送迎用バスの置き去り防止装置は、国のガイドラインに適合しているかだけでなく、職員が毎日確実に扱えるか、車両に適合するか、異常を誰へどう知らせるかまで確認して選ぶ必要があります。
降車時確認式、自動検知式、両方を備えた併用式では、確認の流れや導入後の負担が異なります。メーカー18社の製品を、方式・認定番号、確認・検知技術、対応車両・通知方法で比較します。
置き去り防止装置メーカー18社の比較表
国土交通省が公開する適合製品一覧と各社の公式情報をもとに、現行製品を比較しています。方式だけでなく、確認・検知技術、対応車両、通知と運用方法を合わせて選びましょう。
| 会社名 | サービスの特徴 | 方式・認定番号 | 確認・検知技術 | 対応車両・通知・運用 |
|---|---|---|---|---|
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加藤電機株式会社 |
確認ボタン・人感センサー・緊急通報を組み合わせたHORNETシリーズ |
併用式C-027、A-054・B-013・C-022など
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後方確認ボタン、人感センサー、車内ブザー、車両ホーン
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12V、オプションで24V対応。725V5は緊急メール通報に対応
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株式会社コアテックシステム |
降車時確認式・自動検知式・併用式を12V・24V別に用意 |
C-001・C-005、A-010・A-011、B-002・B-003
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後方確認ボタンと人感センサーを組み合わせるココールPlus
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12V・24V用を展開。方式ごとに機種を選択可能
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株式会社システムトークス |
3方式を選べる小型の置き去りキャッチLITEを展開 |
A-058・B-014・C-024
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後方確認ボタン、人感センサー、外部ホーン
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ミニバンからバスまで。現行本体価格37,800円(税込)から
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三菱重工機械システム株式会社 |
レーダーで呼吸や鼓動に伴う微細な動きを捉えるMikke |
降車時確認式A-048、併用式C-015
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後方確認とレーダーセンサーによる自動検知
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シート等に隠れた人も検知対象。スマートフォン通知に対応
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株式会社ザクティ |
AIカメラで人物検知・人数カウント・映像確認まで行う |
併用式C-016・C-018・C-019
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AIカメラ2台による人物検知、乗降人数カウント
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SDカード・クラウド録画、PC・スマホで遠隔モニタリング
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株式会社アイティーシェルパ |
人感センサーにSMS・GPSを追加できる車内置き去り防止装置あすみ |
A-052、併用式C-020など
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後方確認ボタン、赤外線人感センサー、故障通知
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12V・24V、SMS通知・GPS位置情報をオプション追加
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株式会社エッチ・ケー・エス |
運転席ドア連動と人感センサーで確認漏れを検知するMAMORU2 |
A-055・A-057、併用式C-025・C-026
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運転席ドア連動、後方確認ボタン、人感センサー
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警報と緊急メール。ROKUGA搭載モデルも選択可能
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株式会社日本ヴューテック |
音声案内と助けてボタンに絞ったシンプルなまもるくんA |
降車時確認式A-017
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後方確認ボタン、車内・車外音声、子ども用SOSボタン
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DC12V・24V、通信設定不要、月額通信費なし、3年保証
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レシップ株式会社 |
電池不要の無線確認ボタンで既存車両への後付け負担を軽減 |
降車時確認式A-021・A-022
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自己発電する無線確認ボタン、車内ブザー、車外音声警報
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12V・24V用。確認ボタンの配線と電池交換が不要
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株式会社慶洋エンジニアリング |
後方確認に園児用ビーコン・メール通知を組み合わせるKEIYO |
降車時確認式A-024・A-034・A-035
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後方確認ボタン、BLEビーコン、GPS、車外ホーン
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AN-S113は通知メールとWebサーバーを使用。ビーコン増設可能
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三洋貿易株式会社 |
ミリ波レーダーで体動の小さい子どもを検知するLiDAS |
自動検知式B-007
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ミリ波レーダーによる車内存在検知
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人の目視確認を補完する自動検知。車両ごとに設置位置を調整
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株式会社TCI |
確認ボタンと子ども用非常ボタンを全国で設置対応 |
降車時確認式A-007
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後方確認ボタン、音声ガイダンス、子ども用非常ボタン
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12V・24V対応。全国出張取付と3年保証を案内
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オクト産業株式会社 |
有線押しボタンと大音量警報に絞ったヒロックボタン |
降車時確認式A-012・A-013・A-026
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有線後方確認ボタン、車内警報、100dB車外警報
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12V・24V用。通信費不要、断線等の故障検知
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株式会社Rcolors |
点検マーチや聴覚障害施設向け表示を選べるKOSQOO |
降車時確認式A-063ほか
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後方確認ボタン、音楽・音声、SOSボタン
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12V・24V対応。電光掲示板・フラッシュライトを追加可能
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株式会社やらせっけい |
押す順序と配置で車内点検の実行を促すMONITA |
降車時確認式A-064
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車両後方の確認ボタン、押し順、不正停止防止
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YR-100・YR-300。車種に応じてボタン数と配置を設計
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株式会社ニューエラー |
ミリ波センサーで見回り動作と残留者を検知するみまもりやさん |
自動検知式B-015
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ミリ波センサー、音声案内、複数センサー連携
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12V・24V共用。作動開始時間や音声を設定可能
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株式会社ULVANIAC |
自動検知後に車両ホーンとメールで知らせるうるまも |
自動検知式B-009・B-010・B-011
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センサーによる自動検知、音声案内、車両ホーン
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12V・24V。検知時に登録先へメール通知
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トヨタ自動車株式会社 |
コースター・ハイエース幼児バス向けの純正支援システム |
降車時確認式A-019
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降車確認ボタン、ここだよボタン、ホーン・ハザード
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コースター・ハイエースの対象仕様。販売店取付、3年6万km保証
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置き去り防止装置メーカー18社の詳細
置き去り防止装置メーカーの選び方と基礎知識
置き去り防止装置は、送迎用バスの運行終了後に車内確認を促したり、残っている人をセンサーで検知したりして、乗員の置き去り防止を支援する安全装置です。2023年4月1日に関係府省令等が施行され、対象となる教育・保育施設等の送迎用バスでは、国土交通省のガイドラインに適合する安全装置の装備が求められています。
ただし、装置は運転者や同乗職員による点呼、降車確認、車内見回りを代替するものではありません。こども家庭庁の安全管理マニュアル、毎日使えるチェックシート、施設ごとの運行マニュアルと組み合わせて運用します。
降車時確認式・自動検知式・併用式の違い
| 方式 | 基本的な仕組み | 向いている運用 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 降車時確認式 | エンジン停止後に警報を鳴らし、車両後方の確認ボタンを押すまで車内確認を促す | 目視点検の手順を明確にし、全職員が同じ動作を行う | ボタンを押すことだけが目的にならない教育と記録が必要 |
| 自動検知式 | カメラ、ミリ波レーダー、赤外線、人感センサーなどで残留者を検知する | 確認後も車内を監視し、人の見落としを機械で補完する | 車内形状、死角、温度、光、振動、電波環境に応じた設置が必要 |
| 併用式 | 後方確認と自動検知の両方を備える | 人による目視とセンサーによる監視を二重化する | 機器構成、取付、保守、通信費が増える場合がある |
確認・検知技術で比較する
後方確認ボタン
車両後方へ移動しなければ警報を解除できない位置にボタンを設置し、運転者へ車内見回りを促します。押す順序を指定する製品や、子どもが誤って押さない高さへ設置する製品もあります。車両の長さと座席配置に対して、確認経路が適切かを確認します。
ミリ波・レーダーセンサー
人の体動や呼吸に伴う微細な動きを検知します。暗所でも使用しやすく、座席や毛布などで目視しにくい状態を補完できます。一方、金属による遮蔽、車内形状、センサーの角度によって検知範囲が変わるため、実車での設置確認が必要です。
赤外線・人感センサー
人が発する赤外線や動きを捉える方式です。比較的シンプルな構成にできますが、動きが非常に小さい状態、直射日光、温度差、座席による死角などの条件を確認します。複数センサーを追加できる製品では、車内の広さに合わせて配置します。
AIカメラ
映像から人物を検知し、乗降人数のカウントや録画、遠隔モニタリングまで行える製品があります。車内状況を目視で確認できる一方、カメラの画角、暗所性能、死角、映像保存期間、通信費、個人情報の取扱いを事前に決めます。
ビーコン
園児が持つビーコンの信号から乗車・降車を把握します。園児単位の確認に使える一方、ビーコンの配布、回収、電池、紛失、持ち忘れへの対応が必要です。車内検知装置とは役割が異なるため、後方確認や車内警報と組み合わせて評価します。
メーカー比較で見る4つの条件
国の適合製品一覧と販売状況を確認する
認定番号があることに加えて、国土交通省が公開する現行一覧に掲載されているか、廃止届や販売中止の注記がないかを確認します。過去に認定された製品でも、新規販売を終了している場合があります。流通在庫品では、取付・保証・修理を引き受ける窓口まで確認します。
車両電圧・全長・車種別条件を確認する
12V・24Vの違いだけでなく、車両全長、座席配置、天井高、ドア信号、常時電源、ACC電源、アイドリングストップ、既設電装品が取付可否に影響します。純正用品は対象車種が限定される一方、車種別の取付要領や販売店保証を利用できます。
異常を誰へ知らせるかを決める
車外ホーンだけで周囲へ知らせる製品、メールやSMSで園の管理者へ通知する製品、映像と位置情報を遠隔確認できる製品があります。送迎終了後に施設へ誰が残っているか、警報を受けた担当者が何分以内に車両へ向かえるかを決めて通知方法を選びます。
設置後の点検と保守を比較する
日常点検、定期点検、センサーの清掃、ボタン電池、通信契約、予備電源、車検時の確認、故障時の代替手段を比較します。メーカー保証だけでなく、取付会社、販売店、メーカーのどこが修理受付を担うかも確認します。
置き去り防止装置の費用
総額は、本体価格、取付工事、追加センサー、外部ホーン、SOSボタン、通信端末、クラウド・SMS・GPS利用料、保守費用で決まります。メーカーが本体価格を公開していても、車種や設置場所によって取付費が変わります。
| 費用項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 本体・標準構成 | 制御器、確認ボタン、センサー、車外警報器、予備電源を含むか |
| 取付工事 | 車種別の配線、架装、出張費、既設装置の撤去費 |
| 追加機器 | センサー増設、SOSボタン、カメラ、表示灯、GPS |
| 継続費用 | SMS、SIM、クラウド、Webサーバー、アプリ、保守契約 |
| 更新・交換 | 電池、予備電源、センサー、通信機器、車両入替時の再施工 |
導入後に整備する安全管理
- 乗車時と降車時に名簿で人数を照合する
- 運転者と同乗職員の役割、確認順序、ダブルチェックを決める
- 車両後方まで座席下を含めて見回る
- 安全装置の作動確認を運行前または定めた頻度で行う
- 警報・通知を受けた担当者の初動と連絡先を決める
- 代替運転者や新任職員にも実車で操作研修を行う
- 装置故障時は代替確認手順を実施し、修理完了まで記録する
装置の解除方法だけを覚える研修ではなく、なぜ車両後方へ移動するのか、警報が鳴ったとき誰がどこを確認するのかまで実車で共有します。
置き去り防止装置に関するFAQ
認定製品ならどれを選んでも同じですか
ガイドラインの性能要件に適合している点は共通しますが、確認方式、検知技術、対応車両、通知、保証、取付・保守体制は異なります。施設の車両と運行手順に合うかを比較します。
自動検知式なら車内の目視確認は不要ですか
不要にはなりません。安全装置は人による所在確認を支援する装置です。自動検知式や併用式を導入しても、名簿照合、車内見回り、複数人での確認を継続します。
既に付いている装置を交換できますか
交換できますが、既設配線の流用可否、撤去費、車両電圧、装置の認定状況、取付会社の保証条件を確認します。交換後は職員研修と点検記録も更新します。
一般の送迎車や福祉車両にも取り付けられますか
製品ごとに対象車種が異なります。ミニバンや福祉車両に取り付けられる製品もありますが、制度上の対象施設かどうかと実車への適合は分けて確認します。
関連するシステムの記事
置き去り防止装置メーカーのまとめ
認定番号や価格だけで決めず、施設の確認手順に合う方式、車内形状に合う検知技術、通知を受ける体制、取付後の保守まで確認します。候補を絞った後は実車で操作と警報対応を試し、名簿照合、車内見回り、ダブルチェックと組み合わせて運用しましょう。
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