入試広報戦略で効果的に入学志願者を獲得する手法とは?
最終更新日:2026年02月19日
この記事では、大学の入試広報戦略を成果に繋げるポイントや施策を紹介しています。広報に力を入れ、入学数を増やしたい方は参考にしてみてください。
大学の数が増え、学生のニーズが多様化している中で特に大事となっているのは、自校の強みに基づいた差別化です。この記事では、自校で提供している価値とニーズが合う学生だけを集め、入試・入学に繋げる施策として「ポジショニングメディア」を紹介しています。詳しくは後述しますが、ポジショニングメディアについて早速知りたい方は下記のページをご覧ください。
結論:デジタル化とターゲット絞り込みで、効果的なリード獲得を
少子化の進行と教育のデジタル化により、大学を取り巻く環境は急速に変化しています。従来の受け身の広報では、受験生を効果的に獲得することが難しくなっているのが現状です。
大学が効果的にリードを獲得するためには、「なぜ自校で学ぶべきか」を明確にし、ターゲットとなる受験生とその保護者にしっかりと伝える戦略が欠かせません。この記事では、入試広報戦略で効果的にリード獲得するための最新手法を、広告法規を遵守したうえで解説します。
入試広報戦略を取り巻く環境変化

入試広報戦略を考える前に、まず現在の環境変化を理解することが重要です。
18歳人口は減少が続く
2019年には117万人だった18歳の人口も、2032年には100万人を下回り、2040年には88万人にまで減少すると予想されています。(※1)
大学は限られた学生を取り合う形となり、学生に対してしっかりと大学の専門性や環境などの強みを印象付けることが重要です。その戦略がないままでは、認知されない、または認知されても選ばれないといった状況に陥りやすくなります。
【重要】18歳人口は継続して減少しており、2040年には88万人にまで減少すると予想されています。限られた学生を取り合う環境下で、大学の強みを明確に伝える戦略が不可欠です。
教育のデジタル化が加速
オンライン授業が定着化し、ハイブリッド型(対面とオンラインの併用)の授業が標準化しています。高額な学費を払って大学に通い、授業を受けるという従来の価値観が問われています。
世界各国の高度な講義もオンラインによって簡単に受講が可能であり、現地まで行かなくてもレベルの高い海外大学の教育が受けられる時代になっています。
情報収集の方法が変化
受験生とその保護者の情報収集方法は大きく変化しています。
- スマホでの情報収集が主流:パソコンよりもスマホでの閲覧が増加している
- 動画コンテンツへの需要が高まる:テキストよりも動画で情報を得ることを好む傾向がある
- SNSでの情報収集:InstagramやTikTokなどで大学の雰囲気を確認する学生が増えている
- 口コミ・評判の重視:学生のリアルな声や評判を重視する傾向がある
入試広報戦略で重要な5つのポイント
入試広報戦略を考える際に大切なポイントを、以下に解説していきます。
ポイント1:ターゲットの絞り込み
どのようなマーケットでも同様ですが、「ターゲットを絞り込む」ことは基本中の基本です。
特に大学は国内だけでも相当数あり、それぞれの大学にさまざまな学部やカラーがあります。
ターゲットの絞り込みができていないと、受験を検討する学生やその保護者に大学の魅力をストレートに伝えることができません。また、学校側が求める人材に受験してもらうためにも、ターゲットの絞り込みは重要です。
ターゲットを絞り込む際は、以下のような要素を考慮します。
- 志望動機:就職・進学、資格取得、スキルアップ、キャリアチェンジなど
- 興味・関心:学部・専攻、キャンパスライフ、部活動、地域との連携など
- 懸念点:学費、就職、キャンパスの立地、授業の質など
- 保護者の視点:就職に有利か、学費の負担、安全性など
ポイント2:学生と保護者どちらの要望も叶える要素
学生が受験したいと思う学校であることをアピールするのはもちろんですが、多くの場合学費を出す保護者の要望を満たす要素を前面に出すこともポイントです。
保護者が学校に求めるもののひとつに、「就職につながる取り組みを行っているか」という点が挙げられます。
大学で勉強したいことを熱心に学びたい、という思いはもちろんですが、やはり親としては就職に有利になることを学んでほしいという気持ちが強いもの。将来の就職活動につながる取り組みがあるかどうかは、保護者にとって大学選びの重要な要素でしょう。
ポイント3:デジタル化と学生参加型を増やす
入試広報をデジタル化することは、現代において絶対行うべき取り組みです。
郵送での請求ができるだけでなく、大学のホームページなどのデジタルメディアを設置し、さまざまな情報を掲載します。
今はスマホで簡単に情報収集ができる時代ですので、学生だけでなく保護者も大学への理解を深めやすいです。
また、学生に参加してもらいインタビュー動画をホームページに掲載するなどといった、学生参加型の入試広報を行うのも効果的です。
学生が楽しそうに学んでいる姿を見れば、「この大学なら充実した学生生活が送れそうだ」というイメージが湧きます。
ポイント4:適切なメディアでの情報発信
広報戦略でよく取り入れられているSNSや動画でPRを行う際には、ターゲットの行動動向やニーズを満たしているかなど、媒体に合わせたリサーチをしっかりと行ったうえで展開する必要があります。
このPRは動画で行うべきなのか、それともSNSのほうが集客効果は見込めるのかなど、コンテンツに対してどのようにデジタル化をすることが望ましいかを判断する能力が必要になります。
これは、デジタルマーケティングに対する知識を有していないと判断が難しいかもしれません。
ポイント5:大学の差別化は必須
ほかの大学との差別化を図ることは、受験生に注目されるための必須項目です。大学のロゴデザインにこだわったり、センスのよいオリジナルグッズを作るなど、「この学校に通いたい」と思えるような差別化を図ります。
目に見えるものだけでなく、学習内容などもほかの大学にはないものを前面に出すことで受験生の注目を集めることができるでしょう。
自校ならではの取り組みをデジタルツールを通してアプローチすることで、より多くの受験生に自校の魅力を伝えられるはずです。
【実践】入試広報戦略を成功させるための5つのステップ
入試広報戦略を成功させるためには、以下の5つのステップが有効です。
ステップ1:ターゲット受験生の選定とペルソナ設定
ターゲットとなる受験生を明確にし、ペルソナを設定します。単に「高校3年生」ではなく、より具体的にイメージすることが重要です。
- 年齢・性別:主に高校3年生、男性・女性の比率など
- 志望動機:就職・進学、資格取得、スキルアップ、キャリアチェンジなど
- 興味・関心:学部・専攻、キャンパスライフ、部活動、地域との連携など
- 懸念点:学費、就職、キャンパスの立地、授業の質など
ターゲット受験生が「どのような大学を求めているか」を明確にすることで、効果的なメッセージを届けることができます。
ステップ2:SWOT分析・3C分析で自大学の立ち位置を明確化
SWOT分析・3C分析を行い、自大学の強み・弱みと外部環境の機会・脅威を整理します。
- 自大学の強み:他大学にはない独自の教育プログラム、高い就職率、充実したキャンパス施設、地域との連携など
- 自大学の弱み:立地の不便さ、知名度の低さ、予算の制約、教員の不足など
- 機会:リスキリング需要の増加、AI・DX対応教育の需要、社会人学生の増加、地域企業との連携機会など
- 脅威:少子化の進行、競合大学の増加、オンライン教育の普及、海外大学の参入など
分析結果に基づいて、自大学がどのような強みを持っているか、どのような機会を活用できるかを明確にします。
ステップ3:ブランドポジショニングと独自価値提案(UVP)の策定
ブランドポジショニングを確立し、独自価値提案(UVP)を策定します。「なぜ自大学で学ぶべきか」を明確にし、競合他社との差別化ポイントを定義します。
- ブランドポジショニング:「地域で最も就職実績の高い大学」「社会人学生のリスキリングに最適な大学」「AI・DX教育の最先端を行く大学」など
- 独自価値提案(UVP):「4年間で実践的なスキルを身につけ、高い就職率を実現」「社会人学生が仕事を続けながらスキルアップできる」「最新の技術を学び、時代をリードする人材を育成」など
ブランドポジショニングとUVPを明確にすることで、ターゲット受験生に「なぜ自大学を選ぶべきか」を効果的に伝えることができます。
ステップ4:デジタルマーケティング施策の実施
デジタルマーケティング施策を実施し、ターゲット受験生に効果的にアプローチします。
- オウンドメディア運用:大学の強みや特徴、キャンパスライフ、就職・進学の実績などを発信
- SEO対策:大学の検索ワード(「大学 就職率」「社会人 大学」など)で上位表示を目指す
- SNS活用:Instagram、TikTokなどで学生のリアルな声を発信
- ウェブ広告:検索連動型広告、ディスプレイ広告でターゲット受験生にリーチ
デジタルマーケティング施策を実施することで、ターゲット受験生に自大学の魅力を効果的に伝えることができます。
ステップ5:オフラインイベントとの連携と効果測定
オフラインイベントとデジタル施策を連携させ、より効果的なアプローチを行います。また、施策の効果を測定し、継続的に改善します。
- オープンキャンパス:リアルなキャンパス体験を提供し、受験生に大学の雰囲気を体感させる
- 進学相談会:ターゲット受験生に直接アプローチし、個別の相談に対応
- 高校訪問:高校に直接訪問し、大学の魅力を伝える
- アクセス解析:ウェブサイトのアクセス数、滞在時間、コンバージョン率を分析
- アンケート調査:受験生へのアンケート調査を行い、満足度や改善点を把握
オフラインイベントとデジタル施策を連携させることで、より効果的なアプローチが可能になります。
これからの入試広報戦略の手法

入試広報戦略において、広報のデジタル化や学生参加型にすることの重要性がおわかりいただけたのではないかと思います。では、それらの広報をどのようなデジタルツールで行えば効果的かを考えてみましょう。
ホームページの運用
近年ほとんどの大学がホームページを開設していますが、大学の魅力を十分にアピールできていなかったり、更新が滞って情報が古いままだと、せっかくホームページにアクセスしてくれた学生に自校の魅力が伝わりません。
新しい情報が入り次第ホームページを更新する、スケジュールも終わったものは削除してこれからのものに上書きするなど、まずは自校のホームページの運用をしっかりと行う必要があります。
また、デザインが少し古いと感じている場合は大幅なリニューアルも検討してみましょう。
ホームページは1度作ってしまえば内容を更新するだけで、大幅なランニングコストはかかりません。そのかわり「もっとこの大学を知りたい」と思わせるデザインであることが重要です。
SNSの活用
これだけSNSが普及している時代ですから、入試広報戦略に活用しない手はありません。実際に大学関係者の方も、個人でSNSをやっているという人は多いでしょう。
SNSで大学のアカウントをつくり、定期的に学校の様子を更新することで、手軽に大学の最新情報を提供できます。
またSNSは学生参加型に適した媒体といえます。
イベントの画像や動画をアップロードしたり、学生に投稿してもらってもよいでしょう。学生が個人でアカウントを持っていれば、大学のアカウントにアクセスして盛り上げてくれる可能性もあります。
現在主流のSNSはInstagram、TikTok、X(旧Twitter)などが挙げられますが、これらは基本的にすべて無料で利用できますので、すぐにでもアカウントを作成し、広報に活用してみましょう。
動画コンテンツの活用
大学のPRをするうえで、動画を活用することも非常に有効です。実際に、人気のある大学でも動画を配信して自校のPRを行っているところはたくさんあります。
画像をたくさん掲載するよりも、短い動画を見るほうが理解は深まるといわれていますので、学生参加型の動画を作ってみてはいかがでしょうか。
学生が自校の魅力について語っている動画や、学園祭などを撮影した動画をYouTubeにアップするなど、動画で大学の広報を行う方法はいろいろあります。
資料請求フォームも宣伝すれば、受験を検討する学生がアプローチしやすくなります。
ポジショニングメディアによる認知度向上
ポジショニングメディアは、大学を比較検討している学生向けに自校の強み・魅力を伝えることに特化したWeb施策です。
SNSやホームページの運用をしっかり行なってユーザー(学生)を集めることができたとしても、自校が他校と比べてどのような魅力があるのかを浸透させなければ入試まで至らせることは難しいでしょう。
ポジショニングメディアでは、自校で身に着く知識やスキル、特殊なコースなどニーズが合う学生にターゲットを絞って自校の魅力を発信します。専攻や学部といった大きな括りではなく、焦点を自校がNo.1となる分野に焦点を当ててユーザーを集めることで、効率的に入試や入学に至る学生募集を実現することができます。
今まで教育業界においてポジショニングメディアを導入した結果、下記のような成果が上がっております。
- 例年定員割れだったのが、続々願書が届き入学可能人数を2倍にしても追いつかない
- 前年以上の学生募集に成功し、受け入れ人数を増やすために校舎の増築を決定した
- 競合との差を明確にすることができ、欲しい学生のみを募集することに成功した
ポジショニングメディアをより詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
ポジショニングメディア
について詳しく
インパクトのあるキャッチコピーの作成
受験生にどうしてもこの大学に入りたいという気持ちになってもらうには、印象的なキャッチコピーがとても重要です。
さまざまな会社やサービスでも、ユーザーを惹き付けるスローガンやキャッチコピーを作っています。この学校は楽しそうだなと思わせるキャッチコピーを考えてみましょう。
学生と対面できるイベントの開催
オープンキャンパスなど、実際に学校の雰囲気を味わうことができるイベントのほかに、在学している学生と触れ合うことができるイベントを開催するのも、広報戦略として効果的です。
受験したきっかけや、いま学んでいること、学んで得られたことなどを在校生から聞くことで、より大学への理解が深まりますし魅力も伝わります。
会社では実際に仕事に関わることができるインターン制度を導入しているところが多いですが、大学でも実際に学校生活を体験できるようなイベントがあっても楽しいかもしれませんね。
ただしオンラインコミュニケーションを取ることが避けられない今、オフラインレベルで体感してもらえるような緻密なデジタルコミュニケーションが取れる施策を取り入れることも視野に入れておきましょう。
新しい入試広報戦略を目指すならぜひ「Zenken」にご相談ください

自校でデジタルツールを用いた広報を行うこと自体はもちろん可能です。しかしより学校の強みや魅力を引き出し、学生や保護者に「受験したい」という気持ちになってもらうためには、さらなるひと工夫が必要になります。
せっかく時間と労力をかけてさまざまな広報を実践しても、費用対効果が悪ければ意味がありません。
キャククル運営元のZenkenでは、これまでに培った経験とノウハウをもとに、受験生の注目を集めるお手伝いをいたします。
これまで通りの入試広報を継続していて、なかなか受験生が集まらないと感じている「自校の強みがわからない」とお悩みのご担当者様や、これから新しい入試広報を検討されていて、広報戦略・マーケティング戦略で課題を感じているご担当者様も、ぜひお気軽にご相談ください。
※1 参照元:文部科学省 | 「地域社会の現状・課題と将来予測の共有について」より大学等進学などに伴う人口動態の変化












