第三者保守サービスは、サポート期間が終了した機器に対して、第三者の企業が提供するサポートサービスです。安心して機器を使用継続するための保守サービスが受けられるほか、「保守コスト削減」「窓口集約」「IT機器のライフサイクルの最適化」といったメリットがあります。
この記事では、おすすめの第三者保守サービスの特徴や事例などをまとめました。
紹介している掲載企業のうち、一部の資料は下記よりダウンロードが可能です。比較検討の参考にご活用ください。
| 会社名 | サービスの特徴 | こんな企業におすすめ | 最短駆け付け時間 | 対応メーカー・製品 例 |
|---|---|---|---|---|
つなぎ保守(ブレイヴコンピュータ) |
国内外の主要メーカーを中心に700社以上対応・72,000台以上の実績
|
対応スピードを重視している
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2時間
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富士通 / NEC / DELL
HPE / IBM / Oracle 日立 / Cisco / Brocade 等 |
パークプレイステクノロジーズ |
初回修理保証!初回訪問で問題が解決されない場合、1ヵ月分のメンテ費用が無料に |
海外含めたIT資産を保守したい
|
4時間
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DELL EMC / HPE / IBM
Cisco / Juniper / 日立 NetApp / Lenovo 等 |
ゲットイット |
希少機器にも対応している第三者保守サービス |
希少パーツの入手が難しいが
機器更新を急ぎたくない |
4時間
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ARISTA / AVAYA / BROCADE
CISCO / DELL EMC / ETERNUS Fortinet / 富士通 等 |
データライブ |
パーツが豊富!10万台規模の長期保守に備えて備蓄を進めている会社 |
社会インフラ含む
大規模システム保守 |
4時間
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HPE / DELL EMC / Cisco
NEC / Sun (Oracle) / F5 big-ip 富士通 / 日立 / IBM 等 |
Evernex |
165以上の国で事業を展開しているグローバル会社 |
海外含めたIT資産を保守したい
|
4時間
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DELL / IBM / HP
Lenovo / Cisco / Oracle 富士通 等 |
リミニストリート |
平均20年の経験を持つソフトウェア保守 |
強制アップグレードを避け
現行バージョンを長期利用したい |
HPに記載なし
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Oracle製品 / SAP製品 / IBM DB2
Microsoft / Salesforce / VMware 等 |
SAT(エスエーティ) |
延命保守(延長保守)を得意とするサービス |
日本電産メインフレームや
オフコン等の延命 |
4時間
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ORACLE / HPE / DELL
Lenovo / 富士通 / 日立 NEC / EMC / NetApp 等 |
インフォメーション・システム・サービス |
金融系を中心にした実績を有している会社 |
IBM汎用機や大型サーバを抱えている
|
HPに記載なし
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IBM / HPE / Cisco
SUNマイクロ / Dell Lenovo / BROCADE 等 |
アプライド・テクノロジー |
自主レンタルアップ品を活用により保守運用コストを大幅にカット |
新旧システム併存期間の
支援を求めるSIer等 |
4時間
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Cisco / DELL / HP
Data Domain / NEC IBM / Oracle・Sun 等 |
シェアード・ソリューション・サービス |
保守部品を国内外の提携先企業から直接取り寄せている |
メーカーでは保守困難な
機器を抱えている |
当日対応
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DEC / Compaq / HPE
SUNマイクロ / IBM / DELL DEC / Cisco 等 |
ネットワンネクスト |
2時間以内に部品を配送できる体制を構築 |
大型ネットワーク設備や
高価なハードを長期利用したい |
4時間
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Cisco / Juniper / BROCADE
Extreme / Accton / ADVA APRESIA / Arista / ARRIS 等 |
アイエスエフネット |
マルチリンガル対応も可能な第三者保守サービス |
英語等多言語サポートが
必要な外資系企業 |
4時間
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Cisco / Juniper / BROCADE
Extreme / Accton / ADVA APRESIA / Aris 等 |
JBサービス |
IT機器以外にもデジタルサイネージやロボットなどの保守にも対応 |
全国に点在する支店や
店舗を持つ企業 |
HPに記載なし
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Lenovo / JBAT(旧APTi)
Canon / YAMAHA 等 |
KSG(国産産業技術) |
ISO9001、ISO27001を取得しており、安心の管理体制を構築 |
専門メーカーの古い装置を任せたい
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契約次第
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SUNマイクロ / 富士通 / oracle
HPE / DELL EMC / DELL IBM / Cisco / ヤマハ 等 |
アクシスコンピューテック |
コンピュータ関連機器のレンタルやコンサルティングサービスも提供 |
過度な保守費をかけられないが
一定品質は確保したい |
HPに記載なし
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富士通 / PRIMERGY / ETERNUS
NECサーバ 等 |
ネットブレインズ |
ITシステム管理・運用を含めて依頼可能!オーダーメイドのサービスを設計 |
ネットワーク機器の交換時期を
延ばして支出を平準化したい |
原則翌営業日
緊急時応談 |
HPに記載なし
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ビジネスコネクト |
オンサイト修理や定期検査サービスも提供 |
北海道・東北で
保守パートナーを探している |
HPに記載なし
|
HPに記載なし
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アルファテック・ソリューションズ |
ITインフラ及び情報系アプリケーションシステムを包括的に行う会社 |
大量に機器を保有しており
コストを抑えたい |
翌営業日
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IBM / DELL / EMC
Cisco / FUJITSU / NEC Oracle/ HITACHI 等 |
InfiniCore |
年間契約で、障害対応の回数は制限なし |
IT担当が少なく
運用も含め任せたい |
HPに記載なし
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オラクル社 / ヒューレット・パッカード
DELL / 富士通 / 日立 等 |
システック井上 |
提携している米国企業よりEOSとなったパーツや製品を直接輸入 |
工場や社会インフラ系システム
を延命したい |
即日対応
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Alpha / VAX / HP
Sun / DEC / Compaq 等 |
TID(ティアイディ) |
旧サンマイクロシステムズ社製のシステムを対象とした独自の保守サービスを提供 |
研究設備など長期間使う
教育・研究機関 |
要相談
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HPに記載なし
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フィールドワン |
IT機器以外にも電気・ガス、化学、ガラス・土石の延命保守サービスを提供実績あり |
地方支店・店舗のPOSや
端末なども含め見てほしい |
HPに記載なし
|
DEC / SUNマイクロ
HP / Cisco 等 |
第三者保守サービスとは?
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事業活動を支えるIT機器は、安定稼働が求められる重要な資産です。
しかし、メーカーによる保守サービスには期限があり、その期限を迎えると通常はリプレイスが検討されます。とはいえ、実際には予算の都合や他のプロジェクトとの兼ね合いですぐに新機種へ移行できないケースも少なくありません。
こうした中で活用されるのが「第三者保守(TPM: Third-Party Maintenance)」です。これは、メーカー保守が終了したIT機器に対して、メーカー以外の独立した保守専門企業が修理や部品交換、サポートを提供するサービスです。
この選択肢が広がったことで、メーカーが定めるサポート終了日=機器の寿命、という常識が覆りつつあります。企業は自社の戦略や予算に合わせて、IT機器のライフサイクルを柔軟に延ばせるようになりました。
物理的な寿命とサポート期限は別
メーカー保守の期限と機器の物理的な寿命は必ずしも一致しません。メーカーが定める「EOSL(End of Service Life:メーカーの保守期間が終了すること)」を迎えても、機器自体が問題なく動作している場合は多くあります。
第三者保守を活用することで、まだ使える資産を無理に買い替えることなく延命できるのです。
あわせて機器の棚卸や利用状況も見直したい場合は、IT資産管理ツールを活用して、ハードウェアやソフトウェアを一元管理する方法も検討してみてください。
第三者保守とメーカー保守の違い
第三者保守を導入する際には、従来のメーカー保守と何がどう違うのかを理解することが重要です。とくに料金体系、サポート対象、対応の柔軟性は、導入可否を左右する大きなポイントです。
ここでは、第三者保守とメーカー保守を分かりやすく比較してご紹介します。
料金モデルの違い
メーカー保守は、ハードウェア購入価格に一定の割合(おおよそ5〜15%)をかけた年額料金で設定されるのが一般的です。特にメーカーの保守終了後の「延長保守」は割増料金になる傾向が強く、コストが高止まりしがちです。
一方で、第三者保守は利用企業のニーズに応じて保守レベルや対象機器を柔軟に設定できるため、不要なサービスを省いた最適な料金プランを選ぶことができます。
サポート対象と調達力
メーカー保守では、原則として自社製品のみが対象です。そのため、複数メーカーの機器が混在する「マルチベンダー環境」では、メーカーごとの個別契約や連絡が必要となり、管理が煩雑になりがちです。
対して、第三者保守はメーカーに依存しない立場からマルチベンダー環境を一括保守することが可能です。異なるメーカーの機器でも1つの窓口で対応できるため、障害対応の迅速化と管理業務の効率化が期待できます。
医療機器のように複数メーカーの装置が混在しがちな環境では、医療機器保守サービスの比較も参考になります。
保守期間と部品調達の違い
メーカー保守の対象期間は、通常は製品発売から5~7年程度で終了します。保守に使われる部品は新品やメーカー認定の再生品が中心です。
これに対して、第三者保守ではEOSLを過ぎた機器でも対象となり、部品は中古のリユース品を含む独自の調達ネットワークによって確保されます。海外含めた流通網を活用することで、古い機種でも必要な部品の入手が可能になるケースがあります。
サービスの柔軟性
メーカー保守は標準化されたメニューが中心で、急な要件変更や一部機器だけの特別対応には向いていません。
一方で、第三者保守は障害対応の時間帯、オンサイト対応の有無、対象機器の選定などを柔軟に調整できます。例えば、重要なサーバーだけ24時間体制で保守を行い、それ以外は平日対応にするなど、予算とリスクに応じた細やかな設計が可能です。
比較表:メーカー保守 vs 第三者保守
以下の表に、両サービスの違いをまとめました。
| 比較項目 | メーカー保守 | 第三者保守 |
|---|---|---|
| 料金水準 | 割高。延長保守はさらに高額 | 20〜70%のコスト削減事例も |
| 料金モデル | 一律の年率契約(パッケージ型) | 個別見積もりで柔軟に設計可能 |
| サポート対象 | 自社製品に限定 | マルチベンダー対応可 |
| 保守対象期間 | 新品〜EOSL(5〜7年) | EOSL後も延命対応可 |
| 部品調達 | 新品/メーカー認定部品 | 中古・リユース部品含む独自調達 |
| 柔軟性 | 標準的なサービス内容 | 保守レベル・期間を柔軟に設計可 |
このように、第三者保守はコスト面だけでなく、対応範囲や柔軟性の点でもメーカー保守とは大きく異なります。
さらに工場設備や生産ラインなどを含めて設備全体の稼働状況を可視化したい場合は、設備保全管理システムを導入し、保守業務とあわせて管理レベルを引き上げる方法もあります。
第三者保守サービスの導入メリット
メーカー保守よりコストが安い
第三者保守サービスは、一般的にメーカー保守と比較してサービス費用が安価です。メーカー保守の場合、年間保守費用以外にも、アップグレード、カスタマイズの保守などが上乗せされています。
しかし、第三者保守サービスは、不具合への対応などやるべきことの幅が限定的。ハードウェアの責任がないためアップグレードなどをする必要がなく、その分、費用を安くできます。
また、第三者保守サービスを利用すると、使用機器の稼働期間が延びます。メーカーのサポートが切れる度に新しい機器やシステムを購入すると、初期導入コストがかかります。
メーカーサポートが5年で切れる場合は20年で4回の機器・システム移行が発生しますが、第三者保守サービスを利用して10年以上の長期利用をすれば導入コストを抑えることが可能です。
同じ機器を継続使用できる
使い慣れた機器をそのまま継続利用できるのも第三者保守サービスのメリットのひとつです。正常に稼働している限りその機器を使い続けられます。買い替えの時期でも、第三者保守でつなぎ、移行のタイミングを調整することも可能です。
使い慣れた機器を新しいものに変えると、慣れるまでは業務スピードが遅くなるなどの支障が生じる可能性があります。第三者保守サービスを利用すれば、計画的な買換えが実現可能です。
保守がまとまる
メーカーの保守サービスは自社製品にしか対応していません。企業では、複数の機器・システムを使用しているでしょう。不具合が発生すると、その機器のメーカーに問い合わせる必要があります。問い合わせ先を探す手間もかかります。
第三者保守サービスにすれば、複数の機器・システムのすべてを任せられるため、マルチベンダー対応が可能です。窓口が一本化されるため、問い合わせがスムーズになります。
第三者保守サービスの導入デメリット
最新の状態で使用できない
機器やシステムは、日々新しくなっています。新しいものほど、利便性やクオリティは高まっているものです。
第三者保守サービスを利用して保守が切れた機器を使用し続けると、新しい機器の利便性やクオリティを活用できません。リプレイスしないことで気づかないうちに業務の無駄が発生している可能性があります。
メーカーの知的財産権侵害のリスクがある
第三者保守サービスに切り替えるときは検証作業の実施やアドオン開発などを提供する必要があります。これらがメーカーに対する知的財産権の侵害やライセンス契約違反に当たる可能性が否定できません。
アメリカでは、第三者保守サービス会社に対してメーカーが損害賠償を求める裁判を起こし勝訴しています。
費用相場のシミュレーション
第三者保守を導入する際、具体的にどの程度のコスト削減が期待できるのでしょうか。
ここでは、簡単なシミュレーションを示します。
コスト削減率の目安
複数の調査によれば、第三者保守を利用することでメーカーの延長保守と比べて30~50%のコスト削減が現実的な水準と考えられます。
具体的な費用比較例
| 運用年数 | メーカー保守/延長保守(年間) | 第三者保守(年間) | 年間コスト削減額 |
|---|---|---|---|
| 1~5年目 | 各30万円 | -- | -- |
| 6年目 | 45万円 | 18万円 | 27万円 |
| 7年目 | 45万円 | 18万円 | 27万円 |
※キャククル編集チーム調べ
この例では、6年目以降に第三者保守へ切り替えることで2年間で54万円のコスト削減が見込めます。
実際の保守費用は、機器の種類や設置場所、求めるサポートレベル(例:24時間対応やオンサイト出動の有無)、契約期間などで変動します。複数年契約の場合は、年間単価が割安になる傾向があります。
第三者保守のメリットは、単年度のコスト削減だけでなく、IT投資全体のキャッシュフロー改善や新技術選択の柔軟性が得られることです。まずは自社の状況でシミュレーションしてみることをおすすめします。
第三者保守サービスの導入事例
パソコンの延命と継続利用を実現
浄水場の監視装置(データロガー)で使用する産業用パソコンがメーカー保守期限をむかえていましたが、新しいパソコンに入れ替えるとすれば、大規模な予算をかけて監視装置システム全体を更新しなければならない状況にありました。
しかし、使用する産業用パソコンの修理・保守を第三者に委託する方法があることを知ったことがきっかけで、パソコンの延命とシステムの継続利用を実現することができました。
参照元:株式会社シェアード・ソリューション・サービス公式HP (https://www.3scom.jp/voice/moroyama.html)
年間保守サポート費用を従来の半額に削減
無添加化粧品や健康食品を展開する事業会社が、採用するERPであるSAP ECC 6.0システムの保守サポートを第三者保守に切り替え。
第三者保守契約により、安定したSAPアプリケーションを最低15年間にわたり運用することが保証され、高品質なサービスを従来の50%の年間保守サポート料金で受けられるようになった。
参照元:Rimini Street (https://www.riministreet.com/jp/press-releases/fancl-switches-to-rimini-street-support/)
製造業の現場におけるシステム延長
5年間のメーカー保守の後、1年間はメーカー保守を延長できたものの、その上で動かしているシステムをそのまま使っていくのか、改修していくのか、というところで、第三者保守を導入して、システム延長を選択。
参照元:株式会社ゲットイット公式HP (https://www.get-it.ne.jp/interview_third-party_kokuyo/)
第三者保守サービス導入を検討する際によくある質問
Q1.第三者保守サービスの導入メリットを教えて下さい
メーカ保守と比べて、より安価にサービスを受けられる可能性がある点、メーカー保守切れ(EOSL)になった場合でも、修正・メンテナンスに対応してもらえる点、マルチベンダー対応が可能な点などが挙げられます。
Q2.第三者保守サービス導入にリスクはありますか?
知的財産権侵害やライセンス契約違反のリスクほか、アドオンが肥大化するリスク、第三者保守ベンダーの事業継続性に関するリスクなどがあります。ベンダーを選ぶ際には、安さだけでなく、実績や信頼性の高さも重視する必要があります。
第三者保守サービス会社の選び方
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第三者保守サービス会社を選ぶ際は、「保守形態」「スピード」「実績」の3つをポイントに比較するのがおすすめです。それぞれどのようなポイントを見ればよいか解説します。
保守形態はオンサイト保守であること
保守のサービス形態には、大きく分けて「オンサイト保守」と「センドバック保守」があります。第三者保守を選ぶ際は、「オンサイト保守」を選びましょう。
オンサイト保守は、コンピューター機器やシステムが置かれている場所に直接来て保守をしてくれるサービス形態です。不具合が発生した場合は、担当の技術者がすぐに派遣されます。
目の前で修理してもらえるだけではなく、修理後の注意点なども教えてもらえるため、安心感が大きいです。メンテナンス品質が良い業者を選んでください。
一方センドバック保守は、故障した機器を窓口に発送して修理・交換してもらう形態のサービスです。機器が復旧するまでの間は、代替品を送ってもらえます。
機器を保守に送る前に代替品を送ってくれるシステムは「先出センドバック」です。先出センドバックは、代替品があるため、機器を使用できない期間が生じません。
しかし、後出しセンドバックの場合は、機器を使用できない期間が生じます。
また、機器を送ってしまうため、何が行われているか把握できず、修理中も修理後も不安が残りがちです。
対応スピードが速いこと
機器の不具合は、いつ発生するか分かりません。いざ発生したときは、対応スピードが重要です。不具合が発生したままでは業務に支障が生じます。不具合の内容によっては、利益の機会損失にダイレクトにつながる可能性もあるでしょう。
対応の遅れは、そのまま業務の遅れ、利益の減少につながります。第三者保守サービスを選ぶときは、迅速に対応してくれる業者を選びましょう。問い合わせへの対応スピードが遅い業者は注意してください。
ただし、スピードが速くても仕事のクオリティが低いなら意味がありません。丁寧で迅速な対応をしてくれる業者かどうかを見極めることが大切です。
実績が豊富にあること
企業活動において、IT機器やシステムは重要な役割を果たしています。その保守を任せる業者は、コストだけで選ぶのではなく、品質も見極めてください。品質を見極める方法のひとつが実績の確認です。
どんな企業の保守を請け負ってきたのか、どのくらいの実績があるのかをチェックしましょう。実績が豊富な業者を選んでください。
第三者保守サービスまとめ
第三者保守サービスは、メーカーの保証が切れた後、新しい機器に入れ替えるまでのつなぎのサポートです。安定して稼働している機器をサポートが切れた後も使い続けたいときに活用できます。
障害発生時の問い合わせ対応やインシデント管理を属人化させず、組織的に運用したい場合は、第三者保守ベンダーのサポート体制に加えて、ITサービスマネジメントツール(ITSM)の導入も有効です。
また、第三者保守サービスを選ぶときは、「オンサイト保守に対応しているか」「対応は迅速か」「実績は豊富か」の3ポイントをチェックするのがおすすめです。この記事で紹介した会社も参考にしながら、自社の希望に合うサービスを提供してくれる会社を選んでください。
- 免責事項
- 本記事は、2023年09月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
会社詳細を見る↓

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