放課後等デイサービスの収益は、その9割が国保連からの支払いで成り立っていますが、安定的に経営するためには正確かつスピーディーな請求を行う必要があります。小~中規模な施設は使い勝手がよく法改正などに迅速な対応が可能なサービスを、大規模な施設は複雑化した請求フローの標準化や拡張性を重視したサービスを、新規参入事業者はシンプルで導入しやすいサービスを選ぶのが理想です。
この記事では放課後等デイサービス請求代行サービスを提供している会社の詳細や料金などを紹介しています。サービスの利用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
おすすめの放課後等デイサービス請求代行サービス
小~中規模の障害福祉施設
大規模・複数の障害福祉施設
スタートアップ・新規参入事業者
北日本ケアサポート

強み
地域のニーズや市町村ごとのローカルルールにも対応!基本料金22,000円/月+利用者基本料金550円/月(税込)~
ベスト介護(ベストパートナー介護事業者支援サービス)

強み
複数の施設の一括管理もできるシステムを提供している。返戻や過誤の処理も代行可能。
IWパートナーズ

強み
拡大に伴う請求業務の複雑化に対応するコンサルサービスを提供。
コドモン

強み
シンプルで使いやすい請求システムを提供。簡単なシステム操作で、法制度の複雑さをカバー。
障害者福祉給付費請求代行センター

強み
創業3年未満の企業への割引等を実施。基本料金10,000円、利用者1名当たり1,000円(税不明)~
放課後等デイサービス請求代行の一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
マキトル |
福祉サービスの人材不足を解消!低コストで請求業務の負担を軽減
|
ベスト介護 |
最短5日で導入できる!約650事業所、約10,000件の代行実績あり |
北日本ケアサポート |
伝っている請求ソフトを変更せず導入できる!返戻と保留の原因調査まで対応可能 |
IWパートナーズ |
月額2.5万円~でほぼすべての作業を丸投げで依頼可能。自社対応はChatwork・FAXでの書類送付のみ |
障害者福祉給付費請求代行センター |
福祉業界に強い社会保険労務士・税理士・行政書士事務所を併設 |
コドモン |
保護者連絡、バス運行管理、オンライン保育研修などに対応しているシステム |
児発・放デイ専門 請求代行サービス デイサポ |
1名あたり1,200円~ / 月。小規模のデイサービスであれば費用が抑えやすい |
放課後等デイサービス請求の流れ
(1)国保連に請求
国保連への請求締切は、サービスを提供した月の翌月10日です。それまでに対応する必要があるのは、次のような手続きです。
- 当月末日 サービス提供実績記録票を確認
- 翌月3日 利用者負担額一覧表を作成し、上限管理事業所へ提出
- 6日…受け取り
- 10日…請求データを国保連へ送信する
- 翌々月…中旬 国保連から報酬が支払われる
- その後代理受領通知書を発行し、保護者へ渡す/li>
なお、国保連に送る請求データは以下の3つです。
- サービス提供実績記録表
- 利用者負担上限額管理結果票
- 障がい児通所給付費/入所給付費等請求書・明細書
このように、国保連への請求にはさまざまな書類の準備が必要となります。10日までに各事業所が国保連に請求できるよう、それぞれがスケジュールを厳守しながら、スピーディーかつ正確な事務処理を行うことが大切です。
なお、利用者負担上限額管理結果票は記載漏れや誤りがないか、特にしっかりとした確認が必要です。
(2)利用者への請求
放デイの利用者は、6〜18歳の就学児です。そのため、請求はおのずと利用者の保護者が対象になります。具体的なスケジュールは、次のとおりです。
- 当月~末日 サービス提供実績記録票を確認する
- 翌月~10日 給付費や加算額・減算額を算出する
- 11日~ 保護者へ利用料を請求する
- 実績記録票や利用者負担上限管理結果票を発行し、保護者から捺印をもらった上で回収する
- 翌々月11日~ 領収書を発行する
なお、利用料の支払い方法は、事業所へ直接支払うケースが多いです。ただし、最近では口座振替や集金代行サービスを利用している事業所も増えてきています。
放課後等デイサービス請求代行とは
放課後等デイサービス請求代行サービスは「障がい者請求代行サービス」の一部になります。障がい者請求代行サービスの請求代行は、以下の流れとなります。
- サービス提供実績記録票に、実績を記入
- 毎月1日までに、実績を記入したサービス提供実績記録票を弊社へFAXまたはメールで送信
- 指定の障がい福祉請求ソフトに、受け取ったサービス提供実績記録票の実績を入力
- 実績入力後、毎月6日までに入力完了の連絡
- 弊社が入力した実績内容の確認
- 実績内容に問題がなければ、10日までに国保連合会へ伝送
- 翌々月に、国保連合会から障がい福祉事業所へ障がい福祉サービス等報酬が支払われる
放課後等デイサービス請求代行を利用するメリット
放課後等デイサービス請求代行を利用するメリットとして、おおよそ下記が挙げられます。
障がい福祉請求代行は専門的な知識や経験をもつ専門家が業務を担当するため、請求業務を担当するスタッフが少なく済むみ、業務フローの最適化や業務効率化が実現可能です。
また、障がい福祉請求代行業者は品質管理に対する意識が高く、品質向上に尽力しているため、業務品質の向上が見込めます。これらは利用者からの評価向上にも直結します。
障がい福祉請求代行を通じた顧客サポートの強化により顧客満足度は向上し、事業所としての信頼性が確立される事になり、大きなメリットをもたらすでしょう。
放課後等デイサービス請求代行を利用する際によくある質問
Q1.利用者の請求書まで作成してもらえますか?
たいていの放課後等デイサービス請求代行で作成いたします。法定代理受領通知書の作成も行う場合があります。
Q2.管理者が変更するのですが、変更届は作成していただけるのでしょうか?
管理者、運営規程等の各市町村に対する変更届も対応することが多いです。
放課後等デイサービス請求代行の導入を考えている方は、本ページに掲載している「放課後等デイサービス請求代行の早見表」をご覧ください。
放課後等デイサービス請求代行サービスまとめ

放課後等デイサービス請求代行サービスには様々な違いがあります。放課後等デイサービス請求代行サービスを選ぶ際にはまず、「自社がどのような用途で利用するのか」、「どんな業務を代行してもらうのか」など依頼する目的を明確にしましょう。
さらに、放課後等デイサービス請求代行サービスを利用する際には費用がかかります。そのため、予め月額いくらまで払えるのか、予算規模はどのくらいかといったコストシミュレーションをしておくと良いでしょう。
- 免責事項
- 本記事は、2023年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。