acuagraphyとは?見えない電子透かしで著作権保護と不正利用抑止を同時に実現
最終更新日:2025年12月03日
なぜ「見えない透かし」が選ばれているのか? acuagraphyの仕組み
画像や動画などのデジタルコンテンツは、Webでの情報発信やブランディングにおいて欠かせない一方、無断利用や流出のリスクが常につきまといます。
acuagraphyは、デジタル画像に“人の目では見えない情報”を埋め込み、不正利用や流出のリスクを抑止する電子透かしソフトです。
コピーやスクリーンショット、一部の加工がされても透かし情報は残るため、万が一画像が流出してしまっても「どこから配布されたものか」を追跡できます。
例えば、
- 配布先ごとに透かしを入れておけば、公開前に広告素材がSNSで出回ってしまっても、流出元を明確にできる
- 商品写真が無断でECサイトに掲載されていても、どの取引先から流出したのかを追える
さらに、指定したWebサイトの範囲を自動巡回し、不正利用をチェック。結果は月次レポートで受け取れるので、現場の手間を増やさずに監視体制を整えられます。
また、運用スタイルに応じてアプリケーション型・クラウドサービス型・SDK型から選べるため、現場の業務負荷や予算に合わせた導入が可能です。
本記事では、acuagraphyの特長や活用シーン、導入事例を紹介します。
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導入するとどう変わる? acuagraphyで得られる3つの導入効果
画質はそのままで透かしを入れられる!無断利用対策と法的証拠化に貢献
一般的に、画像に透かし情報を埋め込むと画質が劣化しやすく、見た目に違和感が出ることがあります。
acuagraphyは、高精細な写真やイラストの印象を損ねにくい設計で透かしを入れ、画像の保護と見た目の美しさを両立できます。
ECサイトでの再圧縮・トリミング・軽微な加工後でも情報が残りやすく、万一流出した場合でも証拠として提示できます。
アカウントの停止処分や削除対応といった措置を取りやすくなり、今後の不正利用の抑止や著作権保護につなげることが可能です。
作業効率UP!大量の画像も自動&一括で透かしを付与
大量のコンテンツを抱える企業やメディア運営者にとって、画像ごとに透かしを入れる作業は、時間も手間もかかり負担になります。
acuagraphyは、1000枚といった大量の画像も、まとめて対応でき、入稿や公開のタイミングで透かしを自動付与できるため、手作業の確認や処理が不要です。
外部への共有も、共有前に透かしを入れる運用にすれば、担当者が変わっても常に一定のセキュリティ状態を保てます。
巡回機能とレポートで、不正利用の見逃しをなくす
「知らないECサイトに、うちの画像が勝手に使われていた」
そんな経験がある企業にとって、画像流出後の追跡と証明は極めて重要です。
acuagraphyでは、公式サイトやECから保存・再配布された画像にも、埋め込まれた識別情報で、流出元や配布経路の特定が可能になります。
指定した自社サイトや商品ページを起点に、埋め込まれた電子透かし(JPEG対応)がないか、リンク先をたどってネット上を自動で巡回します。
見つかった不正利用は発見先のURLと透かし情報をまとめ、月1回レポートで報告。
人手で探すより早く、正確に、そして手間なく「どこで使われたか」を把握でき、削除依頼や法務対応もスムーズに進められます。
3つの導入スタイル ─ 業務に合わせて選べるacuagraphy

acuagraphyシリーズは、利用シーンに合わせて3つのスタイルから選べます。
- アプリ型:PCに入れて、まとめて画像に透かしを入れたいときに。
- 組み込み型(SDK):ECサイトや社内システムに組み込んで、自動で透かし処理したいときに。
- 巡回サービス型:公開後の画像が不正利用されていないか、ネットを見回って監視したいときに。
それぞれの役割がはっきりしているので、必要な部分だけを導入することも、組み合わせてフル装備にすることも可能です。
acuapicture(アプリ)
パソコンにインストールして使うアプリで、画像ファイルをドラッグ&ドロップするだけで透かしを埋め込めます。
難しい設定や専門知識は不要。最大1000枚の画像をまとめて処理できるので、毎日たくさんの画像を扱う現場にも向いています。
acuagraphy PictureMark(SDK)
ECサイトや社内システムに組み込める開発キットです。
たとえば「ダウンロードボタンを押した瞬間に透かしを入れる」といった自動化が可能になり、人の手を介さずにセキュリティを保てます。
報道写真やイベント写真など、画像が主力商品で、スピードが命の現場に向いています。
acuapatrol(巡回サービス)
ネット上で指定したサイトやリンク先を自動で見回り、透かし入り画像が勝手に使われていないかをチェックします。
毎月、自動的に不正利用の状況がレポートとして届くので、上層部への説明や社内報告も簡単です。
過去に商品サイトで、画像流出や無断利用の被害を受け継続的に監視したい企業におすすめです。
acuagraphyの料金体系

acuagraphyシリーズの導入費用は、製品ごとや利用規模によって異なります。
| 製品名 | 初期費用 | 年間サポート費用/運用費用 |
|---|---|---|
| acuapicture(アプリ) | 1,320,000円(ライセンス) | 264,000円(サポート) |
| acuapatrol(巡回サービス) | 55,000円 | 660,000円(年間/月額換算55,000円) |
| acuagraphy PictureMark(SDK) | 要問い合わせ | |
※価格はすべて税込です。
用途や規模によって適した費用プランを選択できます。詳細な見積もりやカスタマイズをご希望の場合は、下記サイトからフォーカスシステムズ株式会社へご相談ください。
※開発元は日本企業のため、要件整理から導入後の運用相談まで日本語でのサポートを受けられます。技術的な質問やトラブルシューティングも言語の壁なく進められます。
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【メディア・美術館・メーカー】acuagraphyの導入事例
ここでは、acuagraphyがどのような業界・現場で実際に活用されているのか、具体的な利用シーンを紹介します。自社での活用イメージを膨らませながらご覧ください。
大手新聞社
導入:acuagraphy PictureMark
報道写真の販売時に、ダウンロードのタイミングで利用者情報を透かしとして自動付与。
これにより、配布後の画像についても利用経路を追跡しやすくなり、必要に応じて著作権保護の根拠として活用できます。
Web転載監視サービスと併用すれば、外部での無断利用や二次使用にも早期に対応可能です。
参照元:acuagraphyの公式サイト(https://www.focus-s.com/case/0032)
大手出版社(デジタル版週刊誌)
導入:acuapicture
電子版週刊誌の画像に、アプリのバッチ処理で透かしを付与。
大量の画像を効率的に保護でき、デジタル配信後の無断利用抑止に役立っています。
参照元:acuagraphyの公式サイト(https://www.focus-s.com/case/0033)
教育・文化機関向けシステム開発会社
導入:acuagraphy PictureMark
収蔵品データベースの画像公開時に透かしを自動で埋め込み、正式に許可された画像データであることを利用者や第三者に証明できる。
学術・展示用など用途に応じた画像提供を行いながら、不正利用を抑止し、収蔵品の価値と信用を守っています。
参照元:acuagraphyの公式サイト(https://www.focus-s.com/case/0002)
大手メーカー系システム会社
導入:acuagraphy PictureMark
イベントや報道の写真販売プラットフォームにおいて、ダウンロードと同時に透かしを付与。
これにより、大量の画像を扱う場面でも手作業を増やさずに著作権保護を実現できます。
販売後も画像の適正利用状況を確認でき、なりすまし出品や無断転載の早期発見にもつながります。
参照元:acuagraphyの公式サイト(https://www.focus-s.com/case/0031)
acuagraphyのまとめ
acuagraphyシリーズは、見えない形でコンテンツに大切な情報を埋め込み、画質を損なわずに著作権保護と不正利用抑止を同時に実現します。インターネット上の自動監視や大量処理にも対応し、メディア、メーカー、EC事業者など幅広い現場で活用されています。
導入を検討する際は、「どんなコンテンツを守りたいのか、どのレベルの耐性・検出精度が必要か、既存の業務にどう組み込むか」といった三つのポイントから設計を始めましょう。
社内ルールやフローに落とし込むことが重要です。そうすることで「画像をただ配布する」から「安心して活用できる資産管理」へと変わります。












