「ECサイトを立ち上げたいけれど、初期コストや運用負担をできるだけ抑えたい」「システム開発の知識がなくても、本格的なECサイトを作れる方法はないだろうか?」
そんな悩みを解決するのが、サーバー管理不要でスピーディーに導入できるクラウドECサービスです。
本記事ではクラウドECサービスの特徴・料金・口コミなどを紹介するので、ぜひサービス選びにお役立てください。
クラウドECサービス一覧表
会社名 | サービスの特徴 |
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W2 Unified(旧:W2 Commerce) |
小規模からスタートできる!サービスに合わせたカスタマイズも可能
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ebisumart |
API連携×専任サポートで成長し続けるクラウドECサービス |
MakeShop |
手数料0円×多機能分析でコストを抑えたEC運営を実現 |
aishipr |
スマホ最適化×充実の決済・販促機能でEC運営を強化 |
メルカート |
EC運営のプロが制作から運用まで徹底サポート |
EC-ORANGE |
フロントとバックエンドを分離し、自由度の高いEC構築を実現 |
salesforce commerce cloud |
AIとリアルタイムデータでECの成長を加速するクラウドプラットフォーム |
commerble |
短納期・高カスタマイズ性で成長に合わせて進化するECプラットフォーム |
Media EC Fantas |
見たまま編集で簡単更新、メディア化も可能なクラウドECシステム |
F.ACE |
ファッションECに特化したマーケティング機能搭載のSaaS型プラットフォーム |
ec-cube.co |
柔軟なカスタマイズが可能なECシステム |
shop by |
初期費用・月額無料で始める、シンプル&簡単なネットショップ |
ECo2(エコツー) |
大規模EC向けに最適化された高速&安全なEC支援サービス |
CommerceLine SP |
AIレコメンド×柔軟なカスタマイズで売上を最大化するECシステム |
EC-Rider |
BtoB取引の効率化を実現する多機能クラウドECシステム |
DG1 |
EC・マーケティング・WEB構築を1つのIDで管理できる統合型システム |
クラウドECとは?

クラウドECとは、クラウド上にあるECプラットフォームを利用してECサイトを構築・運営する方法です。ECサイトを運営するためには、CMS機能、ショッピングカート、各種決済機能、顧客管理、受注管理などが必要ですが、クラウドECを利用すれば、それらの機能が標準搭載された環境でECサイトを構築できます。
クラウドECの最大の特徴は、自社でサーバーを管理する必要がない点です。また、ベンダー側がシステムの保守やアップデートを行うため、常に最新のシステムを維持できるというメリットもあります。
ただし、クラウドECはベンダーが提供するプラットフォームであり、自社専用のシステムではないため、カスタマイズの自由度が制限される場合があります。そのため、クラウドECの導入を検討する際は、自社の運用スタイルに合うかどうかを慎重に判断する必要があります。
クラウドECのメリット
最新のシステムを維持できる
クラウドECは、ベンダーがシステムを管理・運用しているため、自動でアップデートが行われるのが特徴です。ECサイトの技術は日々進化しており、セキュリティ対策や新機能の追加が必要ですが、クラウドECなら追加費用なしで最新の状態を維持できます。
これにより、自社のITリソースを確保する必要がなく、システム改修にかかる時間やコストを削減できます。
セキュリティが高い
クラウドECは、データ管理やセキュリティ対策が強化された環境で運用されており、ECサイトを自社サーバーで運営する場合と比べて、安全性が高いと言えます。
多くのクラウドECサービスでは、SSL暗号化通信やDDoS攻撃対策、ファイアウォールなどの高度なセキュリティ対策が標準搭載されています。社内にセキュリティ専門のIT人材がいない企業でも、安全にECサイトを運営できます。
スピーディな導入が可能
クラウドECは、既存のECプラットフォームを活用できるため、ゼロからECサイトを構築するよりも短期間で導入できます。一般的には、3カ月程度でサイトを立ち上げることが可能で、早ければ数日で利用開始できるサービスもあります。
フルスクラッチ(ゼロからの開発)の場合、半年〜1年以上かかることが一般的ですが、クラウドECなら機能が既に揃っているため、開発期間を短縮し、素早く市場に投入できるのが大きなメリットです。
サーバーダウンのリスクが低い
クラウドECは、アクセスが集中した際に自動でサーバーのリソースを拡張できるため、タイムセールや大型キャンペーン時のサーバーダウンを防ぐことが可能です。ECサイトでは、サーバーがダウンすると機会損失につながるため、安定した運営ができるのは大きな強みと言えます。
クラウドECのデメリット
サービス提供会社への依存
クラウドECは、ベンダーがシステムの保守・管理を行っているため、サービス提供会社に依存する形になるというデメリットがあります。提供会社がサービスを終了した場合、別のプラットフォームへ移行しなければならず、その際のデータ移行コストや手間が発生します。
ランニングコストがかかる
クラウドECは、初期費用が抑えられるものの、月額利用料や売上手数料などのランニングコストが発生します。長期間使用すると、最終的にパッケージ型やフルスクラッチ型のECシステムよりも高額になる場合があるため、費用対効果を長期的な視点で検討することが重要です。
カスタマイズの制限
クラウドECは、標準機能が豊富な一方で、自由にカスタマイズすることが難しい場合があります。特に、独自の機能やデザインを実装したい場合、制約を感じることがあるため、カスタマイズ性を事前に確認することが重要です。
クラウドECの選び方
料金体系を比較する
クラウドECの料金は、初期費用が無料のものから数百万円かかるものまでさまざまです。月額費用や決済手数料などのランニングコストも考慮し、総コストを比較することが大切です。
必要な機能が揃っているか確認
商品管理、受注管理、決済機能、分析機能、マーケティング機能など、自社に必要な機能が備わっているかを確認しましょう。将来的に機能追加が可能かどうかもチェックするのがおすすめです。
セキュリティ対策が充実しているか
クレジットカード情報や顧客データを扱うため、SSL暗号化、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)、DDoS攻撃対策などのセキュリティ対策が施されているかを確認することが重要です。
サポート体制の充実度
システム導入後のトラブル対応や運用サポートがしっかりしているかもチェックポイントです。24時間対応のサポートや、導入支援があるかを確認しましょう。
まとめ
クラウドECは、低コストで導入しやすく、システム保守の手間がかからないECサイト構築方法です。自社でシステム管理が難しい企業にとって、最適な選択肢となります。
ただし、サービス提供会社への依存やランニングコストの発生、カスタマイズの制限などのデメリットもあるため、慎重に選ぶことが重要です。本記事を参考に、自社に合ったクラウドECを選定し、EC事業の成功につなげてください。
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- 本記事は、2024年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。