Mitsuriとは?料金・登録方法・評判と受注獲得の注意点
最終更新日:2026年07月10日
長引くコロナ禍の影響で、これまで対面による営業活動が中心だった金属加工業界では、Webを活用した非対面でも受注が獲得できるマッチングサイトに注目が集まっています。
このページでは、金属加工品に特化したマッチングプラットフォーム「Mitsuri(ミツリ)」について、サービスの特徴や利用方法、料金、口コミ評判を調査しました。金属加工業における新規開拓や売上拡大に課題を抱えている方は、ぜひご一読下さい。
Mitsuri(ミツリ)は、金属加工の発注先を探したい企業と、案件を受けたい加工会社・工場をつなぐ製造業向けマッチングサービスです。発注者は見積もり依頼や発注、トーク機能などを利用でき、受注者は公開案件への見積もり提出や工場ページの作成、マーケット掲載などを通じて新規取引先との接点を作れます。
一方で、Mitsuriは発注者と受注者で料金体系や使い方が異なります。とくに加工会社側は、受注時の利用料やサブスクプランの有無、掲載後にどのように選ばれるかまで確認しておくことが重要です。
Mitsuriとは

画像引用元:Mitsuri公式サイト(https://mitsu-ri.net/)
Mitsuriは、株式会社Catallaxyが運営する製造業向けの受発注プラットフォームです。板金、切削、溶接、プレス、金型などの金属加工を中心に、発注者が加工条件を登録し、対応できる工場から見積もりを集められる仕組みを提供しています。
2025年11月には、全国の登録工場を地図上で検索できる「工場マップ」機能も公開されています。エリア、加工種別、素材などの条件で絞り込めるため、発注者は依頼先を探しやすくなり、加工会社は自社の所在地や対応領域を見つけてもらう接点を増やせます。
公式サイトでは、登録社数5,000社以上、成約件数20,000件以上、成約率54.3%といった数値が掲載されています。ただし、これらはMitsuri上の登録会社総数や累計実績などをもとにした指標であり、自社が登録すれば同じ成果が出るという意味ではありません。
※参照元:Mitsuri公式サイト(https://mitsu-ri.net/)、Mitsuriサプライヤー向けページ(https://mitsu-ri.net/supplier)、PR TIMES「工場マップ」機能公開(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000037777.html)、株式会社Catallaxy会社情報(https://catallaxy.me/company/)
Mitsuriでできること
Mitsuriの機能は、金属加工を「依頼する側」と「受ける側」で役割が変わります。どちらの立場で利用するかによって、確認すべき機能も異なります。
発注者が使える主な機能
- 図面や加工条件を登録して複数の工場へ見積もりを依頼する
- 工場検索や工場マップから条件に合う工場を探す
- 特定の工場へ直接相談・見積もり依頼をする
- トーク機能で質問、仕様確認、進捗確認を行う
- 必要に応じて支払い代行サービスを利用する
図面がある場合は、材質、数量、納期、加工方法などを整理して依頼することで、工場側が見積もりを出しやすくなります。図面がない場合でも、用途や参考画像、寸法の情報をもとに相談できるケースがあります。
加工会社・工場が使える主な機能
- 公開案件を探し、自社で対応できる案件に見積もりを提出する
- 工場ページに会社情報、設備、得意加工、繁忙期カレンダーなどを掲載する
- マーケット機能で自社製品、技術、材料などを掲載する
- 工場マップ経由でエリアや加工種別から見つけてもらう
- トーク機能で発注者と仕様や納期を確認する
受注者側にとっては、案件を待つだけでなく、工場ページの内容を整えて「どの加工が得意か」「どの設備を持っているか」「どの業界の実績があるか」を明確にすることが、問い合わせや見積もり依頼につながる重要なポイントです。
Mitsuriの登録方法
Mitsuriの登録は、公式サイトの新規登録ページからメールアドレスを入力して進めます。登録後は、発注者として見積もり依頼を作成する、またはサプライヤーとして会社情報や設備情報を登録する流れになります。
発注者の登録手順
- 新規登録ページでメールアドレスを入力する
- メールで届く本登録用URLからアカウント情報を登録する
- 図面、加工条件、数量、納期、納品先エリアなどを整理する
- 一括募集または特定工場への直接依頼で見積もりを依頼する
- 見積もり内容を比較し、条件に合う工場へ発注する
加工会社・工場の登録手順
- アカウントを登録する
- 会社情報、対応加工、保有設備、得意領域などを入力する
- Mitsuri側の審査を受ける
- 承認後、案件検索、見積もり提出、工場ページ作成を始める
サプライヤー向けページでは、登録後に製造能力の審査があり、通常1営業日以内に審査結果を知らせると案内されています。審査基準や必要書類の詳細は公開情報だけでは読み取りきれないため、登録前に不明点を公式窓口へ確認しておくとよいでしょう。
※参照元:Mitsuriサプライヤー向けページ(https://mitsu-ri.net/supplier)、Mitsuriヘルプセンター「見積もりを依頼する」(https://help.mitsu-ri.net/help/request-for-quotation)
Mitsuriの料金・手数料
Mitsuriの料金は、発注者と受注者で分けて確認する必要があります。旧情報では「料金の詳細は公開されていない」と説明されているケースもありますが、2026年4月更新の公式ヘルプでは、発注者向け料金、サプライヤー向け通常プラン、サブスクプランの内容が公開されています。
| 利用者・プラン | 基本料金 | 料金が発生する場面 |
|---|---|---|
| 発注者 | 基本機能は0円 | 通常は製品代金を発注先へ直接支払う。支払い代行を利用する場合は発注金額の5%が加算される |
| サプライヤー通常プラン | 0円 | 案件・ワークの受注時に、受注金額の10%。1取引あたりの上限は10万円 |
| サプライヤーサブスクプラン | 月払い5,500円相当、年払い55,000円相当 | 案件・ワークの受注時の利用料は0円。金額は公式の本体価格を消費税10%で換算 |
| マーケット掲載 | 掲載自体は0円 | 注文成立時に販売価格の10%が利用料として発生 |
サプライヤー側は、案件単価や月間の受注見込みによって、通常プランとサブスクプランのどちらが合うかが変わります。単発案件を試したい段階では通常プラン、継続的に案件を取りにいく場合はサブスクプランを比較する、といった見方ができます。
なお、Mitsuriの料金ページは更新日やページによって説明が変わる可能性があります。契約前には、公式ヘルプの現行条件、支払い代行の有無、サブスクの解約・返金条件、継続取引時の扱いを確認してください。
※参照元:Mitsuriヘルプセンター「Mitsuri 利用料金」(https://help.mitsu-ri.net/help/fee)、Mitsuriヘルプセンター「Mitsuriサブスクプランとは?」(https://help.mitsu-ri.net/help/subscription-plan)
Mitsuriのメリット
Mitsuriのメリットは、発注者にとっては「探す手間を減らせること」、加工会社にとっては「新規取引先との接点を増やせること」です。電話や紹介だけでは接点を作りにくい相手とも、加工条件や設備情報をもとにオンラインでつながれる点が特徴です。
発注者側のメリット
- 複数の加工会社へ一括で見積もり依頼を出せる
- エリア、加工種別、素材などから工場を探せる
- 新規の外注先候補を短時間で比較しやすい
- トーク機能で仕様や納期を確認しながら進められる
加工会社・工場側のメリット
- 自社に合う公開案件を探して見積もりを提出できる
- 工場ページを通じて設備や得意加工を見せられる
- マーケット機能で製品や技術を掲載できる
- 工場マップ経由で地域や加工領域から見つけてもらえる
Mitsuriを利用する前に確認したい注意点
Mitsuriは新規接点を作る手段として有効ですが、登録すれば受注が増えると考えるのは危険です。マッチングサービス上では、発注者が複数の工場を比較します。価格、納期、対応範囲、実績、説明の分かりやすさが並べて見られるため、掲載情報の作り込みが成果に直結します。
価格競争になりやすい案件もある
複数社が同じ案件に見積もりを出す場合、価格だけで比較される場面があります。低価格で受注しても、段取り替え、材料手配、検査、配送、手数料まで含めると利益が残りにくいケースもあります。見積もりを出す前に、自社が利益を確保できる加工内容かを確認する必要があります。
工場ページだけでは差別化しきれないことがある
工場ページには設備や対応加工を掲載できますが、同じ加工分類の企業が並ぶと、違いが伝わりにくくなります。短納期、小ロット、試作、難削材、表面処理込み、検査体制など、自社が選ばれる理由を具体的に整理しておくことが重要です。
図面・機密情報の扱いは事前確認が必要
金属加工の見積もりでは、図面、仕様、用途、部品の使用環境など、機密性の高い情報を扱う場合があります。Mitsuri内での公開範囲、秘密保持契約の扱い、発注後に共有される情報、データの削除方法などは、案件の重要度に応じて確認しておきましょう。
Mitsuriの評判・口コミ
Mitsuriの評判について、公式サイトでは登録社数や成約件数などの実績が掲載されています。一方で、独立した第三者レビューとして、個別企業の具体的な利用体験を継続的に確認できる情報は限定的です。
そのため、評判を判断する際は「口コミが多いか」だけでなく、実際に掲載されている案件の内容、自社の加工領域と合うか、工場ページで同業他社がどのように見せているか、料金体系が自社の利益設計に合うかを確認するのが現実的です。
検索時は「Mitsuri」単体だと別ジャンルの検索結果も混ざることがあります。金属加工サービスとして情報を確認する場合は、「Mitsuri 金属加工」「Mitsuri 料金」「Mitsuri 登録方法」「Mitsuri 評判」など、用途を含めて調べると必要な情報にたどり着きやすくなります。
Mitsuriが向いている企業・向いていない企業
| 向いている企業 | 慎重に検討したい企業 |
|---|---|
| 新規の外注先や協力工場を探している発注者 | 既存の特定取引先だけで調達を完結させたい企業 |
| 複数社から見積もりを取り、条件を比較したい企業 | 図面や仕様情報の外部共有に厳格な制限がある企業 |
| 公開案件から新規受注の接点を作りたい加工会社 | 単価よりも長期関係性だけで受注したい加工会社 |
| 設備・得意加工・対応エリアをオンラインで見せたい工場 | 工場ページや見積もり文章を作り込むリソースがない工場 |
Mitsuriだけに依存しないWeb集客設計も必要

画像引用元:キャククル(https://www.shopowner-support.net/)
Mitsuriは、金属加工会社が新規案件と出会うための有力な接点の一つです。ただし、マッチングサービス内では同業他社も同じように並びます。見積もりの速さや価格だけで比較されると、自社の技術力、対応品質、提案力が伝わりにくい場面があります。
受注獲得を安定させるには、Mitsuriのような外部プラットフォームに加えて、自社サイトや専門メディアで「どの加工に強いのか」「どの業界の課題を解決できるのか」「なぜ自社に相談するべきか」を発信することが重要です。
とくに金属加工業では、設備名だけを並べるよりも、加工事例、材質別の対応可否、精度、検査体制、短納期対応、量産前試作の進め方などを具体的に見せることで、問い合わせ前の不安を減らせます。
金属加工業のマッチングサービス全体を比較したい方は、金属加工業のマッチングサイト比較記事も参考にしてください。自社サイトを使った集客方法を知りたい場合は、金属加工業のWeb集客方法もあわせて確認できます。
キャククルでは、金属加工業をはじめとするBtoB企業向けに、ターゲットに選ばれる理由を整理し、問い合わせにつながるWeb集客施策を設計しています。マッチングサイト以外の受注経路を作りたい、価格競争ではなく自社の強みで選ばれたい場合はご相談ください。

画像引用元:キャククル(https://www.shopowner-support.net/)
Mitsuriに関するよくある質問
Mitsuriは発注者も料金がかかりますか?
公式ヘルプでは、発注者の基本利用は0円と案内されています。見積もり依頼、発注、トーク機能などは0円で使えますが、支払い代行を利用する場合は発注金額の5%が手数料として加算されます。
加工会社はMitsuriに登録すればすぐ案件を受けられますか?
サプライヤー登録後に審査があります。公式ページでは、通常1営業日以内に審査結果を知らせると案内されています。承認後は案件検索や見積もり提出、工場ページの作成を進められます。
Mitsuriの通常プランとサブスクプランはどう選べばよいですか?
通常プランは基本料金0円で、案件やワークの受注時に受注金額の10%が発生します。サブスクプランは固定料金が発生する代わりに、案件・ワーク受注時の利用料が0円です。月間の受注見込み、案件単価、利益率をもとに比較すると判断しやすくなります。
Mitsuriだけで安定的に受注できますか?
Mitsuriは新規接点を作る手段ですが、受注を保証するサービスではありません。工場ページの情報、見積もり対応、価格設計、実績の見せ方に加えて、自社サイトやSEO、専門メディアなど複数の受注経路を整えることが重要です。
まとめ
Mitsuriは、金属加工の発注者と加工会社をつなぐ製造業向けマッチングサービスです。発注者は見積もり依頼や工場検索を通じて外注先を探しやすくなり、加工会社は公開案件、工場ページ、マーケット、工場マップを通じて新規取引先との接点を作れます。
旧情報では登録社数や料金体系が古いまま紹介されていることがありますが、現行の公式情報では登録社数5,000社以上、成約件数20,000件以上が掲載され、料金も発注者・受注者別に整理されています。利用前には、公式ヘルプの現行料金、審査、支払い条件、機密情報の扱いを確認しましょう。
加工会社が受注獲得を強化するなら、Mitsuriへの登録だけでなく、自社の強みをWeb上で伝える仕組みづくりも必要です。比較される場に出るだけでなく、選ばれる理由を明確にすることで、問い合わせの質と受注率を高めやすくなります。












