専門学校の集客(学生募集)を増やすマーケティング・広告戦略とは
最終更新日:2026年02月06日
この記事では、専門学校の集客(生徒募集)の方法や、マーケティング戦略のポイントとそれぞれの施策を紹介しています。「なかなか生徒募集が上手くいっていない」「定員割れが続いていて危機感がある」という悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
併せて、
- 例年定員割れだったのが、続々願書が届き入学可能人数を2倍にしても追いつかない
- 前年以上の学生募集に成功し、受け入れ人数を増やすために校舎の増築を決定した
- 競合との差を明確にすることができ、欲しい学生のみを募集することに成功した
などの集客成果を出したWeb集客施策「ポジショニングメディア」も紹介しています。せひご覧ください。
※Zenkenが提供するポジショニングメディアについてはこちら(記事の後半へジャンプ)からでも詳しくご覧いただけます。
専門学校がおかれている状況
専門学校を取り巻く環境は厳しさを増しています。18歳人口の減少に加え、大学の定員増加や専門性の高い学部新設により、専門学校への進学者数は長期的な減少傾向が続いています。
専門学校を取り巻く環境変化
近年の専門学校が直面している主な課題は以下の通りです。
- 18歳人口の継続的な減少 – 2025年以降も減少が続く見込み
- 大学進学率の上昇 – 約6割が大学に進学する状況
- 競合の増加 – オンライン学習サービスや専門スクールとの競争
- 中途退学者の問題 – 学校経営への直接的な影響
- デジタル化への対応 – オンライン授業やハイブリッド型教育の必要性
こうした状況下では、自校に入学する生徒をどうやって確保していくか、明確な戦略を立てておかねばなりません。
生徒に選んでもらうためには、競合校に対する自校の強みを浸透させる集客施策が必要です。
理想的なのは、生徒(またはその保護者)が自校の魅力や優れている点を理解して「通いたい!」と強く思ってもらえるアプローチです。それを実現するには、2つの条件があります。
- 生徒(またはその保護者)が求めている価値を提供しなければいけない
- 提供している価値は、競合が提供していないものでなければいけない
下記には、上記を満たすための方法などについて、詳しく解説していきます。
Z世代の情報収集行動を理解する
専門学校のターゲットとなるZ世代(1990年代後半〜2010年代生まれ)は、デジタルネイティブとして独自の情報収集行動を持っています。
Z世代の特徴的な行動パターン
SNSでの情報収集が第一
Z世代は検索エンジンよりも先にSNSで情報を探します。Instagram、TikTok、YouTube、X(旧Twitter)などでリアルな学校生活や在校生の声をチェックすることが一般的です。
動画コンテンツへの高い親和性
テキストよりも動画での情報収集を好みます。YouTube Shorts、TikTok、Instagram Reelsなどの短尺動画で手軽に情報を得ることを好む傾向があります。
口コミ・レビューを重視
公式情報だけでなく、在校生や卒業生のリアルな声、Googleマップの口コミなど、第三者の評価を非常に重視します。
スマートフォン最優先
情報収集から出願まで、すべてスマートフォンで完結させることを前提としています。PC向けの情報設計では取りこぼしてしまいます。
保護者世代の情報収集行動
一方で、学費を負担する保護者世代は異なる行動パターンを持っています。
- 検索エンジンでの情報収集が中心
- 学校の公式サイトで詳細情報を確認
- 就職実績や資格取得率などの数値データを重視
- 学費や奨学金制度の詳細を求める
- 教育の質や安全性を慎重に判断
このように、学生本人と保護者で情報収集の方法が異なるため、両方に対応した情報発信が必要です。
学生に選ばれる専門学校になるには?

専門的な人材を育成することによる、高い就職率が専門学校の強みです。高度な専門性を求めていない限りは、受験生は幅広く応用が効く4年制大学への進学を選ぶでしょう。
少子化の中で生き残るだけではなく、成長するためには高い技術や知識を身につけたいという受験生に対して、その強みを的確に告知し、認知してもらうことが必要です。
では、どうすればいいのか?そのためにはまず受験者、学生の観点や行動を知る必要があります。
専門学校が受験生に伝えるべきこと
対象となる学生、受験者は「専門学校」についてどのような観点を見ているかまとめてみると
- 専門的なスキルが学べるか
- 就職支援や指導があるか
- 立地
この3点に集約されます。
ここから派生して、専門的な技術を習得するためにも設備や施設が整っているか、学校の卒業生がどんな企業に入社しどんなプロジェクトに携わったか、どんな作品を作ったのか、などより具体的な情報を調べて比較・検討します。
そのような点において自校が、
- 選ばれる特徴を持っているか
- エリア内での他校との差別化を明確に示しているか
この2点は最低限考えておく必要があります。
差別化はできているか?
専門学校において差別化すべき重要点は
- 学べる専門性の指導方法は → カリキュラムや指導方針など
- どんな事がこの学校でしか経験できないか → 設備や施設
この2点が、専門学校の強みとしてより打ち出すべきポイントになります。
この時、間違ってはいけないのが自校の強みをただ列挙するだけでは単なる自己満足になってしまうということ。
自分達の強みが学生たちにとってどんなメリットがあるのか、学生の目的を(例/こんな仕事につきたい等)を考え、学生の立場から見たベネフィット(価値)を伝える必要があります。
ターゲットを明確にして、自校の強みを最大限に伝えることができれば、魅力的な学校として映るはずです。
卒業後のビジョンが見えるか
『ここで学べば自分は本当に○○になれるかもしれない』
そんな期待を具体的に抱くことができたら、もうその人は学校のファンになっているはずです。
一度ファンになるぐらい気持ちを取り込めれば、様々な情報を肯定的に受けとってくれるようにもなります。
学生の未来を具体化できる根拠を示すために、学校からの実績として就職先の声や卒業生の声、そのためにしている就活指導などを紹介するとより効果的です。
専門学校集客で重視すべきデジタルマーケティング施策

Z世代をターゲットとする専門学校にとって、デジタルマーケティングは最重要課題です。ここでは、効果的なデジタル施策を整理します。
自社Webサイトの最適化
専門学校の公式サイトは、すべての情報発信の中核となります。
スマートフォン対応は必須
Z世代の情報収集はスマートフォンが中心です。スマホで見やすく、操作しやすいサイト設計が必須条件となります。
・ページの読み込み速度の最適化
・タップしやすいボタン配置
・縦スクロールで情報が把握できる構成
・動画や画像が自動で適切なサイズに調整される
必要な情報を網羅する
学生と保護者の両方が求める情報を整理して掲載します。
学生向けの情報
- 学科・コースの詳細(カリキュラム、取得可能資格)
- 学生生活のリアルな様子(写真・動画)
- 在校生・卒業生のインタビュー
- 就職実績(企業名、職種)
- オープンキャンパス情報
- 入試方法と日程
保護者向けの情報
- 学費の詳細(入学金、授業料、その他費用)
- 奨学金・教育ローン制度
- 就職サポート体制
- 資格取得実績
- 卒業後の進路データ
- 学校の教育方針・理念
SEO対策の実施
検索エンジンからの流入を増やすため、適切なキーワード対策を行います。
狙うべきキーワード例
- 「[分野名] 専門学校 [地域名]」
- 「[職業名] なるには」
- 「[資格名] 取得 学校」
- 「専門学校 就職率 高い」
- 「[分野名] 学校 おすすめ」
各学科の詳細ページを充実させ、カリキュラム、取得可能資格、就職先などの情報を詳しく掲載することで、関連キーワードでの検索流入が期待できます。
SNSマーケティングの強化
Z世代へのアプローチには、SNS活用が不可欠です。それぞれの特性を理解し、効果的に運用しましょう。
Instagram施策
特徴: ビジュアル重視、ストーリーズ・リールの活用
効果的なコンテンツ
- キャンパスライフの日常風景
- 学生作品の紹介
- イベントのハイライト
- 在校生によるストーリーズ投稿
- リール動画での学校紹介
Instagramは学校の雰囲気やリアルな学生生活を伝えるのに最適です。統一感のあるビジュアルで世界観を作り込みましょう。
TikTok施策
特徴: 短尺動画、エンタメ性重視、拡散力が高い
効果的なコンテンツ
- 学校紹介を15〜60秒でまとめた動画
- 学生や先生の1日密着
- トレンドの音楽を使った学校紹介
- 学科ごとの特徴を面白く紹介
- オープンキャンパスの様子
TikTokは認知拡大とブランディングに有効です。堅苦しくならず、親しみやすいコンテンツを心がけましょう。
YouTube施策
特徴: 長尺動画可能、情報量が多い、検索性が高い
効果的なコンテンツ
- 学校紹介動画(5〜10分)
- 学科・コース別の詳細解説
- 卒業生インタビュー
- オープンキャンパスのダイジェスト
- 授業風景の紹介
- YouTube Shortsでの短尺コンテンツ
YouTubeは詳しい情報を伝えたいときに最適です。SEO効果も高く、長期的な資産となります。
X(旧Twitter)施策
特徴: リアルタイム性、拡散力、コミュニケーション
効果的なコンテンツ
- イベント情報の速報
- 学生の活躍報告
- オープンキャンパスの告知
- フォロワーとの質疑応答
- トレンドに関連した投稿
Xはリアルタイムでの情報発信と双方向コミュニケーションに向いています。
LINE公式アカウント施策
特徴: 高い開封率、プッシュ通知、個別対応可能
効果的な活用方法
- オープンキャンパスの予約受付
- 資料請求の窓口
- 個別相談の予約
- 入試情報のタイムリーな配信
- 友だち限定の特典提供
LINEは興味を持った学生との継続的なコミュニケーションに最適です。メールよりも開封率が高く、確実に情報を届けられます。
動画マーケティングの活用
動画コンテンツは、テキストや静止画の5,000倍の情報量を伝えられると言われています。
制作すべき動画コンテンツ
学校紹介動画(3〜5分)
・学校の特徴を端的にまとめる
・キャンパスツアー形式で施設を紹介
・在校生の声を盛り込む
学科紹介動画(5〜10分)
・各学科の特徴とカリキュラム
・実際の授業風景
・取得可能な資格と就職先
在校生・卒業生インタビュー(3〜5分)
・入学の決め手
・学校生活のリアルな感想
・卒業後のキャリア
オープンキャンパスダイジェスト(2〜3分)
・イベントの雰囲気を伝える
・参加者の声
・次回開催の告知
短尺動画(15〜60秒)
・TikTok、Instagram Reels、YouTube Shorts用
・1つのポイントに絞った内容
・テンポよく編集
動画はWebサイト、SNS、オープンキャンパスなど複数の場所で活用できるため、制作コストに対する効果が高い施策です。
Web広告の活用
リスティング広告
Google広告やYahoo!広告で、検索キーワードに連動した広告を配信します。
効果的なキーワード設定
- 「[職業名] 専門学校」
- 「[資格名] 取得 学校」
- 「専門学校 [地域名]」
- 「[分野名] 学校 比較」
顕在層(すでに専門学校を探している人)へのアプローチに効果的です。
ディスプレイ広告・リターゲティング広告
一度Webサイトを訪問したユーザーに対して、再度広告を表示して興味を喚起します。
・Webサイト訪問者へのリマインド
・資料請求ページ訪問者への再アプローチ
・オープンキャンパス申込促進
SNS広告
Instagram広告、TikTok広告、YouTube広告など、各SNSでターゲティング広告を配信します。
ターゲティング設定例
- 年齢: 15〜19歳
- 地域: 学校から通学可能な範囲
- 興味関心: 該当分野に関連するキーワード
- 行動: 進路検討中、専門学校検索履歴
MEO対策(Googleマップ最適化)
Googleマップでの上位表示は、地域で学校を探している学生にアプローチする重要な施策です。
Googleビジネスプロフィールの最適化
- 正確な学校情報(住所、電話番号、営業時間)を登録
- 魅力的な写真を複数枚アップロード
- 学科・コース情報を詳しく記載
- オープンキャンパスなどの最新情報を投稿
- 口コミへの丁寧な返信
MEO対策により、「専門学校 [地域名]」などのローカル検索での上位表示が期待できます。
口コミ・評判管理
Z世代は口コミを非常に重視します。良い口コミを増やし、ネガティブな評判に適切に対応することが重要です。
口コミを増やす施策
- 在校生・卒業生にGoogleマップでの口コミ投稿を依頼
- SNSでの学校に関する投稿を促進
- 卒業生インタビューをWebサイトに掲載
- 保護者の声を収集して公開
ネガティブな口コミへの対応
- 迅速かつ丁寧に返信する
- 具体的な改善策を提示する
- 誠実な姿勢を示す
- 根拠のない誹謗中傷には適切に対処
オンライン広告

いまや多くの人がスマートフォンを持ち、ネットでの情報検索が当たり前になりました。特に専門学校のターゲットとなる受験生はスマホでの検索するのは当然のこと。Webの広告戦略の重要性は、以前の比ではありません。
チラシなどのオフライン広告も、いまやWebへの入り口です。興味を持った学生が求めている答えを、しっかりと伝えられるホームページをつくる。それに加えて、Webの広告戦略ではSEOなどの対策も必須となります。
SEO対策をすることで、まだあなたの学校自体に興味がなくても、専門分野やエリアなどで検索している学生に認知してもらうことができます。
ターゲットが集まるポータルサイトへの広告掲載も有効
オンライン広告の代表格はリスティング広告ですが、中長期的に生徒を集めるなら、ポータルサイトなどのWebメディアに自校を掲載する方法が有効です。
さまざまな専門学校が網羅されている一括資料請求系のメディアだけでなく、資格取得や専門学校のジャンルを絞り込んだWebメディアを制作・運用するのがトレンド。
たとえば以下のメディアは建築業界の資格取得が目指せる専門学校を集めたWebメディアです。

こちらは建築士を目指す人、建築業界での活躍を目指す人のために、全国各地の建築科のある専門学校をリサーチしてまとめたポータルサイトです。
資格取得が目指せる建築系専門学校が全国から探せるほか、建築系スキルが獲得できる大学、建築士になるために必要な基礎知識など、建築士志望のユーザーに役立つ情報が満載。
ユーザーが求めている正確な情報を提供することでメディアへの信頼度が高まるため、絞り込まれて流入してきたユーザーからの反響が得やすい仕組みとなっています。
もしもこの「建築の専門学校パーフェクトガイド」に自社情報を掲載したいと思われたなら、下記フォームよりお問い合わせください。
ポータルサイトの活用
プラットフォームの代表的なもの、特に複数の候補から正確な情報を得るために活用するのがポータルサイトです。学校の情報だと、スタディサプリ進路やみんなの専門学校情報などが挙げられます。
ポータルサイトにターゲットの学生が大勢集まれば集まるほど、認知してもらえるチャンスにつながります。多くの競合校が掲載されている場合は、そのようなポータルサイトにて自校が紹介されていないということ自体がデメリットになりかねません。
ポータルサイトの場合は無料で掲載できる場合もありますが、広告として機能させるには広告掲載料を支払うものが多いでしょう。
集客をするため ホームページの作り込み
Web対策を施し導線が組めても、肝心の誘導先で強みをアピールできなければ意味がありません。呼び込んだ温度の高い志望者を、ホームページでしっかり捕まえることで初めて集客の効果があります。
ここに至るまでに、様々な自校の強みを学生にアピールして仕込みをしてきたはず。ホームページに誘導できたら志望者の「希望や目標がここなら叶えられる」という感覚を、より一層現実味を帯びた確信に近いものへ変えていくコンテンツが必要です
ここでは夢や理想が叶えられる根拠はもちろん、支援制度、学費、実績、設備などの情報もしっかりと伝えるようにしましょう。「知りたければ問い合わせてくるだろう」という考えは危険です。
競合の他校と比較していて、他の学校の方が情報が充実していた場合、信頼性の部分で劣ってしまい、選択肢から外されてしまう可能性もあります。選んでもらいたい学生に選んでもらうための仕掛けを作ることが必要です。
ポジショニングメディアで自校の強みを可視化
ポジショニングメディア事例 詳細はお問い合わせください
ポジショニングメディアとは、自校に強い関心を持つユーザーが集められるWebメディア戦略です。
自校の強みに共感する学生にターゲットを絞ったうえで競合との比較を通じて学生の学校探しニーズに応えると、「こんな専門学校を探していたんだ!」と選んでもらえる状態がつくりだせます。
「人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ」というスティーブ・ジョブズの名言があります。自校で提供できる価値やターゲット層の悩みをポジショニングメディアのコンセプトにすることで、将来に何がしたいのかまだよく分からないなど、いわゆる潜在層からの集客も可能です。
ポジショニングメディアを導入した結果、下記のような成果が上がっております。
- 例年定員割れだったのが、続々願書が届き入学可能人数を2倍にしても追いつかない
- 前年以上の学生募集に成功し、受け入れ人数を増やすために校舎の増築を決定した
- 競合との差を明確にすることができ、欲しい学生のみを募集することに成功した
ポジショニングメディアについて詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。
定員割れを救ったポジショニングメディアの導入事例
以下は実際にクライアント様より寄せられた実感です。
専門学校A校 募集人数200名以下 関東圏
ポジショニングメディアを導入する前では、どこの専門学校さんと同じように定員割れが当たり前でした。
正直、このままでは経営が危なくなる、と思い、清水寺を飛び降りる思いで導入。導入後、まず定員まで集まりましたが、驚いたのはこの圧倒的な応募数。すぐさま定員数を倍に増やしましたが、またすぐに定員オーバーになりました。
オープンキャンパスに来る学生数も増え、さらに親御さんと一緒に来る入学意欲のあるアツいユーザーが多くなり、「今までで一番忙しい!」という現場の嬉しい悲鳴も聞こえています。また、元々入学する学生は大半が地元に住んでいることが多かったのですが、北は北海道、南は沖縄と全国から応募が来ていることから認知度も着々と上がっているのだと実感。
正直ここまでの劇的な経営回復はこの施策無しでは有り得ませんでした。本当に助かりました。
オフライン広告施策
デジタル施策が中心となる現在でも、オフライン広告には一定の効果があります。
チラシ
手軽に渡せるチラシですが、読み手の興味を引く工夫が必要です。興味を引かなければ簡単に捨てられてしまいます。
限られたスペースしかないため、まずは一番伝えたいメッセージを決めることが大切。チラシだけですべてを伝える必要はありません。いまは興味がわけば手軽にネット検索して調べる時代。チラシを入口に、ホームページでより具体的な強みが伝えられるような連携を意識してください。
パンフレット
チラシに比べて伝えられる情報量が多いパンフレット。中身はもちろん、人と同じで第一印象も大事。中を開きたくなるようなデザインを作り込むだけで、学校自体への印象もかなり変わります。
チラシ→パンフレット→Webと情報量が増えていきますが、パンフレットは前から順に読み進めていくもの。Webと違い、よりストーリーが見せやすいため、順を追って見せていくコンテンツを考えてみてもいいでしょう。
交通広告
日々通学で利用する交通機関での広告は、近隣の受験生に知ってもらえるキッカケとなります。電車広告や駅広告、バス広告といった、学校の近隣を走るバス内や最寄りの駅など、エリアを絞って掲載をすることができます。
昔からある広告手法ではありますが、毎日繰り返し目にするものの印象は強く印象に残るものです。斬新な交通広告が打てれば、効果はてきめんです。
また、広告を見た受験生がアクションを起こしやすいよう、オープンキャンパスや説明会などのイベント情報にアクセスしやすいよう、QRコードを掲載するなどの工夫も大事です。
オープンキャンパス・学校説明会の設計と運営
オープンキャンパスは、学生の志望度を大きく左右する重要な接点です。オンラインとオフラインを組み合わせた効果的な設計が求められます。
オンラインオープンキャンパスの設計
コロナ禍をきっかけに定着したオンラインオープンキャンパスは、遠方の学生や保護者にもアプローチできる有効な手段です。
ライブ配信型オープンキャンパス
実施内容例
- 学校・学科紹介プレゼンテーション
- 在校生とのトークセッション
- バーチャル校内ツアー
- チャットでのリアルタイム質疑応答
- 個別相談会(ブレイクアウトルーム活用)
ライブ配信では、双方向のコミュニケーションを重視します。チャットでの質問に即座に答えることで、参加者の疑問をその場で解消できます。
オンデマンド型コンテンツ
提供すべきコンテンツ
- 学校紹介動画(5〜10分)
- 各学科の詳細解説動画
- 施設紹介のVRツアー
- 在校生・卒業生インタビュー
- 入試説明動画
オンデマンド型は、参加者が好きな時間に視聴できるメリットがあります。ライブ配信と組み合わせることで、より多くの学生にリーチできます。
リアルオープンキャンパスの設計
対面でのオープンキャンパスは、学校の雰囲気を直接体験できる貴重な機会です。
効果的なプログラム構成
基本プログラム
- 学校概要説明(20〜30分)
- キャンパスツアー(30分)
- 学科別体験授業(60分)
- 在校生との交流タイム(30分)
- 個別相談会(随時)
差別化ポイント
- 実際の授業を体験できる実習プログラム
- プロの講師による特別デモンストレーション
- 在校生による作品展示・発表
- 卒業生ゲストトーク
- 学食体験ランチ
保護者向けプログラムの充実
学費を負担する保護者への情報提供も重要です。
保護者向けプログラム例
- 学費・奨学金説明会
- 就職サポート体制の紹介
- 卒業生の進路実績データ
- 教育方針・カリキュラムの詳細説明
- 保護者同士の交流会
保護者が安心して子どもを任せられると感じられる情報提供を心がけましょう。
参加後のフォローアップ
オープンキャンパス参加後のフォローが、志望度向上と出願につながる重要なプロセスです。
即日フォロー
- 参加当日中にお礼メールを送信
- 個別相談での質問事項への回答
- 次回イベント情報の案内
- 資料請求がまだの場合は資料送付
継続的なフォロー
- LINE公式アカウントでの定期的な情報配信
- メールマガジンでの入試情報提供
- 個別相談の再案内
- 出願時期のリマインド
参加者の温度感を保ちながら、適切なタイミングで適切な情報を提供することが重要です。
入試方法の多様化と広報戦略
近年、専門学校の入試方法も多様化しています。それぞれの入試方法に応じた広報戦略が必要です。
主な入試方法と特徴
AO入試
学校のアドミッションポリシーに合う学生を選抜。学生の意欲や適性を重視します。
広報ポイント
- 学校の教育方針・理念を明確に伝える
- 求める学生像を具体的に示す
- 早期エントリーのメリットを訴求
- AO入試ガイダンスの開催
推薦入試
高校からの推薦を前提とした入試。高校との関係構築が重要です。
広報ポイント
- 高校訪問での学校紹介
- 進路指導教員向け説明会の開催
- 推薦基準の明確化
- 卒業生の進路実績データ提供
一般入試
学力試験による選抜。幅広い受験生にアプローチします。
広報ポイント
- 入試科目・難易度の明示
- 過去問題の公開
- 入試対策講座の実施
- 複数回受験のメリット訴求
留学生募集の戦略
人口減少が進む中、留学生の受け入れは重要な選択肢です。
留学生向け広報施策
多言語対応Webサイト
- 英語・中国語・ベトナム語などへの対応
- 留学生専用ページの設置
- 入学から卒業までの流れを詳しく説明
- 在留資格取得サポート情報
留学生向けSNS活用
- WeChat(中国)での情報発信
- Zalo(ベトナム)での情報発信
- 英語版Instagram・Facebook運用
- 在校留学生の声の発信
海外エージェントとの連携
- 日本語学校との提携
- 留学エージェントへの学校情報提供
- 海外での進学説明会参加
- オンライン個別相談会の実施
データ分析と効果測定
専門学校集客において、データに基づいた改善が不可欠です。
測定すべきKPI
認知段階
- Webサイト訪問数
- SNSフォロワー数・エンゲージメント率
- 動画再生回数
- メディア露出数
興味関心段階
- 資料請求数
- オープンキャンパス申込数
- LINE友だち追加数
- 問い合わせ数
検討段階
- オープンキャンパス参加率
- 個別相談利用率
- 複数回参加率
- 保護者同伴率
出願段階
- 出願数
- 入学者数
- 歩留まり率(出願→入学)
- 入学者の志望動機分析
効果測定ツール
- Googleアナリティクス(Webサイト分析)
- 各SNSのインサイト機能
- YouTube Analytics
- 広告効果測定ツール
- CRM(顧客関係管理)システム
定期的にデータを分析し、PDCAサイクルを回すことで、集客施策の精度を高めていきます。
専門学校集客でよくある課題と対処法
多くの専門学校が直面する課題と、その対処法を整理します。
課題①広報予算が限られている
対処法
- 費用対効果の高いデジタル施策に集中
- SNS運用など無料で始められる施策から着手
- 在校生・卒業生を巻き込んだ口コミ戦略
- 動画コンテンツを複数媒体で使い回す
課題②広報担当者のリソース不足
対処法
- 優先順位をつけて施策を絞り込む
- 外部の専門家に部分的に委託
- 学生スタッフをSNS運用に活用
- 投稿予約機能で効率化
課題③競合校との差別化が難しい
対処法
- 自校の強みを徹底的に分析
- 卒業生の具体的な成功事例を訴求
- 独自のカリキュラムや設備を前面に
- 教員の専門性・実績を強調
課題④オープンキャンパス参加率が低い
対処法
- オンライン開催でハードルを下げる
- 参加特典の充実
- 複数日程・時間帯の設定
- 友人・保護者同伴を推奨
- SNSでの参加呼びかけ強化
専門学校集客に関するよくある質問
Q1.専門学校集客で最も効果的な施策は何ですか?
最も効果的な施策は、WebサイトとSNSを中心としたデジタルマーケティングです。
Z世代をターゲットとする専門学校では、Instagram、TikTok、YouTubeなどのSNSでリアルな学校生活を発信し、興味を持った学生を充実したWebサイトに誘導する流れが効果的です。
ただし、学生本人と保護者では情報収集方法が異なるため、両方に対応した情報発信が必要です。
また、一度興味を持った学生を逃さないよう、LINE公式アカウントでのフォローアップやリターゲティング広告なども組み合わせることをおすすめします。
Q2.SNSはどのプラットフォームを優先すべきですか?
Z世代へのアプローチには、Instagram、TikTok、YouTubeの3つを優先すべきです。
Instagramは学校の雰囲気やビジュアルを伝えるのに最適で、ストーリーズやリールで日常的な投稿が可能です。
TikTokは短尺動画で学校の特徴を分かりやすく伝えられ、拡散力が高いため認知拡大に有効です。
YouTubeは詳しい情報を伝えたいときに活用でき、YouTube Shortsで短尺コンテンツも配信できます。
ただし、すべてを同時に始めるのではなく、まずは1〜2つのプラットフォームに絞って質の高いコンテンツを継続的に発信することが重要です。
Q3.オープンキャンパスの参加率を上げるにはどうすれば良いですか?
オープンキャンパスの参加率を上げるには、参加のハードルを下げる工夫が必要です。
オンライン開催の併用
遠方の学生や忙しい学生でも参加できるよう、オンライン開催も用意します。
複数日程・時間帯の設定
平日夜間や休日など、様々なスケジュールに対応できる日程を用意します。
参加特典の充実
入学検定料免除、オリジナルグッズプレゼント、在校生との交流など、参加するメリットを明確にします。
友人・保護者同伴の推奨
友人や保護者と一緒に参加できることを積極的にアピールします。
SNSでの参加レポート発信
過去の参加者の声や当日の様子をSNSで発信し、参加イメージを持ってもらいます。
Q4.競合校との差別化はどう図れば良いですか?
競合校との差別化には、自校の強みを明確にし、それを求める学生に届けることが重要です。
差別化ポイントの例
- 独自のカリキュラムや教育メソッド
- 最新設備や特殊な実習環境
- 業界との強いパイプライン
- 圧倒的な就職実績
- 著名な講師陣
- 資格取得率の高さ
- 少人数制の手厚い指導
重要なのは、単に強みを並べるのではなく、学生にとってのメリットとして伝えることです。
例えば「最新設備がある」ではなく「プロと同じ環境で実習できるから、卒業後すぐに現場で活躍できる」というように、学生の未来につながる価値として表現しましょう。
Q5.保護者へのアプローチはどうすべきですか?
保護者は学費を負担する立場として、教育の質と投資対効果を重視します。
保護者向け情報提供のポイント
学費・奨学金情報の明確化
入学金、授業料、その他必要経費を詳しく掲載します。奨学金制度、教育ローン、分納制度なども分かりやすく説明します。
就職実績の具体的な提示
就職率だけでなく、具体的な就職先企業名、職種、初任給などのデータを公開します。
教育の質を示すエビデンス
教員の経歴、資格取得実績、業界からの評価など、教育の質を裏付ける情報を提供します。
保護者向け説明会の開催
保護者だけが参加できる説明会を開催し、学費や就職サポートについて詳しく説明します。
安心感の醸成
学生サポート体制、セキュリティ対策、メンタルケアなど、安心して子どもを任せられる環境であることを伝えます。
Q6.広報予算が限られている場合、何から始めるべきですか?
限られた予算では、費用対効果の高いデジタル施策から始めることをおすすめします。
優先すべき施策(予算順)
1. SNS運用(無料〜低予算)
Instagram、TikTok、YouTubeなどのアカウントを開設し、在校生や教職員で運用します。費用はほぼゼロで始められます。
2. Webサイトの情報充実(低予算)
既存のWebサイトに、学生が求める情報(カリキュラム、就職実績、在校生の声など)を追加します。
3. Googleビジネスプロフィール登録(無料)
MEO対策として、Googleマップに学校情報を登録します。
4. LINE公式アカウント(無料〜低予算)
資料請求者やオープンキャンパス参加者とのコミュニケーションツールとして活用します。
5. 在校生・卒業生の活用(無料)
在校生にSNS投稿を依頼したり、卒業生の成功事例をコンテンツ化したりすることで、リアルな情報を発信できます。
まずはこれらの無料〜低予算で始められる施策に注力し、効果を見ながら徐々に広告予算を増やしていくことをおすすめします。
専門学校の集客(学生募集)を増やすマーケティング・広告戦略とはまとめ


ここまでご覧いただき、ありがとうございました。今回の内容をおさらいしましょう。
- 18歳人口減少と大学進学率上昇により、専門学校への進学者は減少傾向
- Z世代の情報収集はSNSが中心。Instagram、TikTok、YouTubeでのリアルな発信が重要
- 学生本人と保護者では情報収集方法が異なるため、両方に対応した情報発信が必要
- オンラインとオフラインを組み合わせたオープンキャンパス設計が効果的
- データ分析とPDCAサイクルで継続的に改善することが成功の鍵
人口減少と学生数減少は避けられない状況ですが、デジタルマーケティングを駆使することで、自校に合った学生を効率的に集めることは可能です。
専門学校はもともと、明確な強みがあるから「専門」の学校になっているはずです。
必要なのはその強みを適切にターゲットに届けるデジタル戦略です。
Webサイトの最適化、SNS運用、動画マーケティング、オンラインオープンキャンパスなど、複数の施策を組み合わせて学生を獲得しましょう。
学生募集・Web集客について
学生募集において忘れてはならないのは、説得して入学を促すことではありません。学生の持っている悩みを解決し、将来の希望を叶えられる場所、「その環境が自校にはあります!」と伝えられるような広告やホームページをつくることです。
さらにターゲットとなる学生たちに見つけてもらいやすくするために、Webマーケティングの戦略を立てて、学生を獲得する複数のチャネルを確保するようにしましょう。
- 自校のブランディングをしたい
- Web上での見せ方、差別化を適切に行いたい
- Z世代に響くSNS戦略を構築したい
- 効果測定しながら改善していきたい
このようなご要望があれば、Zenkenにご相談ください。これまで120業種以上のマーケティング支援を行ってきた知見に基づいた、貴校に最適なWeb施策を提案させていただきます。












