リフォーム業者の悩みといえば、訪問後にかかる見積もり完了までの時間です。せっかくよい感触で話していても、後日見積もりを提示した時点で温度感が下がっていて断られるケースも珍しくありません。このような課題は、見積もりシステムの導入で解決できます。
この記事ではリフォーム見積もりシステム・ソフトを選ぶポイントと、おすすめのサービスをご紹介しています。
紹介している掲載企業のうち、一部の資料は下記よりダウンロードが可能です。システム選定の参考にご活用ください。
リフォーム見積もりシステム
見積書をその場で早く・楽に
作成したい企業向け
見積もり以外も幅広く対応
している管理システムなら
イエプロ

強み
プランや商材・仕様をPC・タブレット・スマートフォン上で選ぶだけで、1分ほどで見積金額を表示。オリジナル商品と積算を自社で登録可能。
即決革命

強み
Excel入力方式で、10分で見積書を作成。値引き・承認権限の設定や分析機能も充実。電子サイン&タイムスタンプも導入している。
SAKSAK

強み
リフォーム・建築業に特化し、見積書作成から営業進捗管理、販売管理、入金管理、その他商談や顧客管理などの機能を統合したサービス
建設BALENA

強み
工程管理や予算管理など業務のほとんどを一括管理できる業務統合システム
| 会社名 | サービスの特徴 |
|---|---|
サクミル |
現場担当者・管理者・経営者、それぞれの業務をスムーズにする機能を包括的に搭載したアプリ
|
イエプロ |
スマホやオンライン接客にも対応!少人数営業でもチャンスを逃したくない会社向け |
Aippear(アイピア) |
搭載機能を要望に合わせて自由にカスタマイズできるシステム |
建設BALENA |
見積もりに加えて業務改善機能も搭載されているソフト |
ANDPAD(アンドパッド) |
社内コミュニケーションに役立つチャット機能搭載。現場の総合的なDX化が可能 |
SAKSAK(サクサク) |
常駐のスタッフが同じ画面を見ながら支援してくれる |
即決革命 |
iPadなどタブレット端末にに特化。最短10分で見積~契約書の作成ができる |
せきさん係長 |
カスタマイズできる係数が1600項目以上!独自の計算方法にも問題なく対応 |
リフォーム見積もりシステムとは?

リフォーム見積もりシステム・ソフトは、リフォームの受注前に必ず行なう見積もり作成作業を自動的に行なうなど、見積もり作成・管理に役立つシステムです。見積もりシステム・ソフトを導入することで、見積もり作成にかかる時間が短縮できます。
なお、システムやソフトウェアを選ぶ前に特徴について知っておくと、自社に合ったものが選定しやすくなります。特徴を詳しく見ていきましょう。
建築業務全般を担うシステムも多い
名前から「見積もり作成だけのためのシステム」と思われやすいですが、実際には建築関連業務全般に対応しているシステム・ソフトが多い傾向にあります。例えば見積もりだけでなく、積算や入金管理もできる機能などもパッケージ型でまとめて搭載されています。
受注後のリフォーム作業も考えると、日程調整や顧客への報告機能なども役立ちます。なかには従業員の出退勤管理機能などもあり、サービスによっては現在社内でバラバラに利用しているシステム全体を一括で行えるケースもあります。
複数場所で使えるクラウド型は利便性が高い
リフォーム見積もりシステム・ソフトの利用形態として、ダウンロード・インストールしてパソコン内で完結するタイプと、データがインターネット上で管理されるクラウドタイプに分けられます。
お客様を訪問して状況を把握するリフォーム業種において利便性が高いのはクラウド型。データはインターネット上で同期されるため、場所を問わず同じデータを確認できます。
クラウド型のシステムは基本的にスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でも利用できるようになっています。見積もりに訪れた現場で直接見積もりを提示し、返答をもらうといった流れが実現するのです。
訪問し帰社後見積書を作成していた従来のケースなら数日かかってしまうところを、当日中に受注できるため売上アップにもつながります。
クラウド型?インストール型?導入形態を比較
リフォーム見積もりシステムには、大きく分けてクラウド型とインストール型の2種類があります。それぞれの特徴や留意点を整理して、自社に合った形態を選びましょう。
| 特性 | クラウド型 | インストール型 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 低い(または無料) | 高い |
| 運用費用 | 月額・年額で継続発生 | 低い(保守費のみ) |
| アクセス性 | どこでも利用可 | 原則社内のみ |
| 情報共有 | リアルタイムで簡単 | 手間がかかる |
| 保守・更新 | 不要(ベンダーが実施) | 必要(自社で実施) |
| カスタマイズ性 | やや制限あり | 比較的自由度高い |
| 最適な企業 | テレワークや複数拠点向き | オフライン作業が多い企業 |
クラウド型
クラウド型は、PCやタブレット、スマートフォンなど、どの端末からでも利用でき、現場と事務所での情報共有も簡単です。
月額制で初期費用を抑えられ、システム更新やセキュリティ対応もベンダー任せで安心です。ただし、インターネット環境が必須で、カスタマイズ性は限定される場合があります。
インストール型
自社のパソコンやサーバーに直接インストールして使うタイプです。長期的にみるとコストを抑えやすく、オフライン環境でも安定動作が可能です。
業務に合わせたカスタマイズも柔軟に行えますが、導入時の費用負担や、自社でのシステム保守が必要になります。
リフォーム見積もりシステム・ソフトの選び方

リフォーム見積もりシステム・ソフトを選ぶ際のポイントは大きく分けて6点あり、作業が簡略化されるかどうか、そして使いやすさが大きなポイントです。それぞれのポイントを見ていきましょう。
複数端末の対応有無
クラウド型で複数端末に対応しているシステムなら、従業員ごとのスマートフォンやタブレットにて出先で見積もりを提示でき、速攻の受注獲得につながります。
ただし料金体系としてシステムを搭載している端末台数によって費用が増加するケースも多くみられるため、スタッフ全員に持たせている場合は金額に注意しなければいけません。特に全国展開しているケースなら、費用も大きくなります。
操作性
リフォーム見積もりシステム・ソフトの導入前にデモ画面などでチェックしておきたいのが操作性です。システムの管理画面が複雑で操作性が低い場合は、従業員が便利な機能を扱いきれず無駄が生じてしまうおそれがあります。また、使い方が直感的にわかるシステムなら、使用方法の教育にかかる時間とコストも短縮できます。
他ソフトとの連携
必須ではないものの、搭載されていると業務のさらなる効率化に繋がりえるのが他ソフトとの連携です。例えば、見積もりシステム・ソフトが入金管理している会計管理システムと連携していれば消込作業などにとられる時間がなくなります。
また、図面を作成するCADデータと連携しているシステムなら、顧客へ提案するイメージ画像の作成が可能となるケースがあります。他にも普段社内で活用しているツールと連携できれば、日々の業務がスムーズになります。
カスタマイズ性
独自の業務や係数などを使っているケースも多い建設業界では、見積もりシステム・ソフトにおいてカスタマイズできる機能も便利です。本来なら簡略化できる作業を別途計算し直して、といった作業も必要ありません。
階層見積の対応可否
建設業界に対応しているシステムならほとんど心配ありませんが、他業種の見積もりにも使えるシステムなら階層への対応状況を確認しておきましょう。階層見積もりに対応していないと作業段階ごとに必要な金額が顧客に提示できず、詳細な説明ができないばかりか受注漏れにつながります。
費用
費用は当然ながら比較する際に重要となるポイントです。しかし、見積もりシステムやソフトによってどれだけ作業が簡略化できるか、メリットと踏まえながら考えましょう。
機能が少なく安価なサービスより、少し高めだがほとんどの仕事をこなせるシステムを活用したほうが、総合的な費用対効果が大きくなります。
リフォーム見積もりシステムの効果とは?
見積もり作業が一気に時短
従来の手作業や表計算ソフトの場合、見積書作成に何時間もかかっていました。
しかし、リフォーム見積もりシステムを使えば過去の案件データやテンプレートを流用でき、CADとの連携で図面から自動的に壁面積や部材数を拾い出すこともできるため、細かな数値の計算も手間なく正確に行えます。
受注率アップ&高単価も狙える!
見積もりシステムによって、誰が見ても分かりやすい体裁の見積書をスピーディーに作成できるため、顧客満足度が高まります。特に、費用の内訳が階層構造で見やすく表示される「階層見積」により、金額の納得感もアップします。
また、「標準」「グレードアップ」など複数プランを簡単に提案できるため、顧客の選択肢が広がり、高単価案件の受注にもつながりやすくなります。
属人化を防ぎ見積もり作業を「標準化」
ベテラン社員の経験や勘に頼っていた業務を、システムが「標準化」します。
誰でも一定品質の見積書を作成できるようになり、ノウハウが失われるリスクを減らせます。事業規模の拡大や将来的な事業承継にも有利に働きます。
補助金を活用してコストを抑えよう!
リフォーム見積もりシステム導入には費用がかかりますが、国のIT導入補助金を活用することで、コスト負担を大きく抑えられます。
導入前に知っておきたい!対象枠と補助率
IT導入補助金には、導入するシステムや機能によって複数の枠があります。
たとえば「通常枠」なら業務効率化ITツール全般が対象で、補助率は1/2以内。インボイス制度対応ソフトの場合は、より高い補助率が適用される場合もあります。
| 申請枠名 | 主な対象ツール | 補助率(中小企業) | 補助上限額 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 通常枠 | 見積・原価管理・工程管理等 | 1/2以内 | 150万円~450万円 | 複数プロセス改善向き |
| インボイス枠 | 会計・受発注・決済ソフト | 最大4/5 | 350万円 | インボイス対応が要件 |
導入までのスケジュールは?申請~交付までの流れ
補助金申請から交付までは約1~2か月かかります。導入は申請前ではなく、「交付決定通知」後に行う必要があります。
基本的な流れは以下の通りです。
- IT導入支援事業者・ツールの選定
- gBizIDの取得
- 交付申請(事業計画の作成・提出)
- 交付決定(審査約1~2か月)
- ITツールの発注・導入
- 事業実績報告
- 補助金交付
リフォーム見積もりシステムに関するよくある質問
Q1. リフォーム見積もりシステムを導入するメリットは?
リフォーム見積もりシステムを導入することで、見積もり作成や案件管理が効率化され、現場での即時見積提示も可能になります。これにより、受注のスピードが向上し、顧客の温度感が高いまま契約につなげやすくなります。また、属人化の防止や業務の標準化ができるほか、帳票作成や入金管理、顧客管理まで一括管理できるため、業務負担の軽減・ミス削減も実現可能です。
Q2. リフォーム見積もりシステムを選ぶ際のポイントは?
システム選定時は「クラウド型かインストール型か」、複数端末への対応の有無、操作性のシンプルさ、他の業務ソフトやCAD等との連携、カスタマイズ性や階層見積への対応といったところが比較検討ポイントになります。現場ですぐ見積提示したいならクラウド型やスマホ・タブレット対応がおすすめです。
Q3. IT導入補助金はリフォーム見積もりシステムの導入にも活用できる?
はい、リフォーム見積もりシステムもIT導入補助金の対象となります。対象ツールや機能、補助率・上限額などは申請枠によって異なりますが、通常枠なら補助率1/2・最大450万円、インボイス枠なら最大4/5まで補助されます。
問い合わせ件数を増やすための施策も忘れずに

以上、リフォームの見積もり提示に役立つシステム・ソフトを紹介してきました。リフォームの見積もりシステム・ソフトは、価格だけでなく機能や使いやすさも踏まえて選択しましょう。
なお、見積もりシステム・ソフトは導入すると契約率のアップや作業効率化が可能ですが、見積もりの提示に繋がる問い合わせが確保できていないと大きな導入効果は見込めないでしょう。
問い合わせ数を増やすには、個別に自社の認知度や見込み顧客への露出度を高める広告・マーケティング施策が必要です。
なかなか上がらない自社の認知度や手ごわい競合に悩まされている方は、キャククルの運用元であるZenkenにぜひお気軽にお問い合わせください。120以上の業界で8,000を超える支援実績があり、成約に繋がるWebマーケティングを得意としています。
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- 本記事は、2022年8月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。











