通販・ECビジネスが拡大する中で、電話対応の外注ニーズが高まっています。顧客対応の質は売上やブランドイメージにも直結し、信頼できる電話代行サービスの選定はとても重要です。
本記事では、通販向けに特化した電話代行会社を16社ピックアップし、特徴・料金・導入事例・選び方のポイントを徹底比較。小規模ECから大手まで、自社に合ったサービスを見極めたい方必見のガイドです。
会社名 | サービスの特徴 |
---|---|
インフォダイレクト |
「美容・ヘルスケア・食品」に強い!顧客対応の質で選ばれるパートナー
|
KSプレミアムスタッフ |
受注から物流まで完結できる! 業務を集約して運営コストと工数を削減
|
バディネット |
準備段階でも安心!ゼロベースからの立ち上げ支援に強み
|
インターコード |
電話代行が月額3,190円~!創業42年の安心品質
|
CUBE電話代行サービス |
必要なときだけ、確かな品質で!顧客対応の質を落とさず効率化
|
ベルシステム24 |
AI×多言語×全国体制の大規模コールセンター |
ネオキャリア |
自社雇用で質を確保!解約阻止も得意 |
電話代行サービス |
30年超の信頼と実績!自由設計でコスパも追求 |
ECサポロジPlus |
定期通販に特化!スタッフ全員正社員BPO |
スリーコール |
短期対応も可能な柔軟対応が強み |
CUBE 電話代行サービス |
1件100円~の明朗プラン |
グロップ |
インサイドセールスまでお任せのフルサポート型 |
秘書センタードットコム |
初期費用無料!小規模ECの心強い味方 |
ベルウェール渋谷 |
売上にコミットする提案型!通販ノウハウ50年超 |
KSプレミアムスタッフ |
物流まで一気通貫!中〜大規模通販に強い専任制 |
まるっとPass |
女性中心の親切応対が魅力 |
日本トータルテレマーケティング |
受注~物流まで一貫支援 |
通販向け電話代行サービスとは?
通販の電話代行は、顧客からの問い合わせ対応を外部に任せられるサービスです。
注文確認、配送状況の案内、商品への質問対応などを専門オペレーターが代行。営業時間外の対応や人手不足の際も安定した顧客対応が可能になり、顧客満足度の向上にもつながります。
サービスの質を保ちながら、社内リソースをコア業務に集中させたい事業者におすすめです。
どこまで任せられる?通販向け電話代行でできること一覧
電話代行サービスの多くは、以下のような業務をカバーしています。
項目 | 内容 |
---|---|
電話の一次受電 | 商品内容・発送・返品・交換など、定型的な問い合わせを代行対応 |
FAQに基づく回答代行 | 事前に共有されたマニュアル・トークスクリプトに沿って回答 |
対応内容のレポート提出 | 対応ログや音声記録を日次・週次で提出(CSV、PDFなど) |
折り返し・転送指示対応 | 要対応内容のみ社内へ転送、または指定先へ折り返し依頼 |
CRM連携・在庫確認など | 必要に応じて自社システムとの連携もカスタマイズ可能 |
3つの料金モデルと選び方のポイント

電話代行サービスは、主に料金体系に違いがあります。自社の問い合わせ件数やオペレーション量に応じて最適なモデルを選ぶことが大切です。
モデル | 特徴 | 向いている事業者 |
---|---|---|
固定月額型 | 一定の受電件数まで定額料金で利用可能 超過時は従量課金 |
件数が安定している中〜大規模EC |
従量課金型 | 対応件数ごとに料金が加算 利用量に応じて柔軟に対応 |
小規模〜中規模の立ち上げ期EC |
ハイブリッド型 | 基本料金+従量料金の組み合わせ バランス型 |
件数にばらつきがあるECサイト |
たとえば、月50件未満の問い合わせしかないEC事業者であれば「従量課金型」が無駄がなく、繁忙期に100件以上の問い合わせが発生するような場合には「ハイブリッド型」や「固定月額型」の方がコスト効率が良くなります。
トラブル回避のカギ!導入前のチェックポイント

通販向けの電話代行サービスでは、どの事業者でも同じ品質・対応力が得られるとは限りません。
導入にあたっては、いくつかの重要な確認ポイントがあり、ここを見落とすと「期待した効果が出ない」「ブランドイメージを損なう」といったリスクにもつながります。
ここからは、EC事業者がチェックすべき主要な3つの観点を解説します。
応答品質とオペレーターの研修体制
最も重要なのは、顧客対応の「質」です。代行とはいえ、ユーザーからすればその企業の顔として電話に出ているため、応対の印象は企業の評価に直結します。
チェックすべき項目
- トークスクリプトの作成可否:専用の対応マニュアルを用意できるか
- 業界特化型か汎用型か:通販に精通したオペレーターが在籍しているか
- ロールプレイ研修の有無:定期的な品質研修・スキルチェックを行っているか
- 対応内容のフィードバック体制:応対ログやミスの共有、改善提案などがあるか
「価格は安いが研修制度が不十分」といった業者を選ぶと、対応品質のバラつきや顧客クレームに直結するため注意が必要です。
多言語・繁忙期対応の可否
インバウンド対応が必要な場合や、セール・キャンペーン時などの突発的な対応件数増加に耐えられるかも要確認です。
- 多言語対応の有無と対応言語:対応可能な時間帯・言語数、オプション料金が発生するかもチェック
- 受電キャパシティ:ブラックフライデー、年末年始、テレビ放映直後などに受電が集中しても大丈夫か
代行業者の稼働実績や導入事例に注目し、自社の商材特性に近い対応経験があるかを見ておくと安心です。
セキュリティ・個人情報保護体制
通販対応では、顧客の氏名・電話番号・注文内容などの個人情報を取り扱うので、セキュリティ対策も必須です。
確認すべきポイント
- Pマーク(プライバシーマーク)やISMS(ISO/IEC 27001)などの取得有無
- 顧客データの取り扱い範囲と保存期間
- 通話録音の保存と提供体制
- オペレーターの在宅対応有無(セキュリティ観点からチェック)
特に通販・EC業界では、委託先のセキュリティ体制=自社のリスクにもつながるため、形式的なチェックだけでなく実際の運用体制についても確認しておくとよいでしょう。
よくある落とし穴と対策
電話代行サービスは非常に便利ですが、導入後に「想定した効果が得られなかった」というケースも少なくありません。その原因の多くは、導入前の準備不足や運用設計の甘さにあります。
ここでは、実際に起きやすい失敗例と、その対策方法を紹介します。
1. 録音データやレポートを活用していない
落とし穴
導入したはいいものの、サービス側が提供する通話録音データや日報・月報を確認していないというケースは意外に多く見られます。これでは、応対品質のチェックも改善提案もできず、効果を最大化できません。
対策
- 初期段階では毎週レポートを確認し、気になる点は即時フィードバック
- 通話録音は定期的にランダム抽出してモニタリングし、スクリプト改善やオペレーター変更を依頼
- レポート確認をルーティーン化し、KPI指標とセットで見る習慣をつける
2. スクリプトやFAQの設計が曖昧
落とし穴
不十分なトークスクリプトやFAQでは、誤った案内やトラブルの元になります。
対策
- 初期によくある質問・要注意対応・トラブル対応例などを具体的に文書化
- 可能であれば、自社のCS担当がスクリプト作成に深く関与
- 導入後も、新しい問い合わせ傾向に応じてFAQを定期更新
3. 契約プランの選定ミス
落とし穴
件数予測が甘く、「従量課金制にしたが予想以上に請求が高額に」「固定プランにしたが使いきれずコストが無駄に」など、プラン設計のミスで費用対効果が悪化するパターンもあります。
対策
- 過去の月間問い合わせ件数や繁忙期の実績をもとにプランシミュレーションを事前実施
- 初月は低リスクな従量課金制で様子を見る
- 柔軟なプラン変更が可能かどうかも、契約前に要確認
4. 自社スタッフとの連携が取れていない
落とし穴
電話代行側が情報を取得しても、社内で確認やフォローの体制が整っていないと、折り返し対応やトラブル処理が遅れて顧客の不満につながることも。
対策
- 対応内容の社内共有ルールを明確に(Slack通知、CRM連携など)
- 「要折り返し」などのケースに関してはSLA(対応目標時間)を決めておく
- 定期ミーティングで連携面の改善点を話し合う場を設ける
通販向け電話代行のまとめ
通販向け電話代行サービスは、課題となりやすい電話対応の負担や応答漏れによる機会損失を解消する、非常に有効な手段です。
本記事では、各社の特徴や選定時のチェックポイント、導入事例、料金体系、注意すべき落とし穴までを詳しく解説しました。
とはいえ、サービスの質やコスト感は事業者によって差があり、導入にあたっては自社の体制や課題に即した選定が欠かせません。ぜひ、本記事の内容を参考にしながら、自社に最適な電話代行サービスを見極め、効果的な導入へとつなげてください。
- 免責事項
- 本記事は、2025年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。