専門学校の志望者は減少している?

生徒数は2019年には一時的に増加していることから、回復したように見ることもできますが、1992年をピークに減少傾向にあります。

専門学校志望者の推移(直近4年間)

2016年
学校数:3,183校
全体の生徒数:656,649人
平均(1校あたり):209.25人

2017年
学校数:3,172校
全体の生徒数:655,254人
平均(1校あたり):206.57人

2018年
学校数:3,160校
全体の生徒数: 653,132人
平均(1校あたり):206.68人

2019年
学校数:3,138校
全体の生徒数:659,739人
平均(1校あたり):210.24人

データ参照元:学校基本調査 令和元年度結果概要

志望者が減少していることや、途中退学といった学校の存続に直結する課題があり、学校数自体が年々減り続けています。

「医療」「文化・教養」「衛生」「工業」「商業実務」「教育・社会福祉」「服飾・家政」「農業」と専門学校の分野は様々に分けられていますが、それぞれの分野とエリアに応じた学生募集(マーケティング)はどの学校も頭を悩ませている状態が現状です。

当記事でわかること

  • 専門学校への志望者(入学者)が減る理由
  • 専門学校の集客がなぜ必要なのか
  • 自校のブランディングと広告戦略の考え方
  • エリアマーケティングと具体的手法

選ばれる専門学校になるには?

生徒数増加のイメージ

専門学校がおかれている状況

少子化により人口が減少、さらに大学の専門性強化による4年制大学への進学推進が進めらています。2020年4月には政府による高等教育の修学支援制度の無償化が実施。この無償化は専門学校にも適用されますが、この影響で志望者が回復すると考えるのは難しいです。

高度な専門性を求めていない限りは、幅広く応用が効く4年制大学への進学を受験生が選ぶ傾向が強まります。

専門的な人材を育成することによる、高い就職率が専門学校の強み。高い技術や知識を身につけたいという受験生に対して、その強みを的確に告知し、認知してもらわないことには、今後加速度的に生徒数が減少してしまう恐れがあります。だからこそ、待っているのではなく戦略を立てマーケティングをする必要があるのです。

では、どうすればいいのか?そのためにはまず受験者、学生の観点や行動を知る必要があります。

専門学校が受験生に伝えるべきこと

対象となる学生、受験者は「専門学校」についてどのような観点を見ているかまとめてみると

  • 専門的なスキルが学べるか
  • 就職支援や指導があるか
  • 立地

この3点に集約されます。

ここから派生して、専門的な技術を習得するためにも設備や施設が整っているか、学校の卒業生がどんな企業に入社しどんなプロジェクトに携わったか、どんな作品を作ったのか、などより具体的な情報を調べて比較・検討します。

そのような点において自校が、

  • 選ばれる特徴を持っているか
  • エリア内での他校との差別化を明確に示しているか

この2点は最低限考えておく必要があります。

差別化はできているか?

専門学校において差別化すべき重要点は

  • 学べる専門性の指導方法は → カリキュラムや指導方針など
  • どんな事がこの学校でしか経験できないか → 設備や施設

この2点が、専門学校の強みとしてより打ち出すべきポイントになります。

この時、間違ってはいけないのが自校の強みをただ列挙するだけでは単なる自己満足になってしまうということ。
自分達の強みが学生たちにとってどんなメリットがあるのか、学生の目的を(例/こんな仕事につきたい等)を考え、学生の立場から見たベネフィット(価値)を伝える必要があります。

ターゲットを明確にして、自校の強みを最大限に伝えることができれば、魅力的な学校として映るはずです。

卒業後のビジョンが見えるか

『ここで学べば自分は本当に○○になれるかもしれない』

そんな期待を具体的に抱くことができたら、もうその人は学校のファンになっているはずです。
一度ファンになるぐらい気持ちを取り込めれば、様々な情報を肯定的に受けとってくれるようにもなります。

学生の未来を具体化できる根拠を示すために、学校からの実績として就職先の声や卒業生の声、そのためにしている就活指導などを紹介するとより効果的です。

学校の強みは認知されている?専門学校の広告戦略

強みを持っていても、それが受験生に知ってもらわないと意味がありません。まず基本的な広告手法を紹介していきます。

オフライン広告

チラシ

手軽に渡せるチラシですが、読み手の興味を引く工夫が必要です。興味を引かなければ簡単に捨てられてしまいます。

限られたスペースしかないため、まずは一番伝えたいメッセージを決めることが大切。チラシだけですべてを伝える必要はありません。いまは興味がわけば手軽にネット検索して調べる時代。チラシを入口に、ホームページでより具体的な強みが伝えられるような連携を意識してください。

パンフレット

チラシに比べて伝えられる情報量が多いパンフレット。中身はもちろん、人と同じで第一印象も大事。中を開きたくなるようなデザインを作り込むだけで、学校自体への印象もかなり変わります。

中身でも写真などのビジュアルを大きく見せることができるため、実際の学校生活を想像できるような写真、ワクワクと期待が膨らむ風景などをしっかり見せてください。興味を持って読むことで、内容の理解度も大きく変わります。

チラシ→パンフレット→WEBと情報量が増えていきますが、パンフレットは前から順に読み進めていくもの。WEBと違い、よりストーリーが見せやすいため、順を追って見せていくコンテンツを考えてみてもいいでしょう。

オンライン広告

スマホで検索する女性

いまや多くの人がスマートフォンを持ち、ネットでの情報検索が当たり前になりました。特に専門学校のターゲットとなる受験生はスマホでの検索するのは当然のこと。WEBの広告戦略の重要性は、以前の比ではありません。

チラシなどのオフライン広告も、いまやWEBへの入り口です。興味を持った学生が求めている答えを、しっかりと伝えられるホームページをつくる。それに加えて、WEBの広告戦略ではseoなどの対策も必須となります。

seo対策をすることで、まだあなたの学校自体に興味がなくても、専門分野やエリアなどで検索している学生に認知してもらうことができます。

ポータルサイトの活用

プラットフォームの代表的なもの、特に複数の候補から正確な情報を得るために活用するのがポータルサイトです。学校の情報だと、スタディサプリ進路やみんなの専門学校情報などが挙げられます。

ポータルから資料請求し入学まで至ると、ギフトカードがもらえるというサービスもあります。利用者目線からすると、普通に応募するよりもお得なら使わない手はないですよね。

そのような、沢山人が集まるポータルサイトには、そのサイトにしかない口コミやランキングが集まり、さらに利用者が集まります。

良い評価がつかなければ効果は薄いですが、そのようなポータルサイトにて自校が紹介されていないということの方がデメリットです。掲載料が発生したりと
一定のコストが発生する場合もあります。集客効果とのバランスをみて、登録をしましょう。

比較情報サイトで差別化

ポータルサイトよりも一歩踏み込んだオンライン広告が比較情報サイト。ポータルサイトは情報が集まっているだけですが、比較情報サイトの場合はおすすめの専門学校を選び、ユーザーに紹介します。

例えば専門学校の選び方のポイントをいくつか示した上で、最も該当する専門学校をおすすめとしたり、専門学校には○○がないとダメ!として、○○がある専門学校をピックアップして紹介したりなど、様々な見せ方が可能です。

ポータルサイトの場合は、ユーザー自身が比較をしなければいけませんが、比較情報サイトの場合はあらかじめわかりやすく比較して見せることで、志望校を探しているユーザーも選びやすく、より興味を持ってもらえる可能性が高まります。

集客をするため ホームページの作り込み

WEB対策を施しターゲットの導線が組めても、肝心の誘導先で強みをアピールできなければ意味がありません。

呼び込んだ温度の高い志望者を、ホームページでしっかり捕まえてやっと「集客」の効果があります。

ここに至るまでに、様々な自校の強みを学生にアピールして仕込みをしてきたはず。ホームページに集客したら志望者の希望や目標が叶えられる「かも」という感覚を、より一層現実味を帯びた確信に近いものへ変えていきます。

ここでは夢や理想が叶えられる根拠はもちろん、支援制度、学費、実績、設備などの情報もしっかりと伝えるようにしましょう。「知りたければ問い合わせてくるだろう」という考えは危険です。志望学生がよほどの魅力を感じていなければ、直接の問い合わせは後回しにしてしまうでしょう。

競合の他校と比較していて、他の学校の方が情報が充実していた場合、信頼性の部分で劣ってしまい、選択肢から外されてしまう可能性もあります。

比較情報サイトで立地を含んだエリア戦略を

日本列島の写真

当たり前ですが、どれだけ良い学校だと思っても通える範囲には物理的な限界があります。

近くで住まいを借りて、本当に行きたい学校へ行く人もいるでしょうが、近くで通えたらベターだと思う人は多いはず。

そのため検索では「学科・教科名」+「専門学校」+ 「エリア地域名」、この3つのキーワードで検索するのが大半ではないでしょうか。
例:「服飾 専門学校 東京」「デザイナー 専門学校 名古屋」

エリア戦略を無視しては、Webでの集客・生徒募集はできません。「この地域でこの分野を学びたいならうちの学校です!」と、エリア内の競合校と差別化できるようにしましょう。

「○○エリア内で唯一○○の知識が学べる学校」など、あるエリアの範囲内にある同じジャンルの学校の中で、自校だけの強みがあり、それが生徒の求めているものと合致していれば、学生達も悩まずに志望校を決定しやすくなります。

まとめ

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。今回の内容をおさらいしましょう。

  • 専門学校への志望者は対象者の減少や大学の専門化の影響により減少傾向にある
  • 志望者はどのようにして学校を選ぶのか把握し、自校の強みを伝える様々な媒体を駆使した広報戦略が必須
  • 学生の情報収集はほとんどがスマホ。WEB戦略は欠かせない
  • 検索キーワードは「教科や分野」「専門学校」「エリア」の三本柱が主になる
  • 集客するためには客観的なブランディングとWEBによるエリアマーケティングが効果的

いかがでしたでしょうか?

専門学校には元々、明確な強みがあるのは間違いありません。必要なのはブランディングとエリア差別化、そしてそれを適切に志望者に届けるためのWEB広告戦略が求められます。他にもプラットフォームだけではなく、自校のホームページのSEO対策を施しつつ、リスティング広告も活用して学生を自分たちのフィールドへ誘導しましょう。

学生募集・WEB集客について

学生募集において大事なのは、説得して入学を促すことではありません。学生の持っている悩みを解決し、将来の希望を叶えられる場所、「その環境が自校にはあります!」と伝えられるような広告やホームページをつくることです。最も当てはまる学生達に見つけてもらいやすくするために、Webでの集客・生徒募集を活用してください。

その上で

  • 自校のブランディングをしたい
  • WEB上での見せ方、差別化を適切に行いたい
  • エリアマーケティングによる集客を行いたい

このようなご要望、ご相談をお持ちの方は是非、全研本社のマーケティング部にお任せください。
客観的な視点とノウハウを活用し的確なエリアマーケティングをご提案いたします。

お問い合わせ先専門学校への安定的な集客を実現されることに興味を持たれましたら、全研本社 専門学校集客チームにご連絡をお願いいたします。全国どこでも対応。インターネットでのお問い合わせ、もしくはお電話で承ります。

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