやサークル活動を紹介することで、大学の雰囲気が感じ取れる内容となっています。
群馬大学オープンキャンパス動画
群馬大学のオープンキャンパスの勧誘を学生自身がおこなっている動画です。実際の学生が出演することで、志願者は大学に入学後の具体的なイメージをふくらませることができます。
学生募集でよくある課題と対処法
多くの大学が直面する学生募集の課題と、その対処法を整理します。
課題①志願者数が伸び悩んでいる
よくある状況
Web施策やオープンキャンパスは実施しているが、志願者数が横ばいまたは減少傾向。
原因
- 大学の魅力が明確でない
- 他大学との差別化ができていない
- ターゲット学生層が明確でない
- 情報発信が不足している
対処法
- 自大学の強み・特徴を明確化
- ターゲット学生像(ペルソナ)の設定
- 差別化ポイントの訴求強化
- Web・SNSでの情報発信強化
- ポジショニングメディアなど、自大学の強みを理解した学生を集める仕組みの構築
課題②Web施策の効果が測定できない
よくある状況
Web広告やSNSに投資しているが、どれだけ志願者につながっているか分からない。
原因
- 計測ツールが導入されていない
- 資料請求や出願経路の記録がない
- 各施策の効果が数値化されていない
対処法
- Googleアナリティクスの正確な設置
- 資料請求フォームに「どこで知りましたか?」の項目追加
- 入学者アンケートで志望動機を調査
- 定期的なデータ分析とPDCAサイクルの実施
課題③オープンキャンパス参加率が低い
よくある状況
オープンキャンパスを開催しているが、参加者数が伸び悩んでいる。
原因
- 開催情報の周知不足
- 参加ハードルが高い
- 遠方の学生が参加しにくい
- プログラム内容の魅力不足
対処法
- Web・SNSでの早期告知強化
- オンライン開催の併用
- 複数日程・時間帯の設定
- 友人・保護者同伴の推奨
- 参加特典の充実
- プログラム内容の見直し
課題④地方大学で知名度が低い
よくある状況
地方に立地しており、全国的な知名度が低く、地元以外からの志願者が少ない。
原因
- 全国への情報発信不足
- 地域限定の広報活動
- 他地域での認知度が低い
対処法
- Web・SNSでの全国展開
- 特定分野での専門性・ブランド構築
- オンラインオープンキャンパスの充実
- 独自性の高い学部・学科の設置
- 遠方学生向けの支援制度
学生募集の実施ロードマップ
効果的な学生募集には、計画的なステップを踏むことが重要です。
Step1:現状分析と目標設定(2〜3ヶ月)
まずは、自大学の現状を客観的に分析します。
- 過去3年間の志願者数・入学者数の推移
- 競合大学の動向分析
- 自大学の強みと弱みの整理
- ターゲット学生像(ペルソナ)の明確化
- 予算の確認
これらを整理した上で、明確な目標を設定します。
目標設定例
- 志願者数: 前年比○○%増
- オープンキャンパス参加者数: ○○名
- Webサイト訪問数: ○○PV
- SNSフォロワー数: ○○人
Step2:戦略の策定と予算配分(1〜2ヶ月)
目標達成のために、どの施策をどのように展開するか戦略を立てます。
- ターゲット学生の明確化
- 差別化ポイントの整理
- 施策の優先順位決定
- 予算配分の決定
- 年間スケジュールの作成
Step3:Webサイト・広報ツールの整備(3〜6ヶ月)
学生募集の基盤となる情報発信ツールを整備します。
- Webサイトのリニューアル
- 動画コンテンツの制作
- SNSアカウントの開設・強化
- パンフレット・ポスターの制作
- 効果測定ツールの設置
Step4:施策の実施と改善(継続的)
計画に基づいて施策を実施し、定期的に効果を測定します。
分析すべき指標
- 各施策のパフォーマンス
- Webサイトのアクセス解析
- SNSのエンゲージメント
- 資料請求数・オープンキャンパス参加者数
- 志願者数・入学者数
改善サイクル
- 月次: 施策の進捗確認
- 四半期: 効果測定とレポート作成
- 半期: 戦略の見直しと予算再配分
- 年次: 年間目標の評価と次年度計画
大学の学生募集に関するよくある質問
Q1.志願者を増やすために最も効果的な施策は何ですか?
最も効果的な施策は、大学の規模・立地・特性によって異なりますが、共通して重要なのは以下の3点です。
1. WebサイトとSNSの充実
高校生の情報収集はほぼWeb・SNSで行われます。スマホで見やすく、大学の魅力が伝わるWebサイトとSNS運用は必須です。
2. オープンキャンパスの質向上
志望度を大きく左右する重要な接点です。オンラインとオフラインを組み合わせ、参加しやすく満足度の高いプログラムを設計します。
3. 差別化とブランディング
他大学にはない自大学の強みを明確にし、それを求める学生に届ける仕組みを作ります。ポジショニングメディアなど、自大学の特徴を理解した上で志望する学生を集める施策が効果的です。
重要なのは、単一の施策に依存せず、複数の施策を組み合わせることです。認知から出願まで、各段階で適切な施策を展開することで、効果を最大化できます。
Q2.学生募集の予算はどれくらい必要ですか?
学生募集予算は大学規模によって大きく異なりますが、一般的な目安として学生納付金収入の2%〜5%程度を募集・広報費用として計上している大学が多い傾向にあります。
最低限の予算目安
- Webサイトリニューアル: 300万円〜1,500万円(数年に1回)
- Web広告: 月額20万円〜100万円
- 動画制作: 1本30万円〜200万円
- オープンキャンパス: 1回100万円〜500万円
- パンフレット・ポスター: 年間100万円〜300万円
ただし、これらはあくまで目安です。効果的な学生募集には、複数の施策を組み合わせて年間1,000万円以上の予算を確保することをおすすめします。
予算が限られている場合は、まずWebサイトの充実とSNS運用から始め、徐々に施策を拡大していく段階的なアプローチも有効です。
Q3.効果が出るまでどれくらいかかりますか?
学生募集施策の効果が出るまでの期間は、施策の種類によって大きく異なります。
即効性のある施策(1〜3ヶ月)
- Web広告: 配信開始直後から流入・資料請求が始まる
- SNS広告: 1〜2週間程度で効果が見え始める
- オープンキャンパス: 実施直後から志望度向上
中期的な施策(3〜6ヶ月)
- SEO対策: 3〜6ヶ月で検索順位が上昇
- SNS運用: 3〜6ヶ月でフォロワーが増加
- 動画マーケティング: 3〜6ヶ月で再生数が蓄積
長期的な施策(6ヶ月〜1年以上)
- ポジショニングメディア: 構築に3〜6ヶ月、効果発現に6ヶ月〜1年
- ブランディング施策: 効果が現れるまで1年以上
- 高大連携: 継続的な関係構築で徐々に効果
また、高校2年生の段階から志望校検討が始まるため、施策開始から実際の志願者増加まで1年以上かかるケースも一般的です。
短期的な成果だけで判断せず、中長期的な視点で効果を評価することが重要です。
Q4.地方大学でも全国から志願者を集められますか?
地方大学でも、戦略的なWeb・SNS活用により全国から志願者を集めることは可能です。
全国展開のポイント
1. 特定分野での専門性・ブランド構築
「○○といえばこの大学」という認識を作ります。特定の学問領域や資格取得で圧倒的な実績を作ることで、全国から学生が集まります。
2. Web・SNSでの情報発信強化
地理的な制約のないWebとSNSで、全国の高校生にリーチします。
3. オンラインオープンキャンパスの充実
遠方の学生でも気軽に参加できるオンラインプログラムを充実させます。
4. 遠方学生向けの支援制度
奨学金、寮費補助、交通費補助など、遠方から来る学生への支援を充実させます。
5. ポジショニングメディアの活用
特定の学部・学科や専門分野で検索している全国の学生に、自大学の強みを訴求します。
実際に、特定分野で高い専門性を持つ地方大学が、Web戦略により全国から志願者を集めている事例は多数あります。
Q5.ポジショニングメディアと一般的な進学情報サイトの違いは何ですか?
ポジショニングメディアと一般的な進学情報サイトには、根本的な設計思想の違いがあります。
一般的な進学情報サイト
- 多数の大学が並列で掲載されている
- 学生自身が比較検討する必要がある
- 偏差値や立地で比較されやすい
- 情報収集段階の学生も多く含まれる
- 1大学あたりの掲載スペースが限られる
ポジショニングメディア
- 特定の学部・分野に特化したメディア
- 目的や志向性別に最適な大学を提示
- 各大学の強みや特徴を詳しく解説
- 学生が自分に合った大学を見つけやすい
- 志望意欲の高い学生が集まる
- 自大学の強みを十分に訴求できる
結果として、ポジショニングメディアは志願者数は少なくても、入学意欲の高い学生が集まるという特徴があります。
一般的な進学情報サイトでは多数の資料請求があっても志願につながらなかったのが、ポジショニングメディアでは資料請求数は減っても志願率が大幅に向上した事例もあります。
Q6.オープンキャンパスの参加率を上げるにはどうすれば良いですか?
オープンキャンパスの参加率を上げるには、参加のハードルを下げる工夫が必要です。
参加率向上のポイント
1. オンライン開催の併用
遠方の学生や忙しい学生でも参加できるよう、オンライン開催も用意します。
2. 複数日程・時間帯の設定
平日夜間や休日など、様々なスケジュールに対応できる日程を用意します。
3. 早期の情報発信
Web・SNSで3ヶ月以上前から告知を開始し、申込を促します。
4. 参加特典の充実
入学検定料免除、オリジナルグッズプレゼント、在学生との交流など、参加するメリットを明確にします。
5. 友人・保護者同伴の推奨
友人や保護者と一緒に参加できることを積極的にアピールします。
6. プログラム内容の魅力向上
模擬授業、研究室見学、在学生との座談会など、参加者が「行って良かった」と思える内容を設計します。
7. SNSでの参加レポート発信
過去の参加者の声や当日の様子をSNSで発信し、参加イメージを持ってもらいます。
これらの施策により、参加ハードルを下げつつ、参加価値を高めることで参加率を向上させることができます。
「選ばれる大学」になるためには差別化・ブランディングが重要
これからを生き残る大学になるためには、受験生から「選ばれる大学」になることが重要になります。
そのために必要なことは他大学との差別化やブランディングを意識することです。
他大学との差別化のために必要なこと
他大学との差別化するにあたり、次のことが求められます。
- 自大学が提供できる価値である
- 競合大学が提供できない価値である
- 顧客(学生)が期待する価値と合致する
これら3つの価値が重なる部分が自身の大学しか持っていない価値であり、強みです。
そしてその強みが見つかれば、競合する他大学との差別化が図れます。
明確なコンセプトを持ち一貫した取り組みが実施されている大学は、受験生から「選ばれる大学」になっていくでしょう。
「○○といえばあの大学」と言わせるために
ブランディングは、ターゲット市場において「○○といえばあの大学」という意識を根付かせるということです。
ブランドが確立されれば、競合他大学との熾烈な争いからも離脱することができるでしょう。
特に小規模私立大学に有効とされるブランディング。
ある大学がブランディング手法を経営改革活動に取り入れたところ、入学希望者・入学者は過去最高になり、数年続いていた定員割れは解消、学生や教員の意識の変化も見られるようになったということです。
このようにブランド力が上がれば入学者数の確保だけでなく、在学生や教職員の満足度の向上にも繋がり、更には企業などの採用時のプラス効果や広報活動の効率化にも繋がるでしょう。
もちろんすべてがうまくいくとはいいきれませんが、ブランディングすることで大学のあるべき姿や方向性が定まります。
学生や職員なども自分の学校の魅力や強みを捉えやすくなるため、所属していることに価値を感じるようになります。
「選ばれる大学」になるためには、自分たちのブランドづくりが大切なのです。
国もブランディング事業を促進
国としても私立大学研究ブランディング事業として、ブランディングを進めています。
文部科学省は、地域で輝く大学などへの支援やイノベーション創出など経済・社会の発展に寄与する大学などへの支援を行なっています。
第三者の視点で分析してもらうことも大切
このように大学の集客ではWebの活用が絶対的に必要なことをご理解いただけたかと思います。
集客方法はホームページやSNSの他、ポジショニングメディアを作成する方法もあります。
そしてWebを活用した生徒募集ではSEOやMEOなどの知識はもちろん、差別化をする場合はマーケティングなどのノウハウも必要になってきます。
スピード感を持ったWeb広告を作成するのであれば、ノウハウをすでにもったプロに相談するのがおすすめです。
第三者の視点で自大学を分析してもらうことで、新たな価値に気づくこともあるでしょう。
キャククル運営元のZenkenでは教育業界をはじめ120業種以上のWebマーケティング支援実績がございます。
もし、現状の学生募集状況を改善したいとお考えでしたら、お気軽にご相談ください。




