近年、経営課題の解決や新規事業の立ち上げ、デジタル化の推進など、企業が直面するテーマは多岐にわたります。こうした場面で外部の専門知見を得る手段として「コンサルタントの活用」が注目されています。しかし、ひと口にコンサルタントといっても、戦略・IT・人事・マーケティングなど領域はさまざま。自社に合った人材をどう見つければよいのか、悩む方も多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つのが「コンサルタントマッチングサイト」です。専門分野や実績、報酬体系などを比較しながら最適なコンサルタントと出会える仕組みは、企業にとって大きなメリットとなります。
本記事では、数あるマッチングサービスの中からおすすめの20サイトを厳選し、特徴や強みをわかりやすく比較しました。紹介している掲載企業のうち、一部の資料は下記よりダウンロードが可能です。比較検討の参考にご活用ください。
| 会社名 | サービスの特徴 | コンサルタントの特徴 | 得意分野・テーマ | 料金形態 |
|---|---|---|---|---|
Strategy Consultant Bank(ストラテジーコンサルタントバンク) |
ハイクラスのフリーコンサルが多数!リーズナブルな費用が魅力
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外資系ファーム出身者中心
面談審査制で厳選された経営コンサル |
戦略立案~業務改善
IT導入支援 |
成果報酬型
登録・提案は無料 |
コンサルポータル |
即戦力人材を必要なときに必要なだけ!最短1週間でアサイン可能なマッチングサービス
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約4,000名のプロ人材が登録
|
戦略 / PMO / SAP / ITなど
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紹介料無料
成約時に手数料発生 |
PROFFIT |
専任アドバイザーによるサポート体制が充実コンサルマッチングサービス |
様々な業種×テーマ×フェーズに対応
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発注決定後に支払い
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約300社・2,700名以上の
現役コンサルが登録(2023年時点) |
ProConnect |
DX/IT領域のフリーランス人材に特化しているサイト |
大手ファーム出身者多数
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契約成立時にのみ仲介料発生
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DX・ITコンサル・PMOなど
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SENJIN Platform |
大手コンサルファームやSIer出身の精鋭フリーコンサルタントなら |
外資系戦略 / 総合ファーム
大手SI出身 |
戦略コンサル案件
新規事業 |
契約コンサルの月額費用を
月単位支払い |
ビザスク |
スポットコンサルティングに特化したサービス |
業界有識者・元経営幹部
専門家など多彩 |
利用プランに応じ従量課金
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全業界・テーマのスポットコンサル
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HiPro Biz |
経営課題解決のアドバイザーにフォーカスを当てるサイト |
大手企業役員や元コンサルなど
|
経営課題全般
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契約形態によって変動
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アクシスコンサルティング |
最短1時間、月5万円からの依頼が可能!ピンポイントな相談なら |
コンサル業界特化の
人材エージェント |
戦略・業務改革から
IT導入まで幅広い |
契約成立時に手数料を請求
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NewsPicks Expert |
「NewsPicks」会員など、660万人以上のデータベースを活用したマッチング |
現役会社員が7割以上
各業界のプロが登録 |
経済・ビジネス領域
全般の専門知見 |
個別案件ごとの
謝礼支払い |
ProSharing Consulting |
「ビジネス × 上流工程」を得意とするマッチングサービス |
登録プロ人材約20,000名超
|
経営課題全般に対応
|
契約プロ人材への報酬
+サービス料 |
QEEE(キウイ) |
1時間の気軽な相談から社外取締役のマッチングまで対応 |
業界専門家から
起業志望者まで幅広く参加 |
スポット相談+資料サイトの
複合サービス |
スポットコンサル利用時は
手数料が謝礼の30% |
HiTalent |
外資IT・マーケティング出身者とのマッチングなら |
MBB等戦略ファーム
外資投資銀出身 など |
戦略コンサル出身者による
スポットコンサル&調査支援 |
契約成立時に手数料を請求
|
GLG |
世界中にいる100万人を超える専門家を活用したグローバル視点のコンサルなら |
世界230地域の
グローバルネットワーク |
業界知見のヒアリング
B2B調査など |
主に法人会員制
|
CoProJect |
元コンサルファーム出身者を含む専門チームが調査から補助してくれる |
大手ファーム出身のスタッフ多数
|
PMO、DX、業務改革など
|
契約成立時に手数料を請求
|
AKUSHU |
高圧的ではないコンサルティングにこだわるマッチングサービス |
ALTAのネットワークによる
顧問が在籍 |
経営者向け顧問マッチング
|
契約成立後にのみ
顧問料が発生 |
ハイパフォコンサル |
英語力を保有している人材が42%!海外関連のプロジェクトコンサルなら |
多数のフリーコンサルが登録
|
ITコンサル・PMO・SAPなど
IT領域に強み |
契約成立時に手数料発生
|
POD |
プロフェッショナル人材を最短即日で紹介できるマッチングサービス |
ファーム出身者でチーム構成
|
戦略コンサル・新規事業
業務改革など |
契約成立時に手数料発生
|
コンサルフリー(Consulfree) |
事業開発・CX人材に特化したサービス |
登録コンサルの95%以上が
大手ファームでシニアコンサル級以上の 実務経験者 |
事業開発・組織人事
マーケ・SAP/ERP・生成AI |
契約成立時に手数料発生
|
BPBコンサルティング |
システム開発・アプリ開発・AI開発などIT系のコンサルが得意分野 |
経営支援全般
|
月額定額プラン
|
AI・業務改善など先端テーマから
製造・金融・教育など幅広い業界に対応 |
コンサルタントマッチングサイトに関するよくある質問
Q1.コンサルタントマッチングサイトのメリットは?
コンサルタントマッチングサイトを利用すると、コンサルファームや個人のコンサルタントに連絡して比較する手間が大幅に省けます。
また、コンサルティング費用を抑えやすいという点も魅力の1つ。マッチングサイトを利用することで、業務効率化やコスト削減が実現できます
Q2.コンサルタントマッチングサイトの料金相場は?
中長期的なコンサルは、1ヵ月1人あたり100~300万円が目安です。スポットの場合、5万円から依頼できるケースもあります。
また、マッチングサイトに支払う手数料としてはコンサルタントの報酬額の10~25%が相場となっています。料金システムはマッチングサイトによって異なりますので、利用するにあたって確認が必要です。
※料金の目安や相場は、キャククル編集チームが独自に調査したものです。
コンサルタントマッチングサイトとは?

コンサルタントマッチングサイトとは、コンサルタントと法人、あるいはコンサルタントと個人事業主のマッチングを目的としたサイトです。
マッチングサイトには発注企業と受注企業をつなげる課題解決型のサービスと、発注企業と個人をつなげる出会い型のサービスがあります。
前者の課題解決型サービスではコンサルタント会社を紹介しているのに対して、後者の出会い型のサービスではコンサルタント個人の紹介を行っているため、用途によって使い分けが必要です。
コンサルタントマッチングサイトでは後者の出会い型サービスが多く、幅広い人材の中からプロジェクトに合った人を選定できます。
自分で探すタイプ・サイト運営側が選定するタイプあり
コンサルタントマッチングサイトはフリーコンサルタントを紹介するサイトが多いですが、サイトによってマッチング方法が異なります。
1つ目は発注企業が案件を投げかけて、応募してきたプロフェッショナル人材の中から選定する方法です。幅広い経験を持つコンサルタントと接点が持てる利点はあるものの、欲しい人材を選別するのに時間がかかります。
また、募集の仕方によっては、応募者が集まらないことも考えられるでしょう。
2つ目は、発注企業がサイト運営会社に課題を相談して、運営企業側が案件に合った人材をリストアップしてくれる方法です。選定に時間が取られないのに加え、人材の得手不得手を把握している運営がリストアップするため、ミスマッチが起こりにくいのがメリット。ですが、その分コストはかかります。
発注側と専門家をつなぐサービス全体のイメージをつかみたい場合は、エキスパートマッチング会社の比較記事に目を通しておくと、それぞれの違いが整理できます。
どちらのタイプを選ぶにせよ、自社の課題に応じて選定することが大切です。
登録〜マッチングの流れとは?マッチングサイトの基本構造
マッチングサイトでは、まずコンサルタントが登録し、経歴や得意分野、これまでの実績などをプロフィールに記載します。
多くのサイトで、登録時に運営会社との面談や審査が行われます。ここでは、資料作成力や分析力などのハードスキルだけでなく、コミュニケーション力といったソフトスキルも評価されるため、一定水準以上のコンサルタントが揃いやすい仕組みになっています。
企業側がコンサルタントマッチングサイトを利用する際の一般的な流れを5つのステップに分けて解説します。
ステップ1:公式サイトより無料登録
まずは各サービスの公式サイトから企業情報を登録します。自社の事業内容や直面している課題、求めるコンサルタントの条件などを入力するだけで、基本的には無料で利用をスタートできます。
ステップ2:担当者とのヒアリング・面談
登録後、サービス側の担当者が連絡を取り、ヒアリングが行われます。プロジェクトの背景や予算、期間、必要なスキルなどを細かく確認し、条件に合うコンサルタント候補を選定してくれます。
ステップ3:案件紹介と応募
ヒアリング結果をもとに、担当者から複数のコンサルタントが紹介されます。企業はそのプロフィールや実績を見て候補者を選び、面談を希望する相手を決定します。サービスによっては、コンサルタント側から案件に直接応募できる仕組みもあります。
ステップ4:クライアント企業との面談
選ばれたコンサルタントと企業担当者が面談を行います。人物像や熱意、スキルの適合性などを確認し、プロジェクトに本当に合う人材かを見極める重要な場となります。
ステップ5:業務開始・プロジェクト進行
面談を経て双方が合意すれば、契約書や秘密保持契約(NDA)を締結し、いよいよ業務がスタートします。プロジェクト進行中も、担当者が間に入りサポートを行うサービスもあり、安心して業務を進められます。
コンサルタントマッチングサイトを利用するメリット

コンサルタントマッチングサイトを利用するメリットを4つ紹介していきます。メリットを踏まえたうえで、マッチングサイトを利用すべきか否かを検討してみましょう。
自社の課題に合った専門家に相談できる
自社の課題に合った専門家に出会えるのがコンサルタントマッチングサイトを利用する大きな利点。自社に合ったコンサルタントから的確なアドバイスをもらい、スピード感を持って課題に取り組むことができます。
コンサルタントの対応領域はサイトによって異なりますが、経営戦略やマーケティングからIT・DX、人事、営業、M&A・アナリティクスなど、幅広い領域をカバーしているサービスが多くあります。自社の課題をまだ完全に特定できていない企業には、課題抽出を含めて依頼できるコンサルタントの選定をおすすめします。
キャククルでは、DXコンサルティングや営業コンサルティングなど、特定分野に特化した専門家も多数紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
自社にないノウハウが活用できる
自社で経営課題の解決を図る場合、自社内の視野でしか物事が捉えられないケースがあります。どんなに考えてもこれといった策が出なかったり、意見が偏ったりと、解決までに時間がかかってしまいます。
コンサルタントマッチングサイトを活用すれば、課題に対する知見を持った専門家から第三者的なアドバイスをもらえます。その結果、視野も広くなり、これまでにない解決策が導き出せます。自社にない考え方やノウハウが活用できるようになれば、スピーディーな課題解決が可能です。
特に起業や事業立ち上げを検討している場合は、新規事業コンサルティングやスタートアップコンサルティングを視野に入れてみると良いでしょう。具体的な戦略立案や実行支援が受けられます。
必要なときだけにコンサルが依頼できる
コンサルタントマッチングサイトでは、契約の形態や期間といった条件を含めてコンサルタントが探せます。いきなり中長期的なコンサルティング契約を結ぶほどでもない課題は、スポットコンサルティングを提供しているコンサルタントとマッチングすることで解決できます。
スポットコンサルティングには、最小で1時間から利用できるサービスもあります。課題が具体化していて、アドバイスを受けたい内容が決まっている場合は、スポット利用もおすすめです。
スポットコンサルティングの具体例については、スポットコンサルの解説も参考になります。
コンサルティング費用を抑えやすい
マッチングサービスは、マッチング成立までに費用が発生しないケースがほとんどです。そのため、人材の選定までは基本的に無料で行えます。マッチングサイトを利用すると、コンサルタントを集めるまでの費用を抑えられるため、初めてコンサルを入れる場合や今契約しているコンサルタントから乗り換える際に役に立ちます。
また、マッチングは原則として依頼側の条件に合わせて行われるので、契約期間やかけられる予算を事前に決めて、自社に合ったコンサルタントが探せます。
コンサルタントマッチングサイトの料金

コンサルタントの料金相場は、1カ月1人あたり100~300万円程度を見ておきたいところです。
ただし、スポット的に利用できるサービスなら、インタビュー・市場調査・ミーティング参加などが5万円台から依頼できるケースもあります。稼働率に応じて報酬が異なるので、予算に応じて調整することが大切です。
コンサルタントマッチングサイトでは課題に応じて報酬額が決まる、あるいは紹介された人材ごとに提案できる報酬額が異なる可能性があり、一概にいくらかかるとは算出できない状態にあります。ただし、マッチングサイト側に支払う手数料は、報酬額の10~25%ぐらいが相場です。
仮に、コンサルタントへの報酬が100万円の場合、コンサルタントマッチングサイトへは利用手数料として10万円~25万円支払う必要があり、合計で110~125万円の依頼料がかかります。
※料金の目安や相場は、キャククル編集チームが独自に調査したものです。
- 報酬額:コンサルタントとの交渉で決まるケースが多い
- 利用手数料:コンサルタントへ支払う報酬額の30%が一般的
長期で専門家に伴走してもらう形を検討している場合は、顧問紹介サービスも確認し、報酬体系や支援内容を照らし合わせておくと安心です。
コンサルタントマッチングサイトを利用する際の注意点

コンサルタントマッチングサイトを利用する際の注意点を3つ解説しています。注意点を押さえて、コンサルタントマッチングサイトを活用してみましょう。
マッチングがうまくいかない場合もある
出会い型のコンサルタントマッチングサイトの場合、登録に一定の基準や審査が設けられているサービスもありますが、無資格者・未経験者でも登録できるサービスもあります。コンサルタントとしての経験が浅い方、未経験者の方がいるサービスでは、課題の内容によって、求める結果を出してもらえないことが考えられます。
また、経験が豊富なコンサルタントのみが登録しているサービスであっても、領域によっては人材のミスマッチが起こるリスクがないとは言い切れません。
特に自社で人材を選定するサービスでは、選定する担当者の力量によってもミスマッチが起こりやすくなります。そうしたミスマッチをできるだけ減らしたい場合は、選定から任せられるサービスを利用しましょう。
マッチングはできても慎重な検討が必要
課題が具体化していない企業は、課題の抽出から依頼できるサービスを利用するのがおすすめです。依頼側が要望をきちんと伝えられなければ、マッチングできたとしてもミスマッチになりやすいため、何が課題かを考えてくれるサービスが向いています。
報酬面でも注意が必要です。コンサルタントマッチングサイトでは、報酬スタイルがサービスごとに異なります。不安なときは、コンサルタントと合意に至った場合のみ報酬が発生するサービスなら安心して選定が行えます。
選定段階でコンサルタントと合意に至らなかった場合には、他のコンサルタントを無料で紹介してくれるサービスもあるため、報酬がどのタイミングで発生するのかを確認してからサイトを利用しましょう。
成果が出るまでには一定の時間が必要
経営課題の解決は、一朝一夕でできるものではありません。アドバイスを受けて施策を実行しても、成果が出るまでには一定期間を要します。コンサルティングを活用する場合は、中長期的な視点で取り組む必要があります。
スポット的に利用する場合でも同様に効果を実感するまでには時間がかかるので、コンサルタントの入れ方を工夫する必要があります。早期解決を図りたい企業ほど、コンサルタントの選定からミーティングの実施、施策の実行までのスパンを短縮して、スピード感を意識した対応を行いましょう。
コンサルタントマッチングサイトまとめ

コンサルタントマッチングサイトは、社内に適役がいない際に活用できる課題解決ツールと言えます。通常の中長期のコンサルティングならもちろん、スポットでのアドバイスが必要なときにも役に立ちます。
利用するマッチングサイトを選ぶ際は料金設定をはじめ、登録しているコンサルタントの属性や質、運営会社の運営体制やサポートも考慮にいれましょう。料金を抑えてマッチングできても、自社の課題が解決されなければ意味がありません。
自社の課題が明確に見えているかそうでないかによって、従来の中長期的なコンサルティングとスポットコンサルティングを使い分けるのがベストです。
自社に適したコンサルタント選びに、ぜひ、本記事をご活用ください。
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- 本記事は、2023年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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