大学で実施すべきSEO対策とは?【学生募集向け】
最終更新日:2026年02月06日
近年、情報収集の手段として、インターネット検索が主流となっています。学生の大学選びについても例外ではなく、インターネットを活用して情報収集が行われているのです。
インターネット検索が情報収集手段の大半を占める中、効率よく学生募集を行うためにもSEO対策が重要視されています。
この記事では大学で実施すべきSEO対策について解説していきます。効果的な学生募集を行うためにはどのようなSEO対策を行えばよいのか、お悩みの広報担当者の方はぜひ参考にしてみてください。
「大学サイトのアクセス数を増やしたい」「検索からの資料請求を増やしたい」「競合大学に検索順位で負けている」
少子化が進む中、学生募集におけるWebマーケティングの重要性は年々高まっています。この記事では、大学サイトに特化したSEO対策の方法を、最新のLLMO(AI最適化)対応も含めて解説します。
大学の学生募集でSEO対策は必要か?

結論から言うと、大学の学生募集にSEO対策は必須です。理由として、学生やその親はGoogleやYahooをはじめとした検索エンジンを使って大学の情報を調べます。
リクルート進学総研の調査によると、高校生が大学を選ぶ際に約8割以上がインターネット検索を利用しています。検索エンジンでキーワード検索された際に、自校のサイトが上位表示されていなければ、サイトに訪問してもらうことはできません。
そのため、学生とその親が検索しそうなキーワードを狙って、検索上位に表示されるようなSEO施策が必要となります。
少子化時代だからこそSEO対策が重要
文部科学省のデータによると、18歳人口は2025年に約109万人、2040年には約77万人まで減少すると予測されています。受験生の絶対数が減少する中で、従来の紙媒体やオープンキャンパスだけに頼った広報活動では、十分な学生獲得が難しくなっています。
デジタルネイティブ世代の受験生は、まずWebで情報収集してから行動を起こす傾向が強いため、SEO対策による検索流入の確保は必須施策と言えるでしょう。
そもそもSEO対策とは?
大学サイトにも必要不可欠なSEO対策。このSEO対策とは、「Search Engine Optimization」の頭文字をとった言葉で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」という意味になります。
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンで、ユーザーがキーワードを入力した時にサイトを上位表示させるための方法であり、マーケティング戦略のひとつです。検索上位に表示されることでサイトへの自然流入が増加し、より多くのユーザーにアプローチが可能となります。
SEO対策の方法

ここからはSEO対策の具体的な施策について説明していきます。SEO対策は大きく、下記3つの施策に分けられます。
- SEOライティング(コンテンツ施策)
- 内部施策
- 外部施策
以下より、それぞれの詳細について説明いたします。
SEOライティング(コンテンツ施策)
大学の情報を収集する時には、検索エンジンで「工学部 東京」「外国語学部 大学」など、特定のキーワードを入力して検索します。
検索エンジンは、ユーザーにとって有益なページを上位表示するため、ユーザーに必要な情報が盛り込まれた「質の高い」コンテンツを作成することが非常に重要です。
これを大学サイトに落とし込んで考えると、「自校に入学したいと考える学生はどのような情報を求めているのか」を明確にした上で、コンテンツとして発信する必要があります。
ユーザーにも検索エンジンにも「分かりやすい」コンテンツを作成するために、下記のような要素を意識しましょう。
- タイトルにキーワードを含める
- 段落の最初の方にキーワードを入れる
- 代名詞を使用しすぎない
- URLに選定したキーワードを含める など
内容がキーワードの検索意図と合っていなかったり、コンテンツのボリュームが不足していると、サイトへアクセスしてもすぐに離脱されてしまいます。上記の要素を意識しながら、ユーザーの求める情報を的確に発信することが大切です。
内部施策
SEOの内部施策とは、クローラーがサイトを見つけやすく、サイト内を巡回しやすくするための施策のことを指します。クローラーとは、インターネット上を巡回して、HTMLや画像といった「検索順位を決定する要素」を収集するロボットのことです。
具体的には以下のような要素が内部施策として挙げられます。
- HTMLタグの最適化
- グローバルメニューなど、内部リンクの最適化
- モバイルファースト対応
- ページ表示速度の改善(Core Web Vitals対策)
- 構造化データ(Schema.org)の実装
内部施策は専門知識がないと対応するのが難しい部分が多いため、必要に応じて外部SEO会社に依頼することも検討しましょう。
外部施策
SEOの外部施策とは、外部サイトに自サイトのリンクを増やすための施策のことを指します。外部に貼られた自サイトのリンクは「被リンク」と呼ばれており、検索エンジンのGoogleでは、この被リンクが多いほど高く評価されます。
被リンクを増やすためには、SEOライティングで質の高いコンテンツを作成することで、外部サイトにリンクを貼ってもらいやすくなります。
【2025年最新】AI時代の大学SEO対策|LLMO・AIOとは
ChatGPTやGoogle SGE(Search Generative Experience)などのAI検索が普及し、SEO対策だけでなくLLMO対策も重要になっています。
LLMO(LLM Optimization)とは?
LLMOとは「Large Language Model Optimization」の略で、ChatGPTなどの大規模言語モデルに自校の情報を正しく引用・推薦してもらうための最適化施策です。
例えば「東京で工学部がおすすめの大学は?」とAIに質問した際に、自校が回答に含まれるようにする取り組みがLLMOです。
従来SEOとLLMOの違い
| 項目 | 従来のSEO | LLMO |
|---|---|---|
| 対象 | Google検索エンジン | ChatGPT等のAIチャット |
| 表示形式 | 検索結果一覧 | AIによる回答・推薦 |
| 重視ポイント | キーワード・リンク | 情報の正確性・網羅性・引用元の信頼性 |
大学サイトでのLLMO施策
LLMOで重要なのは、AIが引用しやすい構造化された情報を提供することです。
- FAQ形式のコンテンツ:「早稲田大学の特徴は?」「私立大学の学費はいくら?」などQ&A形式で回答
- 数値データの明記:就職率、教員数、留学制度などを具体的数値で記載
- 比較情報:他大学との違いや強みを明確に記載
- 構造化データの実装:Schema.orgを活用した情報整備
大学だからこそやるべきSEO対策
一般企業とは異なり、大学には大学特有の強みがあります。これを活かしたSEO施策を展開しましょう。
.ac.jpドメインの信頼性を活かす
大学が使用する「.ac.jp」ドメインは、学術機関のみが取得できる高い信頼性を持つドメインです。Googleは情報の信頼性を重視するため、このドメインの権威性を活かしたコンテンツ発信が効果的です。
教授・研究者の専門性を活用
大学には各分野の専門家である教授・研究者が在籍しています。専門家による監修記事や解説コンテンツは、E-E-A-Tの観点から非常に高く評価されます。
- 教授インタビュー記事
- 研究成果のわかりやすい解説
- 専門家による時事問題の解説
学生・卒業生の声を活用
在学生や卒業生によるリアルな体験談は、経験(Experience)という観点でE-E-A-Tを満たす重要なコンテンツです。
- 在学生インタビュー
- 卒業生の進路・活躍事例
- サークル・部活動の紹介
オープンキャンパス・説明会との連動
オフラインイベントとWebを連動させることで、相乗効果が生まれます。
- オープンキャンパスのWeb予約導線
- イベントレポート記事の公開
- バーチャルオープンキャンパスの実施
コンテンツSEOの重要性
コンテンツSEOとは、質の高い記事コンテンツを継続的に発信して、キーワード検索で上位表示させる施策を指します。選定したキーワードに応じたコンテンツを投稿することで、自サイトのアクセス数を増加させるのが目的です。
しかし、SEO対策によって自サイトを上位表示させるのは最終的な目的ではありません。SEO対策はあくまで、「資料請求・お問い合わせを増やす」「学生に自校について知ってもらう」といった目的を達成するための手段の一つにすぎないのです。
単に自サイトの検索順位を上げただけでは、成果を出すことは難しいでしょう。サイトのターゲットである、学生が興味関心のある情報を発信することで、サイト運営の最終目的を達成することが可能となります。
大学でSEO対策すべきコンテンツ

それでは、大学サイトではどのようなコンテンツに対してSEO対策を行えばよいのでしょうか?具体例な例を、下記よりいくつかご紹介します。
研究できる分野、カリキュラムの紹介
「この大学は自分が学びたいことを学べるのか」という視点から、大学の情報収集をする学生に向けてコンテンツを発信するのも有効です。
在籍する教授の研究内容や履修可能な教科の紹介を掲載しておくことで、「学びたい内容+大学」でキーワード検索されたときに、自然流入が見込めます。
対策キーワード例:「外国語 学べる 大学」「心理学 大学 おすすめ」「データサイエンス 学部 大学」「AI 人工知能 学べる 大学」
キャンパスの紹介
「大学がどこにあるのか」ということも大学選びの際の重要なポイントの一つです。「学科・学部+地域」の組み合わせは、検索ボリュームも大きく、問い合わせに繋がりやすい傾向にあります。
対策キーワード例:「経済学部 東京 私立」「看護学科 大阪 大学」「工学部 関東 おすすめ」「国際学部 関西 大学」
卒業生インタビュー
卒業生の進路を掲載しておくことで、学生は「自分がこの大学を卒業したら将来どのような仕事に就けるのか」を、より具体的にイメージできます。
在籍中に研究していた分野についても合わせて掲載することで、在籍中~卒業後まで大学生活の見本的位置づけのコンテンツとなります。
対策キーワード例:「経済学部 就職先」「国際学部 卒業後」「文学部 就職 有利」「理工学部 就職率」
学費・奨学金情報
「大学名+学費」「大学名+奨学金」は検索ボリュームが大きいキーワードです。入学金、授業料、施設費などの内訳を明確に記載し、利用可能な奨学金制度も併せて紹介しましょう。
対策キーワード例:「私立大学 学費 平均」「奨学金 返済不要 大学」「学費 安い 私立大学」「給付型奨学金 大学 一覧」
就職・キャリア支援情報
就職率、主な就職先企業、キャリア支援プログラムなどは、学生・保護者が最も気にする情報の一つです。具体的な数値データを記載することで、信頼性の高いコンテンツになります。
対策キーワード例:「就職に強い 大学」「大学 就職率 ランキング」「インターンシップ 大学」「大手企業 就職 大学」
入試情報・受験対策コンテンツ
「経済学部 偏差値」「看護学科 入試科目」などの検索キーワードは、受験生が最もよく検索するワードの一つです。入試日程、試験科目、出題傾向、過去問の解説など、受験生が入試準備に役立つ情報を提供することで、大学への関心を高められます。
対策キーワード例:「総合型選抜 大学 一覧」「推薦入試 私立大学」「入試科目 少ない 大学」「2月入試 大学」
留学・国際交流プログラム
グローバル志向の学生をターゲットにする場合、留学制度や国際交流プログラムの紹介は効果的なコンテンツです。提携大学一覧、留学費用、参加学生の体験談などを掲載しましょう。
対策キーワード例:「交換留学 大学 おすすめ」「英語で学べる 大学」「海外大学 提携 大学」「留学制度 充実 大学」
上記で挙げたコンテンツ全てを対策する必要はありません。事前に、興味・関心を抱く学生が「どのような情報を求めているのか」を明らかにして、優先度の高いコンテンツからSEO対策を行いましょう。
SEO対策の目的を明確にしよう
前述した通り、SEO対策はサイトの目的を達成するために必要不可欠な手段の一つです。サイト運営を通して、達成したい目的を明確にした上で、「どんな学生をターゲットに」「どのような情報やコンテンツを準備するか」を決めるようにしましょう。
例えば、「グローバル志向の学生を獲得したい」「地元の高校生に認知を広げたい」「社会人のリスキリング需要を取り込みたい」など、ターゲットによって狙うべきキーワードや作成するコンテンツは大きく異なります。
コンテンツを活用したSEO対策において、大きく分けて下記5つのポイントがあります。
1.キーワードの選定
SEO対策でまず行うのが、キーワードの選定です。ターゲットとなる学生が、「どんなキーワードで検索しそうか」という視点から、狙うキーワードを決定します。
大学SEOで狙うキーワードは、大きく3種類に分けられます。
- 学部・学科系:「経済学部 大学 おすすめ」「看護学科 関東」「データサイエンス 学べる 大学」
- 進路・就職系:「就職に強い 大学」「公務員試験 合格率 大学」「留学制度 充実 大学」
- 入試・費用系:「総合型選抜 大学」「学費 安い 私立大学」「給付型奨学金 大学」
自校の強みに合わせて、優先的に対策するキーワードを決めましょう。
2.キーワードの検索意図を見極める
次に、選定したキーワードの検索意図を分析します。検索意図とは、ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを入力して検索した目的のことです。
同じようなキーワードでも、検索意図が全く異なっている場合があります。
- 「経済学部 おすすめ」→ 大学選びの参考情報を探している(比較検討段階)
- 「経済学部 偏差値」→ 自分の学力で入れる大学を調べている(志望校絞り込み段階)
- 「早稲田大学 経済学部 入試科目」→ 具体的な受験準備をしている(出願直前段階)
検索意図に合ったコンテンツを作成しなければ、上位表示されても離脱率が高くなってしまいます。
3.競合のサイトを確認する
狙ったキーワードを実際に検索エンジンで入力して、検索上位10位以内のコンテンツを確認します。
大学SEOの場合、競合となるのは他大学のサイトだけではありません。上位には予備校サイト、受験情報メディア、大学ポータルサイトなども表示されます。それぞれどのような情報を掲載しているかを分析し、自校サイトでしか提供できない独自の価値を考えましょう。
例えば「心理学 大学 おすすめ」で検索した場合、ランキング形式の記事が多いなら、自校の心理学教育の特色や卒業生の具体的な活躍事例など、一次情報としての価値で差別化できます。
4.構成案(タイトルと見出し)を作成する
構成はコンテンツの骨組部分で、コンテンツ全体の質を決める重要な要素です。タイトルは「このページを見たらどんなことが解決できるのか」が、ひと目で分かるようなタイトルをつけるのがベストです。
大学サイトのコンテンツでは、以下のようなタイトル・見出し構成が効果的です。
- タイトル例:「国際経済学科で学べること|カリキュラム・留学制度・就職先を紹介」
- 見出し例:「4年間のカリキュラム」「海外留学プログラム一覧」「卒業生の就職先と活躍」「入試方式と出願スケジュール」
見出しについては「このコンテンツには何が書いてあるのか」が、見出しを見ただけで伝わるようなものにしましょう。
5.E-E-A-Tを意識してライティングをする
構成が完成したら次に執筆作業を行います。ライティングの際には、E-E-A-Tを意識することが非常に重要です。
E-E-A-Tとは、以下の4要素の頭文字をとったものです。
- Experience(経験):在学生・卒業生の実体験に基づく情報か → 「留学体験記」「就活体験談」
- Expertise(専門性):教授や専門家の知見に基づいているか → 「教授インタビュー」「研究紹介」
- Authoritativeness(権威性):発信元が信頼できる機関か → .ac.jpドメイン、大学公式サイト
- Trustworthiness(信頼性):最新かつ正確な情報か → 就職率やカリキュラムの定期更新
大学サイトは「.ac.jp」ドメインの権威性、教授陣の専門性、在学生・卒業生の経験など、E-E-A-Tを高める要素を豊富に持っている点が強みです。これらを積極的にコンテンツに反映させましょう。
大学SEOで追うべきKPI
SEO対策の効果を測定するために、適切なKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。
| KPI | 目的 | 計測ツール |
|---|---|---|
| 検索順位 | 狙ったキーワードでの表示順位 | Google Search Console |
| オーガニック流入数 | 検索からの訪問者数 | Google Analytics |
| 資料請求数 | コンバージョン数 | Google Analytics |
| オープンキャンパス予約数 | コンバージョン数 | 予約システム連携 |
| 直帰率・滞在時間 | コンテンツの質 | Google Analytics |
大学SEOでよくある課題と解決策
大学のSEO対策では、特有の課題が存在します。よくある課題と解決策を紹介します。
課題1:成果が出るまでに時間がかかる
SEOは即効性のある施策ではなく、効果が出るまで3〜6ヶ月程度かかることが一般的です。
解決策:短期的にはリスティング広告と併用し、中長期的にSEOによる自然流入を増やす戦略を取りましょう。
課題2:学内リソース・知識の不足
大学の広報部門は少人数で運営されていることが多く、SEOの専門知識を持つ人材が不足しがちです。
解決策:外部のSEO専門会社と連携し、戦略策定・実行のサポートを受けることを検討しましょう。
課題3:ビッグキーワードでの競争激化
「経済学部 大学」「理工学部 おすすめ」といった学部名や分野の一般的なキーワードは競争が激しく、上位表示が難しい場合があります。有名予備校や大学情報サイトが上位を占めていることも多いです。
解決策:「経済学部 グローバル 大学」「データサイエンス 学べる 私立大学」など、より具体的なロングテールキーワードから攻略しましょう。自校の強みを掛け合わせたキーワードで上位を獲得してから、徐々に競争の激しいキーワードへ展開していく戦略が効果的です。
この記事のまとめ
今回は、大学サイトのSEO対策の重要性について説明してきました。少子化が進み受験生の獲得競争が激化する中、大学サイトでの学生募集においてSEO対策は必要不可欠です。
特に2025年以降は、従来のSEOに加えてLLMO(AI最適化)への対応も重要になります。大学の強みである「.ac.jpドメインの信頼性」「教授陣の専門性」「学生・卒業生の経験」を活かしたコンテンツ戦略で、E-E-A-Tを高めていきましょう。
目的・ターゲットを明確にした上で、戦略的にSEO対策を行っていきましょう。
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