データセンターの電源は、受変電設備、非常用発電機、UPS、蓄電池、STS、PDU、ラックPDU、サーバー電源まで連続するシステムです。
メーカーを比較するときは、単体機器の容量や変換効率だけでなく、冗長化方式、保守時の給電継続、増設単位、監視、国内保守を含めて選ぶ必要があります。
データセンター向け電源メーカー15社の比較表
受配電からラック内電源まで、各社が主に担う電源階層で整理しています。調達時は、機器単体ではなく上流・下流機器との保護協調、監視連携、保守責任の範囲まで確認してください。
| 会社名 | サービスの特徴 | 主な電源領域 | 製品・システム | 向いている導入計画 |
|---|---|---|---|---|
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三菱電機 |
大容量UPSを中心に冗長構成を設計 |
施設UPS
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MELUPSシリーズ、並列・待機冗長システム
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大規模データセンターの基幹UPSを国内メーカーへ相談したい計画
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富士電機 |
中・大容量UPSと電源監視を一体化 |
施設UPS
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UPS7000シリーズ、並列冗長、ネットワーク監視
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容量拡張と遠隔監視を含めてUPSを構成したい計画
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シュナイダーエレクトリック |
UPSからラック配電・監視まで広く展開 |
施設UPS、PDU、ラック配電
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Galaxy、APCラックPDU、配電・監視ソリューション
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ホワイトスペースまで含めて電源と監視を統合したい計画
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Vertiv |
クリティカル電源とラック配電を統合 |
UPS、STS、PDU、ラックPDU
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Liebert UPS、STS2、PPC・RXV、インテリジェントラックPDU
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UPSからラック給電まで一貫して構成したい計画
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Eaton |
UPSとIT向け配電を組み合わせて構成 |
UPS、ラックPDU
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93PM、三相UPS、ラックPDU、電源管理
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コロケーションや段階増設でUPSとラック配電を選びたい計画
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Delta Electronics |
UPS・PDU・ラック配電を一体で構成 |
UPS、PDU、rPDU、rSTS
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Ultron・Modulon UPS、PDU、rPDU、rRPP、rSTS
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モジュール増設とラック単位の配電を重視する計画
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ABB |
受配電盤とモジュールUPSを統合 |
受配電、UPS
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MNS-Up、MegaFlex DPA、低・中圧配電機器
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建屋受配電とUPSの設置面積・接続を最適化したい計画
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明電舎 |
受変電設備とUPSを国内で一体提案 |
受変電、施設UPS
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THYRICシリーズ、受変電設備、監視・保守
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国内の受変電設備とUPSをまとめて整備したい計画
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三社電機製作所 |
用途に応じたUPSと蓄電池を構成 |
施設UPS
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BACKUPS、SRGシリーズ、並列冗長、リチウムイオン電池対応
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中容量から大容量まで国内で個別構成を相談したい計画
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日立インダストリアルプロダクツ |
大容量UPSと蓄電池監視を組み合わせる |
施設UPS、蓄電池監視
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大容量UPS、リチウムイオン電池、遠隔監視・保守
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大規模設備でUPSと電池状態を継続管理したい計画
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東芝インフラシステムズ |
TOSNICシリーズで大容量負荷へ対応 |
施設UPS
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TOSNICシリーズ、並列構成、モジュール型UPS
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国内の大容量UPSと保守体制を重視する計画
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GSユアサ |
UPS用蓄電池と電源システムを長期支援 |
蓄電池、UPS
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産業用蓄電池、UPS、蓄電システム、点検・交換
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電池メーカーの知見を重視してバックアップ時間を設計したい計画
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国分電機 |
データセンター向け配電盤・PDUを個別設計 |
受配電、PDU、切替盤
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高低圧配電盤、PDU、UPS入出力盤、高速切替装置、バスダクト
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建屋条件とラック配置に合わせて配電設備を国内で製作したい計画
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パナソニック エナジー |
ラック近傍のリチウムイオン蓄電を開発 |
ラック蓄電池、蓄電システム
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リチウムイオン電池セル・モジュール・制御・保守
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高密度ラックの電力変動とバックアップをラック近傍で検討する計画
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村田製作所 |
OCP対応のサーバーラック電源を構成 |
ラック・サーバー電源
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Power Shelf、PSU、RMU、PDU・入力ケーブル
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OCP準拠の高密度サーバーで集中電源方式を採用する計画
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データセンター向け電源メーカー15社の特徴
データセンター電源の基礎と選び方
データセンター向け電源メーカーは、すべて同じ範囲を扱うわけではありません。受配電設備を設計する会社、停電時の無瞬断給電を担うUPSメーカー、UPS用蓄電池を扱う会社、PDUやSTSで負荷へ配電する会社、ラック内の電力変換を担う会社に分かれます。
まず電力会社からサーバーボードまでの電源経路を描き、どの階層を更新・新設するのかを決めることが比較の出発点です。
データセンターの電源設備を階層で整理する
| 電源階層 | 主な設備 | 主な役割 | 選定時の論点 |
|---|---|---|---|
| 受電・変電 | 特高・高圧受電、変圧器、スイッチギア | 商用電源を受け、施設内で使用する電圧へ変換 | 受電容量、二回線受電、保護協調、増設余力 |
| 非常用電源 | 発電機、燃料設備、ATS | 商用停電時に長時間の電力を供給 | 始動時間、連続運転時間、燃料補給、負荷投入順序 |
| 無停電電源 | UPS、蓄電池、保守バイパス | 発電機が立ち上がるまで、または電源異常時に給電を継続 | 方式、容量、冗長度、電池時間、部分負荷効率 |
| 系統切替・配電 | STS、PDU、RPP、分電盤、バスウェイ | 二系統の切替と列・ラックへの分岐 | 切替条件、遮断器協調、分岐数、監視粒度 |
| ラック給電 | ラックPDU、ラックSTS | サーバーへ給電し、ラック単位・アウトレット単位で計測 | 電圧、相数、コンセント、定格、遠隔制御 |
| サーバー電源 | PSU、Power Shelf、バスバー、BBU | ラック入力をIT機器が使う直流電力へ変換 | OCP仕様、変換効率、冗長構成、ピーク追従 |
施設UPSとラック・サーバー電源は役割が異なる
施設UPSは、データホールや設備系統などまとまった負荷を対象に、停電や電圧異常から給電を守ります。一方、ラックPDUやPSU、Power Shelfは、UPSから届いた電力をラック内で分配・変換します。
AIサーバー向けの集中電源やラック蓄電池だけを選んでも、上流の受電容量やUPS、配電盤が不足していれば高密度ラックを運用できません。反対に施設UPSだけを増強しても、ラックPDUの定格やコネクター、母線容量が不足するとIT負荷まで電力を届けられません。
UPSの給電方式を比較する
常時インバーター給電方式
商用電力を一度直流へ変換し、インバーターで交流へ戻して負荷へ供給します。入力側の電圧変動や周波数変動を分離しやすく、重要負荷に広く使われます。通常運転時にも変換回路を通るため、定格負荷だけでなく想定負荷率での効率と発熱を確認します。
高効率運転・直接給電モード
商用電源の品質が許容範囲にあるとき、変換段を減らして負荷へ給電するモードです。損失を抑えやすい一方、電源異常を検知してインバーター給電へ移る条件と時間、負荷側機器の許容範囲を確認する必要があります。
ラインインタラクティブ方式
比較的小容量の機器保護で使われる方式です。データセンター全体の基幹UPSとは用途が異なるため、ネットワーク機器やエッジ設備など対象負荷を限定して検討します。
N・N+1・2Nなどの冗長構成を決める
| 構成 | 考え方 | 主な利点 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| N | 必要容量分だけ設備を持つ | 設備数と初期投資を抑えやすい | 計画保守や故障時に余力がない |
| N+1 | 必要台数に予備1台・1モジュールを追加 | 単一モジュールの故障・保守に備えられる | 共通盤、母線、制御などの単一障害点は別途確認が必要 |
| 2N | 必要容量を持つ独立系統を二重化 | 一方の系統を停止して保守しやすい | 設備、面積、配線、運用手順が増える |
| 分散冗長 | 複数UPSの容量を複数負荷へ配分 | 2Nより設備利用率を高められる場合がある | 負荷配分と障害時動作が複雑になる |
冗長度はUPS台数だけでは決まりません。入力盤、出力盤、保守バイパス、制御電源、冷却、監視ネットワーク、ラックの二系統受電までを通して、保守時と故障時の電源経路を確認します。
鉛蓄電池とリチウムイオン電池を比較する
| 項目 | 鉛蓄電池 | リチウムイオン電池 |
|---|---|---|
| 導入実績 | UPS用途で長い運用実績がある | データセンターでの採用が拡大している |
| 設置 | 同じバックアップ容量では重量・設置面積が大きくなりやすい | 小型・軽量化しやすい |
| 管理 | 温度、端子、内部抵抗、交換時期を管理 | BMSによるセル・モジュール状態の管理が重要 |
| 費用 | 初期費用を比較しやすい | 初期費用に加えて寿命、保守、更新回数で評価 |
| 安全設計 | 換気、漏液、短絡、重量を考慮 | 熱管理、検知、消火・隔離、認証条件を考慮 |
電池方式は「長寿命」など一つの指標だけで決めず、周囲温度、放電時間、放電回数、設置階の荷重、消防・保険条件、回収・廃棄、交換作業まで含むライフサイクルで比較します。
AI・GPUサーバーの高密度化に備える
AI・GPUサーバーでは、ラック当たりの消費電力が増えるだけでなく、処理状況によって負荷が短時間に変動します。電源設備では、平均負荷だけでなくピーク、変化率、力率、高調波、相間バランス、将来のラック密度を設計条件に入れます。
- ラック当たりの定常負荷と短時間ピーク
- 三相交流、415V系、直流給電など採用する配電方式
- ラックPDU、コネクター、ケーブル、バスウェイの定格
- PSU・Power Shelf・BBUの冗長構成
- 液冷設備を含む冷却側電源と同時起動時の負荷
- 増設時にUPS・PDU・変圧器へ与える影響
新しい直流配電や高電圧アーキテクチャを採用する場合は、機器の供給時期、規格、保守技能、既存設備との接続方法を確認し、実証段階と量産導入を分けて評価します。
変換損失とPUEを部分負荷で評価する
UPSのカタログ上のピーク効率だけでは、実際の年間電力損失を判断できません。通常時に何パーセントの負荷率で運転するか、冗長化によって各UPSの負荷率がどこまで下がるかを想定し、負荷率別の効率曲線で比較します。
UPS、変圧器、PDU、PSUの各段で損失と発熱が生じます。高効率機器の採用だけでなく、変換段数、電圧、配線距離、設備の過大設計を見直すことが重要です。電力使用量を継続的に把握する場合は、電力監視システムの比較記事も参考にしてください。
モジュール型UPSは増設単位と保守方法を見る
モジュール型UPSは、必要容量に応じてパワーモジュールを追加しやすく、初期の過大投資を抑えられる場合があります。ただし、キャビネット容量、共通の入出力部、制御部、静止バイパス、交換手順まで含めて冗長性を確認します。
将来増設では、UPSモジュールだけでなく、受電容量、変圧器、発電機、電池、PDU、ケーブル、冷却能力も増やせるかを確認します。増設中に既存負荷を止めずに工事できるかも重要です。
保守バイパスと単一障害点を確認する
UPSを点検・交換するとき、負荷を商用電源や別系統へ安全に切り替えるために保守バイパスを設けます。バイパスの切替手順、インターロック、同期条件、誤操作防止、切替中の保護範囲を明確にします。
UPSを二重化していても、共通の配電盤、変圧器、発電機燃料、制御PLC、通信経路が一つなら障害点が残ります。単線結線図に計画保守と故障のシナリオを書き込み、給電が継続する経路を設備ごとに確認します。
導入費用を左右する要素
データセンター電源は、機器価格だけでなく建築・電気工事と試験、長期保守まで含めて費用が決まります。
- 受電電圧、契約電力、変圧器・発電機の容量
- UPSの方式、容量、台数、冗長構成
- 蓄電池方式と必要バックアップ時間
- STS、PDU、RPP、バスウェイ、ラックPDUの数
- 電源室と電池室の面積、床荷重、換気・空調
- 搬入経路、据付、停電切替、仮設電源
- 監視システム、BMS・DCIM・上位システム連携
- FAT・SAT、負荷試験、教育、予備品
- 保守契約、電池・ファン・コンデンサーなどの更新
初期費用、電力損失、保守費、部品交換、増設、撤去・更新を同じ評価期間で比較します。ピーク電力と契約電力を管理する場合は、デマンド監視システムの比較記事も確認できます。
メーカーへ提示するRFP・要求仕様
複数社の提案を同じ条件で比べるため、RFPには次の情報を記載します。
- 現在と将来のIT負荷、設備負荷、ラック数、ラック密度
- 受電方式、入力電圧・周波数、短絡容量、接地方式
- 必要なUPS容量、力率、高調波条件、バックアップ時間
- N+1・2Nなどの冗長方針と保守時の許容状態
- 蓄電池方式、設置環境、BMS、交換方針
- 増設単位、最終容量、増設工事中の給電条件
- 監視点数、通信プロトコル、ログ保存、アラーム連携
- FAT・SATの試験項目、模擬負荷、判定基準
- 保証、予防保全、故障対応時間、部品供給期間
単線結線図、負荷リスト、運転シーケンス、設置図を共通資料として渡すと、メーカーごとの提案範囲と除外事項を比較しやすくなります。
FAT・SATで確認する項目
工場受入試験の確認項目
外観、配線、絶縁、制御ロジック、定常特性、過渡特性、負荷切替、アラーム、通信、並列運転などを確認します。要求仕様と試験成績書の項目を対応させ、未試験部分を残さないようにします。
現地受入試験の確認項目
据付後は、実際の受配電設備、発電機、バイパス、PDU、監視システムと接続した状態で動作を確認します。停電、復電、UPS故障、モジュール脱落、通信断、非常停止など、運用上想定するシナリオを試験します。
負荷試験では、定格付近だけでなく通常負荷、低負荷、負荷急変を含め、電圧、周波数、効率、温度、アラーム、系統切替を確認します。
保守契約と更新計画を比較する
UPSは長期運用中に、蓄電池、冷却ファン、コンデンサー、接触器などの点検・交換が必要です。メーカー比較では、定期点検の内容、24時間受付の有無、技術員の到着目安、予備品の所在、遠隔監視、ソフトウェア更新、製品終息後の部品供給を確認します。
更新工事では、既存負荷を止めずに搬出入・切替できるかが大きな論点です。保守バイパス、仮設UPS、分割更新、夜間作業の計画を早い段階で作ります。メーカー保守以外の選択肢を検討する場合は、第三者保守サービスの比較記事も参考になります。
データセンター向け電源に関するよくある質問
UPS容量はIT負荷の合計だけで決められますか
IT負荷に加えて、将来増設、力率、高調波、短時間ピーク、冗長構成、バッテリー充電、下流損失を考慮します。冷却などの設備負荷をUPSで保護するかも設計方針によって異なります。
UPSのバックアップ時間は長いほどよいですか
発電機の始動・安定時間、燃料設備、停電時の運用手順によって必要時間は変わります。長時間化すると電池、設置面積、重量、冷却、更新費が増えるため、想定する停電シナリオから決めます。
PDUとラックPDUの違いは何ですか
PDUは一般にフロアや列へ電力を分配する設備を指し、変圧器や分岐遮断器、計測を含む場合があります。ラックPDUはラック内で各サーバーへ給電する機器です。製品によって用語の範囲が異なるため、単線結線図で位置と機能を確認します。
AIデータセンターでは専用の電源メーカーが必要ですか
専用メーカーであることより、想定ラック密度、負荷変動、配電電圧、液冷設備、増設計画を満たす製品とエンジニアリング体制が重要です。施設電源とラック内電源の双方を同じ条件で検証します。
海外メーカーを選ぶときに確認することは何ですか
国内販売・契約主体、設計支援、据付、試運転、24時間障害受付、現地技術員、交換部品在庫、日本語文書、保証、製品終息後の対応を確認します。国内代理店とメーカー本体の責任分界も契約前に明確にします。
データセンター向け電源メーカーを電源経路全体で比較する
データセンター電源の選定は、UPSの容量や効率だけを比べる作業ではありません。受電からサーバーボードまでの経路を描き、冗長化、増設、監視、保守、更新の各場面で給電を継続できる構成を作ることが重要です。
候補メーカーへ同じ単線結線図、負荷条件、将来容量、試験条件を提示し、製品範囲、責任分界、部分負荷効率、保守体制、総保有コストをそろえて比較しましょう。
- 免責事項
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