建設、製造、物流、警備などの現場では、夏季の暑熱リスクを現場任せにせず、早く見つけて行動できる仕組みが求められています。令和7年6月1日施行の改正労働安全衛生規則では、熱中症のおそれがある作業について、報告体制や実施手順の整備・周知が必要になりました。
熱中症対策ウェアラブルデバイスは、作業者が身につける端末で心拍、皮膚温度、ひたい温度、位置情報、転倒などを確認し、本人や管理者へアラートを出す仕組みです。腕時計型、リストバンド型、ヘルメット装着型、ウェア型などがあり、現場の通信環境や装着ルールによって向き不向きが変わります。
比較する際は、計測項目だけでなく、アラート後の対応フロー、通信方式、充電管理、複数拠点での見守りやすさまで確認することが重要です。
紹介している企業の一部資料は下記より無料でダウンロードできます。導入台数や現場条件を整理する際にお役立てください。
熱中症対策用ウェアラブルデバイスの一覧
| 会社名 | サービスの特徴 | おすすめの作業現場 | デバイス形状/装着方式 | 計測項目 |
|---|---|---|---|---|
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遠くまでつながり、作業者をしっかり見守るウェアラブルIoTサービス
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屋外/広域・スマホ持込不可
単独作業・転倒リスク |
腕時計型
リストウォッチ型 |
心拍数・皮膚表面温度
位置情報・転倒 |
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みまもりがじゅ丸® |
計測タイプを選び、複数人の脈拍・位置情報を遠隔で見守るウェアラブルIoTサービス |
大人数・広いフィールド
ひとり作業 |
リストバンド型
その他複数あり |
脈拍; 位置情報
SIMタイプ2は転倒検知・SOS |
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eMET |
ヘルメットに取り付けるだけで手軽に熱中症リスクを監視 |
ヘルメット必須・電波圏外・
オフライン・チーム作業の相互見守り |
ヘルメット装着型
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ひたい温度・ 周辺温度
周辺湿度・ WBGT近似 カラダ暑さ指標 |
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REMONY |
充電不要のウェアラブルで24時間バイタルを取り逃さない体調管理システム |
夜勤/24時間見守り
充電運用が難しい・ 転倒 SOS重視 |
リストバンド型
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睡眠・歩数・消費カロリー
心拍数・体表温・着脱検知 転倒・SOS・熱負荷アラート |
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hamon band |
リストバンドを巻くだけ、アルゴリズムで暑熱リスクを見える化 |
通信が難しい現場
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リストバンド型
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脈波・深部体温上昇
下降変化推定 |
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Smartfit for work |
AI搭載で一人ひとりの体調しきい値を学習、安心をつづけるウェアラブル |
暑熱作業現場・装着条件が多様
管理者が遠隔把握したい
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ウェア型/腕時計型
イヤークリップ型 |
生体情報・心拍・消費カロリー
シャツ型のみ転倒 |
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みまもりふくろう |
4秒に1回の高頻度測定とAIがあなたの現場をしっかり見守る |
スマホを持つ現場
屋外で位置把握 ひとり作業 |
リストバンド型
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脈拍・加速度・ジャイロ
位置・熱ストレス・作業強度 SIMプランは転倒検知 |
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eメットシステム |
ヘルメット着用でひたい温度と外気温を同時にモニタリング |
スマホ不可・小規模
事業所規模の一括管理 一人作業 |
ヘルメット装着型
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作業履歴・ひたい温度
環境温度・環境湿度 |
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hitoe® |
ナノファイバー×導電性高分子、着るだけで生体情報を計測 |
長時間の心拍計測・汗をかくシーン
既存システムと組み合わせたい企業 |
ウェア型(素材組込)
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生体信号・心拍数
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Work Mate |
スマートウォッチで作業者を見守り、注意力低下まで検知する多機能デバイス |
転倒・転落リスクが高い現場
屋内外位置が必要・防爆エリア |
腕時計型(スマートウォッチ)
リストバンド対応 |
心拍/パルス・SpO2・加速度・ジャイロ
活動量・注意力低下・熱中症予兆 |
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熱中症対策サポーター |
作業場所の熱中症危険度を遠隔地で監視、簡単導入のIoTサービス |
複数現場を本社で一括監視・
小規模現場の遠隔監視
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環境センサー + スマホアプリ
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熱中症危険度
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ThingBridge VISION |
センサーからクラウド、アプリまでオールインワンのIoTプラットフォーム |
作業現場・倉庫内・高齢者施設
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皮膚温度センサー
温湿度センサー |
温度・湿度・皮膚温度
WBGT近似値は第三者情報 |
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MULiSiTEN® MS200 |
スタンドアローンで暑さストレスを可視化、東芝発のタフネスリストバンド |
過酷環境・屋外高所
スタンドアローン運用
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リストバンド型
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脈拍・加速度・角速度
温度・湿度・気圧・GNSS 落下検知・暑さストレスレベル |
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SAFEMO |
スマホ不要の4Gウェアラブルも選べる安全見守りクラウドサービス |
スマホ不要で配布運用したい
一人作業・夜間・過酷現場・屋内外位置把握 |
腕時計型
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心拍数・転倒/転落
停滞・SOS・屋外GPS 屋内位置・温湿度センサー連動 |
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カナリア |
ワンシーズン使い切りで充電不要、危険を事前に知らせる熱中対策ウォッチ |
短期〜ワンシーズン配布
充電運用が難しい |
リストバンド型
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熱ごもりセンサー搭載・
暑熱リスク検知
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Me-mamo |
ヘルメットに取り付け、本人と周囲へ音と光で暑熱リスクを知らせる |
ヘルメット必須の建設現場
スマホ・通信を使いにくい現場 |
ヘルメット装着型
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WBGT近似値・ひたい温度
カラダ暑さ指標・音/光アラート |
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バイタルPalette |
心拍・血圧などのバイタルデータを一元管理し、異常兆候を通知 |
建設・製造・物流
バイタルデータを一元管理したい現場 |
ウェアラブル端末
クラウド管理システム |
体温・心拍数・血圧
血中酸素濃度・温湿度 |
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ezFinderBUSINESS熱中症+ |
WBGT機とウェアラブルLoRaトラッカーで、作業員ごとの熱中症リスクを可視化 |
道路工事・広域屋外現場
WBGT機と位置情報を併用したい現場 |
ウェアラブルLoRaトラッカー
WBGT機・クラウド |
皮膚温度・心拍数・歩数
位置情報・転倒アラート・WBGT |
熱中症対策ウェアラブルデバイスおすすめ18選の詳細情報
熱中症対策用ウェアラブルデバイスとは?
熱中症対策用ウェアラブルデバイスとは、常に身体につける形で使用し、熱中症のリスクを監視・警告する機能を備えたデバイスを指します。代表例としては腕時計型やリストバンド型があり、内蔵のセンサーで皮膚温度や心拍数、周囲の環境情報を取得するものが多くなっています。データはスマホやPC、あるいはクラウドサービスと連携でき、遠隔地にいる管理者でも作業員の体調を把握しやすいのが特徴です。
さらに、GPSを搭載している製品なら、万が一の転倒や体調不良が起こった場合にも、作業員の位置を特定しやすくなる利点があります。特に広い作業現場や夜間作業の場面では、誰も気づかないうちに体調が急変したり倒れたりするリスクを軽減できるため、安全管理の面で大きなサポートとなるでしょう。
【タイプ別】熱中症対策用ウェアラブルデバイスの選び方ポイント
熱中症対策用ウェアラブルデバイスは、リストバンド型・腕時計型、ヘルメット装着型、ウェア型など複数のタイプがあります。 現場の状況や作業内容に合わせて、最適なデバイスを選ぶことが大切です。それぞれの特徴を理解し、運用のしやすさや計測精度を比較しながら選びましょう。
| タイプ | 装着部位 | 主なメリット | 主なデメリット | おすすめシーン |
|---|---|---|---|---|
| リストバンド型 | 腕 | 軽量・即時導入 | つけ忘れ・長袖作業 | 軽作業・一人作業 |
| ウェア型 | 衣服 | 高精度・汗対策 | 着替え・洗濯の手間 | 製造現場・高負荷作業 |
| ヘルメット型 | ヘルメット | 安全装備一体・多機能 | 狭い場所に注意 | 建設現場・屋外作業 |
リストバンド型…軽量性・即時導入のしやすさ
リストバンド型は、腕に巻くだけで心拍や体温を計測できる点が特徴です。軽量で装着感が少なく、導入も簡単です。光やアラートで周囲もリスクに気づける機能があり、つけ忘れや長袖作業時の注意点はあるものの、日常的な作業やオフィスワークに向いています。
シンプルモデルと高機能モデルがあり、必要な機能やコストで選びましょう。
ウェア型…計測精度と汗対策の両立
ウェア型は、シャツやインナーにセンサーを組み込んだタイプです。肌に密着しているため、より正確な生体データの取得が可能です。汗をかいても正確に測れる素材も開発されており、製造現場や高負荷作業に向いています。洗濯や着替えなど、日々の運用面も考慮して選ぶと良いでしょう。
ヘルメット型…安全装備との一体化
ヘルメット型は、安全装備であるヘルメットにセンサーを取り付ける方式です。つけ忘れ防止や安全装備との一体化ができるため、建設現場や屋外作業に向いています。多機能タイプはカメラや通話も可能で、遠隔管理にも役立ちます。狭い場所ではぶつけないように注意が必要です。
従来の熱中症対策とウェアラブルデバイスの違い:メリット・デメリット比較
従来の熱中症対策では、WBGT値の測定や水分補給の声掛けなど、現場全体で一律に対応する方法が中心でした。しかし、個々の体調や作業内容の違いまでカバーするのは難しいという課題がありました。ウェアラブルデバイスは、個人ごとのデータをもとに「見える化」や「個別最適化」を進めることで、こうした課題を解決します。
また、クラウド連携やアラート通知による遠隔管理も可能となり、管理者が現場の状況をリアルタイムで把握できる点もメリットです。一方、導入には初期費用やランニングコストがかかります。運用面では、充電や通信環境の確保、個人情報の取り扱いにも注意が必要です。
それぞれの特徴を理解し、自社に合った組み合わせを検討することをおすすめします。
| 比較項目 | 従来対策 | ウェアラブルデバイス |
|---|---|---|
| 対応範囲 | 全体向けに一律指示 | 個人ごとに最適化 |
| 管理方法 | 経験や目視 | リアルタイムデータ・遠隔管理 |
| メリット | コスト低い・習慣化しやすい | 即時警告、体調変化の早期発見、管理負担軽減 |
| デメリット | 個人差を拾えない | コスト・バッテリー・情報管理など課題あり |
【さらに詳しく】熱中症対策用ウェアラブルデバイスのメリット・デメリット
メリット
まず挙げられるのは、リアルタイムで体調を確認できる点です。従来は、熱中症の予防策としてこまめな水分補給や休憩が推奨されていましたが、個人差があるため「どのタイミングで休憩を取るべきか」を正確に把握しにくいケースがありました。ウェアラブルデバイスを活用すれば、心拍数や体温などのデータを参考に休憩や水分補給のタイミングを判断でき、より効果的な予防策を実行できます。
また、複数人を同時に管理する現場でも効率化につながります。デバイスから送信されるデータを一括でモニタリングすれば、危険な数値を示した作業員を即座に把握し、連絡を取ることが可能です。転倒センサーなどを併用すれば、事故や意識を失ったケースにも早めに気づき、救助を行えます。夜間作業や広範囲を扱う現場では、迅速な対応が安全確保において重要です。
さらに、作業者自身も数値を意識しながら行動を調整できるというメリットがあります。例えば、作業前に心拍数が高い状態であれば軽いストレッチを行ったり、こまめに水を飲むなど、自主的な予防策を取りやすくなります。数字で示されると説得力があるため、「これくらい大丈夫だろう」という油断を減らす効果も期待できます。
デメリット
一方で、導入費用やランニングコストがかかる点は無視できません。デバイスそのものの価格に加え、通信費やクラウドの利用料、さらにはメンテナンス費など、トータルコストが上昇する可能性があります。大規模に導入するほど高額になりやすいため、コスト対効果をしっかり検討することが必要です。
また、充電やデバイスの管理も課題となります。バッテリーが切れた状態ではまったく役に立たないため、常に使用する現場ほど充電スケジュールの徹底が求められます。高温多湿の環境や長時間稼働が必要な場面では、予想より早くバッテリーが消耗する可能性もあるでしょう。こうした運用面の煩雑さは、導入メリットとのバランスで判断する必要があります。
さらに、GPS機能やバイタルデータを取り扱う場合、プライバシーと情報管理の問題も考慮しなければなりません。どのようなデータを誰が閲覧し、どの範囲で利用するのかを明確にしないと、従業員や利用者からの不信感を招く恐れがあります。企業としては、デバイス導入前に目的や利用ルールを示し、個人情報が不必要に収集されないよう配慮すべきです。
熱中症対策用ウェアラブルデバイスの選び方
熱中症対策としてウェアラブルデバイスを導入する際は、まず「どのようなデータを取得できるか」を最優先で確認しましょう。熱中症のリスクは、体温だけでなく、心拍数や周囲の気温・湿度など、さまざまな要因が複雑に絡み合って高まります。そのため、多角的なデータを取得できるデバイスほど、熱中症の危険をより正確に検知できる傾向にあります。ただし、高機能なデバイスほど価格も高くなりがちなので、導入の目的や予算とのバランスを考慮しながら選ぶことが大切です。
次に、「通信方式やアラート通知の仕組み」にも注目しましょう。Wi-FiやBluetoothを利用する製品は、電波干渉の影響を受けやすいため、現場の環境によっては通信が不安定になる可能性があります。そのような場合は、LoRaWAN®やLTE-Mなどの長距離かつ安定した通信が可能な方式を採用しているデバイスを選ぶと安心です。また、アラートの通知方法にも配慮が必要です。メール通知だけでなく、SMSや音声アラート、さらには信号灯と連動できる製品を選べば、異常を見逃すリスクを大幅に低減できます。
操作性やデータ管理のしやすさも重要なポイントです。管理画面が複雑すぎると、現場での運用がスムーズに進まず、せっかくの機能を十分に活用できなくなる可能性があります。直感的に操作できるインターフェースを備えたデバイスや、後から蓄積したデータを分析できる機能があるものを選ぶと、長期的にも有効活用しやすいでしょう。
さらに、「サポート体制や契約形態」についても事前に確認しておくことが大切です。導入時の初期設定が簡単か、トラブル発生時に迅速に対応できるサポート窓口があるかなど、安定した運用のために欠かせない要素です。特に月額課金型のサービスを利用する場合は、契約期間や解約条件、追加オプションの料金などをしっかり確認し、想定外のコストが発生しないよう注意しましょう。
熱中症対策用ウェアラブルデバイスに関するよくある質問
Q1. バッテリー切れが心配ですが、どうすればいいですか?
Q2. 通信が不安定な現場でも使えますか?
Q3. アラートが鳴りすぎてしまう心配は?
まとめ
熱中症対策用ウェアラブルデバイスは、猛暑下で作業や活動を行う人々の健康と安全を守るうえで大変有効な手段です。リアルタイムに身体や環境のデータを取得し、リスクが高まれば即座に通知してくれるため、熱中症による事故や重大なトラブルを未然に防ぎやすくなります。一方で、導入コストや運用の手間、プライバシーへの配慮など、考慮すべき課題も複数存在します。だからこそ、自身の現場環境と導入目的を整理したうえで、求める機能やサポート体制、費用面を総合的に比較検討することが不可欠です。
もし複数の製品で迷っている場合は、短期トライアルなどを活用して実際の通信状況や操作性を試すのが賢明でしょう。適切なデバイスを選択し、従業員や利用者への周知を徹底することで、危険な暑さの中でも安全を維持しながら業務や活動を継続することが可能になります。熱中症は正しい知識と備えがあれば、十分に予防できる病気です。ウェアラブルデバイスを上手に使いこなし、多くの人の命と健康を守る取り組みをさらに進めていきましょう。
熱中症対策ウェアラブルデバイスを導入する前に確認すること
熱中症対策ウェアラブルデバイスは、作業員の状態把握を補助する仕組みです。導入時は、計測項目だけでなく、装着しやすさ、通信環境、アラート運用、管理者の確認体制まで設計する必要があります。
現場環境に合う装着方式を選ぶ
ヘルメット装着型、腕時計型、リストバンド型、ウェア型では、使いやすい現場が異なります。防爆エリア、スマホ持ち込み不可、屋外広域、夜間作業、単独作業など、現場条件に合わせて選びましょう。
アラート後の対応フローを決める
通知が出ても、誰が確認し、誰が作業員へ声をかけ、どの基準で休憩や作業中断を判断するかが曖昧では運用が定着しません。ウェアラブルデバイスは、現場の安全管理ルールと組み合わせて使うことが重要です。
2025年6月施行の熱中症対策義務化とウェアラブル活用
令和7年6月1日施行の改正労働安全衛生規則により、熱中症を生ずるおそれのある作業では、報告体制の整備、実施手順の作成、関係作業者への周知が求められています。WBGT28度以上または気温31度以上の作業場で、継続して1時間以上または1日4時間を超える作業が見込まれる場合は、現場ごとの体制づくりが必要です。
ウェアラブルデバイスは、作業者の体調変化や暑熱リスクを早期に見つけるための補助線になります。ただし、デバイスを配布するだけでは不十分です。アラートが出た後に誰が声をかけるのか、どこへ退避するのか、管理者が不在の時間帯は誰が確認するのかまで決めておくことで、現場の安全管理に活かしやすくなります。
熱中症対策ウェアラブルデバイスの比較軸
同じ熱中症対策でも、腕時計型、リストバンド型、ヘルメット装着型、ウェア型、WBGT機連携型では向いている現場が異なります。選定時は、計測できる項目だけでなく、通信方式、充電運用、管理画面、アラート通知先、装着率まで比較すると導入後の運用ズレを減らせます。
| 比較軸 | 確認する内容 | 向いている現場 |
|---|---|---|
| 装着方式 | 腕時計型、リストバンド型、ヘルメット型、ウェア型のどれか | ヘルメット必須現場、短期配布、長時間作業など |
| 通知先 | 本人、周囲の作業者、現場管理者、本部のどこへ通知されるか | 広い現場、一人作業、夜間作業、管理者不在時間がある現場 |
| 通信方式 | スマートフォン、LTE-M、LoRa、Bluetooth、オフライン運用の違い | スマホ持ち込み禁止、地下・山間部、屋外広域現場 |
| 計測項目 | 心拍、皮膚温度、ひたい温度、血圧、位置情報、WBGT連携など | 暑熱作業、転倒リスク、作業負荷の把握が必要な現場 |
| 運用負荷 | 充電、回収、消毒、端末共有、アカウント管理、アラート履歴の確認 | 大人数に配布する現場、短期イベント、複数拠点運用 |
ウェアラブル以外の暑熱対策システムも比較する
顔画像解析で暑熱リスクを可視化するAIカメラ型や、現場に設置するWBGTセンサー型など、装着を前提にしない暑熱対策システムもあります。たとえば、作業員に端末を配布しにくい現場、短時間で多数の作業者が入れ替わる現場、装着忘れを避けたい現場では、ウェアラブルだけに絞らず非装着型も比較すると選択肢が広がります。
一方で、個人ごとの体調変化、位置情報、転倒・SOSまで見たい場合はウェアラブル型の方が運用に合うことがあります。現場全体の暑熱リスクを把握したいのか、作業者個人の異変を早期に見つけたいのかで、導入すべきシステムは変わります。
作業員見守りシステムとあわせて比較する
熱中症対策ウェアラブルデバイスは、暑熱リスクの早期検知に強みがあります。転倒検知、SOS、位置情報、単独作業者の安否確認まで含めて安全管理を広げたい場合は、作業員見守りシステムの比較記事も確認しておくと、暑熱対策と労災防止を同じ導線で整理しやすくなります。
関連する熱中症対策システム記事
ウェアラブルデバイスは、作業者一人ひとりの状態を見守る方法として有効です。一方で、現場全体のWBGTや空調・環境データまで確認したい場合は、IoTソリューションや監視システムもあわせて比較すると判断しやすくなります。
- WBGT環境センサーやAIカメラも含めて比較したい場合は、WBGT環境センサーやAIカメラも含めた熱中症対策IoTを確認してください。
- WBGT監視と作業者見守りを組み合わせたい場合は、WBGT監視と作業者見守りを組み合わせた熱中症監視・対策システムも参考になります。
- 作業者の異常やWBGTを管理者へ通知する仕組みも比較したい場合は、WBGT通知や作業者見守りに使える熱中症アラートシステムも確認してください。
導入前に決めておきたい運用ルール
導入前には、アラート通知を誰が受けるのか、アラート後にどの休憩場所へ移動するのか、端末を誰が充電・回収するのか、個人データをどの範囲で扱うのかを決めておく必要があります。ウェアラブルは熱中症の診断や治療を行うものではないため、アラートは「現場で早く気づき、行動するための合図」として運用するのが現実的です。
特に複数拠点で使う場合は、現場ごとにルールが変わると管理が煩雑になります。利用開始前に、通知先、点呼時の装着確認、アラート履歴の確認頻度、夏季終了後の保管方法まで標準化しておくと、翌年以降も継続運用しやすくなります。
- 免責事項
- 本記事は、2025年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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