ISMS管理ツールとは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を「構築・運用・維持」するためのツールのこと。
ISMS管理ツール導入のメリットには、ISMS文書を自動作成できるだけでなく、「リスクアセスメント・従業員教育・セキュリティチェックシートの配布/集計・改善・インシデント対応」などを自動化できる点などが挙げられます。
キャククルでは、ISMS管理ツールを取り扱う企業の特徴や選ぶべき理由、導入事例などを解説しています。ISMS管理ツール導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
ISMS管理ツールの一覧表
下記にてISMS管理ツールをご紹介します。それぞれの特徴をまとめていますので、ツールを選ぶ際のご参考にご覧ください。
会社名 | サービスの特徴 |
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ISMSアシスト |
知識ゼロから始められるISMS運用!自社運用の課題をワンツールで解決
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SecureNavi |
アナログな運用を削減、必要最低限の工数・リソースで無駄なく認証取得・運用 |
ISMS.online |
監査人が承認したオールインワンのツール、需要の高い100以上の規格に準拠 |
Seculio |
担当者の負担を削減、情報セキュリティ教育の「実施・確認・見直し」を効率よく実施 |
AMRI.ASP |
DCAサイクルを中心としたISOの運用・管理を実施、手間とコストを軽減 |
M@gicPolicyCoSMO |
担当者の負担を軽減、ISMSやPMSを効率よく構築・運用するためのサポートを実施 |
Enterprise Risk MT |
リスクマネジメントの高度化をサポート、リスクを多角的に分析して一元管理 |
ISMS管理ツールとは
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)管理ツールは、企業や組織が情報セキュリティを管理・運用するためのソフトウェアです。
これらのツールは、情報セキュリティのリスク管理、セキュリティポリシーの策定、インシデント対応、内部監査など、ISMSの要求事項を満たすための機能を提供します。
ISMS管理ツールを導入するメリット
信頼性と信用の向上
ISMS管理ツールを導入し、適切に運用することで、組織が情報セキュリティに対して真剣に取り組んでいることを示すことができます。これは、顧客や取引先などのステークホルダーからの信頼を向上させ、ビジネス機会の拡大に繋がります。
セキュリティレベルの向上
ISMS管理ツールは、リスク管理プロセスやセキュリティポリシーの策定、インシデント対応などを効率的にサポートします。これにより、組織全体のセキュリティレベルを向上させ、セキュリティインシデントの発生を減少させる効果が期待できます。
業務効率の向上
ISMS管理ツールは、以下のような機能を提供することで業務効率を向上させます:
- 文書管理:セキュリティポリシーや手順書などの文書を一元管理し、簡単にアクセス・更新が可能です。
- リスクアセスメント:リスクの識別、評価、対応を自動化し、効率的なリスク管理を実現します。
- インシデント管理:セキュリティインシデントの報告、対応、分析を支援し、迅速な対応を可能にします。
コンプライアンス遵守の支援
ISMS管理ツールは、法規制や業界標準の要求事項を満たすためのプロセスをサポートします。これにより、コンプライアンス違反のリスクを低減し、監査準備を効率化することができます。
コスト削減
ISMS管理ツールを導入することで、情報セキュリティ管理にかかるコストを削減できます。例えば、文書管理やリスクアセスメントの自動化により、人手による作業が減少し、効率的な運用が可能になります。また、セキュリティインシデントの発生を未然に防ぐことで、インシデント対応にかかるコストも削減できます。
ISMS管理ツールの選び方について
ISMS管理ツールを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。具体的な選定基準を以下に示します。
目的別の機能要件
ツールを選ぶ際には、まず導入の目的に応じた機能要件を明確にする必要があります。以下に、目的別の選び方を示します。
新規取得を効率的に進めたい場合:
- ISMSの新規取得を支援する機能(規格に準拠した文書作成、リスクアセスメントの自動化など)
- ISMSの監査に対応したツール。
運用を効率化したい場合:
- ISMSの規格に準拠した文書管理機能
- リスクアセスメント結果の管理機能
- インシデント管理機能
リスクアセスメント業務を効率化したい場合:
- リスクの識別、評価、対応を支援する機能
コンプライアンス対応
ツールが法規制や業界標準の要件を満たしているか確認することが重要です。例えば、ISO/IEC27001やJISQ27001などの規格に準拠しているツールを選びましょう。
使いやすさとユーザーインターフェース
ツールの使いやすさは、導入後の運用効率に大きく影響します。直感的なユーザーインターフェースを持ち、必要な情報に迅速にアクセスできるツールを選びましょう。試用版やデモを利用して、実際の操作感を確認することをお勧めします。
サポート体制
導入後のサポート体制も重要な選定基準です。トレーニングやカスタマーサポートが充実しているツールを選びましょう。また、トラブル発生時に迅速に対応できるサポート体制が整っているか確認することも重要です。
コスト
ツールの導入コストや運用コストも重要な要素です。初期導入費用だけでなく、年間のライセンス費用やサポート費用も含めて総合的にコストを評価しましょう。また、コストパフォーマンスを考慮し、必要な機能が過不足なく提供されているツールを選ぶことが重要です。
ISMS管理ツールまとめ
ISMS管理ツールについてご紹介してきました。さまざまなサービスがあるため、依頼先を検討する場合にはそれぞれの会社の対応内容や料金についてあらかじめ確認した上で比較することがおすすめです。気になる会社のサービスを検討し、自社に合ったサービスを見つけてください。
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- 本記事は、2024年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。