熱中症監視システムは、WBGT、温度、湿度、黒球温度などを継続して測り、離れた場所から確認・通知・記録するための仕組みです。工場、建設現場、学校、スポーツ施設など、複数地点の暑熱環境を定点監視したい場合に向いています。
この記事では25製品を、監視方式、測定項目、通信、通知、記録、設置条件で比較します。心拍や位置、転倒、SOSなどを作業者単位で把握する仕組みは目的が異なるため、熱中症の作業者見守りシステムの記事で比較してください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 監視方式・測定項目 | 通信・通知・記録 | 設置・利用シーン |
|---|---|---|---|---|
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心拍・皮膚表面温度・転倒・位置を腕時計型センサーで一元監視
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作業者見守り(装着型)|作業者バイタル、皮膚表面温度、位置、転倒、SOS
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メール、SMS、音声通知、信号灯、管理画面、CSV出力
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建設、工場、倉庫、プラント、警備、一人作業
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みまもりがじゅ丸® |
脈拍と位置を継続計測し、本人の「いつもとの違い」を検知 |
作業者見守り(装着型)|脈拍、位置、熱ストレス、転倒
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管理画面、アラートメール、プランにより通信方式を選択
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工場、倉庫、屋外作業、スマホ持ち込み制限のある現場
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置くだけ熱中症監視システム |
JIS B 7922:2023クラス1.5のWBGT計を屋内外へ置いて遠隔監視 |
固定環境監視|WBGT、温度、湿度、黒球温度
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タブレット表示、一覧、日報・月報、LTE回線
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事業所、工事現場、屋内外の定点監視
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SisMil |
30地点までのWBGTをLoRaで集約し、危険度を一斉周知 |
固定環境監視|WBGT、温度、湿度、黒球温度
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クラウド管理、メール通知、デジタルサイネージ、音声放送連携
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建設、工場、物流、学校、スポーツ施設、農業
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熱中症アラートシステム |
JISクラス1.5の黒球センサーで活動地点のWBGTを継続計測 |
固定環境監視|WBGT、温度、湿度、黒球温度
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メール、SMS、履歴データ、導入設置・メンテナンス支援
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教育現場、高齢者施設、ワイナリー、屋内外の活動場所
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Work Mate |
AIが個人別の熱負荷を判定し、休憩・回復の目安を通知 |
作業者見守り(装着型)|バイタル、WBGT、転倒、位置、SOS
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スマートウォッチ、管理画面、本人通知、管理者通知
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建設、工場、物流、防爆環境を含む現場
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hitoe®暑さ対策サービス for Cloud |
胸部センサーで生体・衣服内環境を測り、暑熱リスクを推定 |
作業者見守り(装着型)|心拍、生体情報、位置、WBGT、緊急連絡
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アプリ通知、管理画面、通話発信、処置手順表示、教育ページ
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暑熱環境下の作業者管理、義務化対応の体制整備
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SAFEMO安全見守りクラウドサービス |
心拍・WBGT・転倒・停滞をウェアラブルで一括監視 |
作業者見守り(装着型)|心拍、WBGT、位置、転倒、ロケーション
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クラウド管理、しきい値通知、スマートウォッチ、Bluetoothゲートウェイ、4G通信
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工場、現場、一人作業、スマートフォンを持ちにくい現場
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eメット |
ヘルメット周辺のWBGTとひたい温度を測り、本人へ危険を通知 |
作業者見守り(ヘルメット装着型)|WBGT、ひたい温度、危険度
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本人アラート、アプリ、ランプ、遠隔見守りモデル
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建設、土木、ヘルメット着用が必須の現場
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hamon band S |
脈波から深部体温の変化傾向を推定し、音・光・振動で通知 |
作業者見守り(装着型)|脈波、深部体温変化の推定
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本人向けLED・振動通知
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建設、工場、食品、航空など通信環境を問わず配布したい現場
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熱中症対策サポーター |
現場のセンサー値をスマートフォン経由で集約し、複数拠点を監視 |
環境監視(センサー設置型)|温度、湿度、熱中症危険度、位置
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スマートフォン、クラウド監視、メッセージ送信
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建設、製造、屋外イベント、スポーツ、施設管理
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みまもりふくろう |
脈拍・位置を高頻度測定し、本人の通常状態からの変化を通知 |
作業者見守り(装着型)|脈拍、位置、転倒、SOS
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クラウド管理、アラート通知、SIM接続プラン
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一人作業、巡回作業、労務・安全管理
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MULiSiTEN® MS200 |
温湿度・脈拍・活動量から個人別の暑さストレスを算出 |
作業者見守り(装着型)|暑さストレス、位置、落下、作業負荷
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本人向け表示・振動、データ記録、Bluetooth連携
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製造、建設、電力、作業負荷の可視化が必要な現場
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熱中対策ウォッチ カナリアPlus |
充電・通信不要の腕時計型端末が暑熱リスクを本人へ即時通知 |
作業者見守り(装着型)|暑熱リスク、深部体温上昇の検知
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本人向けアラーム、LED、バイブレーション
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建設、工場、インフラ保守、エネルギー、通信不要で配布したい現場
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体調不良者の通知パッケージ by C-BOX® |
ウェアラブルとWBGTセンサーで個人・環境を同時監視 |
複合型(環境+作業者)|心拍、皮膚表面温度、SOS、WBGT、温度、湿度
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スマホ音声通知、Buddycom連携、異常検知
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工場、屋内作業、設備周辺の暑熱管理
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RICOH EH SensorCloud 2 |
室内光で発電する小型センサーが温湿度を連続収集 |
環境監視(センサー設置型)|温度、湿度、照度、気圧、CO2、環境データ
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クラウド管理、環境データ可視化
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工場、倉庫、室内環境の定量把握
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WBGTトランスミッタ MODEL 401D |
JISクラス1.5のWBGT値を既存の表示・記録・制御設備へ出力 |
固定環境監視|WBGT、周囲温度、相対湿度、黒球温度、湿球温度
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表示器、警報、記録、制御システムとの連携
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炉、鋳造、工場、高温屋内作業
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暑さつたエール |
電池式・防じん防水のWBGT計を置き、複数拠点をクラウド監視 |
固定環境監視|WBGT、温度、湿度
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クラウド確認、メール通知、API連携予定
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建設現場、学校、運動場、広い工場、屋外設置
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熱中症注意喚起システム DK-SF100 |
配線不要の1台でWBGT測定・メール警報・履歴管理を行う |
固定環境監視|WBGT、湿度、気温、黒球温度
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メール通知、Webアプリ、CSV、データログ
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工場、イベント会場、運動場、配線を減らしたい現場
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WBGTシステム |
WBGTに応じて集中管理機器と空調機を連携制御 |
設備連携型環境監視|WBGT、空調・換気設備
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集中管理機器、空調制御、設備連携
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工場、施設、空調制御まで含めたい屋内環境
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セコム温度監視システム |
冷凍・冷蔵設備など40カ所までの温度異常を遠隔通知 |
固定環境監視(温度)|温度、異常検知
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制御器、専用管理ソフト、メール通知、オンライン監視オプション
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食品工場、倉庫、温度管理が必要な施設
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Around Now! |
固定センサーのWBGT・CO2をクラウドで見える化し2段階通知 |
固定環境監視|WBGT、温度、湿度、CO2、照度
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クラウド管理画面、スマートフォン、アラート、マップ表示オプション
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工場、学校、イベント会場、建設・工事現場
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MAIDOA plus |
複数センサーとクラウドを用途別に組み合わせるIoT基盤 |
環境・施設監視|環境データ、バイタルデータ、施設管理データ
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クラウド、API連携、BEMS連携、用途別UI
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高齢者施設、工場、倉庫、オフィス、建物管理
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NETSZERO |
学校のグラウンド・体育館のWBGTを自動測定し遠隔共有 |
固定環境監視|温度、湿度、WBGT
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クラウド、PC・タブレット・スマートフォン確認
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学校、体育館、グラウンド、教育施設
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ドーワテクノス 熱中症対策製品 |
WBGT測定・冷却・早期発見を現場条件に合わせて組み合わせる |
選定支援型(複数方式)|人、環境、WBGT、早期発見、設備対策
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製品構成により異なる
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工場、建設、物流、現場ごとに製品を選定したい企業
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熱中症監視システム25選の特徴
熱中症監視システムとは?作業者見守りとの違い
熱中症監視システムは、暑熱環境をセンサーで測定し、現場と管理者へ危険度を知らせる仕組みです。単体のWBGT計と異なり、複数地点の一覧表示、しきい値通知、履歴保存、日報・月報の出力まで行える製品があります。
| 方式 | 主に把握するもの | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 固定環境監視 | WBGT、温度、湿度、黒球温度 | 工場、倉庫、建設現場、学校、体育館などの定点監視 |
| 作業者見守り | 心拍、皮膚表面温度、位置、転倒、SOSなど | 移動作業、一人作業、作業者ごとの状態把握 |
| 複合型 | 暑熱環境と作業者の状態 | 環境と個人の両方を同じ運用で確認したい現場 |
この記事の主対象は固定環境監視です。作業者が装着する端末を中心に比較する場合は、熱中症の作業者見守りシステムおすすめ比較を確認してください。
熱中症監視システムの選び方
JIS B 7922適合と黒球の有無を確認する
WBGTを管理基準に使う場合は、測定器がJIS B 7922に適合しているかを確認します。厚生労働省の「職場における熱中症防止のためのガイドライン」では、JIS Z 8504またはJIS B 7922に適合したWBGT指数計を準備・点検することが示されています。
屋外や炉・設備の近くなど輻射熱がある場所では、黒球のない機器で正しく測れない場合があります。製品名に「WBGT対応」とあっても、規格への適合、黒球の有無、屋内・屋外の対応条件まで確認してください。
参照:厚生労働省「職場における熱中症防止のためのガイドライン」、環境省「暑さ指数(WBGT)の測定方法」
固定式・可搬式・装着式を目的で分ける
同じ「熱中症監視」でも、測る対象は異なります。固定式はエリアの暑熱環境を継続監視する方式、可搬式はその日の作業場所へ移して使う方式、装着式は作業者本人の状態や周辺環境を把握する方式です。
工場や学校の複数地点を比較したいなら固定式、短期工事や催事で設置場所が変わるなら可搬式、移動・単独作業を把握したいなら作業者見守りを候補にします。
測定場所と必要台数を先に決める
センサーは、作業者が実際にいる高さと場所を基準に検討します。直射日光、照り返し、炉などの熱源、設備排熱、風通し、空調ムラが異なる場所を1台の測定値で代表させると、危険なエリアを見落とすおそれがあります。
見積もり前に現場図へ候補地点を書き込み、屋内・屋外、電源の有無、通信状況、設置高さ、雨水や粉じんへの対策を整理すると、必要台数を比較しやすくなります。
通信方式と圏外時の動作を確認する
遠隔監視には、LTE・LTE-M、Wi-Fi、LoRaWAN、Bluetooth、専用ゲートウェイなどが使われます。Wi-Fiを使えない屋外や広い工場ではセルラー通信やLPWA、建物内の閉域運用ではWi-Fiやゲートウェイ方式が候補です。
通信が切れたときに本体だけで警報できるか、測定値を一時保存して復旧後に送信できるか、管理画面で欠測を把握できるかも確認してください。
通知先と現場で気づける方法を組み合わせる
管理者へのメールだけでは、現場の作業者がすぐに気づけない場合があります。メール、SMS、アプリ通知に加え、信号灯、回転灯、音声放送、サイネージなど、現場側の注意喚起を組み合わせられるかを確認します。
アラートの基準値、通知先、再通知の間隔、夜間・休日の連絡先を決め、誰が作業中止や休憩を判断するかまで運用手順に落とし込みましょう。
日報・月報・CSVで記録を残せるか確認する
自動記録があれば、危険水準になりやすい時間帯や場所を振り返り、空調、送風、休憩時間、作業配置の見直しに使えます。日報・月報、履歴グラフ、CSV、API連携の有無と、データ保存期間を比較してください。
測定間隔、アラート履歴、確認・対応結果を同じ画面で残せると、安全衛生委員会や翌年度の対策検討でも使いやすくなります。
屋外性能・電源・保守方法を確認する
屋外では防じん・防水性能、動作温度、直射日光対策、転倒防止が必要です。電源を取りにくい場所では電池、ソーラー、自立電源を候補にし、電池交換の頻度やシーズン外の保管方法も確認します。
WBGT指数計は設置後も点検が必要です。センサー交換、校正、故障時の代替機、通信費、保守窓口を含めて運用負担を比較しましょう。
業種別に見る熱中症監視システムの選び方
工場・倉庫
設備排熱、湿度、空調ムラがあるため、作業エリアごとのWBGTを定点監視します。騒音が大きい場所では回転灯や信号灯、複数棟を管理する場合は拠点を横断して見られる管理画面が必要です。
建設・土木現場
直射日光や照り返し、作業場所の移動があるため、屋外対応の可搬式または固定式を検討します。電源工事の要否、LTEなどの通信、雨水・粉じんへの対策、朝礼場所や休憩所での表示方法を確認してください。
炉・鋳造・高温設備周辺
気温だけでなく輻射熱の影響が大きいため、黒球を備えたWBGT指数計が必要です。危険水準に達したときに、表示器や警報機器、換気・空調設備へ連携できるかも比較します。
学校・体育館・スポーツ施設
グラウンド、体育館、校庭など活動場所ごとに測定し、職員室や施設管理者がまとめて確認できる構成が向いています。教職員や指導者への通知に加え、サイネージや音声放送で利用者へ共有できるかも確認します。
導入前に決めておきたい運用フロー
| 段階 | 決めること |
|---|---|
| 測定 | 設置地点、測定間隔、点検・校正、欠測時の扱い |
| 通知 | 基準値、通知先、現場側の警報、再通知の条件 |
| 対応 | 作業中止、休憩、身体冷却、緊急連絡を判断する担当者 |
| 記録 | 測定値、アラート、対応結果、保存期間 |
| 改善 | 危険地点、時間帯、空調・作業配置・休憩ルールの見直し |
監視システムだけで法令対応が完了するわけではありません。2025年6月施行の改正労働安全衛生規則では、対象となる暑熱作業について、熱中症のおそれがある人を把握・報告する体制、重篤化を防ぐ手順、その内容の関係者への周知が求められます。測定・通知を、現場の報告体制と緊急時対応へつなげてください。
熱中症監視システムの費用で確認する項目
費用は、センサー代だけでなく、通信、クラウド、通知、設置、保守を含む総額で比べます。短期利用や設置場所が定まっていない場合は、レンタルやトライアルの有無も確認してください。
| 費用項目 | 確認すること |
|---|---|
| 測定器・センサー | 設置地点数、表示器、予備機、黒球の有無 |
| 通信 | SIM、LTE・LTE-M、Wi-Fi、LoRaWAN、ゲートウェイ |
| クラウド | 拠点数、利用者数、保存期間、日報・CSV・API |
| 通知 | メール、SMS、信号灯、音声、サイネージの追加費用 |
| 導入・保守 | 現地調査、設置、初期設定、点検、校正、代替機 |
熱中症監視システムに関するよくある質問
天気予報のWBGTだけでは足りませんか?
地域の予測値は参考になりますが、直射日光、照り返し、設備排熱、風通しなど、個々の作業場所の条件は反映されません。屋外、炉の近く、冷房がなく風通しの悪い屋内では、実際の作業場所で測る必要があります。
Wi-Fiがない現場でも使えますか?
LTE・LTE-Mなどのセルラー通信や、LoRaWANなどのLPWAに対応した製品があります。圏外時の本体警報、データの一時保存、復旧後の再送まで確認してください。
センサーは何台必要ですか?
一律の台数ではなく、暑さの条件が異なる場所ごとに検討します。直射日光、熱源、空調、風通し、作業者の位置を現場図へ整理し、ベンダーの現地調査やトライアルで測定点を決める方法が確実です。
WBGT監視だけで法令対応になりますか?
WBGTの把握は対策の一部です。報告体制、重篤化を防ぐ手順、関係者への周知、アラート後の対応を別途整える必要があります。
作業者の心拍や転倒も監視できますか?
ウェアラブル端末やヘルメット装着型には、心拍、皮膚表面温度、位置、転倒、SOSなどを扱う製品があります。固定環境監視とは選定軸が異なるため、作業者見守りシステムの記事で比較してください。
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熱中症監視システムのまとめ
熱中症監視システムは、現場のWBGTや温湿度を継続測定し、危険水準を関係者へ知らせ、対応のための記録を残す仕組みです。JIS適合、測定地点、通信、通知、記録、屋外性能、電源、保守を同じ条件で比較してください。
作業者ごとの心拍、位置、転倒、SOSまで必要な場合は、固定環境監視とは分けて作業者見守りを検討します。両方を導入する場合も、環境アラートと個人アラートの通知先・対応手順を分けておくと運用しやすくなります。
- 免責事項
掲載情報は2026年7月25日時点で確認した内容をもとにしています。各社のサービス内容、料金、仕様、対応範囲、導入事例は変更される場合があります。詳細は各社公式サイトまたは資料で確認してください。熱中症監視システムや作業者見守りシステムは医療機器とは限らず、疾病の診断・治療を目的とするものではありません。導入時は自社の安全衛生管理体制、作業手順、緊急時対応とあわせて運用してください。
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