タレントサブスク・シェアリングサービスとはタレントや有名人の肖像を定額制で利用できるサービス。メリットは何といっても、予算が厳しい中小・ベンチャー企業のプロモーション活動に使えるということです。
タレントを起用すると言っても、「有名人を起用して商品の認知度を上げたい」「動画広告を作りたい」「オリジナリティを出したい」など、目的によってニーズが異なるもの。そのため、自社のニーズに応えられるサービスを選ぶのが成功の鍵となります。
費用の目安は月額30万円~80万円ほどで、契約形態(何か月利用するのか等)や起用できるタレントによって、まちまちなようです。
公式HPであえて非公開にしている企業もあるので、まずは資料請求で起用できるタレント(時期によって異なるため一例)や費用を確認することをおすすめします。
本ページで紹介している掲載企業のうち、一部の資料は下記よりダウンロードが可能です。ぜひ資料をご覧いただき、運命のタレント(?)に出会ってください!
| 会社名 | サービスの特徴 | 費用 | こんな企業におすすめ | 所属タレント例 |
|---|---|---|---|---|
アクセルジャパン |
三浦翔平、ヒロミ、さらば青春の光、板野友美など、知名度の高いタレントでインパクトのあるPRを行うなら
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月額40万円~
※税不明 |
認知拡大やブランディングに悩む中小企業
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三浦翔平
ヒロミ さらば青春の光 板野友美 |
Skettt(スケット) |
最短1ヵ月から利用可能!5,000以上の選択肢から自社に合うタレントを選ぶなら
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タレントごとに変動
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タレント選びから効果測定まで任せたい
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藤本美貴
恵俊彰氏 重盛さと美氏 呂布カルマ |
ママサポーターズクラブ |
共感力抜群のママタレントで、プロモーションの成果を最大化 |
月額50万円
※税不明 |
主婦・ママ層向け商材にPRしたい
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夏菜
大沢あかね 小倉優子 女性タレントに特化 |
ビジネスブースト |
信頼感や貫禄のあるベテラン芸能人の素材が豊富 |
月額:30万円~
※契約タレントによって変動 ※税不明 |
信頼・権威を打ち出したい
富裕層向け商材のPRやBtoB企業 |
髙嶋政伸
髙嶋政宏 小泉今日子 |
クラウドキャスティング |
報酬額もキャスト選びも自由!仲介なしだから低コスト |
キャスト報酬+システム利用料
(キャスト報酬は自由に設定可能) |
単発案件でタレント起用したい
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関根麻里
スギちゃん 芸能人からYoutuberまで幅広い |
Casting REX |
自社に本当に合ったタレントを成果報酬で起用 |
案件ごと見積もり
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ダイレクトマーケ型企業
(通販・D2Cなど) |
固定の所属タレントなし
案件ごとにキャスティング |
マイタレ |
複数社で費用を割り勘!肖像権を共同利用 |
月額:20万円~
※税不明 |
低予算で一流タレントを使いたい
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非公開
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サブタレ |
月額制で有名タレントの力を手軽に活用 |
月額:数十万円~
※タレントにより変動 |
コスパ重視で攻めの広告をしたい
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非公開
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中小企業からニッポンを元気にプロジェクト |
公式アンバサダーの力で、中小企業の魅力を全国に発信 |
要問い合わせ
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マーケティングから営業まで
総合的にテコ入れしたい |
田村淳
滝川クリステル 爆笑問題 |
カンニング竹山のイチバン研究所 |
カンニング竹山が“イチバン”を発掘!魅力を全国に届ける新しいPRスタイル |
要問い合わせ
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「業界ナンバーワン」「ユニークNo.1」
を持つ中小企業 |
カンニング竹山
番組MC・レギュラー出演者 |
発見!課題解決カンパニー |
竹中直人が課題解決をサポート。企業の魅力を引き出す新たなPR戦略 |
要問い合わせ
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社会課題の解決に挑む企業
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竹中直人
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タレントサブスク・シェアリングサービスとは
タレントサブスク・シェアリングサービスとは、企業の広告塔としてタレントを提供するサービスのことをいいます。これまでは、大規模な有名企業が潤沢な予算を使って広告展開するケースが主流でしたが、タレントサブスク・シェアリングサービスが登場したことで、中小零細企業でもタレントを活用した広告展開が可能になりました。ここでは、タレントサブスクとタレントシェアリングサービスの違いを解説します。
タレントサブスクのサービス概要
タレントサブスクは、芸能人、YouTuber、スポーツ選手などの肖像権を月額料金で利用するサービスです。企業とタレントが一定期間で肖像権の利用契約を結ぶのではなく、月額料金を支払うことでタレントの肖像を自社のウェブサイトやバナー広告に利用することができます。
企業は自社の商品やサービスの認知度や信用度を向上させることができます。これまでは、タレントの起用には高額なキャスティング費がかかり、大物にもなると年間数億円というケースも少なくなく、広告予算に限りのある中小企業にとって、タレントの起用は敷居が高いものでした。
しかし、タレントサブスクでは、この費用を複数のタレントサブスクサービスの運営企業で分割。さらに利用料金も月額制にしたことで、従来に比べて低コストでタレントを起用することが可能になりました。
タレントシェアリングサービスとの違い
タレントサブスクと類似するサービス名に「タレントシェアリングサービス」があります。タレントシェアリングの場合、タレントの肖像に関して各社で「シェア利用する」で目的で行われますが、サービス内容はほとんど変わりがありません。
タレントサブスクやタレントシェアリングと同様に、広告に有名人を活用する手法としてインフルエンサーキャスティングも注目されています。
費用と契約期間の目安
タレントサブスクリプションサービスの登場により、中小企業でもタレント起用が現実的な選択肢となりました。
多くのサービスが月額30万円から80万円の価格帯に設定されています。ただし、起用するタレントの知名度、利用できる媒体の範囲、契約期間の長さによって金額は変動します。
従来のタレント起用では、年間契約で数千万円から、トップクラスになると1億円以上の契約金が発生するのが一般的でした。これに撮影費や制作費が加わるため、中小企業には事実上不可能な投資だったのです。
しかし、タレントサブスクは複数の企業で権利をシェアし、費用を分担する仕組みによって、この参入障壁を劇的に下げました。
契約期間については、最短1ヶ月から利用可能なサービスも増えており、年末商戦や新学期シーズンといった特定の期間に集中してプロモーションを行うなど、機動的なマーケティング戦略が展開できます。
多くのサービスでは、契約後すぐに既存の撮り下ろし写真素材などを利用できるため、タレントのスケジュール調整や撮影といった時間とコストを要するプロセスを省略し、スピーディーにキャンペーンを開始できるという大きなメリットがあります。
タレントサブスク・シェアリングサービスを利用するメリット
低コストでタレント起用ができる
このサービスの一番の魅力は、低コストでタレントが起用できることです。
タレントサブスクやシェアリングの利用により、高額なキャスティング費をかけなくても、月額費のみで自社の広告宣伝に活用することができます。
運営会社によって、サービス内容や料金に差異はありますが、月額数十万円~数百万円程度で利用できるため、知名度を上げたい中小企業でもプロモーションの一環として実施することが可能です。
起用までのスピードが速い
タレントを起用するスピードも、従来の契約に比べて早いこともメリットの一つです。
通常、タレントを起用する場合、タレントとサービス内容の適合性や契約費、競合他社と被りがないか等の審査が行われ、通過すれば契約が結ばれます。
契約後、タレントを起用した広告物の制作が行われ、完成まで1~2ヶ月程度かかりますが、タレントサブスクを利用すれば、既存の広告素材があるため、すぐに自社のウェブサイトや広告に掲載することができます。
商品(サービス)の認知度が上がる
市場シェアの多くを占める大手企業は、既に商品(サービス)の認知度や信頼性を獲得しています。
しかし、後発の中小やベンチャー企業の場合、認知度は決して高いとはいえず、高額な広告費もかけられない事情から、優れた商品であっても、なかなか世の中に浸透せず、悪戦苦闘が続く企業も少なくありません。
知名度の高いタレントを起用すれば、世の中の注目をスピーディーに集められ、長期的な広告計画を立てなくても、自社の名前や商品(サービス)名の知名度を上げることができます。
タレントサブスク・シェアリングサービスを利用するデメリット
素材に限りがある
タレントサブスク・シェアリングサービスは、そのサービス名が示すようにタレントの既存の素材を「共有(シェア)」するため、自社のウェブサイトや広告に掲載するための独自の素材を使うことができません。
そのため、同じ広告媒体に掲載される場合、類似した広告が表示されることで、タレントの認知度は高まるかもしれませんが、サービスへの認知や興味を引き出すことにはつながらない可能性があります。
クリエイティブが重複する可能性がある
タレントサブスク・シェアリングサービスは、前述したように素材に限りがあるため、競合他社が同じタレントを起用する可能性があります。同じ素材を使用するケースもあり、結果的に類似するクリエイティブ(広告制作物)になる場合もあります。
タレントの露出は増えても、商品(サービス)の認知や興味に繋がらない可能性も考えられます。より効果的な広告を展開するためにも、多くのクリエイティブを作成し、「どのクリエイティブが有効か」を測定する必要があります。
企業イメージに合うタレントが起用できない場合もある
タレントサブスクの場合、一般的なタレントキャスティングとは異なり、予め決められた芸能人や有名人の中から選ばなければなりませんので、選択肢に限りがあります。
そのため、企業の商品(サービス)のイメージに合うタレントが選べない場合もあります。タレントを起用すれば、誰からでも信用が得られるわけではありません。自社のブランドに即したタレントがいるかどうかの観点でサービスを利用することをおすすめします。
その場合は、より柔軟に選べるタレントキャスティングサービスを検討するのも方法のひとつです。
タレントサブスク・シェアリングサービスを選ぶ際のポイント
サポート内容の充実度
タレントサブスクは、単なる芸能人や有名人のキャスティングのみならず、タレントの素材を使った効果的なPR活動を行うためのサポートを提供する会社もあります。
タレントサブスク・シェアリングサービスを利用する際には、芸能人・有名人を提案してくれる以外にも、活用方法やクリエイティブの制作など、どんな付帯サービスがあるのかも事前に聞いてみましょう。
料金や契約期間
おそらくタレントサブスクを検討中の企業は、芸能人のキャスティングが初めてというところも多いのではないでしょうか。どの位の期間で、どれ程の効果が見込めるのか未知数ですので、タレントを起用できる期間や料金も気になることでしょう。
タレントサブスク・シェアリングサービスの案内には、利用料金や契約期間も掲載しています。実際の料金や契約条件は、契約できる芸能人・有名人によって変わってきますので、各社の公式サイトをチェックし参考にしてみて下さい。
導入の流れと検討ステップ
タレントシェアリングを効果的に活用するためには、戦略的な計画と段階的なアプローチが欠かせません。ここでは、中小企業がブランドを成長させるために必要な4つのステップを詳しく解説します。
ステップ1:目的とターゲットの明確化
タレント活用を成功させる第一歩は、「何のためにタレントを起用するのか」という目的を明確にすることです。
認知度向上を目指す場合は、幅広い層に好感度が高いタレントを選ぶことが効果的でしょう。この場合、ブランド名の想起率や指名検索数の増加を主な指標として設定します。
一方、商品理解や信頼性向上を狙う場合は、特定分野で専門家としてのイメージを持つタレントが適しています。コンバージョン率や顧客獲得単価といった具体的な成果を重視することになります。
さらに重要なのは、インナーブランディングという視点を加えることです。「どのタレントなら従業員が誇りを持てるか」「優秀な人材を惹きつけられるか」という観点も含めて検討することで、マーケティング投資が同時に人材資本への投資となり、企業の持続的な成長基盤を強化できます。
ステップ2:サービス選定と比較
x目的が明確になったら、数多くあるタレントサブスクリプションサービスから最適なパートナーを選ぶ段階に入ります。選定時には、費用だけでなく契約期間や利用可能な媒体まで総合的に検討することが大切です。
スタートアップ企業が初めて試すなら、低価格かつ短期間から始められる「Skettt」が有力な選択肢となるでしょう。一方、動画素材を活用して大規模なキャンペーンを展開したい企業には「アクセルジャパン」が適しているかもしれません。
利用可能な媒体についても確認が必要です。ウェブサイトやSNS広告だけでなく、屋外看板、交通広告、商品パッケージ、営業資料、採用サイトなど、オフラインも含めた多岐にわたる媒体で利用できるかが投資価値を大きく左右します。
ステップ3:契約と準備
サービスが決まったら、契約手続きとプロモーションの準備に進みます。この段階で法的なトラブルを防ぎ、円滑なキャンペーン進行を実現する基盤を作ることが重要です。
契約書で特に確認すべきポイントは以下の5つです。
- 業務範囲と成果物の定義:どの媒体に何点まで使用できるのか具体的に明記されているか
- 報酬と支払い条件:オプション利用時の追加費用とその支払いタイミング
- 知的財産権の帰属:素材の著作権がどちらに帰属し、契約終了後の扱いはどうなるか
- 秘密保持義務:共有する機密情報の取り扱いに関する条項
- 契約解除と損害賠償:予期せぬ事態が発生した際の条件や範囲
競合他社や特定業種(風俗、ギャンブル、宗教関連など)での利用制限は、契約前に必ず確認すべき最重要事項です。また、制作したクリエイティブは公開前に芸能事務所のチェックを受ける必要があり、通常5営業日程度かかるため、この期間を全体スケジュールに組み込んでおくことも忘れてはいけません。
将来的な活用の可能性を予測し、できる限り幅広い利用範囲を初期契約に含めておくという戦略的な視点が、長期的な費用対効果を最大化させます。
ステップ4:効果測定と改善
キャンペーンを開始したら、その効果を継続的に測定し、改善していくPDCAサイクルを回すことが成功への道です。「やりっぱなし」にせず、投下した費用に対するリターンを可視化し、次の施策へと繋げる仕組みを構築しましょう。
施策期間中もリアルタイムで数値をモニタリングし、パフォーマンスが低いクリエイティブを停止したり、効果の高い広告への予算配分を増やしたりといった、アジャイルな最適化が求められます。
測定したデータは、マーケティング活動の改善だけでなく、社内の他部門や経営層への説得材料として活用すべきです。例えば「タレントA氏の画像を起用した結果、顧客獲得単価が15%低下し、同じ予算でより多くの新規顧客を獲得できました」といった形で、マーケティング施策の成果を事業全体の利益に結びつけて説明することで、マーケティング部門の価値を高められます。
法務・契約で確認すべき5項目
タレントシェアリングや外部人材活用を進める際、契約内容をしっかり確認することは、後々のトラブル防止や円滑な協力関係のためにとても大切です。ここでは、絶対に確認しておきたい5つのポイントを詳しくご説明します。
1. 業務範囲と成果物の定義
「どこまで」「何を」やってもらうのか、内容を具体的に書面で定めることが重要です。 例えば「Webサイト制作」だけでは範囲が曖昧です。「トップページと下層5ページのデザイン・コーディング・サーバーアップまで」など、作業内容・ゴール(成果物)が明確に分かるようにしましょう。
具体的なポイント
- 作業範囲や工程を一つずつリスト化
- 成果物の納品形式(例:Wordデータ、画像ファイルなど)を明記
- 納期やスケジュールも契約書に記載
業務内容が曖昧だと、「これはやるはずだった」「これは契約外」など認識のズレが起こりやすくなります。最初の段階でお互いの期待値をそろえておきましょう。
2. 報酬と支払い条件
「いくら」「いつ」「どのように」支払うかをはっきり決めておくことが大切です。
確認すべき主な項目
- 報酬の金額(税抜き・税込みの別も記載)
- 計算方法(固定報酬、時間単価、成果報酬など)
- 経費が発生する場合は、誰が負担するか
- 支払いタイミング(納品後○日以内、毎月末など)
- 支払い方法(銀行振込、手渡しなど)
金額や支払いの条件が不明確だと、後から「もらえると思った」「払っていない」などのトラブルにつながります。 契約書や発注書でしっかり確認し、疑問点は必ず事前に話し合いましょう。
3. 知的財産権の帰属
制作物や成果物の権利が、誰に帰属するのかを明記することが必須です。例えば、ロゴやイラスト、プログラムなど、納品物の著作権や特許権は原則どちらのものか決めておきましょう。
主なチェックポイント
- 納品物の著作権・知的財産権は誰のものになるか
- 改変や再利用が自由にできるか
- 著作者の名前(クレジット表記)の有無
「納品後も権利は受託者のまま」「自由に使えない」など、予期しない制限が出るケースもあります。「成果物の知的財産権は全て発注者に帰属する」と明記しておくと、安心して再利用や修正ができます。
4. 秘密保持義務(NDA)
自社の重要情報や顧客情報を守るために、秘密保持のルールは必須です。契約書に「秘密情報の範囲」「目的外利用の禁止」「第三者への漏洩禁止」などを盛り込みましょう。
主な記載例
- 何を「秘密情報」と定義するか(例:未発表の企画、顧客リストなど)
- どの期間まで秘密を守るか(契約終了後も◯年間など)
- 違反があった場合の対応(損害賠償など)
秘密保持契約(NDA)は別紙で交わすことも多いですが、内容は十分に確認し、口頭で済ませず必ず書面で取り交わすことを強くおすすめします。
5. 契約解除と損害賠償
万が一、契約を途中でやめたい場合や、トラブルが起きた場合のルールも決めておきましょう。ここが曖昧だと、一方的な解約や損害請求が難しくなります。
具体的な記載例
- どのような場合に契約を解除できるか(債務不履行、秘密保持違反など)
- 解除する際の手順や通知期間(例:1ヶ月前に書面で通知など)
- 契約違反があった場合の損害賠償の範囲や上限金額
「やめる時に揉める」「損害が出ても責任があいまい」にならないよう、あらかじめルールを取り決めておくと安心です。
条項チェックを効率化したい場合は、契約書レビューサービスの活用も検討してみてください。
タレント活用で期待できる成果と効果測定方法
タレントを起用したプロモーションは、適切に実行されれば単なる売上向上に留まらない多岐にわたる成果をもたらします。ここでは、期待できる具体的な成果とその測定方法について詳しく見ていきましょう。
実際の事例で見る効果
伊藤園 × 大谷翔平 起用の効果
背景
2024年5月、伊藤園はメジャーリーグ・ドジャース所属の大谷翔平選手を「お~いお茶」グローバルアンバサダーに起用しました。世界的知名度を持つ大谷選手の影響力を活かし、国内外でのブランド浸透と販売拡大を狙った取り組みです。
主な成果
- 限定パッケージの販売数量が5%増加
- 消費者のマインドシェア(心の中でのブランド占有率)は26.8% → 35.0%に上昇
- 週2本以上購入する層が11.2% → 16.3%に増加
- 「お~いお茶 PURE」シリーズは、発売からわずか1週間で1,000万本突破
引用元:東スポWEB >(https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/346912)
ブランド価値・組織への間接的貢献
すぐには数値化しにくいものの、長期的に企業の競争力を支える重要な成果も期待できます。
金融商品や不動産、BtoBサービスといった無形商材や高額商品において、親しみのあるタレントを起用することは、顧客の心理的な障壁を取り除き、安心感と信頼性を醸成する上で効果的です。
また、自社が有名タレントを起用しているという事実は、従業員にとって大きな誇りとなり、自社への愛着や仕事へのモチベーション向上に繋がります。これは組織の一体感を醸成し、生産性の向上にも寄与する可能性があります。
企業の知名度やブランドイメージが向上することで、採用活動においても大きなアドバンテージとなり、優秀な人材からの応募が増加したり、内定承諾率が向上したりといった効果も期待できます。
採用観点の設計・実装は、採用ブランディングの実践ポイントを踏まえると一貫性が高まります。
効果を測定するためのKPI
キャンペーンの成否を客観的に判断し、継続的な改善に繋げるためには、目的に応じた適切なKPIの設定が不可欠です。
CVR(コンバージョン率)
ウェブサイトへの訪問者のうち、商品購入、資料請求、問い合わせといった企業が設定した成果に至った割合を示す指標です。Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを用いて計測し、タレントを起用したLPとしていないLPを比較することで、その効果を明確に数値化できます。
PV数やセッション数
ページビューはページが表示された回数、セッションはユーザーの訪問回数を指します。タレントを起用した広告キャンペーンによって、どれだけサイトへの流入が増加したかを測る基本的な指標です。
キャンペーン期間中の新規ユーザー数、サイト滞在時間、直帰率などの変化も併せて追跡することで、ユーザーの関心の度合いをより深く分析できます。
ブランド想起率
特定の商品カテゴリーを聞かれた際に、自社ブランドを思い出してもらえるかどうかを測る指標です。測定方法としては、広告に接触したグループと接触していないグループに対してブランドリフト調査を行うアンケート調査が有効です。
また、キャンペーン期間中におけるSNS上でのブランド名の言及数や、Googleトレンドなどを用いた指名検索数の推移を分析することでも、ブランドへの関心の高まりを間接的に測定できます。
CPA(顧客獲得単価)
1件のコンバージョンを獲得するためにかかった広告費用を示す指標で、「広告費用÷コンバージョン数」で算出されます。CPAを低く抑えることが、広告の費用対効果が高いことを意味します。
効果を高める工夫
契約したタレント素材の価値を最大限に引き出し、キャンペーンの成果をさらに向上させるためには、いくつかの応用的な工夫が考えられます。
タレント素材の利用媒体をオンライン・オフライン両方で展開
ウェブ広告やLPといったオンライン施策で獲得した認知を、店舗のPOP、営業資料、展示会のブース、屋外看板といったオフラインの場で繰り返し目に触れさせることで、顧客の記憶にブランドを刷り込み、購買意欲を多角的に刺激する相乗効果が期待できます。オンラインとオフラインで一貫したブランド体験を提供することが重要です。
クリエイティブを複数パターン用意し、ABテストで検証
同じタレントを起用するにしても、表情、ポーズ、衣装、背景色、そして組み合わせるキャッチコピーを変えるだけで、ユーザーの反応は大きく変わります。
複数のクリエイティブパターンを制作し、広告媒体が提供するABテスト機能を活用して、どのパターンが最も高いクリック率やコンバージョン率を生むかをデータに基づいて検証しましょう。
このABテストは、単にどちらの画像が良いかを判断するだけでなく、より深い顧客インサイトを発見する機会にもなります。
例えば「温かい笑顔で安心感を訴求するクリエイティブ」と「真剣な表情で専門性を訴求するクリエイティブ」をテストし、後者の反応が良ければ、ターゲット顧客が専門性や信頼性を重視する傾向があるという貴重な仮説が得られます。
社内イベントや採用広報にも二次利用して費用対効果を最大化
契約したタレント素材の活用範囲は、顧客向けのマーケティング活動に限りません。
採用サイトや会社説明会の資料にタレントの画像を掲載することで、企業の魅力と信頼性を高め、求職者に対する強力なアピールとなり、応募者数の増加や質の向上に繋がります。
社内報や全社総会でタレントからの応援メッセージビデオを流したり、記念品に肖像を使用したりすることで、従業員のエンゲージメントやロイヤリティを高める効果が期待できます。実際に、従業員やその家族向けの交流イベントにタレントを起用し、モチベーション向上に繋げた事例も報告されています。
タレントキャスティングに関するよくある質問
Q1. 具体的なタレント・著名人は決まっていないくても、相談できますか?
サービスによっては、企画提案からワンストップで提案してくれる場合もあります。その場合、検討中の広告やイベントの概要を相談したうえで、目的に合った人物の絞込みや候補案の提示も相談できます。詳しくは、各サービスの資料をご確認ください。
Q2. 予算が限られているのですが、相談は可能ですか?
キャスティング会社が抱えているタレント・著名人の選択肢が幅広いほど、予算範囲内で可能なキャスティングをできる可能性が高まります。シェアリングサービスであれば、よりリーズナブルなキャスティングも可能です。詳しくは、各サービスの特徴を当記事でご確認ください。
Q3. 現場当日はどのような準備が必要ですか?
案件の内容ごとに、備品、軽食の手配、行程表や進行台本のご用意、交通チケットの手配など必要なものが異なります。事前に相談するようにしてください。
広告やイベントでのタレント活用を一括で任せたい場合は、キャスティング代行サービスを利用するとスムーズです。
タレントサブスク・シェアリングサービスのまとめ

タレントシェアリングサービスには様々な違いがあります。タレントシェアリングサービスを選ぶ際にはまず、「自社がどのような用途で利用するのか」、「どんな人を起用したいのか」など依頼する目的を明確にしましょう。
タレントシェアリングサービスは「有名タレントシェアリングサービス」と「顧問タレントシェアリングサービス」の2種類があります。自社の課題に併せて、適切なサービスを選ぶようにしましょう。
さらに、タレントシェアリングサービスを利用する際には費用がかかります。そのため、予め月額いくらまで払えるのか、予算規模はどのくらいかといったコストシミュレーションをしておくと良いでしょう。
特にテレビCMなど大規模な広告を検討している場合は、CMキャスティング会社の比較も参考になります。
- 免責事項
- 本記事は、2024年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載各社の情報・事例をはじめコンテンツ内容は、現時点で削除および変更されている可能性があります。あらかじめご了承ください。
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