自社サイトへのアクセスはあるのに、問い合わせが増えない。そんなBtoB企業にとって、来訪企業の可視化ツールは営業先を見直す手がかりになります。企業情報の把握、営業連携、料金、運用体制の違いから、自社に合うツールを選びましょう。
来訪企業の可視化ツール8選の比較表
自社サイトを訪れた企業の把握に対応する製品をまとめました。料金は2026年9月9日に確認した公式表示に基づき、税区分と契約条件を個別に記載しています。API型とMA型では含まれる機能が異なるため、月額料金だけでなく、自社が使う範囲の総費用で比較しましょう。
出典:どこどこJPの料金、BowNowの料金、grip spaceの料金、User Insightの料金、Leadfeederの料金。各製品の機能出典は以下に記載。
追加製品の料金出典:List Finder、SATORI、らくらくログ解析の定期利用。税込換算額は公式の本体価格に消費税10%を加算しています。List Finderは料金ページに税区分の明記がないため、見積もり時に支払総額を確認してください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 企業情報の把握・活用 | 料金・条件 | 運用の中心 |
|---|---|---|---|---|
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どこどこJP |
IPアドレスから企業・地域などの属性を取得。解析環境やシステムへの組み込みに利用 |
IPアドレスから企業・地域などの属性を取得。解析環境やシステムへの組み込みに利用
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JavaScriptシングルサイトプラン:初期132,000円、月額13,200円〜(ともに税込換算)。APIリクエスト数で変動
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データの組み込み先と活用方法を設計する
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BowNow |
企業ログを把握。メール配信やリード管理などのMA機能と組み合わせる |
企業ログを把握。メール配信やリード管理などのMA機能と組み合わせる
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無料プランあり。有料料金は資料・問い合わせで確認
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企業情報と保有リードの行動を見てフォローする
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grip space |
組織アクセスを分析。プランに応じてCRM、フォーム、メールなどを利用 |
組織アクセスを分析。プランに応じてCRM、フォーム、メールなどを利用
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無料プランあり。スターター月額8,800円、スタンダード月額25,000円(ともに税込)。初期費用はプラン別
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企業解析から顧客管理・施策運用へ広げる
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User Insight |
訪問組織・業種・閲覧ページを分析。ヒートマップなどでページ改善にも利用 |
訪問組織・業種・閲覧ページを分析。ヒートマップなどでページ改善にも利用
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料金表の取り寄せが必要。公開ページに具体額の表示なし
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組織分析とサイト改善を並行して行う
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Leadfeeder |
来訪企業を識別。有料プランで通知やCRM連携を利用 |
来訪企業を識別。有料プランで通知やCRM連携を利用
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Liteは無料。Discoverは月額換算79ユーロ〜(年払い)。識別企業数で変動、税の扱いは契約時に確認
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対象企業を絞り、既存の営業管理へ渡す
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List Finder |
企業・個人のアクセス解析。メール配信やアプローチ管理と組み合わせる |
企業・個人のアクセス解析。メール配信やアプローチ管理と組み合わせる
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無料プランあり。有料は初期100,000円、月額45,000円〜(公式表示額・税区分は要確認)。PV数・顧客データ数で追加料金
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訪問企業と保有顧客の行動からフォロー先を選ぶ
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SATORI |
IPアドレスからアクセス企業を判別。企業名・日付による検索、フォームやメール施策に対応 |
IPアドレスからアクセス企業を判別。企業名・日付による検索、フォームやメール施策に対応
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初期330,000円、月額162,800円(ともに税込換算)。年間契約・一括前払い、利用量による従量料金あり
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企業の把握から見込み顧客の獲得・育成まで運用する
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らくらくログ解析 |
企業・団体名を判定し、企業リストを生成。生ログ型とWebビーコン型に対応 |
企業・団体名を判定し、企業リストを生成。生ログ型とWebビーコン型に対応
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定期利用は月間1,000万PV以下で初期55,000円(税込換算)。月額はPV従量制・要問い合わせ。スポット利用もあり
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アクセスログから業種傾向や営業候補を分析する
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各ツールの特徴と向いている企業
来訪企業の可視化ツールの選び方
企業情報を何に使うかを決め、必要な機能と運用費用を比較しましょう。
来訪企業の可視化ツールでできること
来訪企業の可視化ツールは、Webサイトへのアクセス情報と企業データを照合し、訪問元の企業名や業種などを把握するためのツールです。IPアドレスなどを使った企業判別に加え、製品によって閲覧ページの分析、営業担当者への通知、顧客管理システムとの連携などに対応しています。
得られる企業情報と、訪問した個人の情報は区別しましょう。たとえば、製造会社から製品ページへのアクセスがあっても、閲覧したのが設計担当者なのか、購買担当者なのかは企業名だけでは判断できません。企業データベースに連絡先があっても、その人物が実際の閲覧者であるとは限りません。
また、アクセスがあったことは、発注予定があることを意味しません。営業先を決める際は、業種・事業内容と自社商材の相性、閲覧ページ、既存の取引や問い合わせ履歴を合わせて見ます。
来訪企業の可視化ツールは目的に合わせて選ぶ
比較の出発点は、企業名が分かった後に何をしたいかです。営業先の抽出、見込み顧客の育成、サイト改善のうち、最初に取り組む目的を決めると、必要な機能と費用を絞り込めます。
| 自社の目的 | 候補 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 既存の解析環境やシステムに企業情報を加えたい | どこどこJP | APIによる企業属性の取得を軸に、利用環境に合わせて組み込める |
| 企業の把握から見込み顧客の育成まで進めたい | BowNow、grip space、List Finder、SATORI | 企業解析と、プランに応じたフォーム・メールなどの施策を組み合わせられる |
| 訪問企業の把握とページ改善を一緒に行いたい | User Insight | 組織分析とヒートマップなどのアクセス解析を組み合わせられる |
| 把握した企業をCRMへ渡し、営業通知に使いたい | Leadfeeder | 来訪企業の識別、通知、CRMへの企業情報の連携を備える |
| 保存済みのアクセスログから訪問企業を分析したい | らくらくログ解析 | 生ログ型のスポット解析に対応し、継続利用も選べる |
同じ製品でも、無料プランと有料プランで使える機能は異なります。上の分類は活用目的による整理であり、導入時には必要な機能を使える契約プランまで合わせて比較してください。
導入費用と運用負荷を比較する
課金単位と初年度の総費用をそろえる
来訪企業の可視化ツールには、APIリクエスト数、識別企業数、利用プランなど、異なる課金単位があります。アクセスが増えたときに何が増額要因になるのかを把握し、現在のアクセス規模と増加後の規模で見積もると予算を立てやすくなります。
初年度の比較では、初期費用、年間利用料、連携設定、導入支援など、必要な支出を合計します。社内で設定やレポート作成を行う場合は、その作業時間も見込んでおきましょう。費用が低くても、毎日手作業で企業情報を転記する運用では、営業担当者の負担が残ります。
連携先と営業へ渡す情報を決める
CRMは顧客情報を管理する仕組み、SFAは商談や営業活動を管理する仕組みです。これらへ情報を連携する場合は、会社名だけでなく、企業を照合する項目、最終訪問日、関心ページ、担当者など、営業が判断に使う情報を決めます。
たとえば、同じ会社を別名で登録してしまうと、複数の営業担当者が重ねて連絡するおそれがあります。自動登録する前に、既存企業との照合方法と、連携対象から除く企業の条件をそろえることが大切です。
担当者が日常業務で使える範囲から始める
営業担当者が通知を受け取っても、何を見て対応すればよいか分からなければ、運用は続きません。最初は対象業種と対象ページを絞り、担当者が訪問内容を確認して行動を決められる量から始めましょう。
無料プランや試用期間では、企業が何社見えるかに加え、自社の営業対象が含まれるか、企業情報を探しやすいか、担当者へ共有しやすいかを実際の業務で試します。全アクセスに対する判別率だけで製品を選ぶより、自社の営業対象をどの程度見つけられるかで評価する方が目的に合います。
可視化した企業を営業につなげる手順
1. 自社の営業対象に合う企業を絞る
業種、事業内容、企業規模、対応地域など、自社の商品・サービスを提案できる条件を決めます。製造業向けの設備を扱うなら、メーカーという分類だけでなく、自社設備が使われる工程や用途まで調べて候補を絞ります。既存顧客、競合、自社アクセスも分けて管理します。
2. 閲覧ページから関心の仮説を立てる
製品仕様、料金、導入事例など、閲覧されたページの内容を営業準備に使います。たとえば、特定用途の製品ページと事例ページの閲覧があれば、その用途の情報を必要としている可能性があります。ただし、閲覧回数だけで発注意欲を決めつけず、担当者へのヒアリングで確かめる仮説として扱います。
3. 既存接点と照合して担当者へ渡す
名刺交換、資料請求、商談などの履歴を調べ、すでに接点を持つ担当者がいる場合は、その担当者へ共有します。共有する内容は、企業名、営業対象と判断した理由、閲覧内容、過去の接点、次に提案する情報です。誰が対応するかを決め、連絡の重複を防ぎます。
接点がない企業では、企業名が判別できたことと、連絡先を取得・利用できることを分けて考えます。ページ閲覧を根拠に一律で連絡する運用は避け、相手の事業課題に合った情報提供の方法を検討しましょう。
4. 商談化と対応工数で運用を見直す
月ごとに、把握できた企業数、営業対象に合った企業数、実際に対応した企業数、商談に進んだ企業数を分けて記録します。期間と企業単位の数え方をそろえ、既存商談への支援と新規商談の創出も区別してください。
通知件数が多いのに商談が増えない場合は、対象企業の条件や通知対象ページを見直します。反対に、営業対象の訪問そのものが少ない場合は、集客の改善も必要です。接点を増やす施策は、リード獲得ツール・サービスの比較で整理できます。
来訪企業の可視化ツールに関するFAQ
無料で来訪企業を可視化できますか?
BowNow、grip space、Leadfeeder、List Finderには無料プランがあります。ただし、利用できる機能、履歴の保持期間、表示件数などの条件は異なります。まず企業情報の把握を試し、営業通知や連携など、本運用で必要な機能を使う場合の費用まで比較しましょう。
サイトに来たすべての企業が分かりますか?
すべての訪問元を企業として判別できるとは限りません。利用回線やデータベースとの照合状況などによって、企業情報を取得できないアクセスもあります。自社サイトで試し、判別できた企業のうち営業対象に合う企業がどれだけ含まれるかを見ることが重要です。
訪問した担当者の名前やメールアドレスも分かりますか?
企業名の判別だけでは、閲覧者個人の名前や連絡先までは分かりません。フォーム送信やメール内リンクのクリックなどを通じて、登録済みの見込み顧客と行動を結び付ける仕組みはありますが、識別の条件は製品によって異なります。たとえばBowNowでも、連絡先を登録しただけで閲覧端末を識別できるわけではありません。
出典:BowNowサポートセンター「リードとUnknownの仕組み」
企業を把握するツールとWeb接客ツールはどう使い分けますか?
企業を把握する目的では、来訪企業の可視化や組織分析を重視します。訪問中のユーザーへチャット、資料案内、商談予約などの働きかけを行いたい場合は、Web接客機能も候補になります。接客まで必要なら、BtoB向けWeb接客ツールの比較も合わせて検討できます。
自社の営業体制に合うツールを選び、問い合わせにつながる接点を整える
来訪企業の可視化ツールは、企業情報を取得するAPI型、見込み顧客の育成へ広げられるMA型、サイト改善に使う解析型などで役割が異なります。機能数だけで選ばず、自社の営業担当者がデータを受け取り、次の行動を決められるかを軸に比較しましょう。
訪問企業を把握できても、製品ページや導入事例から自社が選ばれる理由が伝わらなければ、問い合わせにつながる機会を逃してしまいます。ターゲットが何を比較し、どの情報を読んだら相談できるのかまで整理することが大切です。
Zenken株式会社が運営するキャククルでは、ターゲットと競合との違いを整理し、自社商材の強みを理解したうえで問い合わせ・資料請求へ進めるWeb接点づくりを支援しています。営業対象に合う企業との接点や、問い合わせにつながる情報設計を見直したい場合はご相談ください。
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