放課後等デイサービスや児童発達支援の現場では、日々の支援記録や個別支援計画の作成、さらに国保連への請求業務と、事務作業が膨大になる一方です。
その一方で、「子どもたちと向き合う時間が足りない」と感じている責任者も多いのではないでしょうか。
そんな課題を解決するために、注目されているのが「個別支援計画ソフト」です。このソフトを導入することで、日々の記録や報告が効率化されるだけでなく、国保連請求の簡素化や、支援計画の一貫性向上も実現可能。
本記事では、数ある個別支援計画ソフトの中から、13種類を厳選してピックアップしました。それぞれの特徴や料金プランを詳しくご紹介していますので、貴施設にぴったりのソフトを見つける参考にしてください。
個別支援計画ソフトの一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
wellscope |
事務作業50%削減の実績!現場の声を取り入れたシステム
|
HUG |
児童発達支援や保育所等訪問支援などを行う施設向けのシステム |
ほのぼのmore |
市町村独自様式など利用者独自で考案した様式に対応しているシステム |
ふくしcareシリーズ |
「過去作成分」を見ながらの作業によって検索・入力時間の短縮を実現 |
カイポケ |
主に介護(通所介護・訪問介護・居宅介護など)に特化したソフト |
knowbe |
障害福祉に特化した請求・記録ソフト。業務工数90%削減の実績もあり |
響 シンフォニー |
訪問介護から児童の放課後等デイサービスまで幅広く対応しているシステム |
絆Core あすなろ |
障害者総合支援法に対応しているシステム。アセスメントからモニタリングまで一括管理 |
介舟ファミリー |
初期導入時の訪問サポートなど、導入後の支援体制が充実しているシステム |
ミスヘルパー |
シンプルな操作性にこだわったシステム。首都圏の導入実績が豊富 |
南日本ソフトウェア株式会社 |
体調管理から支援計画まで、情報の連携がスムーズ |
co-mii |
AIが支援計画を自動化して、療育業務を効率化 |
かんたん支援記録カンタン支援計画 |
従量課金制で事業規模に応じた柔軟な導入 |
個別支援計画ソフトとは
個別支援計画ソフトとは、障害福祉サービスを提供する事業者が利用者一人ひとりに合わせた支援計画を作成、管理するためのツールです。
具体的にはアセスメント、支援計画、モニタリング、担当者会議などを記録できます。
個別支援計画ソフトの主な導入メリットとして、以下が挙げられます。
業務の効率化
個別支援計画ソフトは、計画作成やモニタリング、評価のプロセスを一元管理できるため、業務の効率化が図れます。従来、紙やExcelで行っていた複雑な作業を自動化することで、スタッフの負担を軽減し、時間を大幅に節約できます。これにより、より多くの時間を利用者のケアに充てることが可能になります。
データの正確性と一貫性の向上
個別支援計画ソフトは、入力データの一貫性を保つためのマスタ登録機能やチェック機能を備えており、記録のバラつきを防ぎます。 これにより、計画や支援記録の正確性が向上し、施設全体で統一された支援が提供できます。また、法改正や新しいガイドラインにも迅速に対応できるため、最新の基準に基づいた支援を継続的に提供できます。
見える化と共有の強化
個別支援計画ソフトは、支援計画や目標の達成状況を視覚的に表示する機能を持っているため、利用者ごとの進捗や状況を一目で把握できます。 これにより、スタッフ間の情報共有が円滑になり、利用者のニーズに応じた適切な支援が可能になります。また、利用者やその家族とも目標や支援内容を共有しやすくなるため、支援の透明性と信頼性が向上します。
失敗しない個別支援計画ソフトの選定ポイント
1. 自事業所の業務フローに合った操作性・機能か
個別支援計画ソフト選定で最優先すべきなのは、自事業所の現場オペレーションに合った操作性・機能を持っているかです。施設ごとに書類作成や利用者対応の流れは微妙に異なるため、どんなに高性能なソフトでも「現場目線で使いにくい」と定着しません。たとえば、wellscopeは現場の実態に即したメニュー構成で、職員が迷わず業務を進められるようになっています。knowbeは、支援記録や請求業務の一元管理で「入力の二度手間」「情報の分散」を根本から解消。実際、現場の残業時間が大幅に削減できたという声も多く、「職員の業務負担軽減=離職率の低下」「本来業務への集中」が実現する重要な選定基準です。
2. 必要な帳票様式(市町村独自・監査対応)をカスタマイズできるか
児童福祉分野では、国が定める標準帳票だけでなく、市町村ごとに細かく仕様が異なる帳票や、監査対応用の追加資料が必要になるケースも多々あります。これらの様式を柔軟にカスタマイズできるかどうかで、現場の「手書き補正」や「手間の増大」が防げるかが変わってきます。ほのぼのmoreは市町村独自フォーマットも取り込み可能、現行様式をそのまま電子化できる点が大きな強みです。ふくしcareシリーズは、過去帳票の再利用や類似事例からの転記など、事務ミス防止や記入効率向上につながる工夫がなされています。帳票カスタマイズができるか否かで、「監査ストレス」や「毎月の入力負担」が大きく変わるため、必ず確認したいポイントです。
3. テンプレート編集や追加が容易か
施設の業務改善や法令改正に合わせて、帳票や記録のテンプレートを適宜見直す必要があります。これが管理会社への都度依頼でしかできないと、業務スピードや柔軟性が著しく損なわれます。介舟ファミリーは、職員自身が現場で即座にテンプレートを追加・編集でき、導入後の運用負荷を最小限に抑えます。co-miiのようなAI搭載ソフトでは、利用者情報から最適な支援計画案を自動で生成し、業務標準化もサポート。テンプレートの自由度が高いソフトを選ぶことで、制度変更や現場改善にスピーディーに追従でき、「事業所の成長速度」に直結するのです。
4. 法改正やガイドライン変更時の対応力
障害福祉業界では報酬改定や法改正が頻繁にあり、対応が遅れると請求ミスやコンプライアンス違反のリスクも高まります。システム側で自動アップデートが可能なソフトは、「現場の負担増」を抑え、最新制度に確実に準拠できるため、経営リスク低減につながります。knowbeやほのぼのmoreは、過去の法改正時にも迅速なシステム更新を行い、全国の事業所から高評価。ガイドライン改定時の自動通知や、記録様式の自動切替機能など、「現場の手間ゼロ化」を目指す姿勢が、安心して長期利用できる決め手になります。
5. サポート体制や導入コスト
どんなに高機能でも「現場で使いこなせない」ソフトは意味がありません。導入時の研修・設定サポートはもちろん、困った時の問い合わせ窓口や、法改正時のフォロー体制がしっかりしているかが極めて重要です。wellscopeは月額固定・端末無制限で、予算の立てやすさとサポートの手厚さが特長。介舟ファミリーは現地訪問による初期指導など、ITに不慣れなスタッフでも安心できる体制を整えています。さらにカイポケのように、初期費用ゼロ・解約違約金なしの料金プランでリスクを抑えつつスタートできるサービスもあり、「無理なく・安心して」導入・運用できるかどうかが、長期的な業務改善の成否を左右します。
個別支援計画ソフトに関するよくある質問
Q1. 個別支援計画ソフトを導入するメリットは何ですか?
個別支援計画ソフトを導入することで、日々の支援記録や個別支援計画の作成が効率化し、国保連請求業務なども簡素化されます。これによりスタッフが行わなければいけない作業が大幅に削減され、子どもや利用者と向き合う時間を増やせます。
Q2. 個別支援計画ソフトを選ぶ際のチェックポイントは?
ソフト選定で重要なのは操作性・機能(「現場の業務フローに合っているか)、帳票や記録様式のカスタマイズ性、テンプレート編集・追加のしやすさ、法改正やガイドライン変更への迅速な対応力とサポート体制です。また、システム側で自動アップデートができると法改正対応も安心です。
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- 本記事は、2024年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。