この記事では、インナーブランディングを支援する会社について調査、各社の特徴や強み、会社概要などについて比較表付きでくわしく紹介しています。さらにインナーブランディングの基礎知識や進め方についても解説しています。インナーブランディング会社の比較検討にぜひご活用下さい。
インナーブランディング会社の選び方で知っておきたいポイント
自社と類似した業界の支援実績があるか
業種や会社の規模によって、課題解決の方法は異なります。自社のニーズに対して具体的な解決策や提案ができるかを知るために、依頼する会社がどのようなジャンルやプロジェクトを手掛けているか確認しましょう。
過去にどのような業界のインナーブランディング支援において成功を収めているかで「得意分野」が見えてきます。ホームページの実例や詳細ページをチェックしましょう。企業の規模によってインナーブランディングの方向性も変わるため、大企業または中小企業どちらを得意としているかもチェックポイントです。
課題解決の対応範囲について確認
理念策定や社員研修、社員向けメディアの制作・運用等、会社によってサービス内容は多岐に渡ります。新たなブランド価値の創出や採用ブランディングに強みをもった会社もあります。自社の社員や従業員が抱える課題感を把握して、どのような施策をしてもらえるかインナーブランディングに関連するプラン内容の範囲を確認しましょう。
もし、具体的な課題が分からない場合は、会社の課題や問題から抽出をして、インナーブランディングの方向性を決めてくれる会社もあります。
インナーブランディング会社の一覧
| 会社名 | サービスの特徴 |
|---|---|
リンクイベントプロデュース |
モチベーション事業の先駆的存在「リンクアンドモチベーション」のノウハウを駆使 |
ファングリー |
コンテンツとその背景にあるコンセプト、メッセージを意識し社内全体へ届ける |
ブランディングテクノロジー |
3000社以上の実績データ×業界別ノウハウに基づくブランディングサービス |
揚羽(あげは) |
戦略策定からクリエイティブ・理念浸透まで一気通貫で対応 |
アップ・セット |
2004年に創業しこれまで500社以上の経営をサポート |
博報堂コンサルティング |
インナーブランディングの成果を図る指標を導入 |
パラドックス |
インナーブランディング実施後の意識調査を定期的に実施 |
リンクアンドモチベーション |
モチベーションにフォーカスしたコンサルティング |
フォアビスタ |
企業・事業・BtoBブランディングも得意 |
バイウィル |
顧客のみならず働く従業員にも愛されるブランド作り |
エフアイシーシー |
企業の「社会的意義」をブランド化 |
KAINOSHO(かいのしょう) |
5年以上のノウハウを凝縮した研修プログラムを豊富に提供 |
TOPPAN |
従業員が目指すべきビジョン・行動指針の策定を支援 |
イマジナ |
企業文化に合わせた人事評価制度などの立案もサポート |
アイディーエイ |
インナーブランディング向けのコミュニケーションデザインまで対応可能 |
シックス・スターズコンサルティング |
一人一人に向き合ったインナーブランディングコンサルティングを提供 |
アドハウスパブリック |
ストレングスファインダー®認定コーチによるインナーブランディング |
インナーブランディングとは
インナーブランディングとは、企業が社外ではなく、社内に対して行うブランディング活動のことです。
企業が成長し続けるには、顧客に対する商品(サービス)の向上は当然のことながら、自社の経営ビジョンに共感し同じ目標をを目指してくれる従業員も育てていかなければなりません。
ビジョンや価値観を従業員と共有できれば、全員が同じ方向に向かって進んでくれるため、掲げた目標も達成しやすくなります。
そのための活動がインナーブランディングなのです。
アウターブランディングとの違い
アウターブランディングは別名、エクスターナルブランディングとも呼ばれ、消費者やユーザーを対象に行うブランディング活動です。
インナーブランディングでは、主に企業や商品・サービスのビジョンや理念といった、企業の方向性がメッセージとして語られます。
一方、アウターブランディングでは、商品・サービスそのものの魅力や価値といった「ブランドバリュー」が主なメッセージです。
<インナーブランディングとアウターブランディングとの違い>
インナーブランディングの目的
インナーブランディングは、社員と一緒になって「自社の価値」を整理し、企業理念や価値について正しく理解してもらいながら、そのビジョンや理念を共感・浸透させます。
自社について深く知り、社員全員から共感を得られれば企業の信頼度が向上しますし、長期的に働き続けたいと思えるようにもなります。それにより、間接的に自社の成長に繋がる効果も期待できるのです。
インナーブランディングの必要性
少子化に伴う人手不足が進み、売り手市場となっている昨今の企業採用において、人員確保は企業が存続するためにもクリアしなければならない課題。
インナーブランディングを行うことで、従業員の企業に対する愛着心や忠誠心(エンゲージメント)を高める目的があります。
エンゲージメントの高い職場は離職率が低下するほか、従業員の長期在籍によってノウハウや技術が蓄積され、より企業の発展を期待できようになります。
社員の離職防止と技術力向上に伴う企業発展への期待から、インナーブランディングは企業経営において必要とされているのです。
インナーブランディング導入のメリット
インナーブランディングは、企業に良い影響を与える取り組みですが、同時にデメリットも存在します。ここでは、インナーブランディング導入のメリットについて見ていきましょう。
連帯感が生まれる
企業の理念や経営方針など、向かうべき方向性の認識を統一することで、現場の連帯感が生まれます。ビジョンを達成するために士気が高まり、お互いに助け合う環境が生まれるほか、成長するために社員同士が自然と切磋琢磨する職場になっていきます。
定着率の向上
従業員が企業理念・ビジョンに共感すると、目標達成のために組織へ貢献したいという気持ち「エンゲージメント」が高まるのがメリットです。
エンゲージメントの高まりによって従業員1人ひとりの仕事に対するモチベーションが上がるため、会社への定着率も向上します。結果的に、離職率の低下にも繋がります。
従業員ロイヤリティの向上
インナーブランディングを行うと、企業のミッションやビジョンはもちろん、自社の商品・サービスの価値なども従業員間で共有することになります。
それによって全社員が一丸となって同じ方向へ進めるほか、会社に対する好感度が上がって「会社に貢献したい」という気持ちも高まるのです。
インナーブランディングの進め方
インナーブランディングは、実施前にしっかりと準備が整っているかで、その効果が左右されます。ここでは、インナーブランディングを進める手順やインナーブランディングで実施される代表的な手法について見ていきましょう。
自社の現状把握
インナーブランディングの計画前に、まずは自社の現状把握からはじめます。社員が感じている社内環境や会社に対する認識、仕事内容、品質などを知っておくと、実施すべき取り組みを決めやすくなるのです。従業員に対し、会社への意識調査やアンケートなど、リアルな声を聞くと良いでしょう。
ビジョンの策定
インナーブランディングをスタートする前に、いま一度企業理念やビジョンを見直してインナーブランディングの目標を設定します。明確なビジョンやミッションか、社会的価値を掲げているかが大切です。
また、目標は可能な限り数値化して、時間の経過ごとに検証できる仕組みを構築しておきましょう。
インナーブランディングの施策を決める
まず抽出した課題や問題ごとに、いま不足しているものや改善すべきことを洗い出したうえで、自社はなにを優先すべきかを明確にしてからインナーブランディング施策を選択しましょう。
実施までの準備期間やかかる費用、期待できる効果など、それぞれの要素を照らし合わせて決めることも忘れないようにしてください。
社内共有の準備
ビジョンや理念を、どうやって社内共有するか準備しておくことも大切です。書籍や資料を配るのか、研修を行うかによって準備は異なります。
手間と時間をかけての準備はコストがかかるプロセスです。ただ、コストに見合う成果が得られればいいのですから、焦らずに慎重に準備を進めて、スムーズに共有できる仕組みを作ってください。
インナーブランディング会社まとめ
ここまでインナーブランディング会社をピックアップして各社の特徴や強みなどについて比較しながら紹介してきましたが、自社にマッチしたインナーブランディング会社は見つかりましたでしょうか。
従業員が同じ方向を見て、同じ高みを目指して結束するためにはなにをすべきか。短期的な売り上げに直結しなくとも、中長期的な事業発展に重要な役割を果たすインナーブランディング。
ここは、インナーブランディングのプロに任せるがいちばんの近道かもしれません。今回ご紹介した会社の一覧を再度記載しておきますので、気になった会社の情報を、改めてチェックしてみてください。
- 免責事項
- 本記事は、2022年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。











