自社・クライアントのイメージに合うキャストを効率よく探すために、キャスティング代行会社に頼みたい。でも、どの代行会社が良いのかわからない…と悩む方もいますよね。
キャスティング代行会社を選ぶ際には、利用目的に合わせて、その分野でキャスティング実績がある代行会社を選ぶのがおすすめです。実績が多いほどノウハウがあるので、スムーズなサポートを期待できます。
ここでは、利用目的ごとに公式HPでキャスティング実績を公開している代行会社を紹介しています。信頼できるキャスティング代行会社をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
タレントキャスティング会社
広告・CM向け
SNSのPR向け
イベント向け
ドラマ・映画向け
ルートキャスティング

強み
リプトンやドモホルンリンクルなど有名商品のCMキャスティング実績あり。キャストイメージのヒアリングから事務所への案内、選考、オーディションまで対応可能。
N.D.Promotion

強み
10代・20代に人気の女性インフルエンサーが所属。アパレルやコスメのイメージモデルやCM、コラボ企画へのキャスティング実績がある。
クロスアイ

強み
タレントはもちろん、トップYouTuberやブロガー、声優などさまざまなジャンルのインフルエンサーをキャスティング可能。商品監修に向けた医師や専門家のキャスティング実績もあり。
YOU MAY Casting

強み
PRイベントでは、キャスティングの他にプレスリリースやメディア誘致などPR施策一式も担当可能。ほかに社内イベントへのゲストタレントや、大学卒業式でのアーティストの起用実績もあり。
GOLD CAST

強み
サンリオやディズニー、世界高血圧デーの啓発イベントなど、多様なジャンルのイベントにてタレント起用の実績あり。独自の好感度調査をもとにキャスティングを提案する。
ルートキャスティング

強み
映画「サイレント・トーキョー」やTVドラマ「恋はDeepに」などのキャスティング実績がある。年代や性別、見た目などのオーダーをヒアリングし、細かな要望にも応える。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
Skettt |
最短1ヶ月からタレント起用が可能!初めてのタレント起用でも安心
|
ルートキャスティング |
最短当日でキャスト提案可能!全国800社以上の芸能事務所と取引実績あり |
YOU MAY Casting |
出演者の手配から周辺業務まで丸ごと依頼可能!芸能人以外にクリエイターも一括手配 |
スカリー |
年間案件数日本一の独立系キャスティング!幅広いメディアへのキャスティングが可能 |
ベネックス |
交渉力が強み。中小スポンサーにも夢のあるキャスティングを実現できる |
ヒーローキャスティング |
タレント写真のレンタルできるストックサービスも提供 |
OTONARI |
インフルエンサーキャスティングに特化しているサービスを提供 |
FindModel |
キャストとの直接取引によってコストを削減できるマッチングプラットフォームを提供 |
アイリンク |
芸能に特化したキャスティングを行う会社。所属外キャストの紹介も可能 |
GOLD CAST |
好感度調査からキャストを提案しているので、ギャップを防ぐ |
ビーポップ |
主にタレント・モデルキャスティングプロデュースを手掛ける会社。企画から契約管理まで支援 |
N.D.Promotion |
トレンド調査に基づく「時代の旬を逃さないキャスティング」を提供 |
REECH(リーチ) |
AI・データ解析技術を用いたインフルエンサーマッチングプラットフォームを運営 |
Link Sports(リンクスポーツ) |
スポーツ関係者のネットワークが広いキャスティング代行会社 |
ウィングリット |
SNS向けのタレントキャスティングが得意分野。YouTubeのプランニングにも対応 |
Mycell(マイセル) |
美容のドクターをキャスティングに特化しているサービス |
アイズ |
TikTokの動画広告をキャスティングから出稿までトータルサポート |
ハイファイヴ |
ダイレクトマーケティングに強いインフルエンサーが得意分野 |
クロスアイ |
完全成果報酬制のサービス。キャスティングに加えて映像制作も依頼可能 |
タレントキャスティングとは?
タレントキャスティングは、企業の広告やプロモーション活動でとても大きな力を発揮します。タレントが持つ知名度やイメージを活用することで、商品の魅力やブランドの認知度を高めることができるからです。
しかし、その裏側には多くのステップや専門的な交渉、リスク管理も必要です。ここでは、タレントキャスティングの基本的な流れと、関わる主な関係者の役割についてわかりやすく解説します。
誰に頼めば正解?キャスティングの3大プレイヤー
タレントを起用する際、企業が交渉する相手には主に「芸能事務所」「広告代理店」「キャスティング会社」の3つがあります。それぞれの役割を知っておくと、目的や体制に合ったパートナーを選びやすくなります。
種類 | 主な役割 | 特徴 |
---|---|---|
芸能事務所 | 所属タレントの育成・マネジメント・キャリア支援 | タレントの売り手。最終的な契約や交渉の相手。 |
広告代理店 | 企業の広告戦略立案、制作、媒体選定など総合サポート | キャンペーン全体をサポート。タレントの選定も含まれるが、専門業務はキャスティング会社に再委託することも多い。 |
キャスティング会社 | 複数事務所から横断的にタレントを提案・交渉・手配 | 芸能事務所に所属せず、企業と事務所の間を仲介。手続きや調整も一括で請け負う。 |
企業が企画から全体を委託したい場合は広告代理店が適しています。
一方、社内で企画の骨子が決まっていて、タレント選びや交渉だけを依頼したい場合はキャスティング会社へ相談します。
スムーズに進めるためのキャスティング工程表
タレントキャスティングはすぐに決められるものではありません。企画から契約まで、いくつものステップがあり、全体で約6〜12週間かかることが一般的です。特に人気タレントの場合はもっと時間が必要になることもあります。
ステップ | 内容 | 所要期間の目安 |
---|---|---|
社内準備 | 目的・ターゲット・予算・期間などを明確にする | 1〜2週間 |
相談・オリエンテーション | パートナー会社へ希望を伝え、相談をスタート | 1週間 |
候補者提案 | 希望に合うタレントのリストアップ | 1〜2週間 |
出演交渉・打診 | 各事務所にスケジュールや出演可否を確認 | 2〜4週間 |
オーディション (必要な場合のみ) |
オーディションやカメラテストを実施 | 約1週間 |
最終決定・条件交渉 | 起用タレントの決定と契約内容のすり合わせ | 1週間 |
契約締結 | 正式な契約書を作成し、締結 | 1週間 |
スケジュールの多くは「計画」と「調整」に時間がかかることを意識し、余裕をもって進めることが成功のポイントです。
気になる費用は?出演料の相場を解説
タレントキャスティングを検討するうえで、多くの方が気になるのが「出演料はどのくらいかかるのか?」という費用面です。
出演料はタレントの知名度や活躍しているメディア、契約期間などによって大きく異なります。
ここでは、地上波CMやWeb動画、SNS投稿などの主な媒体ごとの相場と、契約範囲による料金の考え方についてご紹介します。
地上波CM・Web動画・SNS投稿の相場早見表
タレントの出演料は、どのメディアで起用するかやタレントのランクによってかなり大きく変動します。以下の表は、さまざまな情報を元にまとめた「メディア別×タレントランク別の出演料目安」です。
実際の金額は交渉内容や状況によって異なりますが、おおよその参考としてご活用ください。
タレントランク | 地上波CM(年間契約) | Web動画・WebCM(年間契約) | SNS投稿(1投稿あたり) | イベント登壇(1回) |
---|---|---|---|---|
大御所・トップ俳優 | 5,000万円~1億円以上 | 5,000万円~1億円以上 | 要相談 | 300万円以上 |
中堅・人気タレント | 2,000万円~5,000万円 | 1,000万円~3,000万円 | 100万円~300万円 | 150万円~300万円 |
若手・駆け出しタレント | 500万円~2,000万円 | 30万円~1,500万円 | 50万円~150万円 | 50万円~150万円 |
トップインフルエンサー | - | 500万円~2,000万円 | フォロワー数×2~4円 | 50万円~ |
マイクロインフルエンサー | - | 10万円~50万円 | フォロワー数×2~4円 | 5万円~ |
この表はあくまで一例です。実際の出演料は交渉や条件によって大きく変動するため、自社の予算や目的に合わせて余裕を持った計画を立てることをおすすめします。
あとで追加料金?出演料が変動するポイント
出演料は、単にタレントの知名度やランクだけでなく、「広告の使用期間」や「媒体の種類」によっても変わります。基本的に、契約時に決めた媒体・期間でのみ素材を使用でき、それ以外の二次利用には追加費用が発生します。
- 使用期間:通常、広告契約の期間は「1クール(3ヶ月)」が基本単位です。たとえば1クールが基準料金100%で、2クール(6ヶ月)は200%、4クール(1年)なら400%と、期間が延びるごとに料金が上乗せされます。
- 媒体追加(二次利用):契約外の媒体で広告素材を使用したい場合、追加料金が必要です。目安として、追加1媒体につき基準料金の+40%前後が交渉されることもあります。
もし複数メディアで広告展開を想定しているなら、最初から「オール媒体利用」の包括契約を交渉すると、全体のコストを抑えやすくなります。
こうした料金の仕組みを事前に知っておくことで、後から予想外の追加費用が発生するリスクを減らすことができます。キャスティング計画を立てる際は、使用する期間・媒体をしっかり整理しておくことをおすすめします。
トラブルを防ぐ!契約・法務で押さえておきたいチェック項目
タレントキャスティングでは、契約内容の確認と法的なリスク管理がとても重要です。
出演料や起用期間だけでなく、肖像権や競合排除、万が一のトラブル時の対応まで、しっかりと契約書で定めておくことがブランドを守るための基本です。
ここでは、契約締結時に必ず押さえておきたいポイントを分かりやすくまとめます。
肖像権使用許諾と競合排除条項
タレントを起用する契約では「肖像権の使用許諾」と「競合排除条項」が大きなポイントになります。
- 肖像権使用許諾:タレントの写真や映像をどこで、どの期間使うかを明確に記載します。たとえば「テレビCM」「Webサイト(URLまで明記)」「雑誌名」など、利用したい媒体をできるだけ具体的に書きましょう。「Web」など曖昧な記載は誤解のもとになるため注意が必要です。
- 使用期間・地域:広告に使う開始日と終了日、どの地域で展開するか(例:日本国内、アジア全域など)をきちんと定めておきましょう。
- 素材の改変:写真や映像を加工・編集する場合は、事前にタレント側の許諾が必要です。
- 競合排除条項:契約期間中、タレントが競合他社の広告に出演しないことを取り決める項目です。「他社の同じカテゴリ商品」「特定企業名」など、禁止範囲を明確に定めます。
競合排除の範囲が広くなるほど出演料は高くなりますので、必要な範囲に絞ることが大切です。
契約書の曖昧さや抜け漏れは、後のトラブルの元 になります。必要な事項はしっかり具体的に記載し、交渉時には自社の優先順位も明確にしておきましょう。
炎上・降板時の損害賠償と代替出演者条項
万が一タレントに不祥事があった場合や、急な降板が発生した場合にも備えが必要です。
特に近年はSNSによる炎上リスクも高まっています。
- モラル条項(不祥事条項):タレントが不適切な行動や発言をした場合、企業側が契約解除や損害賠償を請求できるようにしておきます。たとえば、出演料の返還や広告物の差し替え費用などをカバーします。
- 代替出演者条項:タレントの不祥事や病気による急な降板時に、代役を立てる流れや、代替案を事前に協議する旨を盛り込むことで、万一の際もスムーズに対応できます。
こうしたリスクへの備えを契約で明確にしておくことが、ブランドや投資を守る上で不可欠です。契約締結時には法務担当者とも連携し、重要な条項を必ずチェックしてください。
もしもの時の備えは万全?炎上・降板リスクの向き合い方
タレントを起用するうえで企業が最も注意しなければならないのが、炎上や降板などのリスクです。
SNSやネットニュースの拡散力が高まる今、タレントの不祥事や発言が思わぬ形で企業イメージを大きく左右することがあります。
ここでは、リスクを未然に防ぐための管理方法や、万一の際の対応策について解説します。
こんな炎上が実際に…企業を巻き込んだ炎上トラブル例
炎上リスクにはさまざまなパターンがあります。
タレントの不適切な発言、過去のSNS投稿、または企業との関係性に関する疑惑などが挙げられます。
タレントの不適切発言による炎上
あるタレントが自身のSNSで差別的な発言を行い、批判が殺到。
スポンサー企業は広告からタレントの画像を削除したものの、公式な声明を出さなかったため、「問題を黙殺しようとしている」として企業自身も二次炎上に見舞われました。
ステルスマーケティング疑惑
インフルエンサーが、企業から報酬を得ていることを隠して「個人的に愛用している商品」として紹介。この関係性が露見した際、消費者への裏切りと見なされ、タレントと企業の双方の信頼が失墜しました。
炎上を未然に防ぐ!リスクモニタリング
炎上対策は「起きてから」では遅く、事前のモニタリングや調査が重要です。
- 契約前調査:起用予定のタレントのSNSやネット上の言動を事前に確認しましょう。
- リスクモニタリングツールの活用:「Social Insight」「BuzzSpreader」などのツールを使えば、タレントや自社ブランドについての評判や炎上の兆候をリアルタイムで監視できます。
炎上リスクの大きさと発生確率を整理するため、リスクマトリックスの活用もおすすめです。
リスクの大きいものほど、事前に重点的な備えが必要です。
影響度:小 | 影響度:中 | 影響度:大 | 影響度:致命的 | |
---|---|---|---|---|
発生確率:高 | 監視 | 対策検討 | 重点対策 | 最優先対策 |
発生確率:中 | 許容 | 監視 | 対策検討 | 重点対策 |
発生確率:低 | 許容 | 許容 | 監視 | 対策検討 |
実例から学ぶ!タレントキャスティング成功と失敗
タレントキャスティングの知識や手順だけでなく、実際の事例から学ぶこともとても大切です。
ここでは、成功と失敗それぞれのケースを紹介し、なぜうまくいったのか、どこに注意すべきかを解説します。実際の経験を参考にすることで、自社の施策にも役立てやすくなります。
成功事例:新人起用で話題化した化粧品CM
ある化粧品ブランドでは、あえて有名タレントではなく無名の新人女優をCMに起用しました。
フレッシュで誠実なイメージを訴求し、「新しいスターの発掘」という話題性も作りました。
CM放映後はSNSでも「このCMの女の子は誰?」と注目され、動画再生数やブランドの認知度が大きく向上。結果的に、少ないコストで大きな効果を生み出すことに成功しています。
- ターゲットとブランドイメージに合った人選
- 話題性を意識したPR戦略
- タレントの魅力を引き出すシンプルなクリエイティブ
失敗事例:著名タレントの契約トラブル
一方で、契約内容の不備からトラブルに発展したケースもあります。あるアパレルブランドは有名俳優を起用し、Web広告で好評を得ていました。
しかし「Webプロモーション用」とだけ契約書に記載し、後から店舗ポスターやカタログでも使用したため、事務所から契約違反を指摘される事態に。
追加交渉で多額の費用が発生し、信頼関係も損なってしまいました。
- 契約範囲や使用条件を明確にすることが重要
- 曖昧な表現は思わぬトラブルの原因になる
- 法務や関係部門との連携を怠らない
タレントキャスティングに関するよくある質問
Q1. タレントキャスティング会社を利用するメリットは?
タレントキャスティング会社を利用することで、企業やブランドのイメージに合ったタレントやインフルエンサーを専門スタッフが提案・交渉・手配してくれます。自社ではアクセスが難しい有名人や多忙なタレントとの調整、契約書作成や肖像権管理なども一括でサポートしてもらえるため、初めてのタレント起用や急な案件でもスムーズに進めやすいのが大きなメリットです。
Q2. キャスティング会社を選ぶ際のポイントは?
自社の目的(CM・SNS・イベント・映画など)や予算、希望するジャンルに強いキャスティング会社を選ぶことのポイントです。過去のキャスティング実績やネットワーク、提案スピード、追加サポート(撮影・クリエイター手配・契約代行など)も比較しましょう。
Q3. タレントキャスティングで注意すべきポイントは?
出演料はタレントの知名度や起用媒体、契約期間によって大きく変動します。また、契約範囲(使用期間や使用媒体)が曖昧だと追加費用が発生することもあります。見積もりや契約書は必ず専門家やキャスティング会社と相談しながら進めましょう。
タレントキャスティングのまとめ
タレントのキャスティングは、ブランドの認知度やイメージを大きく高める有効な手段です。費用や契約、リスク管理など考えるべき点は多いですが、しっかりと準備すれば安心して進められます。
この記事でご紹介したポイントを押さえ、自社の目的や予算に合った計画を立てれば、きっと納得できるキャスティングが実現できるでしょう。迷ったときはキャスティング会社へ相談してみるおすすめです。ぜひ一歩踏み出し、タレント起用の効果を体感してみてください。
- 免責事項
- 本記事は、2022年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。