熱中症対策ウェアラブルデバイスは、作業者が身につける端末から心拍、皮膚表面温度、ひたい温度、位置、転倒などを取得し、暑熱リスクや体調変化に気づくための補助情報を本人や管理者へ知らせる仕組みです。
2026年8月9日時点で公式の製品情報または提供会社の発表を確認できた14製品を比較します。環境の温湿度だけを測る据置型センサーと、旧製品・同一製品の重複掲載は比較対象から外しました。
- 本人通知型:通信なしで音・光・振動により本人へ知らせたい現場
- 遠隔管理型:管理者が複数人・複数拠点をクラウドで見守りたい現場
- チーム見守り型:スマートフォンを使わず、近くの作業者同士で気づきたい現場
選定時は計測項目だけでなく、通知を受ける人、通信環境、連続稼働時間、充電・配布・回収の運用、アラート後の対応手順まで確認してください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 通知先・管理方法 | 通信・運用条件 | 形状・主な取得情報 |
|---|---|---|---|---|
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遠くまでつながり、作業者をしっかり見守るウェアラブルIoTサービス
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管理者へメール通知
SMS・音声・信号灯はオプション |
LoRaWANまたはLTE-M
連続稼働約15時間 |
腕時計型
心拍・皮膚表面温度・位置・転倒 |
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みまもりがじゅ丸® |
計測タイプを選び、複数人の脈拍・位置情報を遠隔で見守るウェアラブルIoTサービス |
管理者へアラートメール
複数人をダッシュボード管理 |
専用中継機/スマホ/SIM一体型
プランにより異なる |
リストバンド/スマートウォッチ
脈拍・位置、SIM型は転倒・SOS |
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REMONY |
充電不要のウェアラブルで24時間バイタルを取り逃さない体調管理システム |
管理者へ自動アラート
クラウドで一元管理 |
充電不要のMOTHER Bracelet®
24時間365日の連続収集 |
リストバンド型
心拍・体表温・転倒・熱負荷など |
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hamon band S |
通信不要で本人へ知らせる、充電式の暑熱リスク通知バンド |
本人へ音・光・振動
管理者へのリアルタイム通知なし |
通信不要/充電式
連続稼働約24時間 |
リストバンド型
脈波から深部体温の変化を推定 |
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Smartfit for work |
単独通信で作業者と管理者へ知らせ、複数拠点を一括管理 |
作業者・管理者へ通知
全拠点を一括管理 |
単独通信・中継機不要
レンタル提供 |
専用ウェアラブル
脈拍・加速度・周辺温度など |
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みまもりふくろう |
4秒に1回の高頻度測定とAIがあなたの現場をしっかり見守る |
本人・管理者へアラート
管理画面で一元管理 |
スマホ/モバイルルーター/SIM接続
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リストバンド型
脈拍・位置、プランにより転倒 |
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hitoe®暑さ対策サービス for Cloud |
チェストベルト型センサーとアプリで本人・管理者へ暑熱リスクを通知 |
本人・管理者へアラート
複数人を一括監視 |
スマホアプリ+クラウド
連続稼働約40時間 |
チェストベルト型
生体・環境・運動情報 |
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Work Mate |
スマートウォッチで熱負荷・転倒・位置を遠隔見守り |
本人・管理者へアラート
電話・メール・SMS、双方向通知 |
スマホ/据置ゲートウェイ
基本ウォッチ約15時間 |
スマートウォッチ
心拍・SpO2・加速度・位置など |
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MULiSiTEN® MS200 |
スタンドアローンで暑さストレスを可視化、東芝発のタフネスリストバンド |
本人へ表示・振動
アプリ連携で管理者メール通知可 |
単体動作+Bluetooth
連続稼働13時間以上 |
リストバンド型
脈拍・活動量・温湿度・位置・落下 |
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SAFEMO |
スマホ不要の4Gウェアラブルも選べる安全見守りクラウドサービス |
本人・管理者へ警告
クラウドで遠隔監視 |
4G単独通信または
Bluetoothゲートウェイ |
スマートウォッチ
心拍・転倒・SOS・位置 |
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熱中対策ウォッチ カナリアPlus |
充電・通信不要で、音・光・振動により本人へ注意喚起 |
本人へ音・光・振動
遠隔通知なし |
通信・充電不要
約5か月の使い切り |
リストバンド型
暑熱リスクの傾向を検知 |
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Me-mamo |
ヘルメットに取り付け、本人と周囲へ音と光で暑熱リスクを知らせる |
本人と周囲へ音・光
近くの作業者同士で見守り |
スマホ・インターネット不要
Bluetooth約10m |
ヘルメット装着型
ひたい温度・周辺温湿度など |
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バイタルPalette |
3つの通信方式から現場に合う構成を選べる安全管理ソリューション |
管理者へ異常通知
クラウドで一元管理 |
BLE受信機/スマホ/
LPWA中継機 |
対応ウェアラブル端末
取得項目は構成により異なる |
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ezFinderBUSINESS熱中症+ |
WBGT機とウェアラブルLoRaトラッカーで、作業員ごとの熱中症リスクを可視化 |
管理者へリスク表示・転倒通知
複数現場を遠隔監視 |
LoRa+ゲートウェイ
WBGT機との併用可 |
LoRaトラッカー
心拍・皮膚温・位置・転倒 |
熱中症対策ウェアラブルデバイス14選の詳細
熱中症対策ウェアラブルデバイスの選び方
本人だけに知らせるか、管理者にも知らせるか
本人通知型は、端末の音・光・振動で休憩や水分補給のきっかけを作ります。通信設備を用意しにくい現場へ配布しやすい一方、本人が行動できない場合や単独作業では、管理者が異常を把握できません。
遠隔管理型は、作業者の状態や位置を管理画面へ集約し、メール、SMS、電話などで管理者へ通知します。複数人・複数拠点を見守れますが、通信圏、ゲートウェイ、通知先、個人情報の扱いを事前に決める必要があります。
通信方式と圏外時の動作を確認する
通信方式にはLTE・LTE-M、LoRaWAN、LPWA、Wi-Fi、Bluetooth、スマートフォン中継などがあります。屋外の広域現場、工場内、地下、山間部では条件が異なるため、実際の作業場所でトライアルを行いましょう。
圏外時にも端末単体で本人へ通知できるか、データを一時保存できるか、通信復旧後に再送できるかを確認します。遠隔通知が止まった場合の巡回や連絡方法も必要です。
充電・配布・回収まで含めて比較する
連続稼働時間が1勤務を満たしていても、毎日の充電、端末と作業者のひも付け、故障・紛失時の交換が運用負担になります。充電不要の使い切り型、端末単体で動くスタンドアローン型、レンタル型も含め、管理担当者の作業まで比較してください。
保護具と作業動作に合う形状を選ぶ
ウォッチ・リストバンド型は配布しやすい一方、手袋や工具操作に干渉する場合があります。ヘルメット装着型は着用忘れを抑えやすく、チェストベルト型は心拍を継続して取得しやすいのが特徴です。防水・防じん、動作温度、防爆エリアへの対応も確認します。
費用は端末価格だけで比べない
| 費用項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 端末・センサー | 必要台数、予備機、紛失・破損時の交換 |
| 通信・中継機 | SIM、ゲートウェイ、スマートフォン、現場ごとの通信費 |
| クラウド | 最低契約台数、管理者数、拠点数、保存期間 |
| 導入・保守 | 初期設定、現地調査、トライアル、問い合わせ窓口 |
| 日常運用 | 充電、配布・回収、装着確認、アラート対応 |
2025年の法改正とウェアラブルの役割
2025年6月1日施行の改正労働安全衛生規則では、WBGT28度以上または気温31度以上の環境で、連続1時間以上または1日4時間を超えて行うことが見込まれる作業について、熱中症のおそれがある人を把握・報告する体制、重篤化を防ぐ手順、その内容の関係者への周知が求められます。
ウェアラブルは異常へ早く気づくための手段の一つです。端末を配布するだけで法令対応が完了するわけではなく、誰が通知を確認し、作業中止、身体冷却、医療機関への搬送を判断するかまで手順化してください。
東京都の2026年度「暑さに配慮した職場環境づくり奨励金」
東京都は、一定の暑熱環境で作業する都内中小企業等を対象に、熱中症対策用品の導入などを支援する奨励金を公表しています。2026年度は定額20万円、全4回で合計1,000社を予定しています。
申請期間、対象事業者、対象となる作業・用品には条件があります。この記事で紹介するウェアラブルが一律に対象になるとは限らないため、購入前に募集要項と対象経費を確認してください。
業種別の確認ポイント
建設・土木現場
屋外の通信範囲、ヘルメットへの装着可否、雨・粉じん、直射日光、高所作業、現場移動を確認します。広い現場では位置情報と管理者通知、圏外では本人・周囲への通知を優先します。
工場・倉庫
設備や壁による電波干渉、スマートフォン持込ルール、騒音下での通知方法を確認します。メールだけでなく、音声、SMS、信号灯などを組み合わせられると通知の見落としを減らせます。
物流・警備・一人作業
現場が移動する場合はセルラー通信、位置情報、転倒・SOS、勤務時間を満たすバッテリーを確認します。夜間や休日に誰がアラートを受けるかも決めてください。
熱中症対策ウェアラブルデバイスのよくある質問
スマートウォッチと熱中症対策専用端末の違いは?
一般的なスマートウォッチは心拍や活動量を取得できますが、暑熱リスクの判定、管理画面、複数人の一括管理、管理者通知が標準搭載されているとは限りません。専用サービスは端末、通信、通知、管理画面を一体で提供するものがあります。
通信できない現場でも使えますか?
通信不要で本人へ通知する端末や、近くの端末同士をBluetoothでつなぐ製品があります。管理者へのリアルタイム通知が必要なら、LoRaWAN、LPWA、LTE系通信の現地確認が必要です。
深部体温を直接測定できますか?
製品によって取得・推定する情報は異なります。脈波や皮膚温度などから深部体温の変化や暑熱リスクを推定する製品はありますが、深部体温そのものを直接測定するとは限りません。多くの製品は医療機器ではないため、診断や治療には使用できません。
何台から導入すべきですか?
最初から全員へ配布するのではなく、作業内容、場所、勤務時間が異なるグループで試し、装着率、通信、アラート件数、対応時間、充電・配布負担を確認してから拡大する方法があります。最低契約台数は製品ごとに確認してください。
関連する熱中症対策システム
- WBGT・温湿度を定点監視したい場合:熱中症監視システムの比較
- 作業者の位置・転倒・SOSまで広く見守りたい場合:熱中症の作業者見守りシステムの比較
- センサー・AIカメラを含めて方式を選びたい場合:熱中症対策IoTの比較
- WBGTアラートを中心に比較したい場合:熱中症アラートシステムの比較
熱中症対策ウェアラブルデバイスのまとめ
製品選定では、取得項目の多さだけでなく、本人と管理者のどちらへ通知するか、現場で通信できるか、1勤務を通して使えるか、アラート後の対応を実行できるかを確認します。
複数拠点の遠隔管理が必要な場合はクラウド型、通信を用意できない現場では本人通知型やチーム見守り型が候補です。実際の作業場所でトライアルし、通知から対応までの運用を確認してください。
- 免責事項
掲載情報は2026年8月9日時点で確認した公式情報・提供会社の発表をもとにしています。製品名、仕様、料金、契約条件、提供状況、支援制度の要件は変更される場合があります。詳細は各公式サイトと募集要項を確認してください。
掲載製品の多くは医療機器ではなく、疾病の診断・治療を目的とするものではありません。ウェアラブルの通知だけで法令対応が完了するものでもありません。自社の安全衛生管理体制、作業手順、緊急時対応とあわせて運用してください。
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